東面の癒しの森を歩く 高杉山(1,148.6m)

広島県山県郡北広島町

2009年6月14日(日)   仰天さん+門久

 

 

 

 

 

 

〈高杉山東面の癒しの森から阿佐山の稜線を望む〉

 

 

 

2週間前の5月30日(土)に訪ねることの出来なかった高杉山東面の癒しのブナ林を再度目指すこととした。

前回の失敗のダメージが大きく、早くリカバリーショットを打っておかないと心落ち着かない気分であった。

前回迷いながら東面をぐるっと歩いたので今回は大体の位置関係もよく分かっていた。

人跡薄く熊が気になる山域ながら、仰天さんがお伴してくれるというので心強かった。

 

《山行記録》

深山8:29・・・・9:08作業道分岐・・・・9:40集材路分岐(「湧水ヶ所450m」)・・・・9:53湧水ヶ所入口(50m)・・・・9:54湧水ヶ所9:59・・・・10:01地下水ヶ所10:03・・・・10:04湧水ヶ所・・・・10:06湧水ヶ所入口・・・・10:27作業道合流・・・(癒しの森)・・・11:09尾根道出合・・・・11:12高杉山(1,148.6m)12:04・・・・12:21地下水ヶ所分岐(400m)12:29・・・・12:37地下水ヶ所・・・・12:40湧水ヶ所・・・・12:41湧水ヶ所入口・・・・12:55作業道出合・・・・13:18林道細見大塚線出合・・・・13:55深山

〔総所要時間:5時間26分、昼食・休憩等:1時間07分、正味所要時間:4時間19分〕

 

 

 

 8:29 深山

  前回同様に大暮谷の深山橋下の退避所に車を停めて登山を開始した。林道細見大塚線に入り細見方向へ進む。空は真っ青に晴れて日差しがやや暑かった。2週間の間に路傍の草木も変化している。黄色のミヤコグサが少なくなり、コアジサイや笹ユリが新たに姿を現わしていた。「阿佐山モデル水源林」地域に入ると、右手に作業道が分岐する。

 

 

 

 

〈深山で通行止めとなった林道細見大塚線〉

〈やや長い林道歩きから山行は始まる〉

 

 

 

 

 

〈卯の花〉

〈ササユリ〉

 

 

 

 

 

〈ハンショウヅル〉

〈コアジサイ〉

 

 

 

 

 

〈ヤマボウシ〉

〈ここから「阿佐山モデル水源林」が始まる〉

 

 

 9:08 作業道分岐

  林道細見大塚線から分岐した作業道はゲートを抜けるとダートの道となる。道はオクビ山の南面を巻いて西側に聳える高杉山の方向に進んで行く。大暮谷の最深部に当たり、ここから見る大暮谷は広く、意外なほどに大きな眺望である。同行した仰天さんも「広島離れした大眺望」とやや興奮気味に語ってくれた。作業道が谷の最奥で南に方向を転換する地点から右に鋭角に曲がる集材路が山上に向かって延びている。

 

 

 

 

〈林道から作業道が分岐する〉

〈林道から高杉山を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

〈オクビ山の南面〉

〈美味しそうなキイチゴ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈オクビ山南面から大暮の谷と毛無山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈杉の古木と高杉山〉

 

 

 

 9:40 集材路分岐

  その集材路の入口に草に隠れるように「湧水ヶ所450m」と記された道標が立っていた。杉林の中の坂道をジグザグに上って行くと分岐から15分足らずで「湧水ヶ所50m」という道標に出合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈集材路分岐にある道標〉

 

〈杉林の斜面をジグザグに登る〉

 

 

 9:53 湧水ヶ所入口

  仰天さんが初めてなので、今回も「湧水ヶ所」と「地下水ヶ所」の太田川の水源を約10分間をかけて訪ねた。集材路に返ると、杉とブナやナラの混淆林を抜けて更に上へ上へと登って行った。途中でショウキランの群生に出会った。明るく可憐な花で、無粋とも言える集材路の一角を一際明るくしていた。

 

 

 

 

〈湧水ヶ所:水が地表に流れ出る水源地〉

〈地下水ヶ所:岩石の下から流水の音が聞こえる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈水源の森〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ショウキラン(ラン科)の群生〉

 

〈可憐なショウキランの花〉

 

 

10:27 作業道合流

  湧水ヶ所入口から20分程で地形図に載っている作業道に出合った。前回は勘違いからそのまま作業道を南に採って才乙スキー場の鞍部まで行ってしまった。今回はここを右に採ってこの作業道の北端へと進んで行った。直ぐに登山道が森の中に分岐しているとばかり思っていたが、作業道の先にやや上り気味になって草を被った登山道が繋がっている感じであった。

  登山道は直ぐに森の中へと入って行った。「何という素晴らしい森なのであろうか・・・!」。森に入った途端に心中は感動の塊のようになっていた。人々が「癒しの森」と呼ぶのは大袈裟でも過ちでもなかった。それから歩く道の何と楽しいこと!何故に今まで知らなかったのか?不思議な空間である。第一印象では、台所原に次ぐ素晴らしい森である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈作業道合流地点から天狗石山、オクビ山を望む〉

 

〈癒しの森へと登山道が続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈癒しのブナの森に入山する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈洪水のようなグリーンシャワーだ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈暫く歩くだけでこの森の虜になってしまった〉

 

 

 

 

 

 

〈良く整備された登山道が森の中に延びる〉

〈ブナの古木の中を行く〉

 

 

11:09 尾根道合流

  30分間ほど森の中を歩いてホン峠から登ってくる尾根道に出た。高杉山の山頂の直ぐ北側である。

 

 

 

 

〈尾根へと延びてきた登山道〉

〈ホン峠からの尾根道との合流点〉

 

 

11:12〜12:04 高杉山(1,148.6m)

  四等三角点が登山道脇に建つだけの散文的は高杉山の山頂に2週間振りに立った。長居は無用と東面の展望岩へと先ず回り込んで毛無山方面を眺めた。朝のうちは真青な空であったが、いつの間にか濃い霞がかかったような眺望に変わっていたのは残念であった。その後先客が2名おられた西側の才乙スキー場最上部のリフト駅に移り昼食を摂った。

 

 

 

 

〈高杉山々頂の四等三角点〉

〈ギンリョウソウ〉

 

 

 

 

 

〈展望岩から毛無山、熊城山の眺望〉

〈これが「阿佐山モデル水源林」眺望か!〉

 

 

 

 

 

〈才乙スキー場のリフト山頂駅で昼食を摂ることに〉

〈才乙の集落と中野冠山〉

 

 

12:21〜12:29 地下水ヶ所分岐(鞍部)

  この日唯一の目的の高杉山東面の癒しの森の探査を無事に終えて、この日はもうそれ以上は欲張らずに下山することにした。「深山への最短距離は・・・」と考えて、ホン峠への尾根筋の途中にある「地下水ヶ所400m」という標識の立つ鞍部から地下水ヶ所と湧水ヶ所を通って朝方上ってきた湧水ヶ所入口へ下ることとした。地下水ヶ所分岐で10名ばかりの元気なベテラン男女登山グループと暫し情報交換をしてから、この水源域を下って行った。踏み跡めいたものはなかったが、傾斜面に下草も大してなく、歩き易い谷筋であった。10分ほどで朝方通った集材路に出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ホン峠への尾根道〉

 

〈高杉山北面も素晴らしいブナ林だ〉

 

 

 

 

 

〈ここから道なき谷筋を下って行くことに・・・〉

〈下草も気にならない林床を下る〉

 

 

 

 

 

〈地下水ヶ所を通過する〉

〈「湧水ヶ所入口」に出る〉

 

 

12:41 湧水ヶ所入口

  湧水ヶ所入口で集材路に出ると、後は朝方辿って来た道筋を引き返すだけであった。集材路から作業道に下り、大暮の大きく広々とした眺望を再度楽しみながら先を急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈コバノフユイチゴの花〉

 

〈集材路脇のブナ古木〉

 

 

 

 

 

〈集材路から作業道に出る!〉

〈ホウノキの葉〉

 

 

13:18 林道出合

  林道細見大塚線に出るともうあと40分ほどこの道を歩くだけであった。帰路の舗装道路歩きは脚に負担が大きく、楽しくないものであった。今日歩いた山域はこの道があるから行けるのではあるが、この道を歩く単調さがこのルートの課題であることも間違いないところである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈林道から阿佐山を見上げる〉

 

 

 

〈林間を行く林道細見大塚線〉

 

 

13:55 深山

  深山に戻って来ると、三差路に尾道から来た中型の観光バスが停まっていた。独り残っていた運転手氏にお聞きすると、阿佐山への登山客を乗せてきたという。オオヤマレンゲの天狗石山、高杉山、阿佐山とこの地域の山々はこの日は賑やかそうであった。

 

 

 

 

〈深山橋〉

〈下山してきた登山者をバスの運転手が迎える〉

 

 

 

〔山行所感〕

  気懸りであった高杉山東面の癒しのブナの森を探査出来て、胸の痞えが取れたようで心落ち着くところとなった。また下山時に太田川の水源域を下ることが出来、道筋はないもののそこが上りにも下りにも使えそうだと分かって、この山域が一層楽しいところに変わってきた感じである。オクビ山の踏み跡など、まだまだ課題も残っているので、今後もそれらの課題解決を図りながら、この山域を楽しんで行きたい。

 

 

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