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ちょっとひと歩き |
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してきました |
二ケ城山(483.2m)〜電力会社の管理道を辿って〜
2007年1月6日(土)
今日から3連休である。ところが、日本列島を南北から挟むように二つの低気圧が移動中で、明日にはオホーツク海で合体し、西高東低の冬型の気圧配置になり、そこへ大寒波が南下してくるとの予報。全国的には今日から大荒れの模様で、「海や山のレジャーはお控え下さい」とのメッセージが発せられた。
そんなことから我が家でも今日はお休みモードでいたが、朝の広島は綺麗に晴れているではないか。そこで、天気は下り坂であることは間違いないので長丁場のところは避けて、わが裏山の二ケ城山へこの晴れ間を利用して散歩に行くことにした。ただ歩くだけでは面白くないので、登り下りとも電力会社の送電線管理道を通らせてもらうことにした。特に、下りに利用した南西の支尾根を一ヶ谷に下るルートは初めてのルートであった。
《散策記録》
山陽道「広島東7」ガード8:53・・・・9:54第6号鉄塔9:57・・・・10:06男天狗10:09・・・・10:27口田南道合流・・・・10:30千畳敷・展望岩10:32・・・・10:37三叉路・・・・10:40二ケ城山(483.2m)10:49・・・・10:51三叉路・・・・11:00第7号鉄塔・・・・11:24ベンチ・焚き火跡11:28・・・・11:57(林道に出る)・・・・12:02中国自然歩道に出る・・・・12:32矢口 〔総所要時間:3時間39分、休憩等:0時間29分、正味所要時間:3時間10分〕 |
8:53 山陽道「広島東7」ガード
登山口は山陽道の「広島東7」番のガードである。このガードを抜けるとすぐに左手の藪の中を登っている階段道がある。階段上はもう二ケ城山からの支尾根の上で、綺麗に手入れされた管理道が送電線の鉄塔に沿って山上へと延びている。管理道は最初は緩やかに赤松林の中を行くが、荒れた竹藪を過ぎると急峻な道となり、展望所となっている落合ルートとの合流点の第9号鉄塔のある主稜線上へと導いてくれる。
山陽道「広島東7」ガードへは、高陽ニュータウン方面行きのバスの「下岩の上」(しもいわのうえ)バス停で下車し、少し広島市内方向に引き返して「城ケ丘団地入口」交差点を二ケ城山方向に左折する。坂道を緩々と上って行き、山陽道に出合うと、「広島東8」のガードを潜らず手前の側道に左折、高速道に沿って行くと直ぐに「広島東7」のガードが口を開けています。付近に駐車場はありません。 |
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〈登山口は山陽道「広島東7」ガード〉 |
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〈ガードを抜けて階段を上る〉 |
〈山頂を望む冬枯れの道〉 |
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〈第9号鉄塔から高陽の街を望む〉 |
〈管理道は良く手入れされている〉 |
〈高陽から緑井方面を望む〉 |
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9:54〜9:57 第6号鉄塔
管理道から主稜線に出たところに第6号鉄塔が立つ。ここでメインルートである岩上ルートと合流する。鉄塔の足元は緑井方面の好展望所である。つい最近周りの潅木を切り払ったようで、一際眺望が良かった。ここから、牧歌的な主稜線を辿る。
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〈第6号鉄塔下は絶好の展望台だ〉 |
〈二ケ城山の頂上方向の眺望〉 |
〈遥か高鉢山を望む〉 |
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10:06〜10:09 男天狗
気持ちの良い主稜線上の道を緩やかに登って行くと何箇所か露岩帯を通る。男天狗も谷間に迫り出した大きな露岩の一つだ。岩の上に立てば、周辺の大きな眺望が拡がる。この眺望は、この山の魅力の一つだ。
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〈牧歌的な尾根道〉 |
〈コウヤボウキ〉 |
〈可部方面の眺望〉 |
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〈北方には白木山・高鉢山の大きな山塊が控えている〉 |
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10:27 口田南(矢口が丘)からのルートが合流
10:30〜10:32 千畳敷・展望岩
主稜線上の最初のピークを越えると千畳敷の広場が控えている。新春登山での焚き火跡が残っていた。その先の潅木の中の展望岩に立ってみたが、やはり天気は下り坂、眺望は霞んで広島市街地や付近の山々の姿は十分に望めなかった。
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〈千畳敷〉 |
〈千畳敷の先にある展望岩〉 |
〈展望岩から松笠山を望む〉 |
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10:40〜10:49 二ケ城山(483.2m)
二ケ城山の頂上は無人であった。この山に登って誰にも会わないということは先ずないのであるが、この日は頂上以外でも誰にも会わなかった。芳しくない天気予報やまだ新年の松の内であることなどで出足が鈍いのか?頂上からの
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〈二ケ城山の三等三角点〉 |
〈二ケ城山頂上〉 |
〈東には呉娑々宇山が控える〉 |
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11:00 第7号鉄塔
下山は先ず山頂直下の三叉路まで引き返し、そこから蝦蟇が峠(菰口憩の森)方面への主稜線を辿った。約10分で稜線上にある送電線鉄塔に到達するが、今日はここから主稜線を外れて、南西方面へ下る電力会社の送電線管理道を辿らせてもらうことにした。
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〈頂上直下の分岐にある道標〉 |
〈赤松の落葉が美しい主稜線上の尾根道〉 |
〈この鉄塔から初めての管理道を辿る〉 |
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11:24〜11:28 ベンチ・焚き火跡
登りに辿った管理道はもう20年弱の間時折使わせてもらっているが、下りの南西支尾根道は初めての道であった。道はあまり踏まれてはいないものの良く手入れされていた。大きな樹の間を行くのも好ましい。下るに従って、やがて桧林となった。谷底まで下ると木のベンチや焚き火跡があった。簡単な小屋掛けをして、暫し滞在した気配も感じられた。送電線の工事関係者か林業関係者であろうか??
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〈古木の繁る良い道だ〉 |
〈やがて桧林へ入る〉 |
〈焚き火跡など人の生活した気配が・・・〉 |
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手入れされた管理道はこの焚き火跡までで、その先には細い渓流沿いの薄い踏み跡があるのみであった。もう5年も前の初夏に主稜線から千人塚に下り、登り返すのも大変だったので、そのまま林間を下ってこの谷間に下りて来た時のことを思い出した。一ヶ谷だ。あの時もルートファインディングと薮漕ぎに苦労した。この季節は初夏に苦しめられた毛虫や青虫がいないのは良いのだが・・・。人間の記憶とは大したものだ。今回は前回の学習効果からルートを迷うことはなかった。ただ一度転倒して、五十肩で苦しむ左肩に激痛が走り、頭にタン瘤を作ったのは我ながら情けなかった。
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〈テープを頼りに薄い踏み跡を辿る〉 |
〈かような渓流の流れる谷だ〉 |
〈苦しい藪漕ぎが続いた〉 |
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11:57 一ケ谷の林道出る
約30分の藪漕ぎの末、やっと一ヶ谷の林道の最奥部に出た。出たところに産業廃棄物の償却炉があり、今日も煙が上がっていた。渓流沿いにもその煙が流れ込んでおり、薮漕ぎの間臭っていた。薮から解放されたとは言え、全くもって楽しくない光景であり体験だ。
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〈やがて荒れた林道に出ることが出来た〉 |
〈産業廃棄物の焼却炉〉 |
〈ヤブコウジの赤い実:山中でホッとする〉 |
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12:02 中国自然歩道に出る
林道を足早に下って行くと温品と矢口を結ぶ中国自然歩道を兼ねた車道に出た。ここまで来れば下山したも同様だ。あとは、この車道を矢口まで辿るだけである。
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〈人の住む地域へ出てきた感じ〉 |
〈中国自然歩道(右側)に出る〉 |
〈ツルリンドウの実〉 |
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12:32 矢口
気持ちの良い空中散歩を最後まで楽しめるかと一時は思ったが、最後にひどい薮漕ぎとなって大いに消耗してしまった。この下山路は「とても通れるところではありませんよ!!」。しかし、一ヶ谷の渓流沿いの薮道さえを整備してくれれば、矢口方面から二ケ城山への近道のいいルートになるのであるが・・・・。まあ、欲を言うのはやめます。このルートは電力会社の方々の仕事場なのですから。そ〜っとしておくのが一番良いのでしょう。
天気の方は、登るほどに曇ってきて、頂上辺りでほんの一時ポツリポツリときたものの、下山した頃にはまた青空も望めた。山上からみた東郷山方面は姿が薄く見えたり隠れたりしていました。多分、時折時雨れていたのでしょう。あるいはミゾレであったかも知れません。このまま天気予報通り推移すれば、今日見た光景は明日は白銀の世界に変わっているかも知れないなぁ。