紅葉の季節に 比婆山山系縦走

牛曳山(1,144m)・伊良谷山(1,148.9m)・毛無山(1,143.7m)・烏帽子山(1,225.1m)

比婆山(1,264m)・池ノ段(1,279.5m)・立烏帽子山(1,299m)

広島県庄原市西城町

2008年11月1日(土)     門久単独

 

 

 

 

 

 

〈比婆山を仰ぎながら家族で昼食(毛無山にて)〉

 

 

 

 

中国山地も紅葉で彩られる時を迎えた。

第一弾はどこにしようか・・・? 行きたい所は沢山あったが、

ここ何年か秋の比婆山を訪ねていないことから急転直下行ってみることにした。

今回も単独行ゆえに、ここはマイペースで牛曳山から立烏帽子山までの大縦走にトライすることにした。

 

《山行記録》

六ノ原9:16・・・・9:28牛曳山登山口・・・・9:30白樺林9:44・・・・10:01牛曳滝10:05・・・10:38牛曳山10:42・・・・・10:58伊良谷山11:01・・・・11:37毛無山12:15・・・・12:27公園センター分岐・・・・12:35ききょうが丘12:40・・・・12:52出雲峠12:54・・・・13:30烏帽子山13:42・・・・14:01比婆山(御陵)14:03・・・・14:05門栂・・・・14:26越原越・・・・14:51池ノ段14:55・・・・15:10立烏帽子山・・・・15:26立烏帽子駐車場15:32・・・・16:18展望園地16:20・・・・16:34管理道出合・・・・16:40キャンプ場・・・・16:45六ノ原

〔総所要時間:7時間29分、昼食・休憩等:1時間36分、正味所要時間:5時間53分〕

 

 

 9:16 六ノ原

  広島の自宅から110q余で広島県民の森の駐車場に着いた。時は午前9時に少し前。公園センター前の駐車場には既に沢山の自動車が停められていた。登山仕度に忙しい人達の姿も多かった。紅葉の時期を迎えて、県民の森はひときわ賑わっている感じであった。縦走に出る前に公園センター周辺を歩いてみた。六ノ原川沿いのモミジが色付いて美しい。また見上げれば伊良谷山や展望園地辺りの森もきれいに色付いている様子で、この日の縦走山行への期待が膨らんできた。  

 

 

 

〈紅葉に囲まれ始めた公園センター〉

〈紅葉した六ノ原川沿いの樹々〉

 

 

 

 

 

〈六ノ原から見上げた伊良谷山は紅葉の盛りだ!〉

〈駐車場脇の樹々も色付き始めていた〉

 

 

 9:28 牛曳山登山口

  駐車場から来た道を1kmほど戻ると牛曳山への登山口がある。車止めのされた管理道に入って行くと、直ぐに管理道は尽きて山道となり白樺林が始まる。植え込まれた白樺林であるが、長い時間の経過の中でここの風景に溶け込んできた感じがある。既に白樺の葉はかなり落ちているが、残った紅葉した枝や白い幹が、紅葉を始めた周りの景色にうまくマッチして、なかなか良い感じを醸している。

  白樺林を過ぎて高度を少づつ稼いで行くと、牛曳谷の奥へと入って行く。その谷の奥に細いながらもいつも水が滴り落ちている牛曳滝が懸っている。牛曳滝辺りからブナの黄葉が美しくなっていた。滝を巻き、更に滝の上のジグザグの急坂を登って行くほどに紅葉、黄葉はひときわ美しくなった。尾根上に上がって、なだらかになった道をなお上って行くと島根県との県境をなす稜線に出た。

 

 

 

〈牛曳山登山口〉

〈牛曳山登山口の対面の山上は紅葉の盛りのようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

〈まだ幾らか葉の残った白樺林〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉の始まった周囲の景観とハーモニーしているようだ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉の始まった山域に紅いモミジが一際映える〉

 

〈紅葉した高地を望みながら登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉したブナの樹の森に牛曳滝が懸かる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉したブナの樹間か竜王山方面が覗く〉

 

〈紅葉した牛曳滝上のブナの森を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈これぞ!紅(黄)葉したブナの森!!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂のある稜線はもう近い〉

 

〈彩り豊かな森〉

 

 

10:38〜10:42 牛曳山(1,144m)

  島根・広島県境の稜線に出たところが牛曳山の山頂である。残念ながら明確な山頂の標識などない。以前に標高の最も高いところ辺りを探査したことがあるが、標識など見付けることはできなかった。

  牛曳山から出雲峠へと続く縦走路を行くことになる。牛曳山山頂部から直ぐに一旦鞍部へと下るが、その下り口から行く手に完全に紅葉した伊良谷山、毛無山の見事な山体が望めた。極彩色のその山肌は感動的な色合いであった。鞍部に下って上り返すともうそこは伊良谷山の山頂であった。牛曳山から徒歩で僅か10分程の距離であった。

 

 

 

〈牛曳山山頂〉

〈牛曳山山頂部から立烏帽子山、池ノ段、比婆山を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈見事に色付いた毛無山・伊良谷山〉

 

 

 

 

 

 

〈毛無山の稜線の先に烏帽子山、吾妻山などを望む〉

〈紅葉ロードの尾根道を行く〉

 

 

10:58〜11:01 伊良谷山(1,148.9m)

    伊良谷山々頂には三等三角点と小さな山名標識が建つ狭い広場があった。先客が一人座ると、もう後続の者は居場所がないほどの狭さであった。周囲の灌木や萱の背が高くて眺望は今一つという感じであったものの、周囲360度の眺望は相当に見事なものであった。通ってきた牛曳山は錦色に輝いており、遥か竜王山から比婆山御陵にかけての稜線のスカイラインも見事であった。

  伊良谷山から毛無山へは一旦標高差100メートル以上下ってから上り返すこととなる。この下り道から行く手に紅葉の盛りの毛無山や、その先に烏帽子山、吾妻山、猿政山などが望めて楽しい。鞍部あたりは紅葉の落葉が積もって、ここもモミジロードという感じであった。比較的歩き易い樹間の坂道を上り返して笹原の毛無山に到達した。

 

 

 

〈伊良谷山山頂〉

〈まだ咲いていたカワラナデシコ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈伊良谷山から望む牛曳山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈伊良谷山の稜線から見た毛無山〉

 

 

 

 

 

 

〈ミヤマシキミはもう赤い実になっていた!〉

〈こちらは咲き残っていたリンドウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈木漏れ日の紅葉ロード〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈毛無山への上り道から伊良谷山・牛曳山を振り返る〉

 

 

 

11:37〜12:15 毛無山(1,143.7m)

  広々とした笹原の広場はやはり毛無山がこの牛曳山ルートの盟主であることを実感させてくれた。家族連れを含めて、ここには老若男女沢山の登山者の姿があった。周囲360度の眺望も素晴らしい。振り返ると紅葉が盛りの伊良谷山、牛曳山の連山が美しい。比婆山連峰、吾妻山、猿政山、道後山、猫山、船通山など名山が目白押しだ。船通山の先には薄らと大山も見えるという。その気になって見てみれば、そのようでもある。

  笹原の中でちょっと早めの昼食を摂ってから出雲峠に向け出発した。標高差で120メートル余を大きく下った鞍部で出雲峠への巻き道を左に分けて尾根筋の道を行くと「ききょうが丘」への分岐が現れた。その道を採って小高い丘に上ってみた。

 

 

 

〈山名標識や四等三角点ある毛無山山頂部〉

〈広い山頂の笹原で大勢のハイカーが憩う〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈毛無山山頂から比婆山・烏帽子山を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉した烏帽子山の北面越しに吾妻山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈県民の森は紅葉の盛りを迎えようとしている〉

 

 

 

 

 

 

〈遥か竜王山・立烏帽子山・池ノ段の稜線を仰ぐ〉

〈猿政山など島根県境の山域を遠望する〉

 

 

12:35〜12:40 ききょうが丘(1,071m)

  きっきょうが丘は出雲峠の北側にある小高い丘である。名前からききょうの多い山かとは思うが、今まで特にそんな印象を持ったことはない。既にききょうの季節が過ぎており確かめようもないが、この日分岐からの上り道で有り難くないマムシ君に会ってしまった。ききょうが丘からは下って来た毛無山、立烏帽子山から比婆山、それに島根県側の奥出雲町方面の眺望が優れている。

 

 

 

〈出雲峠への尾根道からききょうが丘に寄り道してみる〉

〈出雲峠への尾根道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ききょうが丘から毛無山を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この辺りの紅葉も良い色合いになってきたようだ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ききょうが丘から比婆山東面越しに竜王山・立烏帽子山を仰ぎ見る〉

 

 

 

12:52〜12:54 出雲峠(973m)

  ききょうが丘から10分余で出雲峠へ下った。峠周辺も樹々が紅葉して美しい。出雲峠で午後1時近くになってしまっているので、先々の道程を考えるとゆっくりしてもいられないので先を急ぐことにした。

  峠から植林地を抜けブナの古木にご挨拶をしてしてから、水場のある沢を巻く夏道を通ってから尾根道に上がり高度を上げて行った。笹の下生えあるブナ林が美しい。烏帽子山の頂上近くになると、振り返れば辿ってきた牛曳山ルートやその後背の道後山や猫山方面の大眺望が開けていた。

 

 

 

〈烏帽子山を仰ぎ見る出雲峠〉

〈アキノキロンソウが行く秋を惜しんでいるようだった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈烏帽子山の主のブナの古木〉

 

 

 

 

 

〈烏帽子山への尾根道から谷間のブナ林を見る〉

〈黄葉したブナ林の先には比婆山が控えている〉

 

 

13:30〜13:42 烏帽子山(1,225.1m)

  さすがはメインルートの比婆山縦走路上にある烏帽子山である。登攀路で擦れ違った登山者の数も多く、また広い頂上広場にも沢山のハイカーの姿があった。皆さん比婆山の紅葉見物を目的に来られた方々であろう。烏帽子岩から吾妻山や猿政山、三瓶山を眺め、東方の毛無山から牛曳山の連山や、鳥取、岡山、広島県境の山々を望んでから、ききょうが丘からご一緒した八次からの単独行の男性とお別れをして先を急いだ。

 

 

 

〈烏帽子山山頂の案内盤〉

〈烏帽子岩から吾妻山を望むハイカー〉

 

 

 

 

 

〈烏帽子山から比婆山を仰ぐ〉

〈烏帽子山から辿ってきた牛曳山ルートを振り返る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈県民の森越しに道後山〜猫山を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

〈烏帽子山・比婆山間の鞍部〉

〈葉の散ったブナ純林の中を御陵へと上り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈所々に黄葉したブナが残っていた〉

 

 

 

4:01〜14:03 比婆山(御陵)(1,264m)

  まだ紅葉の残る烏帽子山との鞍部から御陵を目指して比婆山の稜線を上って行った。頂上近くのブナ林はもう殆ど葉を落としており、中に幾本かまだ黄葉を付けているものがある感じであった。

  御陵に参拝してからおっぱら越に下って行くと、この比婆山南斜面の標高1,200メートルから下あたりのブナがちょうど黄葉の盛りのようであった。ただ、午後2時を過ぎてやや天候も不順になったのか、空が厚い雲に覆われ始めて陽光が射さず黄葉のブナ純林もいま一つ生彩がない感じは否めなかった。そのでも、秋色の森の中をおっぱら越でリバウンドして池ノ段へと上って行く登山道での足の運びはスムースであった。

 

 

 

〈比婆山御陵〉

〈御陵に向かい合っていた黄葉のブナ〉

 

 

 

 

 

〈門栂〉

〈比婆山の稜線を下り行くほどに森の彩りが増して行く!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈標高1,200mから下がブナの紅葉の見頃であった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉したブナ林の先に池ノ段の稜線が垣間見える〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ここもブナの紅葉が美しい池の段への上り道〉

 

 

 

14:51〜14:55 池ノ段(1,279.5m)

  ブナ林の中の急坂を上り切って池ノ段に到達した。何とか午後3時までに着くことが出来たが、先のロングコースを考えると時間的にも気持ちの上でも余裕はあまりなかった。それでも池ノ段には沢山のハイカーの姿があった。立烏帽子駐車場まで自動車で上がって来て、ここまで足を延ばした人達が多いようだ。池ノ段の見所は、360度の眺望ともう終りかけてはいるが山上のツツジの紅葉である。気が急く中ではあったが、暫しそれらの光景を楽しんでから立烏帽子山へと急いだ。

 

 

 

〈池ノ段山頂の案内盤〉

〈ツツジ等の潅木の紅葉に彩られた池ノ段の稜線〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈池ノ段山頂直下から比婆山・毛無山・伊良谷山・牛曳山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈池ノ段から見た立烏帽子山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈池ノ段から見た全山紅葉の竜王山〉

 

 

 

 

 

 

〈吾妻山・大膳原を遠望する〉

〈立烏帽子山への上り道から池ノ段を俯瞰する〉

 

 

15:10 立烏帽子山(1,299m)

  立烏帽子山は比婆山山系の最高峰である。午後3時を過ぎてしまったが、何とか今回の縦走行の最後に登ることが出来た。やはりここからは竜王山の眺望が素晴らしい。上りながらその光景を楽しんだ。しかし秋の夕陽は釣瓶落とし故に、日の暮れないうちに六ノ原へ下山すべく、山頂で休憩を取ることをせずに立烏帽子駐車場へと急いだ。

 

 

 

〈立烏帽子山山頂〉

〈立烏帽子山の稜線上から竜王山を眺望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈笹尾根の紅葉を見ながら立烏帽子山からの下山を急ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈全山が紅葉した竜王山の稜線を俯瞰する〉

 

 

 

15:26〜15:32 立烏帽子駐車場

  立烏帽子駐車場まで下って、行動食と共に最後の休憩を取った。まだまだ駐車した自動車の数は多かった。こちらの登山姿を見て、「まだこれから山に登るのか?」を質問してくる行楽客もいた。これから下ることを丁寧に説明した。立烏帽子山からの下りで、六ノ原へ下って行く「笹の尾根」の紅葉が一際きれいなことに気付いたが、下って行くほどのそれが目の前に展開していった。見事な紅葉で彩られた尾根歩きは、一日の長い歩きの最終盤であったものの気持ち良く歩くことが出来た。

 

 

 

〈紅葉に包まれた立烏帽子駐車場〉

〈六ノ原への最後の下りが始まる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈素晴らしい紅葉のブナ林の中を下って行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今が盛りのブナの黄葉である!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈笹の尾根下の谷間も紅葉の盛りを迎えている〉

 

 

 

 

 

 

〈下る程に緑色が混じってくる〉

〈もう薄暗い展望園地〉

 

 

 

16:45 六ノ原

  7時間半のロングウォークの末に六ノ原に帰ってきた。まだ残照のある時間帯であったが、西の山の端に雲が懸かって残念ながら陽射しを見ることは出来なかった。それでも六ノ原で名残りの紅葉を見てから帰路に就いた。

 

 

 

〈公園センター越しに紅葉の伊良谷山を仰ぐ〉

〈六ノ原川沿いの紅葉〉

 

 

〔山行所感〕

   まずもって比婆山山系の紅葉は素晴らしかった。牛曳山から立烏帽子山へと、牛曳山ルートと比婆山のメーンルートの両方を繋いで歩くことが出来ただけに、その紅葉も非常に多様・多彩なものを見ることが出来た。従来から気付いていたことであるが、改めて比婆山の広さ、大きさ、多様性、美しさを心行くまで楽しむことが出来た。やはり、この山域は四季折々に来て楽しむべきところだと思う。

   (比婆山、県民の森の紅葉は、まだ一週間以上の間楽しむことが出来ると思う。今までは比較的気温が高かったが、これから冷え込みがしてくると、紅葉も益々色鮮やかさを増して行くのではなかろうか。)

 

 

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