初雪、初冠雪の紅葉の峰を行く 台所原・恐羅漢山(1,346.4m)
広島県山県郡安芸太田町
2009年11月3日(火) 文化の日 チャコ&門久
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〈錦秋の落ち葉に初雪!〉 |
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11月に入った直後だというのに、広島県にまで早くも雪が降り県北の峰々が初冠雪した。
県北は今、紅葉のまっ盛りを迎えている頃、
紅葉に雪の紅白のコントラストという仲々に見られぬ景観を求めて出掛けることにした。
荒れ気味の天候というので出発を遅らせて、各所の雪景色を楽しみながら牛小屋高原まで脚を伸ばした。
恐羅漢山の山頂は霧で閉ざされていたが、午後には晴れることを期待して昼食を摂ってから入山することにした。
《山行記録》
牛小屋高原駐車場12:15・・・・12:45夏焼峠12:47・・・・13:00
1,131.8mピーク・・・・13:09早手のキビレ・・・・13:20管理林道出合・・・・13:51台所原平13:53・・・・14:03台所原・・・・15:21恐羅漢山(1,346.4m)15:43・・・・15:48立山尾根分岐・・・・16:06スキー場上部・・・・16:30牛小屋高原駐車場 〔総所要時間:4時間15分、休憩等:0時間26分、正味所要時間:3時間49分〕 |
12:15 牛小屋高原
牛小屋高原の駐車場には10台ばかりの自動車が駐車していた。皆さん早々に雪の峰へ上がられたようだった。我々は思い付きのような山行であるので、駐車場の車中で昼食を摂ってからの遅い出発となった。薄らと雪の積もった紅葉のカヤバタゲレンデを左に見て、雪道を夏焼峠に向かっていると、二組の下山してくるグループに出会った。一組は砥石郷山に登っていたということであったが、何処も山上はガスの中であったようだった。
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〈雪の残る牛小屋高原の登山口〉 |
〈雪の積もったカヤバタゲレンデと霧に閉ざされた恐羅漢山〉 |
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〈紅葉に雪〉 |
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〈薄雪の夏焼峠への登山道〉 |
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12:45〜12:47 夏焼峠(なつやけのキビレ)
夏焼峠から恐羅漢山への尾根道を採った。直ぐに1,131.8メートルピークへの急坂だ。ピークに達する頃からガスに巻かれた。緩やかな稜線部もガスで眺望は効かず、恐羅漢山の山頂部はとても見える状態ではなかった。早手のキビレから西側の斜面を下って台所原平へ繋がる管理道に出た。管理道の周りの森の樹々はもう完全に盛りを過ぎていた。管理道を歩いている時に一時的に青空が見えて、それまで霧の中に姿を隠していた天杉山や聖山の姿を見ることが出来た。台所原平に到着する直前にまた太陽は厚い雲にその姿を隠したが、台所原平周辺にはきれいに紅葉した樹々がまだ残っていた。
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〈夏焼峠〉 |
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〈霧に巻かれた1,131.8mピーク〉 |
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〈霧に閉ざされた恐羅漢山への尾根道を行く〉 |
〈早手のキビレから台所原への道を採る〉 |
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〈管理道に出合う〉 |
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〈管理道への急坂を下る〉 |
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〈管理道を台所原へ向かう〉 |
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〈盛りの過ぎた管理道周辺の紅葉〉 |
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〈天杉山(左)と聖山(右奥)〉 |
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〈中川山の紅葉は終焉期〉 |
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13:51〜13:53 台所原平
台所原を歩く頃には陽光が射すことを期待していたが、太陽は厚い雲に隠れたままであった。眩いばかりの黄金色のブナの紅葉が台所原のイメージであるが、この日はもう紅葉も盛りを過ぎており、そこまでは行かないものの何とか見れる状態であった。笹原が積雪で押し潰されて、笹の背丈が低くなっているのが印象的であった。終盤を迎えたブナ林の色合いというのも仲々に良いものであると思う。行く秋を惜しむような郷愁を秘めた色合いとでも言おうか・・・・!この日はそれに白い雪が彩りを添えていた。
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〈中の甲林道終点の広場は「台所原平」と名付けられたようだ〉 |
〈台所原平周辺の紅葉〉 |
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〈見上げれば冠雪した恐羅漢山頂は霧に閉ざされていた〉 |
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〈台所原のミズナラ古木の足元を通過する!〉 |
〈台所原にはまだ紅葉が残っていてくれた〉 |
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〈旺盛に繁った笹はこの日は雪に押されて随分と背が低い!〉 |
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〈これぞ台所原のブナ林!〉 |
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〈雪道の先には燃えるような紅葉が・・・〉 |
〈雪の残る登山道〉 |
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〈雪と紅葉の森〉 |
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〈中川山を背にした台所原〉 |
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〈黄金色の枝の広がり〉 |
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〈行く秋を惜しみたくなる色合い〉 |
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〈ブナの森の雪道を行く〉 |
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〈登る程にブナの葉が少なくなってゆく!〉 |
〈葉を落としたブナの枝に着雪が〉 |
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〈霧に閉ざされた山頂直下の森〉 |
〈稜線まで上がるともう霧氷が見られた!〉 |
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15:21〜15:43 恐羅漢山(1,346.4m)
台所原から恐羅漢山まで1時間の行程であるが、いつもその時間内で歩くことが出来ない。見事なブナ林などを見て、写真を撮っていると時間を喰ってしまう。この日も1時間20分弱の時間を要したようだ。山頂直下では霧に閉ざされたが、山頂に出る頃に俄かに晴れ上がり、予想だにしていなかった霧氷を青空の下ゆえに見ることが出来た。それにしても、11月初めにこの地で霧氷とは・・・・!
山頂では暫し晴れて、周囲の山々を眺望することが出来た。朝からずっと霧の中であった筈なので、先ずはラッキーと言えようか。登山口から大した休憩も取っていなかったので、無人の静かな山頂でコーヒーを沸かして暫し休息タイムとした。
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〈恐羅漢山々頂〉 |
〈葉を落とした山頂部の樹々〉 |
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〈砥石郷山(手前)の先に臥龍山が霧の間に覗く〉 |
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〈遥か深入山を望む〉 |
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〈十方山の山頂には霧が流れていた〉 |
〈内黒峠方面の峰〉 |
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〈初雪の恐羅漢山々頂〉 |
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16:30 牛小屋高原
秋の釣瓶落としの夕陽を意識して午後4時前には山頂を発って、最短距離の立山尾根ルートを採って牛小屋高原へと下った。途中でスキー場のゲレンデを横切るが、薄雪の積もった芝の上はよく滑った。ゲレンデを下る程に紅葉が色を増して行った。この日は深入山周辺や三段峡の上流部辺りが紅葉の盛りであったようだ。
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〈立山尾根への分岐〉 |
〈積雪に縁取られた立山尾根の登山道〉 |
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〈立山尾根の樹々はもう葉を落として・・・!〉 |
〈恐羅漢スキー場を見下ろす!〉 |
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〈砥石郷山と牛小屋谷の先に深入山を望む!〉 |
〈紅葉に囲まれたスキー場〉 |
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〔山行所感〕
11月初めの初雪、初冠雪には正直驚いた。アメダスによれば大山では30センチを超える積雪だったという。紅葉に白い雪の景観は、仲々に当地で見れるものではない。やはり見ておきたいと出掛けて、勢いで台所原から恐羅漢山へ登ってしまった。雪と紅葉は楽しいものであった。
だが、実は11月1日(日)に仲間と亀井谷を詰めて台所原から恐羅漢山へ登る計画であったが、当日の嵐のような雨で中止した。それが挙行出来ておれば、台所原の紅葉はもっと良い状態であったかも知れない。中止となった嵐も、この日の雪も何れも人間には自由にならない自然現象である。まあ、来年また仲間とベストな頃を狙ってチャレンジすることにしよう。
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