初夏の花咲く稜線を行く 十方山(1,318.9m)・丸子頭(1,236.3m)

広島県山県郡安芸太田町

2009年6月27日(土)      チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈ササユリの花の揺れる十方山々頂付近の登山道〉

 

 

 

前夜新広島市民球場で試合終了までカープを応援していた(何と最終回逆転負けとは・・・!)こともあって、

この朝は些かのお疲れモードで早起き出来ず。

それでも梅雨時の晴間を無駄にするのは勿体ない・・・・と、山に出掛けることとした。

目指すはこのところ初夏には登っていない十方山。

山頂からの大眺望と山頂付近の初夏の花々を期待しての山行である。

緑陰を辿る那須ルートを採りたいところであったが、

遅いスタートに二軒小屋から獅子ヶ谷ルートで上り、藤本新道で下るお手軽な周回ルートとした。

 

《山行記録》

 二軒小屋駐車場10:52・・・・11:32獅子ヶ谷登山口11:39・・・・12:43ご神木12:46・・・・13:03十方山(1,318.9m)14:00・・・・14:10論所・・・・14:20奥三ツ倉(1,322m)・・・・14:37那須分れ・・・・15:11丸子頭(1,236.3m)15:17・・・・15:43藤本新道分れ・・・・16:14藤本新道登山口・・・・16:28二軒小屋・・・・16:33二軒小屋駐車場 

〔総所要時間:5時間41分、昼食・休憩等:1時間13分、正味所要時間:4時間28分〕

 

 

10:52 二軒小屋駐車場

  中国道戸河内ICで下りたところにある道の駅の向かいの「おふくろ弁当」に立ち寄った。ボリュームのある弁当(¥500)を買うと、いつものように野菜の天麩羅をおまけに付けてくれた。戸河内の街を抜けたところで国道191号線を外れて、内黒峠越えの県道に入った。悪路ではあるが、餅ノ木回りの広域林道経由よりも断然に近道である。

  峠を越えて二軒小屋の大駐車場に車を停めた。珍しく先客の車が5台停めてあった。十方山だけでなく、旧羅漢山のオオヤマレンゲを目的にした人達の車かも知れない。きれいに舗装された水越林道を南の獅子ヶ谷登山口に向けてスタートを切った。10分程の火事で焼けてしまった最後の民家の直ぐ先で舗装は切れて往年の狭いダートの道となる。梅雨の晴れ間の木漏れ日を浴びながら林道を辿った。路傍に初夏の花々も多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈二軒小屋から水越林道を行く〉

 

〈ダートの水越林道〉

 

 

 

 

 

〈オカトラノオ(サクラソウ科)〉

〈ウツボグサ(シソ科)〉

〈ヤマアジサイ(ユキノシタ科〉

〈ウツギ(ユキノシタ科)〉

 

 

11:32〜11:39 獅子ヶ谷登山口

  獅子ヶ谷登山口にも設置された広島山岳連盟の「西中国山地国定公園」の道標によると十方山山頂まで1時間20分とのこと。深い渓谷の高みを通るやや荒れた林道跡を遡って行くと、20分弱で渓流に沿った岩の中の道となって進行方向も南へと転じた。やがて杉林と自然林の交じった林の中の急坂へと変わっていった。過去の記憶では、足元が悪く湿気の多い道筋が続く筈であるが、このところの涸れ梅雨のせいかよく乾いた谷筋に変容していた。それでも、山頂直下に立つご神木の古杉辺りからは湿地となり、周囲にはバイケソウの花も見られた。登山道が笹原の中を行くようになると、山頂広場はもう近い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈獅子ヶ谷登山口〉

 

〈暫し林道跡を行く〉

 

 

 

 

 

 

〈源流域の渓流沿いの登山道〉

〈杉交じりの林の中の登山道を上り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈笹原に出ると山頂はもう直ぐ!〉

 

 

 

〈ご神木に出会うと山頂部は近い〉

 

 

 

 

 

〈ウリハダカエデ(カエデ科)〉

〈コアジサイ(ユキノシタ科)〉

〈バイケイソウ(ユリ科)〉

〈バイケイソウ(ユリ科)〉

 

 

 

 

 

〈オオナルコユリ(ユリ科)〉

〈ミヤマシグレ(スイカズラ科)〉

〈シロ二ガナ(キク科)〉

〈ニガナ(キク科)〉

 

 

13:03〜14:00 十方山(1,318.9m)

  山頂に着く30分程前に会った下山中の登山者の情報では「山上には15人位の人」とのことであったが、その人数も6人に減っていた。梅雨時とは言え朝方は乾燥注意報が出ていたこの日ゆえ、ここ十方山々上は晴れ渡り眺望も良く効いていた。 広々とした山頂で西中国山地の山々の大眺望を楽しみながら遅い昼食を摂り、立岩登山口(瀬戸滝)方面への登山道へ少し足を踏み入れてみると登山道沿いに数多く咲くササユリやその他の花々を楽みめた。 清楚なササユリ・・・その美しさ、良いものです!

 

 

 

 

〈晴れ渡った十方山々頂〉

〈山頂からは大きな眺望が拡がる〉

 

 

 

 

 

〈吉和冠山から寂地山の山塊〉

〈手前に女鹿平山、遙かに羅漢山を望む〉

 

 

 

 

 

〈眼前に横たわる市間山〜立岩山の山塊〉

〈遙かに大峯山、その手前にもみの木森林公園が覗く〉

 

 

 

 

 

〈安蔵寺山の山塊が一際高い〉

〈午後2時、賑やかだった山頂は無人に・・・〉

 

 

 

 

 

〈山頂広場脇に開いたササユリ〉

〈立岩ルートの登山道脇に咲いた紅紫系のササユリ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈涼風の渡る山頂部の笹原に清楚に咲くササユリ〉

 

 

 

 

 

 

〈紅紫色のササユリはちょっと艶やかな感じ!〉

〈やがて楚々と咲く・・・・感じ!!〉

 

 

 

 

 

〈ヨツバヒヨドリ(キク科)〉

〈オオバギボウシ(蕾)(ユリ科)〉

〈ノアザミ(キク科)〉

〈ナルコユリ(ユリ科)〉

 

 

14:10 論所

  午後2時の時報と共に十方山々頂を発って内黒峠への縦走路を採った。論所の堀切のある湿地帯から奥三ツ倉に上がりながら樹間から十方山々頂を振り返った。前三ツ倉で那須への道を右に分けると、丸子頭までの間牧歌的とも言える笹原の尾根歩きを楽しめる。笹原から高く抜け出した古杉は厳しい気象条件下で生きてきた気高い風貌である。前三ツ倉北面からは、臥龍山や深入山などの好眺望が得られた。

 

 

 

 

〈奥三ツ倉への上りの樹間から十方山山頂部を見返す〉

〈奥三ツ倉の山頂を通過〉

 

 

 

 

 

〈ここにもバイケイソウ(ユリ科)の花が咲いていた〉

〈稜線部の笹原から抜け出した老杉〉

 

 

 

 

 

〈稜線部の樹間に深入山が覗く〉

〈行く手遙か先に臥龍山、その右肩に掛頭山が聳える〉

 

 

 

 

 

〈間近に砥石郷山が横たわる〉

〈恐羅漢山はすぐ傍にある感じ〉

 

 

15:11〜15:17 丸子頭(1,236.3m)

  縦走路から数分林の中に入ったところにある丸子頭(まるこのかしら)の山頂に立ち寄ってみた。笹原を刈り取って道が付けられていた。丸子頭を後にして次の1,152メートルのピークにかかると、縦走路は素晴らしいブナの林の中へと入って行った。古い熊棚も見られ、ここも熊の生活圏であることを示していた。1,152メートル・ピークからの急坂の登山道を下って行くと「藤本新道分れ」に出合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈丸子頭の山頂は縦走路から少し林の中に入って行く〉

 

〈四等三角点のある丸子頭山頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈丸子頭北面の縦走路脇でカエデの古樹に出合った〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1,152mピーク辺りは素晴らしいブナの森だ!〉

 

 

15:43 藤本新道分れ

  笹原をきれいに切り開いた「藤本新道分れ」で内黒峠への縦走路を左へ外れて藤本新道を採った。杉林を抜けてから概ね杉の植林地と自然林との境目の尾根筋を北西方向へ下って行く。利用する登山者も多いようで、新道とはいえすっかりこの山域に定着しているようで嬉しい限りである。下り行くほどに斜度を増して、最後は懸崖のようになった急斜面を下ると内黒峠と二軒小屋を結ぶ車道へ飛び出た。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈縦走路上の藤本新道分れ〉

 

〈杉林と自然林の境目を行く藤本新道〉

 

 

 

 

 

〈藤本新道に掲げられた県山岳連盟の告示〉

〈杉林の中の急坂を下れば内黒峠越えの県道に出る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈県道脇の登山口にもこの道標が掲げられていた〉

 

〈アカショウマ(ユキノシタ科)〉

 

 

16:33 二軒小屋駐車場

  藤本新道から車道に出ると、後はその車道を15分間ほど路傍や植え込みの初夏の花々を眺めながら二軒小屋まで下って行くだけであった。二軒小屋駐車場に帰ってみると、もう午後4時を大きく過ぎてわが愛車以外にはもう車は残っていなかった。

 

 

 

 

〈内黒峠越えの県道の終点:二軒小屋〉

〈ナツツバキ(ツバキ科)〉

 

 

 

〔山行所感〕

  藤本新道のお陰で二軒小屋から十方山、丸子頭を周回することを気軽に楽しめるようになったのはやはり嬉しい限りだ。朝の出立を早くすることが出来れば、一昨年5月のように那須をスタートとゴール地点として、この日のルートを辿るフルコースとすることが出来たのだが・・・。山頂からの素晴らしい眺望を誇るこの山は、沢山の登山口がありそれぞれの登山道が比較的良く整備され、西中国山地の「女王」と呼ばれるほどに多くの登山者に愛されている。名峰ともいえよう。今後も四季折々に、色々なルートから登ることになるのは間違いない。

 

 

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