霧に煙る草もみじの南会津の名峰 会津駒ヶ岳(2,133m)

福島県南会津郡桧枝岐村

2008年9月22日(月)   チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈燧ケ岳から見た会津駒ヶ岳〉

 

 

 

15年振りに会津駒ヶ岳に登ることとした。 チャコには初めての山である。

15年前にも大雨の夜の東北道を走って登山口の桧枝岐村まで来た記憶が蘇るが、

今回も広島からずっと大雨警報が出続けた山陽道・名神高速・北陸道などの高速道を辿ってきた。

登攀する当日は雨が上がることを期待したが、残念ながらその日も一日中降り続いた。

どうも会津駒ヶ岳では雨と絆で結ばれてしまったようだ・・・・?

ともあれ、南東北(南会津)の三座の踏破を目指す今回の山行の第一日目は、雨の会津駒ヶ岳へのチャレンジとあいなった。

 

《山行記録》

8:23登山口(尾根取付)・・・・8:35(着替え)8:39・・・・8:56(雨具を着る)9:00・・・・9:16(着替え)9:19・・・・9:49水場分岐9:53・・・・9:55水場10:02・・・・10:04水場分岐10:07・・・・10:28休憩10:30・・・・11:34駒ノ大池・・・・11:38(寒くなり雨具の上着を着る)11:44・・・・11:54頂上への道分岐・・・・12:00会津駒ケ岳(2,132.4m)12:45・・・・13:04駒ノ小屋13:09・・・・14:18水場分岐・・・・15:30登山口

〔総所要時間:7時間07分、昼食・休憩等:1時間23分、正味所要時間:5時間44分〕

 

 8:23 登山口

  広島から山陽道、中国道、名神高速、北陸道、関越道を辿って小出インターで高速道を下りて、国道352号線(奥只見シルバーライン経由)を辿って登山口のある福島県桧枝岐村に辿り着いた。村役場の直ぐ先の滝沢橋の袂から左に林道が延びているのでそこに入る。山肌を蛇行しながら上ると1.8キロメートル地点に梯子段のある滝沢登山口がある。広島から1,000キロメートルの里程であった。登山口手前の路傍に20台は停められそうなスペースがある。ここにはトイレはないが、国道から林道への入口にトイレがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈会津駒ヶ岳滝沢登山口〉

 

 

〈雨の林道の先に登山口がある〉

 

 

  登山口の梯子を上ると直ぐに樹林帯に入る。登山道はよく整備されているものの、樹林の中の急登続きであるので直ぐに汗を掻き始め、幾度も着たり脱いだりの温度調整を余儀なくされた。樹林の中の道は、最初は落葉松の中、次いでミズナラ、ブナの美林の中となり、やがてオオシラビソの針葉樹が混じるようになってくる。小雨が降り続いているようであたが、樹林帯の中では雨もさほど気にならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈樹林の中の険しい坂道を登って行く〉

 

 

〈登山口から直ぐは落葉松の中を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈こうした指導標が頂上へと導いてくれる〉

 

〈樹木の根が露出した急坂も〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナなどの豊かな森の中をひたすら登る〉

 

 

 

 9::49〜10:07 水場分岐

  登攀路のほぼ中間地点に水場がある。登山道を左に外れて2分間ほど急坂を下った所に岩清水が流れ出ていた。まろやかな名水であった。水場を過ぎてオオシラビソの樹林の中を行くと傾斜もやや緩くなり、やがて木道が始まる。沿道は潅木や笹原からやがて高層湿原の草原となって来る。一足早く紅葉する潅木も見られ、傾斜湿原の原は今が盛りの草もみじだ。それらが霧に巻かれて幻想的な雰囲気を醸していた。

 

 

 

 

 

 

〈登攀ルートのほぼ中間点に水場はある〉

 

 

 

 

 

 

〈まろやかな岩清水が湧き出る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈水場近くに咲いていたトリカブト〉

〈色付き始めたダケカンバ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登山路を彩るリンドウ〉

〈一足早い紅葉も路傍を彩る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧に巻かれた草もみじの原を行く〉

 

 

 

11:34 駒ノ大池

  霧の湿原の緩斜面を登って行くと稜線上の駒ノ池の畔に出た。池の上の丘には駒ノ小屋が建っている。池畔のベンチでは、雨の中ながら団体登山者が昼食を摂っておられた。池畔に立ち止まらず進行方向を北に変えて山頂へと急いだ。稜線上に出たせいか、草原上を渡る風が急に冷たくなり寒気を感じたので雨具の上着を着込んだ。木道は見事に草紅葉した山頂直下の原をやや左に巻いて行き、やがて三叉路で山頂へ向かう道が右へ分岐していた。

 

 

 

 

 

 

〈駒ノ小屋を映す駒ノ大池〉

〈駒ノ大池から頂上部へと延びる登山路〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この草もみじの最上部が会津駒ヶ岳の頂上だ〉

〈この三叉路から頂上は近い〉

 

 

 

12:00〜12:45 会津駒ヶ岳(2,132.4m)

  山頂直下の分岐からオオシラビソの樹林の中をひと登りすると会津駒ヶ岳の山頂であった。さほど広くない頂上広場の一端に立派な頂上標識が建てられ、中央部に眺望のパノラマガイドが設置されていた(この日は雨と霧で全く役割を発揮出来なかったが・・・)。このパノラマガイドの陰に隠れるように一等三角点が設置されており、広場の別の一端には小さなベンチがあり、栃木県那須から来られた先客のご夫妻がそこで昼食中であった。一時雨も止んだので、我々も山頂広場で昼食を摂ることにした。那須からのご夫妻や後からやって来られた横浜からの単独行の男性と情報交換も出来た。

 

 

 

 

 

 

〈会津駒ヶ岳山頂〉

〈山頂広場にある一等三角点〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈晴天ならば大パノラマが得られていたのだろうが・・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈一時霧が開けた中門岳(2,060m)への尾根筋〉

 

 

 

13:04〜13:09 駒ノ小屋

  会津駒ヶ岳から中門岳まで足を延ばしたいと思っていたが、山頂での昼食後も天気は好転しそうにないことから、それは諦めて下山することにした。駒ノ大池の上に建つ駒ノ小屋に立ち寄って記念のバッジを購入した。15年前にはもっと粗末であったこの小屋の裏を回り込んで更に南の大津岐峠まで足を延ばしキリンテに下山したが、今回は来た道を下山する。天気はなお悪化する様子で雨脚が強くなって樹々の影が霧の中でシルエットとなっていった。

 

 

 

 

 

 

〈雨は降り続く、午後には雨も上がる予報だったが・・・〉

〈駒ノ小屋〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈本格的な秋に向かう山上〉

 

 

 

 

 

 

〈オオシラビソの美林〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈一層深い霧に包まれる山上〉

 

 

 

14:18 水場分岐

  水場への分岐を過ぎると傾斜が急になる。雨に濡れた急坂に滑らないように気をつけながら下って行った。樹林帯の中はまだ夏の色合いが強いが、時に色付き始めた樹々の枝もあり、本格的な秋近しの雰囲気も感じられた。もう少し朝夕の気温が下がれば、この樹林帯も急速に紅葉の世界に変わるのであろう。

 

 

 

 

 

 

〈ブナに刻まれた心無い落書きの痕〉

〈色付き始めたブナの枝も見受けられた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈美しい落葉松林〉

 

 

 

15:30 登山口

  一日中雨の中の山行となったが、無事に登山口まで下山出来た。温泉のある桧枝岐村の宿が近いのは有難い。

 

 

 

 

 

 

〈登山口の階段まで下山してきた〉

〈登山口の標識〉

 

 

 

〔山行所感〕

  南会津周辺の三座に登るべく長駆して遠征してきた。この日は本来は平ヶ岳に登る予定であったが、未明に登山口に着いたものの前日来の大雨が降り続き、アプローチの長いこの山へは夜明け前から登る必要があるも、とてもヘッドランプを装備して出れる状態ではなかったので、比較的アプローチが短く、既知の山であるこの会津駒ヶ岳に登ることに変更した。

  今回も稜線上の眺望優れず、中門岳へ脚を延ばすことが叶わなかった。なかなか中門岳とのご縁が結ばれないのは残念である。中門岳は、やはり眺望が利いて、時間的に余裕がある時にのんびりと歩くところだと思う。

  一日目は天候に恵まれなかったが、翌日以降がこの日の不芳を補って余りある程の好天に恵まれるように祈念して、広島からの長駆とこの日の山歩きの疲れを取るべく、早々に桧枝岐村の宿で夢路に就いた。

 

 

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