紅葉のブナの森を歩く 高杉山(1,148.6m)

広島県山県郡北広島町

2009年10月30日()   チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈高杉山のブナの林も紅葉の盛りを迎えたようだ!〉

 

 

 

いよいよ西中国山地にも本格的な紅葉の季節が到来したようである。

行ってみたい場所が数多あって仕方ないのであるが、

折角の好天のこの日に選んだのは、初夏に訪ねて感動した高杉山東面の「癒しの森」。

北面の登山道周辺と併せて、高杉山を巡る紅葉したブナの美林を歩いてみることにした。

 

《山行記録》

来尾峠10:53・・・・11:33尾根上の展望岩11:37・・・・11:55高杉山分岐・・・・12:03ホン峠12:05・・・・12:15「地下水ヶ所400m」標識・・・・12:42高杉山(1,148.6)13:18・・・・13:21東面道分岐・・・・(癒しの森)・・・・14:00集材路分岐・・・・14:09「湧水ヶ所50m」標識・・・・14:11湧水ヶ所・・・・14:15地下水ヶ所14:16・・・・14:26高杉山登山道(「地下水ヶ所400m」標識)・・・・14:37ホン峠・・・・14:40乳母御前神社14:41・・・・14:45管理道出合・・・・15:16天狗石山・高杉山登山口・・・・15:21才乙スキー場・・・・15:32県道11号線・・・・15:50来尾峠

〔総所要時間:4時間57分、昼食・休憩等:0時間44分、正味所要時間:4時間13分〕

 

 

10:53 来尾峠

  今回は才乙の来尾峠から登ることにした。国道186号線の細見から県道113号線へ入り、「ユートピアサイオト・スキー場」への道標に従って走って行き、才乙でスキー場への入口をパスして県道11号線に入り島根県境まで上って行くと来尾峠である。峠の東側が「天狗石登山口」、左側が「一兵山家山登山口」である。天狗石登山口側に駐車場があり、以前に比べて拡張されていた。巧く停めれば10台程度は駐車可能であろう。

 

  天狗石登山口から広島・島根県境の尾根道を天狗石山へ向けて登り始めた。直ぐにミズナラを中心にした森の中を登る急坂になる。15分ほどかけてその急坂を登り切ると展望の良い草原状の尾根道となった。行く手に紅葉した天狗石山、右手にこれまた紅葉が美しい高杉山から才乙の集落が見渡せた。周辺の山々の好眺望地でもあるのだが、遠くの山々には霞みが懸ったようで模糊として同定し辛い状態であった。

 

 

 

 

〈来尾峠:天狗石山への登山口〉

〈ミズナラの県境尾根を登る〉

 

 

 

 

 

〈県境尾根から紅葉した高杉山北面を望む〉

〈才乙(さいおと)の集落を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈錦に彩られた高杉山北面〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈枯葉色の天狗石山を見上げる〉

 

 

 

 

 

 

〈まだ残っていたマツムシソウ〉

〈好天にリンドウも花を開く〉

 

 

11:55 高杉山分れ

  見事に紅葉した高杉山北面などの姿に感動していて時間を喰ったのであろう、「高杉山分れ」まで登山口から1時間もかかってしまった。ここから尾根道を外れ南側斜面をホン峠まで下り、そこから高杉山の北尾根登山道を採った。峠から暫くは右側に植林地が続くが、それが切れると直ぐに左手に「地下水ヶ所400m」と刻んだ道標が立つ鞍部に出た。左手の谷の下にある太田川の水源地を指しているのであるが、ここは帰路に反対側からアプローチすることにして、そのまま尾根道を高杉山々頂を目指した。この鞍部から山頂まで直登気味の登山道であるが、この日はまたこの間が紅葉の盛りの山域でもあった。期待していた通りの錦模様に急坂もさして苦にならず山頂へと軽快に歩けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈高杉山分れからこれから登り行く高杉山を見上げる〉

 

〈ホン峠への急坂を下る〉

 

 

 

 

 

〈ホン峠〉

〈山中は秋本番!〉

 

 

 

 

 

〈ここは一旦通過して山頂へ向かう〉

〈この辺りから紅葉した美林が始まる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナの古木の枝は黄金色に染まっていた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈錦に彩られ高杉山北尾根〉

 

 

 

 

 

 

〈豊穣は色彩に包まれた森が広がる〉

〈行く程に楽しくなる尾根筋である!〉

 

 

 

 

 

〈期待に違わぬ美しい樹林だ!〉

〈頭上も多彩な森である!〉

 

 

12:42〜13:18 高杉山(1,148.6m)

  いつものリフトの山頂駅テラスで昼食を摂ろうと行ってみると、スキー場の営業開始に向けてリフトの点検中であった。止むなく山頂東側の眺望の良い露岩の上で昼食とした。昼前にはきれいに晴れていた空が、この頃になって薄雲で覆われるようになったことから、岩の上でも暑くもなく寒くもない心地良い時間が過ごせた。 何よりも大暮の谷が全山紅葉と言える程の大景観となって眼前に広がっていた。 

 

 

 

 

〈山頂直下まで上がると樹々の葉は大分散っていた!〉

〈高杉山々頂〉

 

 

 

 

 

〈ユートピアサイオトのスキー場は営業開始の準備中!〉

〈紅葉に囲まれたスキー場〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈全山紅葉したスキー場東面〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉した高杉山東面越しに大暮毛無山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大暮谷遠望〉

 

 

 

13:21 東面道分岐

  昼食後、この日のメインの見どころと考えていた高杉山東斜面の「癒しの森」へと赴いた。山頂からホン峠への道を1分程辿った右手に東面への踏み跡然とした管理道が分れている。道が東斜面にをかかる頃には、その道はなかり笹に覆われるような状態であった。つい最近はあまり歩かれている気配ではなかった。山頂直下は葉をかなり落としていたが、癒しの森の核心部へ入って行くに従って多彩で、将に錦秋と言った風情となって行った。葉を落として樹々には初夏のような圧倒的な迫力はなかったが、それでも期待していたところに近い美しい森が拡がっていた。いつまでもいたい癒しの森ではあったが、そうもいかないので癒しの森を抜けると、管理道は茨の中を行く道となった。スキー場からの作業道に出合う頃には、道は伸びきった夏草の茂みの中であった。太田川水源地の「湧水ヶ所」入口から上がってきている集材路との合流地点は背丈より高いススキに覆われてして、道の存在が分からないような状態に変容していた。そのススキをかき分けて、何とか集材路を下って行った。

 

 

 

 

〈やや笹が被った道を東面ノ癒しの森へ下って行く〉

〈山頂直下のブナはかなり葉を落としているようだ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈癒しも森の多彩な森が始まる!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナの美林を眺める〉

 

 

 

 

 

 

〈美林の中に延びる管理道を下り行く!〉

〈樹林の先に天狗石山のシルエットが覗く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈やや葉を落とした感があるが美しいブナ林だ!〉

 

 

 

〈下生えも黄色に染まった癒しの森〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈錦秋の憩いの森〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈歩くのが楽しい道が続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈森を黄金色に染めそうなブナ古木〉

 

〈実に美しい森だ!〉

 

 

 

 

 

〈ブナの紅葉!〉

〈癒しの森を出てオクビ山(手前)、天狗石山(奥)を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

〈集材路にはススキが繁り放しであった〉

〈集材路を水源地近くまで下って行く〉

 

 

14:11 「湧水ヶ所」入口

  「湧水ヶ所 50m」という道標に従って道なき谷間の森の中へ入って行った。初夏に2度訪ねているのでもう馴染みの土地である。「湧水ヶ所」とそれから50m上方にある「地下水ヶ所」の水源地2箇所に寄ってから、そのまま谷間の下生えの中を上って行って高杉山北尾根登山道に出るルート設定としていた。距離にして約400mというこのルートを6月に上から下ったことがあったので不安はなかった。お陰で難なく10分間で尾根上に出ることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈「湧水ヶ所」入口〉

 

〈太田川の水源「湧水ヶ所」〉

 

 

 

 

 

〈「地下水ヶ所」では地下を流れる水音が聞こえる〉

〈水源地を囲む森〉

 

 

 

 

 

〈水源地から道なき森を登って尾根道を目指す〉

〈尾根上の高杉山北尾根登山道に出る〉

 

 

14:37 ホン峠

  再びホン峠に返って来て、今度はここから才乙集落へと谷間を下って行くことにした。峠を後にすると、直ぐに乳母御前神社の小さな祠がある。この辺りの山域に幾つかある平家の落人伝説の関連する神社の一つである。登山道は直ぐに管理道に出て、あとはその管理道をひたすら歩いてゆくこととなった。約30分で一般車がそこまでなら入って来れるような「天狗石山、高杉山登山口」に出合い、その先でユートピアサイオト・スキー場に出た。営業開始に向けての準備作業に忙しいスキー場を抜けて、才乙の集落の一端に出た時はもうホン峠を出てから約1時間が経っていた。

 

 

 

 

 

〈ホン峠に帰り来た!〉

〈ホン峠直下に祀られた乳母御前神社〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈管理道に出てスキー場へと向かい下って行った〉

 

 

 

 

 

 

〈ツチアケビが路傍を彩っていた!〉

〈色付いた路傍のカエデ〉

 

 

 

 

 

〈管理道の入口の「登山口」〉

〈シーズンを前に準備に忙しいユートピアサイオト・スキー場〉

 

 

15:50 来尾峠 

  才乙の集落から県道を歩いて来尾峠へと上がった。約5時間に及ぶ山行であったが、昼前のスタート時には晴れていた空も、水源地を通過する頃から俄かに曇り始め、途中には山頂付近がガスに包まれもしていたようであった。秋も深まり、また天気も暫し不安定な頃を迎えるのであろうか。  

 

 

 

 

〈県道まで下って来尾峠へと歩く〉

〈霧に霞む高杉山の頂を見げる〉

 

 

 

 

〔山行所感〕

  高杉山の北面と東面の「癒しの森」の紅葉のブナ林をゆっくりと歩いてみたいという目的を気持ちよく達成することが出来た山行であった。改めてこの山域を歩いてみて、天狗石山、オクビ山から高杉山にかけてのブナの林も、ある程度の規模もあり歩くには持って来いの適地であることがよく分かった。

  紅葉の季節が通り過ぎるスピードは思う以上に速いものがある。まだまだ幾つもの所に紅葉を求めて行ってみたいのであるが、もう1週間も経てば標高1,000メートルを超える山上では、「遅すぎ」るということになるのであろう。自然現象ゆえに仕方がないことではあるが、出来ることであるのならば、も少し季節の進行のスピードを鈍化させたいなどと思ったりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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