猛暑の日に嶺を渡る風を求めて 白木山(889.3m)

広島市安佐北区白木町

2008年8月10日(日)    門久単独

 

 

 

〈白木山頂上:白木山神社に望遠鏡まである〉

 

 

このところ涼しいところへ、遠くの高嶺へと脚も目も向いていたが、

近場を見渡せば「そりゃーないぜ」と白木山が目に映る。

かつては日本アルプス行の前には鍛練の場としていた白木山であったが、

この数年は、ここで鍛練を積むことから遠ざかっていた。

この週末は、休養としようか、はたまたちょっと遠くの山上の花園を訪ねようかと迷っていたが、

ここは白木山に敬意を表すべく白木町の登山口を目指すこととした。

酷暑の一日と分かっていたが、山上は日差しに勝る涼風が吹いているだろうと信じようとしながら・・・・。

 

〈山行記録〉

白木山駅8:47・・・・8:55登山口・・・・9:03一合目(経尾山)・・・・9:07納経の段・・・・9:13二合目(馬の背)・・・・9:17穴地蔵9:18・・・・9:28展望所9:33・・・・9:45三合目(獅子の門)・・・・9:53釈迦の段・・・・10:05四合目(別当掘)・・・・10:13五合目(天支の段)10:29・・・・10:40六合目(桜の馬場)・・・・10:52七合目(営門の段)・・・・11:01水槽(水補給所に水なし)11:02・・・・11:11八合目(風の穴)・・・・11:19九合目・・・・11:33白木山(889.3m) 12:02・・・・12:14九合目・・・・12:17水場12:25・・・・12:34水槽(水補給所)12:35・・・(檜尾根)・・・12:40丁字路(左折・急坂)・・・・12:48白木山駅道に出る・・・・12:52 六合目(桜の馬場)・・・・13:01五合目(天支の段)13:04・・・・13:10四合目(別当掘)・・・・13:17釈迦の段・・・・13:23三合目(獅子の門)・・・・13:39穴地蔵・・・・13:42二合目(馬の背)・・・・13:48納経の段・・・・13:54一合目・・・・14:01登山口・・・・14:08白木山駅

〔総所要時間:5時間21分、昼食・休憩等:1時間04分、正味所要時間:4時間17分〕

 

 

 8:55 白木山登山口

    いつものようにJR芸備線白木山駅裏手の農道に自動車を停めさせてもらった。やっと一台だけ停められるスペースを見つけることが出来たが、皆さん酷暑の季節ゆえか朝早くから登っておられるようだ。

  民家の間を抜けて登山口へ。早速の急な階段を登り切ると、今度は穴地蔵までは緩やかな坂道が続く。穴地蔵まで順調に足を運んだが、その先の急坂にかかると足の運びが急に緩慢になってきてしまった。あまりにも蒸し暑く、汗がポタポタと滴り落ちた。概して木陰の道ではあるが、もう東の空に高く昇った真夏の陽光はきつく感じられた。風も殆ど吹かない。ほぼ合目ごとにある地蔵尊であるが、次のそれが現れるまでにとてつもなく時間がかかった。穴地蔵から10分程上方の北方の展望の効く路傍で休憩を取り、あとはのろのろと愚鈍に登って行った。3合目を過ぎた辺りからは、今日はどこかで挫折して途中から下山することになるのではと思い始めた。とにかく、汗をポタポタと掻きながら、5合目を当面の目標にして辛抱辛抱の牛歩を続けた。

 

 

 

 

〈登山口〉

〈登山口の地蔵尊は夏装束〉

 

 

 

 

 

〈穴地蔵:洞窟に地蔵尊が安置されている〉

〈急坂の中途から高鉢山の稜線を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈三合目・獅子の門:蒸し暑くこの先で大ブレーキとなった〉

 

 

〈急坂を喘ぎ喘ぎ登り行く:風が欲しい〉

 

 

10:13〜10:29 五合目(天支の段)

  天支の段と呼ばれる5合目の空間に着くと、行く手に白木山の鉄塔のある頂上が見える。ここでザックを下して長い休憩を取った。5合目直下で私を抜いて行った先客もここで長い休憩を取っておられた。暫し言葉を交わした。

  こんな日は無理をすることはない、長い休憩が奏功したのであろう、その先は随分と楽に足を運ぶことが出来た。五合目から暫くは平らかな樹間の道で気持ちが良いが、直ぐにまた急坂が始まり、それが頂上直下まで続く。7合目半にある水槽で水場から引かれた水を補給がてら再度長い休憩を取ろうと楽しみにしていたのだが、真夏の渇水のためであろうか、水が涸れていたのは残念であった。

 

 

 

 

〈五合目・天支の段の空間から頂上方向を望む〉

〈頂上広場に建つ鉄塔を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈暫し平かな木陰の道を行く〉

〈7・5合目にある水槽:水は枯れていた〉

 

 

11:33〜12:02 白木山(889.3m)

  何ということであろうか、2時間半を超える時間を要して頂上に到達した。6〜7名の先客の姿があったが、暑さのせいで皆さんも参っているのであろうか、いつものように挨拶の声が交錯することはなかった。

  やや霞んだ空気に、遠くまでの眺望は望みようがなかった。それでも、可部の街の先の堂床山や可部冠山、南では狩留家辺りまでは明確に観ることが出来た。

  登頂直後は頂上広場を渡る風も心地良く、夏の陽光の下で伸びやかに昼食が摂れるかと期待したが、すぐに陽光が風の力に勝ってしまってまた暑くなり、結局は頂上広場の縁の馬酔木の灌木の中へ避難せざると得ないことになった。そこは蝿が数多いるところで、楽しくない昼食となってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈角の欠けた白木山三角点(889.3m)〉

 

〈入道雲と白木山山頂〉

 

 

 

 

 

〈北方:桐陽台方面の眺望〉

〈南方:狩留家の集落〉

 

 

 

 

 

〈白木山々塊の稜線:中尾山方面〉

 

 

12:17〜12:25 水場

  早々に昼食を終えて下山することにした。水場の状況の視察と、出来得れば冷たい水を補給したいと思って水場を経由した。9合目でメイン道から右に外れて馬酔木、椿の林を下って行くと程なく水場である。水が枯渇していることを危惧していたが、細いパイプから水は放出されており安堵した。放出量はやや少ないのであろうか、力なげな勢いであった。それが為にメイン道脇の水槽までパイプの中を水を流す圧力が得られないのであろうか・・・? 持参の水筒とペットボトルに水を補給してから、折角の清水であるのでコーヒーでも沸かそうかとも思ったが、ここにも蝿が多くそれは止めにして下山を急いだ。

 

 

 

 

〈九合目:メインルートから右に分かれて水場へ〉

〈馬酔木、椿の林を抜けてゆく〉

 

 

 

 

 

〈貴重な水場〉

〈何とか細い水が出ていた〉

 

 

12:34〜12:35 水槽

  再び水槽まで出た。ここから新たな企てを考えていた。この水槽のある小広場から南に直下降する桧尾根という小尾根が始まるが、この尾根筋に道が通じているというので、これを下ってみようという目論見である。広場から茂みの中に踏み入ると、見事な桧林の中にしっかりとした踏み跡が下降していた。これでは、そう心配することなく下って行けそうな雰囲気であった。

 

 

 

 

〈水槽へ向かう登山路の脇にはパイプが続く〉

〈再び水の涸れた水槽へ:ここから檜尾根に入る〉

 

 

12:40 檜尾根丁字路

  水槽から5分間ほど下って行くと、踏み跡は大きく左に曲折しその先に急坂の下りが待っていた。しかし方角的には真っ直ぐに行く方が正しいようなので、その方角を探索してみると、そちら方面にも影は薄いものの踏み跡が下って行っており、テーピングがしてあった。さてどちらへ行くべきか?十分な情報もない初陣の今日は、踏み跡の濃い方を選ぶべきと、左折する道を選んだ。道は人が踏んだのか、雨水が洗ったせいなのか綺麗に整備されているようであった。ドンドンと快調に下って行ったが、やがてパッと広い道に出たと思うと、見たことのある白木山駅からのメイン道の6合目半といった辺りであった。桧尾根道での下山には失敗したようだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈文字通り桧の美林の中を下って行く〉

〈丁字路を左折すると灌木の中を行く〉

 

 

13:01〜13:04 五合目(天支の段)

  メイン道に出るともう旧知の慣れ親しんだ道筋である。そう緊張をすることもなく、特に足元に注意して下山するだけである。五合目の広場ではやり休憩したくなった。合目毎の地蔵尊も拝みながら、また穴地蔵上の展望所からやや霞が薄くなった白木町を眺望したりしながら下って行った。 

 

 

 

 

〈6・5合目辺りの白木山駅メインルートに出た〉

〈5合目上の平らかな道〉

 

 

 

 

 

〈天支の段(五合目〉

〈釈迦の段に祀られている釈迦仏〉

 

 

 

 

 

〈登山道から高鉢山を望む〉

 

 

14:01 白木山登山口

  下りは特に暑さに圧倒されたり、疲労感を感じることもなく登山口に到達出来た。それでも、水場へ回ったり、桧尾根に乗り損ねたりしたこともあって2時間も要した。登山口から白木山駅近くの駐車場所までの日向の道の何と暑いこと。この日の広島は36.7℃と今夏の最高気温を記録したという。

 

 

 

 

〈登山口に出る〉

〈青々とした田圃越しに見たJR西日本芸備線白木山駅〉

 

 

 

〔山行所感〕

   白木山に敬意を表すなどと格好良いことを言っても、この暑さは尋常ではなかった。登りの三合目半辺りでは挫折するタイミングを計っていたような気がする。蒸して内に籠るような暑さにダウン寸前であった。猛暑日に里山に登ることなどは忌避すべきことであったのであろう。

   だが5合目で長い休憩を取ったあとは、平常心に返れたと思う。白木山の大変さ、奥深さを十分に感じることが出来た。今回は桧尾根の下山に失敗したが、またいつか挑戦してみたい。ほかにもバリエーションコース、椿谷コース、福永八幡コースなどの険しそうな登山路が通じているようだ。白木山はまだまだ楽しめる山だ。

 

 

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