走り梅雨の雨上がりに市川登山口から登る 白木山(889.3m)

広島市安佐北区

2008年5月25日(日)   門久単独

 

 

 

〈登山道を黄色に彩るジャケツイバラ〉

 

 

5月とはいえ夏日が続いていたが週末になると南海上にあった前線が北上して梅雨のような天気となった。

前日の土曜日には一日中降り続いた雨が日曜日の早朝には上がったものの、なかなかに晴れ上がることはなく、

昼頃になっても里から見る山々は雲の中に隠れていた。

朝のうちは出掛けられない用件を抱えていたが、それから解放された昼前になって、

午後には晴れ上がるだろうと決め込んで山行を企てることにした。

もう時間的な余裕もあまりないので、行く先は昨年7月に初めて歩いた市川登山口からの白木山と決めた。

ここなら、短時間で頂点を踏め、それなりの眺望も得られる筈と踏んだのだった。

行ってみると面白いもので、下山時に林道終点に出る新ルートを辿ることが出来た。

 

《山行記録》

市川登山口12:35・・・・13:02大槌川の谷からの道合流13:03・・・・13:08北東尾根上(土管の灰皿)・・・・13:21押手山縦走路合流・・・・13:23白木山(889.3m)(昼食)14:00・・・・14:01押手山縦走路分岐・・・・14:04黄金水14:09・・・・14:20北東尾根上(土管の灰皿)・・・・14:23大槌川の谷への下山路分岐・・・・14:30林道終点・・・・14:52市川登山口

〔総所要時間:2時間17分、昼食・休憩等:0時間43分、正味所要時間:1時間34分〕

 

 

12:35 市川登山口

  今回は白木町の上三田から桧山への林道に入って、最高点の峠から市川登山口のある白木山への林道に入った。峠からダート(一部舗装)の道を1.5キロメートル入ると登山口があった。

  林道脇の広場に自動車を停めて登山開始。暫く植林された桧林を行く。桧林を抜けると白木山らしい照葉樹林の中へと入って行く。道は概して白木山北東尾根の南側をトラバースする緩やかな登りで歩き易い。登り始めて30分弱の所で下の大槌川の谷から上がって来る道が合流するが、ここからやや急坂となってこれを一気に登って行くと北東尾根の上に出る。

 

 

 

〈白木山・市川登山口〉

〈間伐され見通しの良い桧林を行く〉

 

 

 

 

 

〈桧林を抜けると照葉樹林が続く〉

〈行く程に薄い霧が立ち込める〉

 

 

13:08 北東尾根上(土管の灰皿)

  道路の中央に灰皿代わりの土管が立つ尾根上に上がると、暫しもう花が散ってしまっている馬酔木の並木の中を進む。気持ちの良い道であるが、直ぐに虎ロープが張られた急坂が待っている。前日来の雨で道は川のようになっていたのであろう、道の中央部の枯れ葉が流されて地肌の筋が出来ていた。再び尾根の南面の巻き道を行き、左下に「黄金の水」を認めると、直ぐその先も虎ロープの張られた急坂で、そこを登り切ると右から押手山からの道を併せて直ぐに白木山の頂上広場で飛び出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈北東尾根に上がると灰皿代わりの土管が立つ〉

〈尾根上は馬酔木の並木道だ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈前日来の雨で川となった形跡が明らかな急坂〉

 

 

 

〈白木山々頂直下も急坂だ〉

 

 

13:23〜14:00 白木山(889.3m)

  決して天候に恵まれた状態ではなかったが、白木山の頂上広場には10人ほどの登山者の姿があった。皆さん昼食後の憩いの時間も十分に取られた後のようで、私が遅い昼食を摂っている間に次から次へと下山していかれた。全員白木山駅への正面ルートを下って行かれたようだった。 

  時計は昼を大きく回っていたが、山上の天候の回復は芳しいものではなかった。北方の桐陽台、大林、可部の市街地の眺望は得られていたが、南の白木町側は霧に閉ざされたままであった。食後暫く頂上に佇んだが急速に天気が回復する兆しもないので下山を決意した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈白木山山頂〉

〈白木山山頂の角の欠けた二等三角点〉

 

 

 

 

 

〈芝生の頂上広場に立つ道標〉

〈白木山神社の可愛い祠も建つ〉

 

 

 

 

 

〈頂上から南に伸びる主稜線を望む〉

 

 

 

 

 

〈山頂から見下ろす白木町側は霧の中だ〉

〈可部方面の眺望は少なからず開いていた〉

 

 

14:04〜14:09 黄金の水

  下山を開始して直ぐ浅い谷間にある「黄金の水」に立ち寄った。黒ずんだ白木の柱が立てられてあり「河津川の源流」と記せれている。その下の苔生す岩の割れ目から清水がコンコンと湧き出していた。ここから流れ出た水は大槌川、名前を変えて河津川となり、やがて三篠川へと流れ込む。

 

 

 

〈「黄金の水」を指す道標〉

〈石清水の湧く「黄金の水」は河津川の源流だ〉

 

 

14:23 大槌川の谷への下山路分岐

  「黄金の水」からは虎ロープの張られた急坂を滑らぬように注意しながら下って行った。灰皿代わりの土管のある所から北東尾根を外れてトラバース道を数分下って行くと大槌川の谷へと下って行く道が右に分岐する。昨年7月にはここに「水害により下への通行だめ、左りへ進行して下さい」と記された木の札が立てられていたのだが、今はもうなかった。微かに人が通った形跡もあるので、その道を下って行ってみることにした。松林の中を下る気持ちの良い道であったが、僅か3分程下ったところで見覚えのある木札が道路上に立てられてあった。以前は上の分岐点にあった木札がここに移されていた。ここでも当然に「左へ進行」の指示である。その方向を見ると、灌木が切り払われて切り明けの道が開かれていた。辿って行くと、確かな踏み跡がトラバース気味に山肌に伸びており、僅か4分程で林道の終点に飛び出てしまった。

 

 

 

〈大槌川の谷筋への分岐(右側へと下る)〉

〈暫し松林の中を下って行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈左に曲がれと言う古い木札が立つ〉

 

 

 

〈山腹を巻く踏み跡が続いていた〉

 

 

14:30 林道終点

  あっけない感じで林道の終点に立った。そこからは何の冒険もなく市川登山口まで林道を歩くだけである。所々がけ崩れはあるものの、自動車が通れるスペースを確保するだけの整備はされたダートの林道であった。河津川‐大槌川の谷間は深く、そこの新緑は美しい。遥か先には鷹ノ巣山やカンノキ山の山塊が一際高く、その南には高鉢山へと続く長大な山脈も見てとれた。こうした眺望が楽しめる林道歩きも棄てたものではない。

 

 

 

〈行くほどにパッと視界が開けて林道終点に出た〉

〈林道を市川登山口まで歩く〉

 

 

 

 

 

〈遠く鷹ノ巣山、カンノキ山の山塊を望む〉

 

 

 

 

 

〈大槌川・河津川の深い谷を眺めて歩く〉

〈険しい地形故にこんな切り通しもあった〉

 

 

14:52 市川登山口

  林道をのんびりと20分余歩いて市川登山口に着いた。ここからの白木山への登山道はいつも静かなものであるが、今回は珍しく登りで1組2名の登山者の方に出会った。この人達はこの林道の入口の峠に自動車を置いており、1.5キロメートルの林道歩きの往復もされたようであった。このお二人もこの道で他人と会ったのは初めてと仰っておられた。

 

 

 

〈林道脇にも「蛇結茨」が咲いていた〉

〈桧山・上三田間の林道の峠に立つ白木山を指す道標〉

 

 

 

〔山行所感〕

  天気があまり芳しくなく、時間もあまりない、しかしそれなりの山には登りたい・・・、そんな時に市川登山口からの白木山は格好のところである。今回はその上に東北尾根直下の大槌川の谷道への分岐から林道終点に抜ける間道を辿る冒険が出来た。

今もこのルートは静かな登山道である。地元の人達のご努力でよく整備されており有り難い限りである。いつまでも、静かで美しい登山道であって欲しいと願うものである。

 

 

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