夏の暑い日はこの別天地へ 掛頭山(1,126.1m)

広島県山県郡北広島町

2009年7月18日(土)      チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈風がよく通るここの日陰は夏の別天地〉

 

 

 

週末プラス海の日の三連休であるが、まだ梅雨明けとはならずどうも気勢が上がらない。

それでもこの土曜日だけは広島県を含む西日本の一部が全国的にも珍しい好天となるようであった。

遠出も出来ないこんな暑い日には行き先は限定される。

今年も広島近郊では避暑度ナンバーワンの掛頭山々頂部のリフト駅を訪ねることとした。

 

《山行記録》

キリガ谷入口9:49・・・・10:01第1渡渉点・・・・10:09第2渡渉外点・・・・10:34猿木峠10:35・・・・10:40林道・・・・10:42右手山道へ再突入・・・・11:02林道・・・・11:23芸北国際スキー場リフト山上駅(昼食)12:12・・・・12:14掛頭山(1,126.1m)12:19・・・・12:24テレビ塔12:26・・・・12:55土草峠・・・・13:16二川キャンプ場・・・・13:36キリガ谷入口

〔総所要時間:3時間47分、昼食・休憩等:0時間57分、正味所要時間:2時間50分〕

 

 

 9:49 キリガ谷入口

  今回は八幡原から猿木峠を経由して掛頭山へ登ることとした。いつも猿木峠からの下山路として使うキリガ谷の小径を、たまには登ってみたいとの想いからである。八幡原の遊歩道のいわば最東端(二川キャンプ場側)の出入口近くに猿木峠へ続く小径の分岐がある。車道脇のその出入口には休憩用の椅子とテーブルのある小広場があり、そこに数台の自動車なら停めることが出来る。ここにはトイレはないので、その少し先の「高原の自然館」前のトイレを事前に借りると良いであろう。

 

  キリガ谷の小径は、最初気持ちの良い渓流沿いの自然林の中を行き、約10分で最初の渡渉をすると間伐したばかり桧林の中を進んだ。更に10分足らずで第2渡渉点を過ぎると直ぐに桧林を抜けて進行方向左手の稜線部へ上がって行くようになり、やがてミズナラを中心とした自然林へと入って行った。あとはやや笹が被さり気味ではあるものの、足元ははっきりしている稜線部の踏み跡を辿って行くと登山口から45分程で猿木峠へと出ることが出来た。

 

 

 

 

〈この遊歩道の入口のすぐ先にキリガ谷への分岐がある〉

〈ミズナラ林の中を行く静かな経路〉

 

 

 

 

 

〈桧林の中で2度渓流を渡る〉

〈桧林が終って自然林の中へ踏み込む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈やや笹が被り気味の径が続く〉

 

 

 

〈ミズナラに混じって古ブナも見られる〉

 

 

 

10:34〜10:35 猿木峠

  猿木峠からはもう幾度も通ったことのある臥龍山と掛頭山を結ぶ縦走路を掛頭山へと向かった。きれいに笹刈りがされており歩き易い登山道であった。峠から5分程で掛頭山林道に一度出た。数分林道を歩くと右手に登山道の入口があったのでそこに入った。小さな湿地を抜けると急な坂道が待っている。周りはミズナラを中心にしたきれいな林である。約20分でその林を抜けて再び林道に出た。登山道はその林道を横切ってさらにその先のカシワを中心にした林へと続いているが、我々は林道からの眺望を楽しむために林道を右に採った。ここから見る、臥龍山、恐羅漢山、深入山の三座揃い踏みの眺望はお気に入りの景観である。さらに林道で山の東側の芸北国際スキー場の上に回り込むと東方向のこれまた大きな眺望が広がっていた。

 

 

 

 

〈臥龍山〜掛頭山の縦走路上にある猿木峠へ出る〉

〈暫し尾根上の縦走路を行く〉

 

 

 

 

 

〈一旦掛頭山への林道に出る〉

〈再び山道へ入って急坂を登り行く〉

 

 

 

 

 

〈尾根道から振り返ると臥龍山山頂が望める〉

〈南方向には深入山が構える〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈林道から深入山、恐羅漢山、臥龍山の揃い踏みが望める〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈臥龍山の右手遙かには聖山、高岳、閉鎖の決まった191スキー場が望める〉

 

 

 

 

 

 

〈臥龍山の大きな山体〉

〈聖山、高岳を遠望する〉

 

 

11:23〜12:12 芸北国際スキー場リフト山上駅

  林道を歩いてこの日のお目当ての避暑スポットの芸北国際スキー場のリフトの山頂駅にお邪魔した。ここの日陰をお借りすると、将に高原のテラスで風と遊ぶ感じで、涼しいことこの上ない。その上に芸北から島根県にかけての大眺望を独り占めという感じだ。ここには戸河内の「おふくろ弁当」が良く似合うので、この日も買ってきた。暫し至福の昼食時間を過ごした。ところが正午前になって、様子がガラリと変わった。林道をマイクロバスを含む数台の車が上がって来て、瞬く間にリフト駅のテラスは20名近くの人達で満員といった状況になった。最終的にはどうも3組の人達のようであった。ちょうど昼食も終えていたので、昼食場所をそのうちの1組に譲って下山の途に就くことにした。

 

 

 

 

〈芸北国際スキー場のリフト山上駅で暫しの納涼〉

〈掛頭山の山頂部〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈荒神原の先には天狗石山から阿佐山、毛無山への稜線が美しい〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈遙か北から北東の島根県の山々を望む〉

 

 

 

 

 

 

〈三瓶山を遠望する〉

〈大江高山火山群がくっきりと〉

 

 

 

 

 

〈遙か吉和冠山から羅漢山の稜線もはっきりと見渡せた〉

〈賑わうリフト山頂駅〉

 

 

 

 

 

〈ゲンノショウコウ(フウロソウ科)〉

〈イタチササゲ(マメ科)〉

〈ヤマジノホトトギス(ユリ科)〉

〈ノリウツギ(ユキノシタ科)〉

 

 

 

 

 

〈オカトラノオ(サクラソウ科)〉

〈ヨツバヒヨドリ(キク科)〉

〈ササユリ(ユリ科)〉

〈エビガライチゴ(バラ科)〉

 

 

12:14 掛頭山(1,126.1m)

  1組の人達をリフト駅の直ぐ側にある掛頭山の山頂部に案内してから、掛頭山の北面の登山道を土草峠へと下ることとした。その途次にもう一つ大きな楽しみがあった。山頂部北側のテレビ塔のある広場にヨツバヒヨドリの群生があり、そこで数多の渡り蝶アサギマダラが乱舞している筈であった。ところが行ってみて驚いた。ヨツバヒヨドリが群生していた広場に地上デジタル放送用のテレビ塔が新たに建てられおり、ヨツバヒヨドリの花は全く姿が見えなくなっていた。当然にアサギマダラの姿も一切なかった。この大きな落胆感・・・!心の中に大きな欠落部分を抱えたまま、北面のミズナラの美林の中を下って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈カシワの樹に囲まれた掛頭山々頂〉

 

〈山頂部に地デジアンテナが建っていた〉

昨年のここの状況は、写真クリックするとご覧になれます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈掛頭山北面のブナの古木〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈北面にはミズナラの美林が展開する〉

 

 

 

〈木漏れ日の登山道を下り行く〉

 

 

12:55 土草峠

  土草峠へ下って来ると、あとは登山口のキリガ谷入口まで舗装道を歩くだけである。この日の広島市内の最高気温の予想は32度と、真夏日の予報であった。いくら山の中とはいえ、そんな日があまり日向を歩きたくないのが道理である。それでも土草峠から二川キャンプ場までは、林道歩きではあるものの木立の中の日陰の道で何と心地良かったことか・・・。

 

 

 

 

《掛頭山の北面を土草峠へと下る〉

〈林道を歩いて八幡原へ〉

 

 

 

 

 

〈これから賑わう二川キャンプ場〉

〈この車道を行けばキリガ谷入口はもう直ぐ!〉

 

 

13:36 キリガ谷

  二川キャンプ場からキリガ谷入口までの車道の左側一帯は「霧ヶ谷湿原」の自然再生事業が行われており。段々と湿原にとその姿を変えつつある。その植生も大きな変化をしているようである。あと5年、10年の後にどんな状況になるのか、楽しみに待つことにしようと思う。

 

 

 

 

〈自然再生中の霧ヶ谷湿原越しに掛頭山を見上げる〉

〈こちらは臥龍山々頂方面〉

 

 

 

 

 

〈この奥がキリガ谷〉

〈車を停めたキリガ谷入口の広場〉

 

 

 

 

 

〈ウツボグサ(シソ科)〉

〈クサレダマ(サクラソウ科)〉

〈ヒメジオン(キク科)〉

〈コバギボウシ(ユリ科)〉

 

 

 

 

 

 

〈ハンカイソウ(キク科)〉

〈チダケサシ(ユキノシタ科)〉

 

 

 

 

〔山行所感〕

  梅雨から盛夏にかけての期間、広島周辺の山々に登るのは暑さとの戦いである。そんなことから、涼しいところはないかとつい思ってしまうのだが、私の一押しはこの掛頭山である。スキー場のリフト駅のテラスを無断でお借りしているのでお勧めする立場にはないが、個人的には最高の場所と思っている。

  しかしして、テレビ塔広場のヨツバヒヨドリが消えてしまっていたのは、大変なショックであった。昨年などはそのお陰であってと思うが、樹林の中にもかなりのアサギマダラの姿を目にしたが、今年は殆ど見ることがなかった。これも自然破壊であろうが、そう言う前に心の中に吹く隙間風が寂しく虚しい限りだ。何とかあの近辺にヨツバヒヨドリの群生を復元出来ないものか・・・・・!

 

 

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