ドンドコ沢から南アルプス名峰を眺望する山上へ 鳳凰三山&早川尾根・高嶺

〜〜〜地蔵岳(2,764m)・観音岳(2,840.4m)・薬師岳(2,780m)・高嶺(2,778.8m)〜〜〜

山梨県韮崎市・南アルプス市

2008年7月25日(金)〜27日(日)  チャコ&門久

 

 

 

<晴れ上がった朝の東の空に富士山が浮かぶ>

 

 

盛夏である。7月中に一度はアルプス方面へ行きたいとチャンスを探っていた。

そんな中で公私、天候などの各方面で都合の良い週末を挟んだ4連休を確保して、

深田百名山の日本アルプスの峰で最後に残っている鳳凰三山へ行くことにした。

ルートは、「登山忘備録」のakira12345さんの昨年8月の山行を参考にさせてもらって、

青木鉱泉からドンドコ沢を登って鳳凰小屋のテン場で二泊して、

山上で丸一日優雅な散策を楽しんでから、最終日に御座石鉱泉へ下るというもの。

なかなかに険しそうなドンドコ沢をテン泊装備で登るのは冒険のようでもあったが、

まだテン泊登山に耐えられるだけの体力があるか否かの試金石の積りでチャレンジした。

 

 

《7月25日(金)・第1日目》

<山行記録>

御座石鉱泉7:30・・・・8:23青木鉱泉8:30・・・・8:33沢沿いコース・山回りコース分岐・・・・9:26(休憩)9:33・・・・9:38山回りルート合流・・・・10:27(休憩)10:37・・・・11:09小滝11:15・・・・11:20南精進ヶ滝分岐・・・・11:22南精進ヶ滝11:34・・・・11:37南精進ヶ滝分岐11:39・・・・11:44南精進ヶ滝展望テラス11:46・・・・11:50(メインルートへ出る)・・・・12:15渡渉地点(昼食)12:31・・・・12:49鳳凰の滝分岐12:52・・・・13:00上の鳳凰の滝分岐・・・・13:09鳳凰の滝13:14・・・・13:22上の鳳凰の滝分岐・・・・13:24(メインルートへ出る)・・・・14:42白糸の滝14:54・・・・15:28五色滝分岐・・・・15:45五色滝15:52・・・・16:02(メインルートへ出る)16:04・・・・17:15鳳凰小屋

〔総所要時間:9時間45分、昼食・休憩等:1時間29分、正味所要時間:8時間16分〕

 

 

 7:30 御座石鉱泉

  広島を前日の夕刻に発って山陽道、中国道、名神道、東名道、中央道を経て730キロメートル、途中の駒ヶ根サービスエリアで仮眠を取って、午前5時50分に御座石鉱泉の韮崎市営駐車場に到着した。駐車場には新しい水洗トイレが設置されていた。

 

 

 

 

〈御座石鉱泉〉

〈御座石鉱泉前の韮崎市営駐車場〉

 

 

  この駐車場で暫し仮眠を取って長駆の疲れを少しでも取って、午前7時50分にやって来るバスで今回の登山口となる青木鉱泉へ行こうとの心算であった。休息を取る中で、季節運行のバスの運行日を確認していなかったことに気づいて、駐車場奥にあるバス停に確認に行ってみると、毎日運行になるのは翌日からで、この日は運行がないことが分かった。この事態、パニックになることが十分にあり得るところであったが、この朝はどうした訳か「一時間歩けばいいさ!」と、非常に落ち着いていた。

  鉱泉の宿に登山計画書を提出して道筋をお聞きして、青木鉱泉との間のミズナラやブナ、それに落葉松の林の美しい尾根筋を小一時間で越えて行った。

 

 

 

 

〈笹の尾根に登る〉

〈落葉松の林を青木鉱泉へと下って行く〉

 

 

 8:23〜8:30 青木鉱泉

  青木鉱泉はいかにも風格の感じられる建物であった。シナノナデシコの咲く庭先からドンドコ沢への登山道へ踏み入った。道は直ぐに右手に山回りの道が分かれるが、我々は左手の沢沿いの道を行った。道は渓流の左岸を忠実に遡って行く。堰堤を越え、渓畔林の中を進み、やがて山腹に取り付いて行く。山回り道を合わせると登山道は更に急傾斜の山腹を巻くように進んで行った。ガイドブックの標準時間から遥かに遅れていて、時間感覚を掴み難く感じ始めた頃に小さな滝の掛かる枝沢を渡り、さらにその先で小滝の下を通った。それらの小滝がドンドコ沢の名だたる滝のうちのどれかかも知れないなどと考え始めた頃に、南精進ヶ滝の分岐に出合った。

  

 

 

 

〈青木鉱泉〉

〈シナノナデシコ〉

 

 

 

 

 

<ドンドコ沢登山道と中道(薬師岳)の分岐>

〈沢沿いの道は渓流の左岸を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山回り道との合流地点〉

 

〈渓流を離れて山腹の急坂に取り付く〉

 

 

 

 

 

〈クガイソウ〉

〈ソバナ〉

 

 

11:22 南精進ヶ滝

  滝は分岐から直ぐのところにあった。目の前の大きな岩が滝の核心部を隠しているので、その岩に取り付いて上へあがってみると、迫力のある立派な滝が目の前に現れた。正直、予想していたより立派な本格的な滝であった。この先の滝とのご対面が楽しみになってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈南精進滝へ分岐〉

 

 

〈南精進滝〉

 

 

  滝分岐にザックをデポしていたので一旦そこに返った。荷物を背ってから再度滝方面への間道を採り、ロープを張った超急坂を上の滝見台へと上って行った。上から見る滝は、やはり下から見るのとは違った感じであった。滝見台の直ぐ先でメイン登山道に合流した。道は急傾斜地に設えられている。まだまだ先は長くて険しい。ただ路傍に咲く花々に時折心和んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈滝近くの急傾斜の間道を登り行く〉

 

 

〈滝見台から南精進滝を見下ろす〉

 

 

 

 

 

〈シモツケ〉

〈キバナオダマキ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈センジュガンピ〉

 

 

〈まだ標高1600m程度、先は険しく長い〉

 

 

13:09〜13:14 鳳凰の滝

  南精進ヶ滝から上は急坂の連続だ。これがドンドコ沢の厳しさなのであろう。喘ぐようにして登って行き、途中の枝沢の水場で昼食を摂って鋭気の回復を図った。やがてメイン登山道はドンドコ沢から遠ざかるように右手を巻いて上って行くが、その途中に鳳凰の滝への分岐があったのでその直登の道を採った。約10分登って行くと右手からの巻き道に出合いそこにも鳳凰の滝へ道標があった。滝に行ってからここに引き返す様子なので、ここにザックをデポした。

 

 

 

〈メイン登山道を外れて鳳凰の滝への急坂に向かう〉

〈急坂の先に更に鳳凰の滝への分岐があった〉

 

 

  空身になって水平道を滝に向かった。この滝への道はあまり踏まれていないようである。メイン登山道からやや離れた感のある場所ゆえに、立ち寄る登山者の数が少ないのであろう。ザックをデポした上の分岐から約10分で滝の直ぐ下流に出た。ザレ場の滑る道筋を上って行ってみたが、その先に薄い踏み跡らしきものはあるが、とてもこれ以上滝に近づくことなど出来そうになかった。谷筋に出て岩の上を伝え歩きしてみると谷の右手にも大きな滝が懸かっているのが見えた。ここはツイン滝のようであった。暫しそこから迫力にあるツインの滝を鑑賞した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈鳳凰の滝:左右二つの滝がある〉

 

 

 

 

 

<滝壺には近づけない険しいところだ!〉

 

 

  滝から上の分岐に戻りザックを背負って先に進んだ。上の分岐のすぐ先でメイン登山道に合流した。そのメイン道は今までに増して急坂の連続であった。白糸の滝は近いと思っていたが、いつまで経っても延々と急坂登りが続いている感じであった。ここがドンドコ沢ルートの厳しさの真骨頂であった。「直ぐ着く」と思っていたし白糸の滝に着いたのは、鳳凰の滝からメイン登山道に出たのち1時間20分も後のことであった。

 

 

 

 

〈この光景を見れば懸崖を行く道の険しさが想像出来よう〉

〈歩き辛い悪路なれど一歩一歩登り行く〉

 

 

14:42〜14:54 白糸の滝

  白糸の滝に喘ぐようにして到着した。南精進ヶ滝辺りから相前後しながら上って来ていた若いご夫婦が鳳凰滝をパスして先に来て休んでおられた。滝は谷の先に眺めだけのもので、そこへの道はなかった。

とは言え、ここまで上がってくると後は時間の計算が出来るようになる。この先の五色滝まで約1時間、さらに小屋までそこから1時間ほどの筈だ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈白糸の滝〉

 

〈喘ぎ喘ぎ白糸の滝まで登り来た!〉

 

 

 

 

 

〈クルマユリ:険路でホッとする光景だ〉

 

 

15:45〜15:52 五色滝

  白糸の滝から沢沿いの樹間を登って行く。小さな沢を渡るとメイン登山道はその先の尾根上へと上がって行くが、その登り口から左に分岐するドンドコ沢本流左岸を行く道に入った。アザミが多いその道をチクチク刺されながら上って行くと、この沢で最も豪華といわれている五色の滝の下に出た。やや水が少ないように感じたが、高低差のある高貴な感じのする滝であった。ここは滝壺の脇まで行けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈五色滝:ドンドコ沢最奥の滝だ〉

 

 

 

 

 

〈滝の最上部:水滴がほとばしる〉

 

 

  ドンドコ沢最後の滝を見物すれば、あとは小屋に辿り着くだけである。滝右手の草つきの急傾斜面を登って行き、樹間に入ると尾根筋を上ってきていたメイン登山道に合流した。ここで再び、三度若い夫婦にお遭いした。尾根筋を登って行って、小さなピークを越えるとドンドコ沢源流部の川原に出た。

 

 

 

 

〈メイン登山道への崖の道から五色滝を望む〉

〈ゴゼンタチバナ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ドンドコ沢を詰めて地蔵岳が見えてきた〉

 

 

17:15 鳳凰小屋

  ドンドコ沢源流域の川原を遡って鳳凰小屋に到着した。直ぐにテン泊(2泊)の申し込みを済ませて、小屋の裏手のテン場へ赴いた。この日は我々を含めて4張だけの静かなテン場であった。明日は土曜日でここも混むであろうと、テン場最上段の1張りしか出来ないスペースに我等がテントを張ることにした。

  御座石鉱泉を発ってから約10時間をかけての険路の登攀に、昨夜深夜のドライブの疲れもあって、この夜は夕食を終えて早々に眠りに就いたのであった。

 

 

 

 

〈鳳凰小屋〉

〈小屋の裏手のテン場:この日は僅か4張だけ〉

 

 

 

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