新雪降り積もった急登厳し 烏帽子山(1,225.1m)

広島県庄原市西城町

2008年1月26日(土)   チャコ&門久

 

 

 

 

〈烏帽子山山頂の霧氷の潅木越しに比婆山を眺望する〉

 

 

一週間前に県民の森まで来ながら急用が出来て登れなかった比婆山を再度目指した。

県民の森スキー場の積雪は一週間前の40センチメートルから80センチメートルになっていた。

山上では勿論それ以上の雪で、出雲峠の先の急登でこの大雪に難渋することとなった。

霧氷、樹氷は美しかったが、スノーシューでも沈む新雪に喘ぐこととなり、

県民の森から烏帽子山まで3時間半も掛かってしまい、

あえなくそこから引き返すことになってしまった。

 

     《山行記録》

 県民の森駐車場9:52・・・・9:54管理道入口(スノーシュー履き替え)10:01・・・・10:17第3キャンプ場・・・・11:27出雲峠(973m)11:30・・・・11:52ブナ古木11:55・・・・11:59直登尾根取付き・・・・・13:35烏帽子山(1,225.1m)14:30・・・・15:02直登尾根取付き・・・・15:13出雲峠15:16・・・・15:58第3キャンプ場・・・・16:11県民の森駐車場

〔総所要時間:6時間19分、昼食・休憩等:1時間11分、正味所要時間・5時間08分〕

 

 9:52 県民の森駐車場(六ノ原)

  県民の森は大勢の家族連れのスキーヤーで賑わっていたが、山を目指す人は極めて少ないようだ。身支度を整えて出雲峠へ向かう管理道に行ってみると、ただ一人の登山者が壷足で先行しているようであった。

 

 

 

〈県民の森広場から比婆山、烏帽子山を遠望する〉

(六の原から出雲峠へ向かう管理道〉

 

 

10:17 第3キャンプ場

  第3キャンプ場で管理道は終り登山道となる。壷足のトレースはまだ先まで続いていたが、段々と雪が深くなって苦労をされているようだ。暫く行くとくだんの壷足の登山者が引き返して来られた。奈良から福山市へ単身赴任されているという男性の方で、出雲峠直下まで行ったが、もう腰の辺りまで沈むので諦めて引き帰して来られたと言う。我々の後を追って再度登られると仰るので同行することにした。毛無山から出雲峠への巻き道が合流する地点までこの方のトレースがあった。そこから沢筋を離れて峠へ登って行く道は、真っ白なヴァージンスノーで覆われていた。

 

 

 

〈積雪で道標の背も低い〉

(壷足で歩いたトレースを辿って行く〉

 

 

 

 

 

〈トレースが消えるとヴァージンスノーだ〉

(出雲峠直下の避難小屋〉

 

 

11:27〜11:30 出雲峠(973m)

  出雲峠で下山すると仰る壷足氏とお別れして烏帽子山へ向かった。峠から直ぐに植樹帯に入るが勿論そこにも先人のトレースはなかった。植樹帯を抜けると傾斜度が段々に険しくなって行くが、夏はロープを張って守られているブナの古木を過ぎると、道はやや水平に近くなって谷筋へ向かって行くことになる。しかしながら積雪期にはその手前の尾根筋を登れるのでその尾根に取り付くことにした。

 

 

 

〈出雲峠〉

(霧氷の林越しに毛無山を望む〉

 

 

 

 

 

〈出雲峠の先は暫し樹間を行く〉

(ブナの古木霧氷と雪に塗れている〉

 

 

11:59  直登尾根分岐

  直登尾根に取り付くまでは、順調に登って来た。ここから急登となるが、順調に登れれば頂上へは案外に早く到達出来る筈であったのだが、そうは問屋が卸さなかった。凍みて締まった雪であれば難なく登れたのであろうが、この日は急傾斜地に積もった深い新雪であった。スノーシューでも確実に20センチメートルから膝の辺りまで沈みなかなか前に進めない。その上に今週はチャコと二人きりなので、先を進む交代要員がおらず疲労度は高い。そんなことで、この直登尾根を登り切るのに1時間半以上の時間を要してしまった。ただ、簾のような霧氷の林から樹氷へと様相を変える森の美しさはその上ない感じであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈谷間を迂回する夏道を避けて直登する尾根筋を行く〉

〈霧氷の下の傾斜面を登る〉

 

 

 

 

 

〈振り返れば我々のトレースが残っている〉

(新雪ゆえスノーシューでもかなり沈む〉

 

 

 

 

 

〈登るほどに霧氷から樹氷へと変貌する〉

(曇天の下、毛無山、伊良谷山を遠望する〉

 

 

13:35〜14:30 烏帽子山(1,225.1m)

  烏帽子山山頂に着いたのは、もう午後1時半を回っていた。完全に雪で覆われた頂上で風を避けて烏帽子岩の近くで遅い昼食を摂った。日当たりの良い烏帽子山の山頂広場は、周りに雪が積もっていてもいつも何処かの地表が出ているものなのだが、今回だけは地面が見えなかった。気温氷点下1.2℃で、周囲の山々は雲で隠れていたが、時折その雲が取れて比婆山や吾妻山が姿を現した。

 

 

 

〈雪に覆われた烏帽子山山頂広場〉

(烏帽子岩〉

 

 

 

 

 

〈潅木群も霧氷を纏っている〉

(霧氷で覆われた比婆山(御陵)の眺望〉

 

 

 

 

 

〈雲が晴れて吾妻山が時折姿を現した〉

(福田頭〉

 

 

15:13〜15:16 出雲峠

  烏帽子山の頂上を発つのが午後2時半となったので、比婆山へ行くのは諦めて来た道を下山することにした。登りに難渋した直登尾根も下りは尾根さえ外さなければどこでも歩けて何と楽しいことか。霧氷の森も一際美しく感じられた。登りに2時間を要した出雲峠と頂上の間が下りは45分足らずであった。

 

 

 

〈霧氷の林を快調に下った〉

(樹間に残る登ったときの我々のトレース〉

 

 

 

 

 

〈出雲峠の霧氷は大分少なくなっていた〉

(寒中でも元気なのはこの宿木である〉

 

 

16:11 県民の森駐車場

  出雲峠から県民の森までの登山道は、午前中に我々や壷足氏が付けたトレースのほかにも何人か通った形跡が認められた。何人かが出雲峠まで来られて引き返されたようだ。そのほかにも第3キャンプ場の少し上手に毛無山方面から出て来ている輪環と思われるトレースも認められた。そんな中、山から下りて来たのは、我々が一番最後のようであった。

 

 

 

〈山荘付近の管理道で大型除雪車が作業中であった〉

(県民の森広場から烏帽子山を見上げる〉

 

 

〔山行所感〕

  一週間の間よく雪が降り積雪もかなりになっているので、山歩きは大変だろと思いながらの今回の山行であった。結果は、想っていた以上に大変な苦行であったと言えよう。雪山歩きが楽しいのは、雪がよく締まってからである。また、ラッセルの必要な新雪の山は、先頭の交代が出来る態勢でないと疲労困憊することとなる。改めて雪山に遊ぶ原理原則を思った山行であった。

 

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