臼木山(312m)

広島県福山市

2005年11月27日(日) チャコ&門久

 

「広島百山」の完全踏破まであと4座となった。

残っているのは備後の3座(臼木山、大谷山、亀ケ岳)と

鈴ケ峰・鬼ケ城山連山である。

いずれも地味な山で、かつては登山の対象と考えていなかったものの、

完全踏破を狙うのであれば、行かねばならない。

かくして、11月3日(文化の日)に続いて、沼隈半島へ向かった。

 

 

 

〈通盛神社〉

〈満開の冬の桜〉

〈峠への道?〉

 

 

 

10:42     通盛神社

広島から山陽道経由で106q。広島県福山市の南西の沼隈半島南部の横倉の谷に入る。ここには平家谷の謂れがあり、数々の遺跡もあるらしい。通盛神社もそのひとつ。通盛は清盛の甥である。万葉からの天然の良港鞆の浦が近い。この神社の駐車場に車を停めさせて戴き、いざ出発。

 

10:44〜56  菖蒲園・椿園

  通盛神社の裏手の谷に菖蒲園、椿園が続く。菖蒲園はかなりの規模だ。通盛神社の門前に多くの駐車場用地があったが、これは菖蒲のシーズンに数多の客人が訪れるためであろう。園地の一番奥まで行き、そこから南に延びる谷間に入って行った。谷の入口に季節外れの満開の桜があった。紅葉と桜の花を同時に見るというのも珍しい。

 

11:06    砂防ダム

   狭い谷間を峠に向かって上って行くと、平成7年に築かれた立派な砂防堰堤があった。その上手あたりは小さな湿地帯となっており、猪のヌタ場もあった。この谷筋の道は通る人も疎らなのであろう、何とか踏み跡が付いているだけである。それでも途切れることはなく、また狭い谷なので迷うこともない。ただ蛇の出る季節にはここを歩くには相当の勇気が必要だろう。行く程に、右手の斜面の繁みの中を何かやや大きめの動物が走り去った。果たして何だったのだろう。

 

 

 

 

〈能登原峠〉

〈内海大橋の眺望〉

〈草茫々の臼木山〉

 

 

 

11:26    能登原峠

狭い谷を上り詰めた尾根上が能登原峠であった。古くから横倉と海岸部の能登原を結ぶ峠であった。今は、草が茫々に繁っており、幾年も前に整備された遊歩道がその草の中に埋もれようとしている。樹々が伸びて、ここからの眺望は今ひとつ。

 

11:34〜37  309.8mピーク

能登原峠から少し上ったところにあるピークである。直ぐ直下まで林道が来ており、行き止まりの駐車場に車が一台停まっていた。山頂は切り払われたススキの原であった。三角点の標石を捜したが見つけることが出来なかった。大きな樹々が切り払われており、阿伏兎ノ瀬戸、内海大橋、田島、横島、百島から松永湾方面の海の景色が望めた。この日は、残念ながらかなり霞んでいた。

 

11:44〜47  山桃の丘

一度林道脇に下り、上り返したところが山桃の丘である。切り開かれて草地となった真ん丸な小ピークである。周囲に山桃の木が多いことからこう名付けられたのであろう。球状の天辺に立つと、松永湾方面の眺望が拡がっていた。

 

1212    臼木山頂上

二万五千の地図によれば、山桃の丘を下って林道に出たその向い側のピークが臼木山である。しかしその付近の何処にも標識はなく、林道脇に立つ付近の概要地図にも臼木山の表示はなかった。踏み跡然とした山道があったので、踏み込んでみた。ピークに近付くと密集したススキやイバラで行く手が阻まれるようになった。やがて踏み跡も茂みの中に消えていた。ブッシュの中を掻き分けて頂上らしき所に近づこうとするも、倒木もあり、イバラもありで甚だしい艱難辛苦であった。頂上の標識も発見出来ずに、顔にススキの葉による切り傷を戴いて、完全に藪山と化した臼木山を下った。下山路脇にかつて整備した躑躅の植込みが大草に隠されるように残っていたのは哀れであった。

 

12:22〜13:01石鎚神社

「臼木山の頂上辺りで昼食を」と計画していたが、それは叶わぬ夢のまた夢と化した。臼木山から下山して車道を暫し歩くと、左手の小高い尾根上に石鎚神社分社の小さな祠があり、その前が陽だまりになっていたので、そこで昼食を摂ることにした。そこは辿ってきたピークや阿伏兎ノ瀬戸、走島や笠岡沖の島々などの好展望地でもあった。

 

 

 

〈臼木山〉

〈石鎚神社分社〉

〈阿伏兎ノ瀬戸〉

 

 

 

13:13    三叉路

昼食後、車道をグリーンライン方向へ歩いて行くと、グリー-ンラインと平家谷を結ぶ車道との交差点(三叉路)に出た。近くに地図に載っている無線中継用の鉄塔もあった。その交差点を左に取り、平家谷に下って行った。

 

13:31    溜池

平家谷へ下る車道は急な坂道であった。周りは紅葉して美しい。20分弱下ると耕作地の最奥に出る。そこに溜池があり、池の周りはキャンプ場などが開かれていると標識が出ていたが、導入路への入口辺りはゴミが散乱しており、とても最近使ったような雰囲気ではなかった。ここに至る車道の沿道も不法投棄された大型ゴミ類が多かった。

 

13:41    通盛神社

約3時間(昼食休憩40分を含む)の山行を無事終えて下山。駐車場にはわが車以外には停まっている車はなかった。

 

〔山行を終えて〕

広島百山に選定されている臼木山が完全に藪山と化していたのは、哀しいことである。概して備後地方の山々は、登山道の整備が進んでいない。踏み跡然とした道を辿らねばならない山が殆どだ。

ここ臼木山の場合は、かつて一度は車道から躑躅の植込みのある遊歩道が開かれたのは間違いないところである。しかし、その後のメインテナンスがなく、一度作ったものが藪と化していくのを何とも感じないできたということであろう。行政や地元、登山者など関係者が山を護って行く気概を持たなくてはこうしたことになってしまう。

 

 

〈紅葉の平家谷〉

 

   【臼木山付近の地図】(1/21,000)   

 

 

 


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