雨の降る秀峰に登る 青野山(907.6m)

島根県鹿足郡津和野町

2009年5月31日(日)   チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈霧に巻かれた青野山の広い山頂部〉

 

 

 

西中国山脈の峰々から西方を望むと、二つのトロイデ型の秀峰が望める。

山口・島根県境を挟んで対峙するような十種ヶ峰(988.8m)と青野山(907.6)である。

好天との予報となったこの日、このところの慌ただしさへの慰労の意も込めて、

津和野の街の東側聳える青に野山へ気軽なハイキングに出掛けることにした。

中国道を西に進んで行くと六日市辺りから山々の頂は雲に隠れ上空も黒い雲で覆われるようになった。

辿り着いた青野山の登山口は霧雨の中、暫く天気の回復を待ったが直ぐには止む気配もなかった。

中国山地には昨日来の寒気の影響がまだ残っていたのであろう。

それでも折角来たのだからと、霧と雨の中を山上へと向かった。

軽快なハイキングの一日の筈が、雨中の修行の一日となってしまった。

 

《山行記録》

青野磧駐車場10:32・・・・10:39避難小屋・・・・11:05蕨採り11:10・・・・11:59青野山王権現12:02・・・・12:04青野山(907.6m)(昼食)12:43・・・・13:32笹山登山口・・・・13:51中国自然歩道分岐13:53・・・・14:24青野磧駐車場入口・・・・14:33青野磧駐車場  (13,878歩)

〔総所要時間:4時間01分、昼食・休憩等:0時間49分、正味所要時間:3時間12分〕

 

 

10:32 青野磧(あおのかわら)駐車場

  中国道を鹿野ICで下りて国道315号線で山口県阿東町の徳佐へ、徳佐から国道9号線に乗り山口・島根県境を越えて津和野町へと入った。津和野の街への入口に建つ紅い大鳥居の足元の交差点を右折して県道228号線を辿る。2.3qほど行くと左手に大きな青野山の案内板が建っている。そのまま県道を進んで行くと直ぐ左手に笹山登山口があるが、ここは大案内板のところから左の杉並木の中に延びているダートの中国自然歩道へ車のまま入って行った。ここも2.3q行くと青野山の北西麓の青野磧駐車場に到達出来た。

 

  シトシトと霧雨が降っていた。天気は好転するとの予報であったが、寒気が居座って回復が遅れているのだろう。こんな天気は回復する時には一気に回復するものだが、30分程駐車場で待ってみたが、一向に回復する様子も見られなかった。雨具を着込んで出発することにした。5分ちょっとで避難小屋のあるキャンプ場を抜けて、杉林の中の急傾斜地へ入って行った。直ぐにジグザグに折れ重なる道となって、カヤトの中を行くようになった。草叢に立派な蕨が見えた。蕨に目のないチャコは早速に蕨狩りである。上る程に霧が深くなって行った。

 

 

 

 

青野磧駐車場

〈避難小屋のある青野磧

 

 

 

 

 

〈小学生の手になる山頂までの距離の標識〉

〈霧が巻いた桧林を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈コガクウツギ(ユキノシタ科)〉

 

 

 

〈ヌルデ(ウルシ科)の花とゼンマイの繁る道〉

 

 

 

 

 

〈ワラビ狩り〉

〈ハゼノキ(ウルシ科)の大木〉

 

 

11:20 麓耕崩れ西側尾根

  登山道には100メートル毎に津和野小学校の児童が作った頂上までの距離を記した標識が設置されている。青野磧駐車場から山頂まで1.5キロメートルあるという。ジグザグを描いて上ってきた道が「あと700メートル」の地点の先くらいから険しい急坂を延々と直登するようになった。麓耕崩れという北面の大きな崩落谷の西側の尾根筋を登る道で、「鯛の背」と呼ばれる急坂とのことだ。その急坂が「あと200メートル」地点近くまで続いた。雨で滑る易い路面であったが、路傍を白く彩っていたコガクウツツギの花が印象的であった。その急坂の最後辺りにあった「津和野市街展望地」からは悪天下、当然に何も見えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈コガクウツギに彩られた急坂〉

 

 

 

〈麓耕崩れ脇の尾根に乗る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈フタリシズカ(センリョウ科)〉

 

 

 

〈「鯛の背」の急坂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈アマドコロ(ユリ科)〉

 

〈霧に閉ざされた津和野市街展望地〉

 

 

 

 

 

〈登る程に霧は深くなってゆく〉

〈山頂までもう少し・・・!〉

 

 

11:59〜12:02 青野山王権現

  長い登攀の末に広い山頂の一画にある青野山王権現社前に立った。小さな祠の中に権現様が祀られてあった。その脇からは安蔵寺山や日本海が望めるようであったが、全ては霧の中であった。

 

 

 

 

〈青野山王権現の祠〉

〈晴れていれば見える筈・・・・!〉

 

 

 

 

 

〈ノアザミ(キク科)〉

〈マムシグサ(サトイモ科)〉

 

 

12:04〜12:43 青野山(907.6m)

  山王権現の祠を回り込んで先に進むと広い山頂広場の真っ只中に出た。登山口の青野磧駐車場を先に出た島根県益田市からの7人組の登山者が賑やかに昼食を摂っておられた。我々も二等三角点の傍の一画に陣取って霧雨がなお降る中ではあったが昼食を摂ることにした。山頂広場も霧に巻かれていて、西方の十種ヶ峰などの眺望は全く効かなかった。

  昼食後に益田市からのグループは来た道を引き返して行ったが、我々は南麓の笹山登山口に下ることにした。こちらの方がよく歩かれているようで、きれいに整備された階段道の急坂であった。全長1.3キロメートルで、青野磧からより少し短いようだ。こちら側にも津和野小学校児童の制作の100メートル毎の案内標があった。途中一カ所だけ眺望の効きそうな十種ヶ峰方面の展望所があったものの、下山中も霧に巻かれて眺望を得ることが出来なかった。

 

 

 

 

〈二等三角点のある青野山々頂〉

〈誰かが植えたのだろうアヤメが咲く〉

 

 

 

 

 

〈山頂も深い霧の底である〉

〈下山は笹山登山口に向かう〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈よく整備された登山道〉

 

〈長い階段が続く道だ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈エゴノキ(エゴノキ科)の白い花の散った登山道〉

 

 

 

 

 

〈この桧林を抜けると笹山に下る〉

〈登山口近くの距離標〉

 

 

13:32 笹山登山口

  山頂から50分ほどで鳥居のある笹山登山口に下山出来た。笹山の集落は広い県道の向こうの低地にあった。登山口近くに駐車出来るスペースがあるので、こちらからも駐車して登ることも出来そうだ。

  下山すると同時に何という皮肉であろうか、それまで曇っていた空から陽光が差してきた。それまで姿を隠していた青野山の山体も見えるようになった。まあ今回の運命というのは、こんなものだったのだろう。

  笹山登山口から青野磧駐車場へは、この晴れた空の下を朝方自動車を走らせた山の西麓を周回する中国自然歩道を歩いた。路傍の草花を見ながらの楽しい散策コースという感じであった。  

 

 

 

 

〈笹山登山口の上にある鳥居〉

〈笹山登山口〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈下山すると晴れて、青野山と笹山の集落を望む〉

 

 

 

 

 

 

〈中国自然歩道を歩いて青野磧へ帰る

〈津和野の町並を俯瞰する〉

 

 

14:33 青野磧駐車場

  4時間の山行を終えて青野磧駐車場に帰ってきた。駐車場にはわが愛車だけが残っていた。見上げれば、朝方は見えなかった青野山の山頂部を仰ぐことが出来た。

 

 

 

 

〈工事中の青野磧駐車場から青野山の山頂部を仰ぎ見る

〈北麓の青野山駅付近から青野山を望む〉

 

 

 

〔山行所感〕 

  物見遊山気分の山行の予定であったが、雨に降られ霧に巻かれた中を雨具を着ての登攀となったことから俄かに本格的な登山の様相を呈することになってしまった。結局は山中にあってはひとつも眺望を得ることなく下山した。下山したほぼその瞬間から天気は晴れ始めて、下山してからやっと登って来た山を眺めることが出来た。それで何とか雨の中の山中の苦行の帳消しが出来たような気がした。この山にはまた来る機会がありそうだ。眺望の効く時の登山は、またの宿題としておこう。

 

 

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