涼風吹き渡る稜線は避暑天国・アサギマダラ天国 掛頭山(1,126.1m)

広島県山県郡北広島町

2008年7月21日(月)・海の日   チャコ&門久

 

 

 

〈樹林の中で羽を休める渡り蝶・アサギマダラ〉

 

 

7月6日(日)以降ずっと真夏日が続いている今夏の広島である。

三連休の最終日の海の日も暑い!

こんな日は涼風の吹き渡る高嶺に行くに限る。

「近場でそんな所は?」と言えば、即座に思い浮かぶのがここである。

今回は純粋に避暑を目的として、ここ芸北の掛頭山を訪ねた。

 

<山行記録>

 土草峠10:12・・・・10:54テレビ塔11:00・・・・11:05掛頭山(1,126.1m) 11:09・・・・11:21林道出合・・・・11:35パインリッジリゾート芸北スキー場最上段リフト駅12:23・・・・12:27掛頭山(1,126.1m)・・・・12:32テレビ塔12:46・・・・13:12土草峠  

〔総所要時間:3時間00分、昼食・休憩等:1時間12分、正味所要時間:1時間48分〕

 

 

10:12 土草峠

  いつもは千町原か、高原の自然館か、近くても二川キャンプ場辺りに自動車を停めて土草峠の掛頭山登山口へと歩くのであるが、今日ばかりは純粋の避暑目的であるので峠まで車を乗り着けた。登山口脇の空地に3台位は駐車が可能であるが、ぬかるんだ所もあるので気を付ける必要もあるようだ。

  掛頭山へは峠の右手に取り付きがあるのでそこから入山する。直ぐに急坂が待ち受けているが、険しい坂道は直ぐに終わり比較的に緩やかな一本道が山上へと続いている。よく手入れされた登山道で、有名はミズナラの林の中を行く。台地状の掛頭山の稜線近くに上がるに従ってブナの樹も多くなってくる。道中グリーンシャワーが気持ちの良い道だ。

 

 

 

 

〈土草峠:右手が掛頭山への登山口〉

〈急坂のあと、きれいに整備された登山道が続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈威風堂々としたブナの巨木〉

 

〈風格あるミズナラの古木〉

 

 

10:54〜11:00 テレビ塔

  台地状の山上の稜線に出た所にUHFのテレビ塔のある広場がある。ここから旧芸北町の家々にテレビ電波が発信されているようだ。周りは樹々に囲まれて残念ながらここからの眺望はない。その広場の一画に見事なヒヨドリバナの花が咲いており、そこに何頭かの渡り蝶のアサギマダラの姿があった。暫しその観察に時間を割いた。

 

 

 

 

〈テレビ塔のある稜線上の広場〉

〈広場に見事なヒヨドリバナが咲いていた〉

 

 

 

 

 

〈ヒヨドリバナの蜜を吸うアサギマダラ〉

 

 

11:05〜11:09 掛頭山(1,126.1m)

  テレビ塔のある広場から台地上の灌木の中に延びる道を辿って5分程で掛頭山の頂上広場へ到達した。ここも潅木を刈って開いた狭い広場で、三等三角点と山名を記した指導標があるだけである。眺望は全くないので、記念撮影だけをして臥龍山へと続く縦走路を先に進んだ。ずっと起伏のない台地上を行くが、今夏は道を覆う灌木や草がきれいに刈り払われており歩き易い。道の周囲には天然記念物のナナカシワの群生が拡がり、独特の雰囲気を醸している。

 

 

 

 

〈樹間にポッカリと開いた掛頭山の山頂広場〉

〈山頂周辺にはナナカシワの群落が拡がる〉

 

 

11:21 林道出合(臥龍山縦走路分岐)

  掛頭山山頂から10分余歩き続けると山道から林道へ飛び出る。土草峠近くから登ってきた土獄林道である。臥龍山への縦走路はこの林道を横切ってここから猿木峠へと下って行くが、今日の我々は林道を辿って掛頭山頂上部の東側に開かれたスキー場上へと行く。林道からは臥龍山、深入山、恐羅漢山の名山三点セットが眺望出来るのであるが、この日は大気が不安定で、恐羅漢山が霧の中に隠れていたのは残念であった。

 

 

 

 

<ナナカシワの群落を抜けると臥龍山を望む林道に出る〉

〈林道脇に咲くオカトラノオ〉

 

 

 

 

 

〈林道から臥龍山、深入山を望む、恐羅漢山は霧に隠れていた〉

 

 

11:35〜12:23 パインリッジリゾート芸北スキー場最上段リフト駅

  林道を10分余り行くと、舗装道からダートの道に変って、やがてパインリッジリゾート芸北スキー場(旧芸北国際スキー場)の上に出る。林道脇にスキー場のリフトの最上段の駅があり、テラス状のそこは風の通りも良く、日蔭も提供してくれるのでいつも昼食場所に借りることにしている。 

  山上を渡る風は、汗を目一杯に搔いた身体には寒く感じるほどに涼しかった。その風を受けながら、戸河内のお馴染みの「おふくろ弁当」で仕入れたボリュームたっぷりの弁当で昼食を摂った。涼しい風は食欲を増進してくれたようだった。ゆっくりとたっぷりと食事をし、食後のコーヒーも楽しんだ。ここは酷暑に中にあって、天国のような所だ。ただ、不安定な天気だけはご機嫌斜めで、テラス上からの大眺望は望めないままで、やがて食事を終えようとする頃に雨が降り始めてしまった。 

 

 

 

 

〈スキー場リフト駅から旧芸北町を俯瞰する〉

〈昼食は戸河内の「おふくろ弁当」、ボリュームたっぷりだ!〉

 

 

 

 

 

〈遥か霧に隠れた阿佐山連山方面を望む〉

 

 

12:32〜12:46 テレビ塔

  雨が降り始めたので下山することにした。雨と言っても森の中に入れば濡れることもないほどのものであった。スキー場リフト駅近くの林道脇から雑草の被る踏み跡を辿ると掛頭山の頂上広場は直ぐだ。そこから灌木の中の登山道を登山口に向け引き返すと直ぐにテレビ塔のある広場に出た。そこには、思いもよらない景色が展開されていた。登りに見た見事なヒヨドリバナに何と何十頭というアサギマダラが群れ集うて蜜を吸っているではないか! 雨上がりのその景色は壮観であった。暫らくその光景に釘付けにされてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雨上がりのヒヨドリバナにアサギマダラが群がっていた〉

 

〈稜線上の樹林で雨を凌ぐ〉

 

 

 

 

 

〈アサギマダラ三姉妹!?〉

 

 

 

 

 

〈ヒヨドリバナは何処でも蝶を集めるものだ!〉

 

 

13:12 土草峠

  テレビ塔のある稜線の広場を出ると、あとは登山口までミズナラの群生やブナのグリーンシャワーの中を下って行くだけである。登山口近くまで下ってきて、この日初めての3人連れの登山者に会った。これから掛頭へ向かうところであった。

 

 

 

 

〈掛頭山の森はミズナラの群生で有名だ〉

〈ミズナラを中心にしたグリーンシャワーの中を下山する〉

 

 

 

〔山行所感〕

   登山というより避暑目的の散策であった。ここ掛頭山々頂近くの林道やスキー場リフト駅は絶好の避暑スポットだ。ここへ来れば間違いなく、涼しい風に当たれる。それに、この日の収穫はヒヨドリバナに集まったアサギマダラの群れであろう。掛頭山の山中では以前からアサギマダラの姿をよく目にしていたが、これほどの群れがいるとは想像だにしていなかった。驚くべきことだ。

 

 

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