ドウダンツツジの紅葉を求めて東尾根から登る 大船山(1,786.2m)

大分県竹田市

2009年10月18日(日)      門久単独

 

 

 

 

 

 

〈火口壁が紅葉した御池〉

 

 

 

今年も九重の紅葉の頃合いを迎えた。

週末ベースでは今週末から来週末が大船山の見頃とのことだ。

昨年は10月19日(日)に行っているので、頃合いとしては昨年と大差ない感じだ。

九重の紅葉は天下一品だ!行くとなると肩にも力が入る。

やはり好天の下に登りたいと天気予報が絶好の行楽日和と太鼓判を捺したこの日とした。

今年は今水登山口から初めての東尾根ルートを上って、入山公廟を通ってガラン台経由で下山する計画とした。

 

《山行記録》

ガラン台・今水分岐三叉路6:37・・・・6:45今水駐車場・・・6:57今水登山口・・・・7:11(衣類調整)7:16・・・・7:42岳麓寺・黒岳分岐744・・・・7:47前セリ(東尾根入口)・・・・8:11赤いポールの広場・・・・8:44岩稜展望所8:50・・・・9:00鳥居窪展望所9:04・・・・9:36御池展望所9:38・・・・9:41御池展望所9:43・・・・9:46大船山(1,786.2m)10:00・・・・10:05御池畔10:17・・・・10:20山頂直下の稜線上・・・・11:27鳥居窪(昼食)12:07・・・・12:14入山公墓地入口・・・・12:20入山公廟12:23・・・・12:29入山公墓入口12:31・・・・13:05柳が水交差点・・・・13:16ガラン台登山口13:18・・・・13:52三叉路駐車場

〔総所要時間:7時間15分、昼食・休憩等:1時間34分、正味所要時間:5時間41分〕

 

 

 6:37 ガラン台・今水分岐三差路

  大船山東面の登山口に辿り着くのは仲々に難しい。今年はカーナビ頼みにして、大分道湯布院ICから国道210号線の湯平に走り、県道537号線、〈ぐるっとくじゅう周遊道路〉などを通り麓の有氏に着いた。そこからはカーナビも心もとなかったが、道標にも助けられてガラン台への牧場道に入り、予定していた今水への分岐の三叉路に到達出来た。三叉路脇の車が4〜5台停められる空地にスペースを見付けることも出来た。

 

  三叉路を右の水平道を採って今水へと進んだ。直ぐに右手から上ってきたやや広い舗装道に出た。行く手に黒岳の前岳がモルゲンロートに輝いていた。10分もしないうちに今水の駐車場を通過した。駐車場は満車状態で駐車場の手前から路肩に駐車している車も多く、この日の大船山の賑わいが想像出来た。駐車場を通過して約10分で今泉登山口に着いた。地図では駐車場と登山口が直近になっているので、ちょっと不安になって一度地元の登山者に確認したりした。登山口に入ると直ぐに樹林の中を行く急坂となった。10分余で暑くなりTシャツ姿になった。途中でガラン台からの巻き道などを合わせながら溶岩台地を越えて、登山口から45分で岳麓寺・黒岳分岐に着いた。ここで岳麓寺、ガラン台方面からの道と合流した。暫し日焼け止めなどを塗ってから黒岳方面に登って行くと、数分で大船山への東尾根道が分岐する前セリに到着した。

 

 

 

 

〈早朝から超満車の今水駐車場〉

〈今水登山口〉

 

 

 

 

 

〈樹林の中の急坂を登り行く〉

〈岳麓寺・黒岳分岐〉

 

 

 7:47 前セリ(東尾根入口)

  前セリにあった手書きの道標には「風穴・黒岳」の大きな字の下に、「大船山へはここで左折」の小さな文字が添えられていた。東尾根道はあまり通る人もいない静かな道と聞いていたが、今では風穴や黒岳へ向かう右手の本道よりもよく踏まれた感じであった。今水駐車場の数多の車の人達の殆どが今日はこの道を行っているのは自明で、今では人気コースとなっている趣きであった。

  東尾根道に入ると樹林の中の急坂が待っていた。前を行っていた登山者グループの会話で取っ付きの「第1の急坂」で暫く続くことを教わった。ただ嬉しいことには、この急坂に入ってから直ぐに樹間や登山道脇に見事なに紅葉が現れ始めたことであった。右手に聳えている黒岳の巨体も全体が紅く彩られているようだった。この時節の東尾根は将に紅葉狩りルートで、山頂直下の御池までの間常に感嘆詞と共に登ることとなった。

  ただ一つだけ懸念材料があった。早朝から大船山には分厚い傘雲が懸っており、赤いポールの広場を出ると東尾根上からも山頂付近が望めたが、今なお霧に隠されていたままであった。大船山の東面や南面はきれいに晴れ上がっているのに山頂だけが・・・と解せない天気であった。そんな中を東尾根最後の胸突きの急坂を登り切って山頂部の台地に出て、御池の火口壁の上に立つと、時折流れる霧の中から全山紅葉した池が現れて歓喜の声を上げたい程の感動に包まれた。

 

  

 

 

〈前セリの標識:小さく大船山へは左折との案内がある〉

〈前セリの分岐:左手が東尾根入口〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈東尾根入口から少し登るともう黒岳をバックに素晴らしい紅葉が見られた〉

 

 

 

 

 

 

〈赤いポールの広場辺りから霧に巻かれた大船山を仰ぐ〉

〈ガラン台方面を振り返る)

 

 

 

 

 

 

 

 

〈黒岳(高塚山、天狗岩)を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈これから大船山々頂直下の急坂が始まる〉

 

 

 

 

 

 

〈米窪東面の紅葉〉

〈鳥居窪を見下ろす〉

 

 

 

 

 

〈紅葉越しに米窪の壁面を望む〉

〈全山紅葉した御池の火口壁上を通過する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈時折霧に巻かれていましたが、それ晴れると目が醒めるような眺望でした〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉した樹々に彩られた岩峰〉

 

 

 

 9:46〜10:00 大船山(1,786.2m)

  東尾根登攀の後半は紅葉に溺れるようにのんびりと歩んでしまい、前セリから2時間もかかって大船山のピークに立った。胸突きの急坂の前から気温が下がってTシャツの上に長袖のシャツを着ていたが、山頂は霧を運ぶ烈風が吹き荒んでおり、多くの登山者は風避けや防寒のウェアを着込んでいた。大船山の北側は南側とは異なった気候帯にあるようで、坊がつるの平原を越えて絶え間なく霧が段原を吹き上っており、三俣山や中岳、久住山などは完全に霧の中であった。ただ段原から北大船山、その火口原方面は、待てば霧が開けて眺望が開けた。霧の開けた山稜はドウダンツツジの葉の紅に染まった世界であった。その神々しさよ!

  その冷たさ、寒さに山頂に長居は無用と早々に御池の池畔に降りてみることにした。火口湖の底の御池までは冷たい烈風は届いていなかったが、見事な火口壁の紅葉を映す筈の池面は残念ながら波立っていた。狭い池畔には沢山のカメラマンや登山者の姿があった。美しい池を見ながら早い昼食を摂ろうかとも考えたが、ひとつ落ち着かず、高度を変えながら池の写真を撮ってから早々に下山することにした。

  下山ルートは途中の入山公廟の先までは昨年も歩いた道であった。久住高原などの下界は大分霞んでいたが、登山道周辺の紅葉を楽しみながら下って行った。

 

 

 

 

〈大船山々頂(1,786.2m)〉

〈山頂は冷たい強風下で、ガスが繰り返し吹き上がっていました〉

 

 

 

 

 

〈久住山方面は山頂部が霧の中でした〉

〈坊がつるの先の三俣山は完全に隠れていました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大船山々頂から紅葉した段原を見下ろす)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅く染まった北大船山の火口原、段原方面の大俯瞰〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大船山々頂直下の南斜面:こちらも見事に紅葉〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈米窪の断崖壁を望む大船山々頂直下の北東斜面〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂部の強風を避けるように紅葉の御池へと下った〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈素晴らしい紅葉であるが、強風下で池面は波立っていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈火口壁の紅葉は紅、黄と多彩であるが、ピーク時には紅一色になるという!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ちょっと高度を上げて御池を見下ろしてみました〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈いつまでも去りたくない程に美しい御池でした!〉

 

 

 

 

 

 

〈久住高原を睥睨する紅葉した大船山南面の岩峰〉

〈その岩峰を回り込んで下から仰いでみました〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈仲々に気持ちの良い登山道です!〉

 

 

 

〈下山道も紅葉に彩られていました〉

 

 

 

11:27〜12:07 鳥居窪

  下山道では沢山の上って来る登山者と擦れ違った。朝の適度な時間帯に出てきた地元の人達であろう。そんな擦れ違いにも飽きてきて、山頂から1時間ほど下った鳥居窪の草地で昼食を摂ることにした。大船山の東南面を見上げる旧火口の草原でのんびりしていると、あと2組のご夫婦の登山者が同じように昼食を摂るためにやって来られた。

  昼食後は、昨年寄らなかった入山公廟(大船山を愛しここに永遠に眠ることを望んだ第三代岡藩主・中川久清の墓地)に立寄ってみた。改めて入口から歩いてみたが、気持ちの良い木漏れ日の石段道が組まれていた。入山公廟への入口を過ぎると、時折眺望も効く疎林地帯を下って行った。路傍に草花も多くなった。狂い咲きしたミヤマキリシマの姿も見られた。柳ヶ水で黒岳方面から岳麓寺へ下る道と交差して、その先で一転上りの道となって大船山ガラン台登山口へと導かれて行った。

 

 

 

 

〈鳥居窪〉

〈鳥居窪の草原から大船山の見上げる、右の稜線が東尾根)

 

 

 

 

 

〈第三代岡藩主・中川久清(入山公)の墓地〉

〈入山公廟への木漏れ日の道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉した入山公廟入口辺りから黒岳を望む〉

 

 

 

 

 

 

〈ガラン台を俯瞰する〉

〈柳が水交差点〉

 

 

13:52 ガラン台・今泉分岐三差路

  ガラン台に上るとコンクート道が延びており、その傍らにちょっとした広場があった。かつては牧場を抜けてくるこの車道に設けられているゲートが解放されて、ここまで車が入って来て駐車出来たという。大船山への最短の登山口であったらしい。ここから朝車を停めた三叉路まではこのコンクルートの車道を延々と歩くことになる。途中に二つあるゲートの外に車を置いているというグループ登山者の方々と一緒に歩いて、この車道歩きの退屈さを幾分か紛らわせることが出来た。おかげで1時間ほどかかるかと覚悟していた車道歩きを、30分余で終えることが出来た。

  下山後に麓の七里田温泉の「木乃葉の湯」(入浴料300円というのが嬉しい)に立寄って入浴した。ごく普通の風呂とラムネ湯という炭酸泉があったので、珍しさもあって炭酸泉に入ってみた。30度台後半の温い湯にゆっくりと浸っていると身体中気泡に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

〈ガラン台登山口から黒岳を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ガラン台のコンクリートの牧場道を祖母・傾の連山など望みながら下る〉

 

 

 

 

 

 

〈牧場の柵を越える〉

〈下山後に入浴た七里田温泉「木乃葉の湯」〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈七里田温泉付近から仰ぎ見る大船山〉

 

 

 

 

〔山行所感〕

  ここ九重の大船山のドウダンツツジの紅葉の艶めかしいまでの美しさはやはり人を魅了して、この地へのリピーターにするようだ。 昨年も登って霧の中の登山に今年の訪問をその時に決意させられていたが、今年もまた最高の条件下にこの山の紅葉を見れたという訳にはいかなかったようで、また来年以降の来訪を山の神から仰せつかったような気がする。

  今年は東尾根ルートを採ってみた。平生は今水の駐車場も多くて3〜4台の車が停められている程度の静かなルートのようであるが、紅葉のこの時期だけは別のようである。何せ尾根伝いのルートで、後半は眺望もまま効き絶好の紅葉狩りルートになるのだから、少々登山者が多くなっても仕方がないであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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