遙か雲上の高層湿原を目指して 神楽ヶ峰(2,029.6m)・苗場山(2,145.3m)

新潟県南魚沼郡湯沢町中魚沼郡津南町

2009年8月9日(日)  チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈苗場山の山上に広がる高層湿原〉

 

 

 

お盆の休暇の前半を使って今年も深田日本百名山踏破の旅に出た。

登ったのは冬のスキー場で名を馳せている苗場山。

スキー場として圧倒的に大きな存在であるこの山域には近寄り難く今まで行ったことがなかったが、

調べてみると、登山の対象としても仲々に魅力的な存在であることが分かった。

初陣の身であるので、数ある登山道の中でも最も一般的な和田小屋からの祓川コースを採って

これをピストンすることとした。

今年の夏らしく天気予報は不芳で、曇りながらも雨や雷を心配しての登山開始となった。

 

 

《山湯記録》

かぐらスキー場第2リフト町営駐車場6:57・・・・7:19和田小屋7:21・・・・8:25下ノ芝(七合目)・・・・9:06中ノ芝9:12・・・・9:26上ノ芝9:29・・・・9:37小松原分岐・・・・9:41股すり岩・・・・9:46(雨具を着る)9:53・・・・10:02神楽ヶ峰(2,029.6m)10:05・・・・10:18富士見坂・・・・10:21雷清水10:26・・・(お花畑)・・・10:55九合目・・・・11:06雲尾根・・・・11:39苗場山(2,145.3m)11:45・・・・11:49苗場山自然体験交流センター12:16・・・・12:57九合目・・・・13:05(休憩)13:10・・・・13:23雷清水13:27・・・・13:34富士見坂・・・・13:54神楽ヶ峰・・・・14:08股すり岩・・・・14:10小松原分岐・・・・14:17上ノ芝・・・・14:33中ノ芝14:40・・・・15:16下ノ芝(七合目)15:20・・・・16:20和田小屋・・・・16:25旧和田小屋水場16:34・・・・16:52かぐらスキー場第2リフト町営駐車場

〔総所要時間:9時間55分、昼食・休憩等:1時間28分、正味所要時間:8時間27分〕

 

 

 6:57 かぐらスキー場第2リフト町営駐車場

  関越道を湯沢ICで下りて、国道17号線を南下して八木沢口から苗場山林道に入り10.3km上ってかぐらスキー場第2リフト町営駐車場に自動車を停めた。30台は収容出来る駐車場に10台程の先客があった。道路を挟んでトイレもある。ここまで広島から960km。

  駐車場脇の登山口から出発した。暫く車道を離れて登山道を上って行った。10分も経たないうちに再度林道に出ると和田小屋までそこを歩いて行った。

 

 

 

 

〈町営駐車場からの登山口〉

〈早速にお花畑が迎えてくれた〉

 

 

 

 

 

〈スキー場内の車道に出て和田小屋へ向かう〉

〈振り返ると遙かに越後三山が望める〉

 

 

 7:19 和田小屋

  苗場山林道はこの和田小屋近くまで通じていた。標高1,373mの地点で苗場山の五合目にあたる。ここから登山道が始まる。スキー場のゲレンデを斜めに横切って自然林の中に入った。早速にブナの林が待っていてくれた。登山道は根が張ったり、大きな岩が露出して歩き辛く、その上に仲々の急坂の連続でもあった。上るに従って林相がアオモリトドマツ、ダケカンバへと変わって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈苗場山5合目のスキーゲレンデの中にある和田小屋〉

 

〈五合目で車道が終り山道が始まる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈木の根の張った登山道は滑り易いもの!〉

 

 

 

〈ゲレンデを外れるとブナの自然林だ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登り行くほどにダケカンバの林が拡がってきた〉

 

〈ゴロゴロした岩の道は歩き辛い!〉

 

 

 

 

 

 

〈オカトラノオ(サクラソウ科)〉

〈ノリウツギ(ユキノシタ科)〉

〈ヤマアジサイ(ユキノシタ科)〉

〈フジバカマ(キク科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ヤナギラン(アカバナ科)〉

〈ヤマハハコ(キク科)〉

〈トリアシショウマ(ユキノシタ科)〉

〈マイズルソウ(実)(ユリ科)〉

 

山野草の同定はやはり苦手です。越後のそれとなると尚更です。間違いがあるかと危惧しています。間違いにお気付きのお方は掲示板等で是非共お教え下さい。

 

 8:25 下ノ芝

  和田小屋から眺望のない林の中の道を辿ること1時間ほどで、パッと視界が開けて下ノ芝を呼ばれる草原の平坦地に出た。七合目に当たる地点である。なお歩き難い岩の道の急坂を登って行くと、途中で中ノ芝、上ノ芝というそれぞれ草原の平坦地に出合った。絶好の休憩ポイントでもあった。小松原分岐で小松原コースの道を合わせると、神楽ヶ峰山頂に向かって山肌を巻き気味に上って行った。

 

 

 

 

〈下ノ芝は急峻な登山道の途中に広がる草原の平坦地だ〉〉

〈魚沼方面は霧が巻いてきたようだ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中ノ芝の平原の先には平標山から谷川岳への連山が横たわる〉

 

 

 

 

 

 

〈上ノ芝:一息入れるのにちょうど良いスポット〉

〈小松原分岐:小松原湿原まで3時間とのこと〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈湯沢の谷の先には霧に巻かれた巻機山が鎮座する〉

 

 

 

 

 

 

 

〈ノリウツギ(ユキノシタ科)〉

〈オオヤマフスマ(ナデシコ科)〉

〈キンコウカ(ユリ科)〉

〈オトコエシ(オミナエシ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈イワイチョウ(ミツガシワ科)〉

〈ミヤマアキノキリンソウ(キク科)〉

〈ツルリンドウ(リンドウ科)〉

〈シナノオトギリ(オトギリソウ科)〉

 

山野草の同定はやはり苦手です。越後のそれとなると尚更です。間違いがあるかと危惧しています。間違いにお気付きのお方は掲示板等で是非共お教え下さい。

 

10:02〜10:05 神楽ヶ峰(2,029.6m)

  神楽ヶ峰は湯沢側から見れば苗場山の前峰に当たり、この山の陰に隠れて苗場山はその姿が見えない。この峰の東面に苗場スキー場の大規模なゲレンデ群が展開している。ここまで上って来ると、当然に苗場山の山頂部が望める筈であったが、この頃になって雨模様となり俄かに霧も巻いて眺望を隠してしまっていた。神楽ヶ峰からは一旦雷清水の湧く鞍部へと下る。この鞍部の一帯にお花畑が展開されていた。自然が作り出す妙で、神の存在を思わせる見事な出来であった。鞍部の先には苗場山の山頂部への最後の急坂が待っていた。

 

 

 

 

〈神楽ヶ峰山頂付近〉

〈濃い霧に苗場山の山頂部は隠されて視認出来ず!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈苗場山と神楽ヶ峰の間の鞍部にある雷清水〉

 

〈霧の間に苗場山の山頂部が現れた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈お花畑の中を登山道が行く!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈神楽ヶ峰と苗場山との鞍部一帯にお花畑が拡がる〉

 

 

 

 

 

 

〈様々な花々が咲き誇り、多彩な色合いが楽しめる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈鞍部から霧に巻かれた苗場山の山頂部を仰ぐ〉

 

〈雲尾坂の最後の急坂を登る〉

 

 

 

 

 

 

〈ミヤマコゴメグサ(ゴマノハグサ科)〉

〈ウツボグサ(シソ科)〉

〈ジョウシュウオニアザミ(キク科)〉

〈ミヤマアキノリンソウ(キク科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈エゾシオガマ(ゴマノハグサ科)〉

〈シシウド(セリ科)〉

〈ミヤマシャジン(キキョウ科)〉

〈オヤマリンドウ(リンドウ科)〉

 

山野草の同定はやはり苦手です。越後のそれとなると尚更です。間違いがあるかと危惧しています。間違いにお気付きのお方は掲示板等で是非共お教え下さい。

 

11:39〜12:16 苗場山山頂部(2,145.3m)

  最後の急坂に難渋して山頂部に上がってみれば、直ぐに高層湿原の一画に飛び出して、あまりもの急な景観の変化に驚いてしまった。山の神は我々を完全には見棄てはしなかったようで、山頂部に上がると同時にそれまで真っ白であった霧の世界から暫し霧を追い払ってくれたようで、広大な高層湿原の眺望を得ることが出来た。木道を辿って山頂に立ち寄り、今期は一軒だけ営業している山小屋「苗場山自然体験交流センター」で登山バッヂをゲットしてから、小屋のテラスで昼食を摂った。食事中に止んでいた雨が降り始め、高層湿原も霧に巻かれてしまった。今度は回復の目途も立たないようであったので、早々に昼食を終えて下山の途に就くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈池塘と草原の織り成す大景観が魅力である!〉

 

 

 

〈苗場山々上湿原に延びる木道〉

 

 

 

 

 

〈ワタスゲに彩られた湿原〉

〈霧に巻かれた山頂近くの池塘〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈花に彩られた池塘の周り、右上方が山頂部である〉

 

 

 

 

 

 

 

〈苗場山々頂:山小屋遊仙閣の裏手に当たる〉

〈立派な一等三角点〉

 

 

 

 

 

〈営業を止め閉じられた山小屋「遊仙閣」〉

〈こちらは営業中の「苗場山自然体験交流センター」〉

 

 

 

 

 

〈山上の高層湿原は4平方キロメートルもの広さに及ぶという〉

〈下山開始前に本格的な雨となり、完全に霧に巻かれた〉

 

 

 

 

 

 

〈ハクサンシャジン(キキョウ科)〉

〈ミネウスユキソウ(キク科)〉

〈タカネナデシコ(ナデシコ科)〉

〈ミヤマトリカブト(キンポウゲ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈クガイソウ(ゴマノハグサ科)〉

〈ハクサンフウロ(フウロソウ科)〉

〈ハクサンオミナエシ(オミナエシ科)〉

  〈アカバナシモツケソウ(バラ科)〉

 

山野草の同定はやはり苦手です。越後のそれとなると尚更です。間違いがあるかと危惧しています。間違いにお気付きのお方は掲示板等で是非共お教え下さい。

 

13:54 神楽ヶ峰(2,029.6m)

  鞍部で霧に巻かれたお花畑を堪能した。英国庭園を想わせるような繊細な作りの花園である。この鞍部から神楽ヶ峰への上り返しがひと苦労である。霧に巻かれて神楽ヶ峰からの大眺望は期待すら出来なかった。股すり岩という大岩を越えて小松原分岐に出て、そこから祓川コースへの道を採った。

 

 

 

 

〈再びお花畑の拡がる一帯を通る・・・〉

〈濃密な花群には驚かされる!〉

 

 

 

 

 

〈霧の中でもお花畑は楽しめる〉

〈自然の織り成す神秘的とも言える美しさ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧に巻かれた神楽ヶ峰〉

 

〈「股すり岩」の難所を越えて行く〉

 

 

 

 

 

 

〈ハンカイソウ(キク科)〉

〈?オニシオガマ(ゴマノハグサ科)〉

〈ワタスゲ(カヤツリグサ科)〉

〈イワショウブ(ユリ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ニッコウキスゲ(ユリ科)〉

〈トリアシショウマ(ユキノシタ科)〉

〈ヤマホタルブクロ(キキョウ科)〉

〈ゴゼンタチバナ(ミズキ科)〉

 

山野草の同定はやはり苦手です。越後のそれとなると尚更です。間違いがあるかと危惧しています。間違いにお気付きのお方は掲示板等で是非共お教え下さい。

 

14:17 上ノ芝

  小松原分岐からは午前中に上って行った急坂を今度は下った。上ノ芝、中ノ芝の平坦地や時折敷設されている木道はまだ良いものの、道中は降る雨に濡れた露岩を踏み下る道で、滑らぬように注意しながらの歩行は仲々に骨が折れた。しかも決して短い距離でもなかった。登山靴や雨具の足元などは泥んこ状態になっていた。それでも山頂から4時間の時間を費やして和田小屋まで下ることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中ノ芝付近は新たに木道を敷設中であった〉

 

〈濡れた岩を踏み行くのは大変であった!〉

 

 

 

 

 

〈下ノ芝付近〉

〈スキー場ゲレンデに出た!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈濃霧に霞む和田小屋〉

 

 

 

16:52 かぐらスキー場第2リフト町営駐車場

  旧和田小屋跡の水場で汚れきった登山靴と雨具のズボンを洗ってから、町営駐車場まで下った。この頃になって雨も上がり、霧も薄くなって来たようであった。駐車場からは苗場山林道を下って国道17号線に出て、直ぐの八木沢トンネルを抜けた先の温泉に入って暫し疲れを癒した。

 

 

 

 

〈駐車場まで下山〉

〈下山後、麓の三国街道三俣宿「街道の湯」に入浴〉

 

 

 

〔山行所感〕

   天気には恵まれなかったものの、山中の大規模なお花畑や山上の広大な高層湿原に大感動の山行であった。今回はごく一端しか見えなかったものの、この山からの眺望はまた素晴らしいものであろうことは容易に想像出来た。苗場山は冬から春にかけてのスキー場だけでなく、登山の対象としても魅力満載の山である。南麓の秘湯・赤湯にも入ってみたいし、西麓の秘境秋山郷は昔から一度は行ってみたいと思い続けている所である。北麓にある小松原湿原はここだけで2日間を過ごせる大湿原ということだ。良い季節に訪れることが出来ればこの上ないだろう。

   苗場山の後に巻機山、越後駒ケ岳へも登る計画であったが、想定外の台風9号の接近に伴うゲリラ豪雨の予報にこれらの山は今回は諦めて帰路に就いた。再起を期したい。

 

 

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