クリスマス寒波の雪は僅か 臥龍山(1,223.4m)

広島県山県郡北広島町

2008年12月27日(土)    門久単独

 

 

 

 

 

 

〈臥龍山千町原登山口:積雪はごく僅か〉

 

 

 

クリスマスのミニ寒波で県北の山々にも雪が積もることを期待していた。

今年最後の週末、その雪の中を歩いてみたいと思っていた。

ところが週末のアメダスを見てみると、芸北の八幡の積雪はゼロ、備北の高野で20p程度との唖然とするもの。

広島県民の森のスキー場は営業しており、比婆山はそれなりの積雪量のようだ。

この週末は備北の方が芸北より雪に恵まれているようだが、何せ広島からは遠い!

午後なるべく早く帰った方が良い環境の中での山行だったゆえに、

そうは言っても芸北の山の上には幾ばくかの雪はあるだろうと、

臥龍山に狙いを定めて単騎中国自動車道を駆けて行った。

 

《山行記録》

千町原登山口9:29・・・・9:39渡渉点・・・・10:27ミズナラ古木・・・・10:51雪霊水10:55・・・・11:12臥龍山(1,223.4m)11:16・・・・11:32展望岩11:35・・・・11:51臥龍山(1,223.4m)(昼食)12:10・・・・12:16雪霊水・・・・12:30ミズナラ古木・・・・12:52渡渉点・・・・13:07千町原登山口

〔総所要時間:3時間38分、昼食・休憩等:0時間30分、正味所要時間:3時間08分〕

 

 

 9:29 千町原登山口

  千町原(せんちょうばら)の登山口に着いて、やはり唖然とさせられた。千町原を走る町道には殆ど雪がなくアスファルトの路面が冬枯れの草原の中に延びていた。臥龍山登山口のススキの原も薄らと雪が積もっている程度であった。スノーシューとカンジキの装備を持って来ていたが、山の上までそんな道具立ては必要ないようであった。暫し山に登らず帰路に就くことも考えたが、折角ここまで来たのだから・・・と、取り敢えずは山頂まで登ってみることとした。

 

  登山口で逡巡している間に、ご夫婦連れの登山者が来られて私より先に山に向かわれた。私も彼らの後を追ってウマゴヤ谷の登山道を臥龍山へと向かった。楢や赤松の森を抜けてから渡渉点を過ぎて上りとなっても、登山道脇の積雪はまだ笹の頭が雪面から出ている程度であった。水はけの悪い箇所では、登山道の雪も融けて湿った地面が出ていたりもしていた。こんな雪の状況では歩くにもなかなか元気が出ず、牛歩でゆっくりゆっくりと登って行った。

 

 

 

 

〈千町原を行く町道には雪は殆どなかった〉

〈薄く雪化粧したススキの原を臥龍山に向う登山者〉

 

 

 

 

 

〈臥龍山の山肌も厳冬の佇まいからは程遠い〉

〈ウマゴヤ谷の登山道は笹が頭を出す程度の積雪〉

 

 

 

 

 

〈頭上の高い枝には宿り木が・・・、枝に霧氷の「む」の字もなし〉

〈ブナの巨木の続く急坂を登り行く〉

 

 

10:51〜55 雪霊水

  雪霊水のある菅原林道の終点は八合目に当たる。雪の多い時にはここは雪に埋もれる感じとなるのであるが、この日はやっと雪が路面を覆い尽しただけといった感じであった。何日か前に剛の者が雪の中をここまで自動車で上がってきたようで、その轍さえ残っていた。まだ勢い良く水の滴る雪霊水を後に頂上へと向かった。頂上まで急坂が続くが、滑り止めの必要は全くなく登山靴だけで難なく登って行けた。

 

 

 

 

〈菅原林道の終点、雪霊水も滴り落ちていた〉

〈凍りついた雪霊水の水汲み場の岩〉

 

 

 

 

 

〈登山道から遥か大佐山を望む〉

〈臥龍山々頂直下の登山道〉

 

 

11:12〜11:16 臥龍山(1,223.4m)

  山頂付近の積雪は15p位であったろうか。最後の急坂を登り切ったところにある臥龍山の狭い山頂広場は、露岩の上に雪がこんもりと降り積もっただけの風情で、積雪期には背丈が低くなる大岩もいつもと変わらぬ高さでその威容を示していた。広場の端の方に建つ一等三角点も、頭の上に雪を乗せた姿で顔を出していた。眺望もあまり効かない無人の山頂広場では昼食を摂るのも楽しくないので、ここから聖湖登山口方面に暫し行った双耳峰のもう一つの耳に展望岩があるので、そこまで行ってみることとした。稜線上も積雪が少なくて、ブッシュも完全に雪に埋もれおらず半分だけ枝が雪の上に跳ねており、歩くには些か煩い縦走路であった。

 

 

 

 

〈臥龍山々頂:積雪15p程で山頂の大岩も背丈が高いまま!〉

〈山頂の一等三角点も雪面から頭を出している〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂の潅木越しに八幡原を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

〈展望岩への稜線部も積雪僅少でまだブッシュが煩い〉

〈登山道も半分だけ埋まった潅木を掻き分けながら進む〉

 

 

11:32〜11:35 展望岩

  展望岩まで脚を延ばしたものの、狭い岩の上には先客が大きなシートを広げて昼食を摂っておられた。千町原登山口で一足早く出発されたご夫婦であった。展望岩の上以外には眺望が効く場所がないので、お断りをしてから岩の上に暫し上げてもらって聖湖から恐羅漢山にかけての光景などの写真を撮らせてもらった。眺望はやや霞み勝ちで今一つであった。昼食は山頂部へ引き返して摂ることにした。

 

 

 

 

〈展望岩から聖湖越しに砥石郷山、恐羅漢山、十方山を望む〉

〈こちらは深入山の眺め〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈稜線部の樹々にも霧氷はない〉

〈雪面にノウサギの足跡が続く〉

 

 

 

 

11:51〜12:10 臥龍山(1,223.4m)

  展望岩から臥龍山の山頂に引き返してきて、大岩の裏側に当たる南側の陽だまりの雪原の中で取り急ぎ昼食を摂った。天気は段々と好転しているようで、青空の面積がどんどんと拡がってきて、陽だまりは暖かいことこの上ない感じであった。昼食後は、午後の予定もあったので早々に下山することにして、登って来たウマゴヤ谷の登山道を下って行った。登りよりも明るくなったブナやミズナラの森は、冬枯れてはいたものの、陽光の下で大変に美しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈再び菅原林道終点から雪霊水方面を眺める〉

 

〈冬の陽光に照らされた臥龍山の山頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈幹や枝がノビノビと天を突くブナ:元気を貰えそうだ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈強いエネルギーを感じさせるブナの古木〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈歳末の静かなウマゴヤ谷の登山道〉

 

〈ウマゴヤ谷の渡渉点、水はやや多い〉

 

 

13:07 千町原登山口

  下りもあまり気乗りのしない歩きで、午後1時を少し過ぎた時間にやっと下山出来た。歳末の雪の少ない時期にこの臥龍山を目指す人は少ないようで、この日この山で会ったのは、朝一足早く発たれたご夫婦と、午前中の上りでお会いした聖湖側登山口から縦走して来られた男性3人組の、計2組5人だけであった。天気は一段と好転しているようで、千町原の雪も朝に比べればかなり少なくなっており、上空には冬の青空がもう一段広がろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ススキの原を抜けると千町原登山口だ〉

 

〈歳末好日〉

 

 

 

〔山行所感〕

  今年この臥龍山の山域に入山したのは、掛頭山を含めると今回で4度目(積雪期2回、夏1回、紅葉時期1回)となった。この山域も毎年幾度となく訪れる場所となっている。何よりも旧芸北町八幡原の自然が良いし、臥龍山や掛頭山のブナやミズナラの森が素晴らしく、また比較的簡単にそれらに触れることが出来るのが魅力である。積雪期には、雪中行の醍醐味や今回はダメではあったが素晴らしい霧氷や樹氷を、比較的安全、手軽に体験出来る山域である。眺望こそそんなに優れた山ではないが、将にその山に遊ばせてもらう所であると思う。これからも、折に触れて訪れる山であることは変わらないだろう。

   ただ、いろいろな情報を総合するとクリスマス寒波は備北から東の山域にある程度の雪をもたらしたようだ。芸北への雪が次に期待出来るのは、大晦日から新年三が日にかけての寒波の到来のようだ。

 

今年一年、北は東北地方から九州地方まで、もちろん地元中国地方の山々を中心にして数多の山々を歩くことが出来ました。ご一緒させて頂いた多くの方々のお顔も浮かんできます。楽しかったこの一年でした。元気に過ごせたことにも感謝しつつ、来年も多くの方々と共にまた元気で楽しく山歩きが出来る一年であることを願っています。お世話になりました多くの人達にも、また色々とご激励を賜った方々にも、御礼を申し上げたいと思います。有難うございました。

 

 

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