早くも積もった雪に初スノーシューイング 深入山(1,153.0m)

広島県山県郡安芸太田町

2008年12月7日(日)       門久単独

 

 

 

 

 

 

〈林間コース登山道から深入山山頂付近を仰ぎ見る〉

 

 

 

前日に広島市内でも雪が舞い、早くも広島市北郊から県北にかけての峰々に雪が積もった。

こうなったら是が非もなく雪の山に行ってみたくなるというもの。

しかし、午後には用件があってのんびりと雪の山を楽しむことは出来そうになかった。

こんな時に打って付けなのが深入山・・・・!

どんな季節にも訪れた人に一定の満足を与えてくれ、決して期待に背くことはない貴重な山である。

この冬も初めてのスノーシューイングをこの深入山で楽しんだ。

 

《山行記録》

「いこいの村ひろしま」(東登山口)9:47・・・・10:06リフト上(着替)10:09・・・・10:20氷柱のある露岩(着替)10:23・・・・10:52一本松・・・・11:10南登山口道分岐・・・・11:25深入山(1,153.0m)(気温-1.1℃)11:34・・・・11:46東屋・・・・11:53八畳岩11:54・・・・12:02展望岩12:08・・・・12:25水場・・・・12:29西登山口道分岐・・・・12:51西登山口への巻き道分岐・・・・12:58大谷分岐・・・・13:05南登山口・・・・13:28「いこいの村ひろしま」(東登山口)

〔総所要時間:3時間41分、休憩等:0時間22分、正味所要時間〕3時間19分〕

 

 

 9:47 「いこいの村ひろしま」(東登山口)

  中国自動車道を戸河内インターチェンジで下りて目と鼻の所にある「道の駅来夢とごうち」に寄ったが、いつもの賑わいはなく、駐車場に停まっている車は一台だけ。寒波による寒さと雪に皆さんどうも縮こまって遠出する気を失してしまわれているようだ。除雪はしているものの、スタッドレスタイヤでも時折車輪が自由を失いそうになる国道191号線を走って「いこいの村ひろしま」まで上ってみても、駐車場に停められた先着の車は一台のみ。静かな「いこいの村」でありました。

  雪の道と慣れない雪中行の準備に時間を取られ午後に用件を抱えている身とすれば遅い出発となってしまった。「いこいの村」前の東登山口から深入山の頂上を目指す。先着の車の御仁だと思えるが、はっきりしたスノーシューのトレースが夏山登山道に沿って付いていた。この時期にしては大雪ではあったが、まだ深入山の草原の斜面を覆い尽くすほどの雪の量ではなく、雪面からまだススキなどが頭を出しており、雪面のどこでも歩けるといった状態ではなかった。トレースを追って登り行くほどに、暑くなってきて二度ほど衣類調整の休憩を取った。夏山登山道に沿って雪の感触や雪の眺望を楽しむようにゆっくりと登って行った。突然やってきたとはいうものの、雪の山の感触がジワジワと蘇って来た。

 

 

 

 

〈「いこいの村ひろしま」近くの東登山口から深入山を見上げる〉

〈まるで墨絵のような「いこいの村ひろしま」対面の山肌〉

 

 

 

 

 

〈夏山登山道脇のミズナラ林〉

〈登山道脇の露岩に出来た氷柱はこの朝の寒さを語る〉

 

 

 

 

 

〈登山道の中程からみた天上山、右側の山は東郷山方面か!〉

〈夏山登山道から「いこいの村ひろしま」を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

〈霧の中から姿を現した掛頭山が神々しく見えた〉

〈晴れ始めた空と登山道を飾る一本松〉

 

 

 

 

 

〈一本松から山頂直前のピークへと続く尾根を見上げる〉

〈こちらは本物の深入山の山頂部〉

 

 

11:10 南登山口道合流地点

  登山口から1時間20分余もかかって南登山口からの登山道との合流点を通過した。ここまで登ってくると眼前に深入山々頂部が丸く聳え、左手(西方)には横川川(よこごうがわ)が刻む深い谷の両側に恐羅漢山と十方山が聳えている大眺望を得ることが出来る。晴れているかと期待していたが、恐羅漢山から天杉山辺りは雲に覆われてその姿を隠していた。まだ吹雪いているのであろうか?そんな光景に包まれて、最後の急坂を登って行くと頂上は直ぐである。

 

 

 

 

 

 

 

〈南登山口からの登山道の合流点から山頂部を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

〈横川川の谷を俯瞰する、恐羅漢山辺りは雲の中である〉

〈南登山口へと下る草つきの尾根を睥睨する〉

 

 

11:25〜11:34 深入山(1,153.0m)

  東登山口から1時間40分ほども要して登頂した。山頂には先着のスノーボーダー氏が一人おられ、「雪の量が思った程でなく、時折岩にぶち当たる」ともう下山準備をされておられた。こちらも、思いの外登りに時間を喰いのんびりも出来るところではなかったので、食事は下山後に摂ることとして、頂上部の周囲360度の眺望の写真を何枚か撮ってから直ぐに下山にかかることとした。

  下山は誰も通った形跡のない林間コースを採ることにした。頂上部の北側にある東屋に向かう巻き道を下って行った。東屋横を通り過ぎる時、屋根から雪が滑り落ちて大きな音を立てたのには驚いた。東屋上の小ピークを右から巻いて北側に出ると、八畳岩は近い。八畳岩辺りからは葉が完全に凍て付いた松の樹越しに深入山の山頂部が望めた。北の臥龍山の大きな山塊を見ながら下って行くと、やがて展望岩に出た。ここからの眺望がこの日随一の圧巻であった。向真入山一帯が真っ白な霧氷で覆われて、その先に恐羅漢山や十方山の大きな眺望が広がっていた。聖湖の上に聳える高岳やその先の島根県の山々も真っ白であった。圧巻の第二は、林間コースを包む樹々にボタ雪が付着して、白いミニモンスターの森を形成していることであった。方角や風向きの微妙な傾きでこの辺りだけに着雪した樹々があった。こんな景観の中をヴァージンスノーを蹴って下って行くのは楽しいものだ。

 

 

 

 

〈深入山山頂、遥か先に煙るのは臥龍山の山塊〉

〈深入山山頂から雲の懸かった天狗石山・阿佐山方面を望む〉

 

 

 

 

 

〈こちらは稜線部が吹雪いている感じの臥龍山・掛頭山の眺望〉

〈聖湖の先に聳える高岳から島根県の山々の眺望〉

 

 

 

 

 

〈遥かなる聖山(右)から天杉山にかけての山稜〉

〈山頂直下の東屋の傍を抜けて林間コースの登山道が伸びる〉

 

 

 

 

 

〈八畳岩辺りから深入山々頂部を仰ぎ見る〉

〈臥龍山の大きな山体〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈聖湖の先、雪をかぶった高岳とその周辺の山々〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧氷に覆われた向真入山越しに十方山、恐羅漢山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この向真入山の霧氷の白さには驚かされた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈着雪した樹林の先に横川川の谷間が望める〉

 

〈無垢な林間コース登山道と霧氷の山頂部〉

 

 

12:29 西登山口道合流点

  この雪の中でもコンコンと清水が湧き出ている水場を過ぎると直ぐに右に西登山口への道が分岐する浅いコルに出る。目の前の小高い丘の上には東屋が建てられている。順路はここを左に採って、東屋の下を左に巻いてその先のミズナラの樹林帯へと下って行く。振り返れば深入山の山頂部が望める。樹林帯に入れば、ジグザグを切りながら下って行くばかりである。20分余も下って行くと南登山口と西登山口を結ぶ巻き道に合流する。ここは左手に採って行くと南登山口はもうそんなに遠くない。

 

 

 

 

〈西登山口からの登山道の合流点、ここにも東屋が配されている〉

〈樹林帯に入る前に深入山を振り返る〉

 

 

 

 

 

〈樹林帯に入って雪が幹に付着したミズナラの中を行く〉

〈西登山口への巻き道に合流すると南登山口はもう直ぐだ!〉

 

 

13:05 南登山口

  雪が根雪となるとグリーンシャワーの管理棟、料理店に加えて駐車場まで閉鎖される南登山口であるが、この日は剛の者が雪で覆われた駐車場に車を乗り入れていた。さすが二つの建物は閉鎖されているようで、人影はおろか建物に向かう足跡さえなかった。深入山の南登山口からは幾人かの登山者が登って行かれたようで、スノーシューのトレースが山上へと続いていた。

 

 

 

 

〈雪に覆われた南登山口前の駐車場と管理棟・料理店の建物〉

〈南登山口から深入山を仰ぐ〉

 

 

13:38 「いこいの村ひろしま」(東登山口)

  南登山口へ下山したとは言え、自動車を置いているのは東登山口の「いこいの村ひろしま」の駐車場。この間の管理道を歩いて行かねばならない。これがいつもながらひと苦労だ!四輪駆動の自動車が元気に轍を刻んだ積雪した管理道をスノーシューで歩くこと30分余で東登山口へ無事帰着した。身支度を整え、胃袋を少し満たしてから急ぎ帰路に就いた。

 

 

 

 

〈南登山口から管理道を辿って「いこいの村ひろしま」へ歩く〉

〈寒さ故か、閑散とした「いこいの村ひろしま」前の駐車場〉

 

 

 

〔山行所感〕

  こんなに早く雪が来ることは考えていなかった。それだけに、将に降って湧いたスノーシューイングのチャンスであった。足が地に着かないような気持ちであったが、やはり雪の中を歩いてみるとその感覚は直ぐに戻るものである。

  いつも思うように、深入山は四季折々に素晴らしい山である。無雪期であれば、一時間もあれば登れる山であるが、どの季節にも間違いなく楽しめる山である。今回は東登山口あるいは南登山口からの草尾根の登山道は、まだ雪の量もその締まり具合も十分でなく、ただ夏山登山道を辿るだけで、雪中行の醍醐味を感じるには今一つであったが、着雪林や周囲の大眺望に恵まれた林間コースは、雪もスノーシューイングには持って来いの量で、楽しいことこの上ない状態であった。根雪になるのはまだ先のことと思うが、根雪が締まってあの東面の急傾斜面を駆け下れるようになったら再訪してみたいものである。

 

 

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