ヤマシャクヤクの咲く深い谷を抜けて 中国山地の名峰に登る

2009年5月3日(日)  Tさんご夫妻+Oさん+チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈谷筋は一面ヤマシャクヤクの花園〉

 

 

 

NHK風に言えば大型連休、やはりゴールデンウィークと言った方が我々には分かり易い。

その連休後半の日曜日にTさんから急遽ヤマシャクヤク鑑賞の山行にお誘いがありお供させて頂くことになった。

地元住民や地元山岳関係者のみが知るヤマシャクヤクの大群生地であったらしいが、

少しずつ世間にも知れるところとなり、今年は情報公開も行われたとのこと。

しかし、こうした微妙な問題を含んだ草木のある場所は、

こうしたサイトなどで無闇に公開することは避けるべきであろうと思う。

ここでは、写真やコメントでも極力場所が特定出来ないように意を用いた。

ご覧頂く方々には見づらく、読みづらいかと危惧はするものの、事情をご賢察頂きご理解賜わりますようお願いします。

 

《山行記録》

登山口9:02・・・・9:39林道終点・・・・9:55ヤマシャク始点・・・・10:37ヤマシャク終点・・・・10:39尾根上・・・・10:59山頂(昼食)11:46・・・・12:00尾根下降取付き・・・・12:07ヤマシャク始点・・・・12:38ヤマシャク終点・・・・13:25登山口

〔総所要時間:4時間23分、昼食等:0時間47分、正味所要時間:3時間36分〕

 

 

 9:02 登山口

  山深い登山口は、田植えの農繁期の真っ最中であった。毎年この時期に田植え中の田圃の畦道を通って山に入るのは心痛むものがある。Kさんに案内されて集落を抜けて山中へと入って行った。30分余り地元関係者の車だけが通れるらしい林道を歩き、その終点から踏み跡然とした山道を辿ることとなった。Tさんのお話では、昨年は将に踏み跡で、それに比べると今年ははっきりとした道となっているとのこと。沿道にはラショウモンカズラの青い花が頗る多かった。

 

 

 

 

 

 

 

〈登山口の集落ではゴールデンウィークが田植えの繁忙期〉

 

 

 

 

 

 

暫し林道を行く

〈林床に咲くトキワイカリソウ(メギ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈夥しいラショウモンカズラ(シソ科)が谷筋を飾る〉

 

 

 

〈踏み跡を辿って谷間深く入って行く〉

 

 

 9:55〜10:37 ヤマシャクヤクの花園

  山道を15分ほど登った頃羊歯の繁る斜面にご挨拶代わりのヤマシャクヤクが数株見られた。立派に咲いた株で、今年は花期が早くもう花がないかも知れないと危惧しておられたKさんは安堵されたようであった。その最初の場所から数分谷を進んで行くと、圧倒されんばかりのヤマシャクヤクの群生が拡がっていた。初めて見るものには、唖然とするような、感動的な光景であった。全体としては盛りを過ぎて花弁を落としてものも多かったが、まだまだ心を打つほどの花の群であった。谷の奥へ進むと傾斜は確実に急になって行った。それでもその谷筋は全てヤマシャクヤクで埋められていた。三歩進むと二歩は下がってしまう急傾斜面になっても、もう直ぐ尾根上の鞍部に着く直前まで、その群は拡がっていた。

 

 

 

 

〈谷間を一時間弱登った頃に花園に出会った〉

〈谷間の斜面一面がヤマシャクヤクだ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今が見頃!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈おおらかに咲く!〉

 

 

 

〈誇らしく咲く!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈新緑の森とヤマシャクヤク〉

 

 

10:59〜11:46 山頂

  ヤマシャクヤクの咲く厳しい谷間の道を登り切って一旦尾根道に出ると、あとは頂上まで20分弱の歩きであった。広い頂上には数組の登山者の姿があった。新緑の麓の光景などを見ながら昼食を摂った。午後から雨になる可能性もあるとの天気予報であったが、何とか持ちそうな空模様であった。ゆっくりと食事を摂ってから、再度ヤマシャクヤクの群生を見たいので、往路をそのまま下ることとし。

 

 

 

 

〈稜線は新緑溢れんばかり!〉

〈登山道を飾るこの白い小さな花は?〉

 

 

 

 

 

〈新緑の山麓を見下ろす〉

〈弾けんばかりの新緑の芽〉

 

 

 

12:07〜12:38 ヤマシャクヤクの花園

  再度のヤマシャクの花園とはいえまだまだ大きな感動の余韻の中で見ることが出来た。というより、そこにいつまでもいたいような気持ちであった。この空間はやはり日常から乖離した世界だ。こんな大規模な単一の植物の自然の花園をかつて見たことはなかった。きっとここには来年も来ることになると思った。

 

 

 

 

〈ヤマシャクヤク咲く急斜面を下って行く〉

〈羊歯の交じる傾斜面に数多咲く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈時折登山者と行き交う〉

 

 

 

 

 

見頃だなぁ!〉

〈今シーズンから通路にロープが張られたという〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ため息の出そうな程の花園の拡がりである!〉

 

 

 

 

 

 

〈いつまでも見飽きない咲きっ振りである〉

〈清楚に咲く!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈感動の出会いであった!!〉

 

 

 

 

 

 

〈エンレイソウ(ユリ科〉

〈マムシグサ(サトイモ科)〉

 

 

13:25 登山口

  高揚した気持ちで林道を歩いて登山口まで下ってくると、地元の年老いた方々のグループが軽四輪車でヤマシャクヤクを見に出掛けるところに遭遇した。地元の住民ならでは贅沢な花見の仕方である。今までこうした地元の方々に愛されて、この群生は存続することが可能となったのだろうということが理解出来るようであった。登山口から見上げて、辿って来た深い谷筋や山頂部の稜線をもう一度なぞってみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ヒトリシズカ(センリョウ科)〉

 

〈渓流沿いにあったカエデの巨木〉

 

 

 

〔山行所感〕

  本来は5月6日(水)にグループでヤマシャクヤク鑑賞の山行の予定であったのだが、今年は余りにも花期が早くその日では遅すぎることから中止となった。自然のなせること故に仕方ないことであった。それでも、Tさんは何とかまだ見ることが出来るのではないかと、急遽この日に行くことを決意して、私達を誘ってくれたようだ。

  ご一緒させて戴いて、久しぶりに感じる大感動であった。こんな大規模な自然の花園があること自体が信じがたいことである。そして、一斉に咲く花の不思議!自然の大いなることを感じるところであった。Tさん、誘って戴いて大変に有難うございました。

  多くの方々と喜びは分かち合いたいものであるが、前書きに書いたとおり、ここでその場所を明らかにすることは避けたいと思う。志しを同じくする人達と来年もこの地に立ってみたいと思う。

 

 

 

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