二ケ城山(483.2m)

広島市安佐北区・東区

2005年12月31日(土)   門久単独行

 

2005年(平成17年)の大晦日の午後、

買い出しや正月の飾りつけ等の家事を何とか片付けてから、

二ケ城山にこの年最後の山歩きに出かけた。

チャコはおせち作りに忙しく、

門久単独での挙行。

そんなに寒くない好天の下、

楽しい歩き納めとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《矢口が丘登山道の展望所からの緑井方面の眺望》

 

《二ケ城山頂上から広島湾方面を眺望する》

 

 

 

 

 

 

 

14:22        矢口が丘登山口

 年越しの買物等の用件を済ませて、本年最後の山歩きを楽しむべく矢口が丘団地の最も上の二ケ城山(ふたつがじょうざん)登山口へ。天気上々である。この時刻ならまだ日没までに悠々と下山可能だ。

 矢口が丘登山口には幾つかの携帯電話の無線中継塔が建っている。そこを過ぎると赤松と潅木の林の中を行く登山道が始まる。このコースの登山道はそれほど踏まれた道ではないものの、左右両脇の潅木の枝などが切り払われており、よく手入れされた、歩くには気持ちの良いところである。

 

14:45〜14:47  一服岩

 登山口から暫らくは二ケ城山の山裾の緩斜面の中を行くが、一服岩のある尾根の上にあがる斜面は急傾斜である。赤松の落葉が積もる頃などには、非常に滑り易い状態になるので特に下山時などには要注意である。

 一服岩は尾根上の懸崖の上に立つ大岩である。簡単に上がることができ、3〜4人程度なら坐って休憩が出来る広さがある。急坂を上ってきた後だけに一服休憩するには丁度良い。そこからは、小さな谷を挟んで屹立する二ケ城山主稜線上の男天狗の懸崖の岩肌や、遠く白木山、高鉢山など北方面の山々が望める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《二ケ城山矢口が丘登山口》

 

《赤松と羊歯の登山道》

 

 

 

 

 

《一服岩》

 

《一服岩から見た男天狗の懸崖》

 

 

 

 

 

 

14:52        展望所

 一服岩を過ぎると、道は暫らく尾根上を辿る。羊歯や露岩の中を行くなだらかな道である。まだ若い赤松の樹が立ち並ぶ脆い花崗岩質の尾根というのは、陽だまりがよく似合うこの地方ならでは雰囲気がある。そんな尾根上に、西方向の景色が開けたところがある。ここも岩の懸崖の上である。そこからは、権現山、沼田の奥の山々、武田山・火山から南に延びる山並、その手前には広島市北郊の町並みや太田川の流れが眺望出来る。

 

15:03        矢口が丘前峰

 展望所を過ぎると登山道は目の前のピークの急斜面をのぼって行く。特に名前のあるピークではない。数ある二ケ城山域のピークの中で矢口が丘団地に一番近いピークだから、矢口が丘前峰とでも呼ぼうか。そのピークからはもう薄くなってきているが、南側に下る踏み跡がある。何年か前にその踏み跡を下って行ってみて、薮に捕まり苦労した覚えがある。それ以降は、もうそちらへ行こうと思い立つこともない。

 

15:12        主稜尾根道に合流

 矢口が丘前峰から主稜尾根に取り付くには、途中もう一つ小さなピークを越える。赤松が美しいピークである。その樹々の間から遠く宮島方面の景色が美しい。特に冬の季節の午後というのは、西に傾いた角度の低い陽光が黄金色に海に反射してひときわ美しい。

 この小ピークを挟む両側は小さな鞍部となっている。背の低い羊歯や小さな山野草が季節季節に花を広げるが、この季節に咲く花はない。しかし、秋口に花を咲かせていたコウヤボウキが、今はドライフラワーとなってあまた路傍を飾っていた。その鞍部から、潅木繁る急斜面をのぼり切ると岩上からの登山コースの通る主稜線上に出る。

 

15:15        千畳敷

 矢口が丘ルートが主稜線に出る地点のすぐ上にも岩の小さなピークがある。北方の白木山や可部の街の背後の山々の好眺望が得られるところである。そのピークを越えて緩やかに下って行くとちょっとした広場がある。年の初めの日の出見物の人達が焚き火でもするのであろう、焚き火跡がある。ここが千畳敷である。千畳という表現はかなりのインフレだが、このチマチマした地形の山上では、広場があることが稀有なことで、狭くとも千畳とも感じられるのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《矢口が丘前峰の北面の残雪》

 

《尾根上から団地群を見下ろす》

 

 

 

 

 

《ドライフラワーとなったコウヤボウキ》

 

《光る海と宮島を遠望する》

 

 

 

 

 

 

15:16〜15:17  展望岩

 千畳敷の広場の隅っこから羊歯の中の小路を辿って行くと展望岩に行き当たる。千畳敷の先の南斜面に露出した岩だ。5〜6人の人間が乗れようかというやや細長い大きな岩だ。その上からは、南から西の方角の眺望が開ける。南東には松笠山越しに海田湾や海田の町並み、南にはやはり松笠山塊越しに広島市街地とその先に広島湾を彩る島々の影、ひときわ大きく見えるのは宮島だ。西に目を転じてみると、極楽寺山から武田山にかけての山の連なりが見える。その足元には太田川が放水路となって海に流れ下っている。ここの眺望が二ケ城山域随一のものと思う。

 

15:22        三叉路

 千畳敷から登山道は一度浅い鞍部に下ってからのぼり返す。鞍部にはやぶ椿や春にはマンサクの花が咲く。のぼり返したところが三叉路になっている。立派な道標も立っている。真っ直ぐ行けば、主稜線上の道で蝦蟇ケ峠へと続く、左に採ると、二ケ城山の頂上へと導いてくれる。

 

15:24〜15:37  二ケ城山(483.2m)

 三叉路から歩いて2分で頂上広場に到達する。狭いながらも三等三角点の標石の建つ頂上広場がある。広場の南半分ほどは岩が露出しており、そこに南側の眺望の説明板が飾られている。

 この頂上広場の露岩の上に立つと南から東への眺望が拡がる。南は宮島から東の広島湾の島々、海田・矢野の町並み、その周辺の山々。東から足元にかけては、呉娑々宇山、高尾山、府中の町並みが見渡せる。北の白木山方面は樹々の陰になって残念ながら見づらくなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《可部とその背後の峰々を遠望する》

 

《頂上直下の三叉路に立つ道標》

 

 

 

 

 

《二ケ城山頂上からの展望》

 

《尾根道にある千人塚入口の道標》

 

 

 

 

 

 

15:30        三叉路

 帰路、ここは左に道を採って蝦蟇ケ峠への主稜線を辿る。

 

15:46        中国電力送電線鉄塔

 露岩の多い尾根筋を辿る。岩の間を縫ったり、難所を梯子で下ったりする。そんな頂上直下の難所を下ってきたところに送電線の鉄塔が建っている。電線の延びる西方には太田川や阿武山・武田山が、東方には呉娑々宇山が横たわる。

 

15:52        千人塚入口

 尾根道の路傍に小さな「千人塚入口 350M」との札が立てられている。千人塚は戦国時代の無名戦士の墓と言われている。この尾根道から踏み跡然とした道を辿って行くと到達できる。4〜5年前の春先に一度行ってみた。350メートルというのは直ぐだろうと高をくくったのがいけなかった。険しい斜面をドンドンと下って行き、時にブッシュに行く手を遮られて思わぬ時間をロスした。何とか、草茫々、瓦礫が積まれたような千人塚に到達はしたが、とても350メートルばかり入った所とは思えなかった。キロメートルの単位を歩いた気がした。見学後は、下ってきた斜面をのぼり返す気にならず、そのまま下の谷に薮を漕いで下り、毛虫の多い若葉を掻き分け半袖で一ケ谷の薮を下ったのは甚だ難儀であった。今回は、当然ながら入口を素通りして先を急いだ。(千人塚へ立ち寄るには、先ず気持ちを固めた上で、この入口からピストンをするのが最も賢明な選択肢であると思う。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《蝦蟇ケ峠への尾根道》

 

《蝦蟇ケ峠登山口》

 

 

 

 

 

《峠の駐車スペース》

 

《夕刻には晴れ上がって》

 

 

 

 

 

 

16:17        蝦蟇ケ峠

 二ケ城山から蝦蟇ケ峠の間の登山道は、この辺りでは屈指の長い尾根道だ。幾つかの小ピークを越えながらも、少しずつ下って行く。道も良く整備、手入れされていて、実に気持ちの良い尾根歩きルートである。春には山菜となるコシアブラの樹も多い。

 辿り着いた蝦蟇ケ峠は、広島市東区温品と安佐北区矢口を結ぶ自動車が一台だけやっと通れるかというような狭い車道の最高地点である。登山道はこの峠の頂点近くの金網を張ったところへ下って行く。車道は特に温品側が険しい崖に取り付けられており、切り返さないと一度では曲がれないようなヘアピンカーブが連続する。この車道は、険しいものの、中国自然歩道も兼ねている。

 

16:19        菰口憩の森

 蝦蟇ケ峠から矢口側に少し下った左手の斜面が菰口憩の森となっている。公園の端っこ、車道の直ぐ上にトイレが設置されている。飲料に向く水が出る水道はないが、下山時に暫し憩えるところである。

 

〔山行の所感〕

 歳末の歩き納めは地元の二ケ城山とした。いつもは誰かに会うこの山上であるが、大晦日の午後ということで誰にも出会うことがなかった。静かな歩き納めとなった。今年の山行は58回、踏んだ山頂は延べで106座となった。年初に公約した100座踏破を何とか成就できた。山行を共にしてくれた仲間に、色々と応援してくれた多くの人たちに感謝申し上げます。また、病気をすることなく一年を無事に過ごしてくれた自分の身体に、その健康を支えてくれた人に最大級の感謝を捧げたいと思います。(門久記す)

 

 

 

 

 

 

 

登山口案内

矢口が丘登山口

 矢口が丘団地の最上部が登山口である。周囲には駐車スペースはなく、ここは公共交通機関で行くしかない。広島市中心部からは、高陽ニュータウン方面へのバス(広島交通、広島バス、中国JRバス)で矢口上バス停下車。矢口が丘団地を抜け、登山口へ。徒歩約30分。便数は少ないが矢口が丘団地に入るバスの便もある。その場合は矢口が丘上バス停で下車、登山口まで徒歩約10分。

 団地の一番奥から車止めをした車道が更に上へ延びている。そこを辿って行くと、車道は行き止りとなり、道が右に曲がって階段道が始まる。この階段道の入口の金網に登山口の小さな案内札が掲げられている。

 

蝦蟇ケ峠登山口

 広島市東区温品と安佐北区矢口を結ぶ車道の最高地点近くの金網を張った路傍に「登山口」の標識が掲げられている。駐車場は峠(登山口)から菰口憩の森に寄ったところに10台前後が停められるスペースがある。歩く場合は、温品側では上温品バス停(徒歩約30分)、矢口側では矢口バス停(徒歩約1時間)またはJR芸備線安芸矢口駅(徒歩約1時間10分)。

 

 

【二ケ城山周辺地図】1/21,000

 

 

 


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