上小田登山口から山塊を完全に縦走 松笠山(374.6m)

広島市安佐北区口田南・東区戸坂町

2009年12月14日(月)      門久単独

 

 

 

 

 

 

〈八畳岩からの広島インターチェンジ方面の眺望〉

 

 

 

冬の好日の午後、遅い時間ではあったが陽光に誘われるように松笠山の縦走路に取り付いた。

上小田登山口から戸坂中学校登山口を目指した。

広島市街地の北側の太田川の東に連なる松笠山の山塊を南北にほぼ完璧に縦走出来るルートである。

距離にすればちょっとした里山散歩コースとも言えるが、

険しい登山道が控えているので飲料水と軽食を携え足元だけはしっかり固めて出立した。

 

《山行記録》

教円寺前バス停14:09・・・・14:16溜池・・・・14:25中国電力広島川内線12号鉄塔14:27・・・・14:31尾根上(三差路)・・・・14:32中国電力広島川内線13号鉄塔14:34・・・・14:35尾根上(三差路)・・・・14:46四等三角点(181.9m14:50・・・・15:11八畳岩15:16・・・・15:19松笠観音分岐・・・・15:22ピーク15:23・・・・15:25三差路(松笠観音分岐)・・・・15:29四等三角点(331.0m)・・・・15:48憩いの森分岐・・・・15:50松笠山(374.6m)15:57・・・・16:18東浄団地分岐・・・・16:25戸坂中学校登山口

〔総所要時間:2時間16分、休憩等:0時間21分、正味所要時間:1時間55分〕

 

14:09 教円寺前バス停

  高陽ニュータウン方面への郊外バスの教円寺前バス停が出発点である。バス停の向かい側の酒屋の左手から東側の山手に入って行く道を採る。住宅地を抜けて行くと直ぐに舗道は行き止まりとなる。その突き当たりから竹藪の中に登山道が延びているので、そこに踏み込んで行く。荒れた竹藪で、左手にはこれまた荒れた風情の溜め池がある。登山道はすぐに急坂となり、竹藪を抜けるとフジランドの住宅団地の裏手を上がって行く。住宅が途切れると送電線の鉄塔の立つ丘陵の半ばである。直ぐに三叉路があるので右手の道を採る。左手へ行くと変電所へと下るので注意。一段高い所へ上がると送電線鉄塔(広島川内線12号)の下に出る。この鉄塔の左を巻くように良く手入れされた送電線巡回路が延びているのでそれを辿って行くと程なく尾根上の三差路に出た。

 

 

 

 

〈酒屋の角を東へと入って行く〉

〈舗道の突き当たりが登山口だ〉

 

 

 

 

 

〈登山口のすぐ上に溜め池がある〉

〈フジランドの団地の裏手を登って行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈落葉積もる送電線鉄塔巡回路〉

 

 

 

〈送電線鉄塔(広島川内線12号)に出合う〉

 

 

14:31 尾根上(三差路)

  三差路を右に採って松笠山を目指すのであるが、ちょっと左手に延びる巡回路を行ってみると直ぐ先に13号鉄塔があり、そこから白木山山塊が望めた。直ぐに松笠山への道に引き返したが、三差路から先は踏み跡然とした荒れた道である。しかし、道筋は途切れることはなく確実に尾根上に続いている。三差路から10分程で猪が掘り耕した広場の中に建つ標高182.3m四等三角点に出合った。尾根筋の右手には太田川の流れを、左手には二ヶ城山の山稜を見ることが出来た。尾根筋の登山道は途中にちょっとした岩場や羊歯の中を行く部分はあるものの、概して照葉樹の中を行く緩やかな上りである。この地域の典型的な山域と言えよう。

 

 

 

 

〈尾根上の三差路〉

〈尾根上の13号鉄塔から白木山の山塊を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根上の標高182.3mの四等三角点〉

 

 

 

〈三差路からは細い踏み跡が続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中国自然歩道の通る谷間を挟んで二ヶ城山(483.2m)が聳える〉

 

〈このルート随一の岩場への急坂〉

 

 

 

 

 

〈樹々の間に松笠山のピークが覗く〉

〈照葉樹の尾根を行く〉

 

 

15:11〜15:16 八畳岩

  八畳岩は尾根上にある露岩上の展望台である。樹木に覆われた松笠山の山塊の中にあって眺望を得られる数少ない場所の一つである。松笠観音寺からも近く訪れる登山者も多い。太田川に沿った緑井辺りから放水路河口までの市街地とその先の宮島方面までが視界に入る。岩の上に佇んでいると、単独行の男性が観音寺方面から来られた。

  八畳岩を後にすると、直ぐ右に観音寺を経由して戸坂駅へと通ずる道が分岐するが尾根道を直進した。八畳岩からはよく手入れされた登山道である。それだけ登山者の数も多いということであろう。観音寺のちょうど上に当たる小ピークからの眺望を暫し楽しんでから更に先に進んだ。観音寺から松笠山への道が合わさり、331.5メートルの四等三角点のある小ピークを越えると、一旦浅い鞍部に下り、あとは暫しあまりアップダウンのない稜線歩きとなる。左手に菰口憩の森から上がってきている林道が沿い寄ってくる。松笠山のピークが近くなると、沿っていた林道から離れてこの日最後の急坂に取り付いた。

 

 

 

 

〈八畳岩から太田川、広島市街地を眺望する〉

〈太田川放水路河口の先には宮島が横たわる〉

 

 

 

 

 

〈武田山、火山方面の眺望〉

〈八畳岩に祀られた祠〉

 

 

 

 

 

〈松笠観音寺を経て戸坂駅へと下る道が分岐する〉

〈尾根筋にはゆったりとした登山道が通じている〉

 

 

 

 

 

〈松笠観音寺上のピークから牛田山越し宮島方面を望む〉

〈松笠観音寺からの道が尾根道に合流する〉

 

 

 

 

 

〈標高331.5mの四等三角点〉

〈クロキはこの山域に多い樹だ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈菰口憩の森への登山道が分岐する〉

 

〈最後の急坂を登ると直ぐに山頂だ〉

 

 

15:50〜15:57 松笠山(374.6m)

  毎度毎度の松笠山であるが、この日は呉娑々宇山がきれいに見えて幸せな気持ちになれた。暫しベンチに腰を下ろして水分と共に持参していたバナナを食しながら眺望を楽しんだ。

  もう午後4時に近い時刻となり、日の短いこの時期であるので日没まで1時間ほどしかなく気が急くところであるが、戸坂中学校近くの登山口までは至近距離でそんなに慌てる必要もなかった。山頂から直ぐに浅い鞍部に下って登り返すとあとは比較的に急な傾斜の尾根筋を下って行くこととなった。ここは花崗岩の古い地表の上に落ち葉が積もった道でよく滑った。気を付けねばならない道である。山頂から20分程で東浄団地へ下る道を右に分けた。その先で登山道の右手の尾根上に上がってみると、直下に戸坂中学校が見え、その先には広島市東部の市街の広がりが見えた。

 

 

 

 

 

 

 

〈呉娑々宇山を望む松笠山々頂、標高374.6mの四等三角点がある〉

 

 

 

 

 

 

〈縦走路の通じる二ヶ城山を望む〉

〈春日野団地の先に大峯山から東郷山への稜線を望む〉

 

 

 

 

 

〈反射板の建つ松笠山々頂広場〉

〈尾根上の縦走路を東浄団地へと向かう〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈クヌギの葉が積もった急坂を下って行く〉

 

 

 

 

 

 

〈右:東浄団地、ここは戸坂中学校へと直進する〉

〈戸坂中学校を見下ろす〉

 

 

16:25 戸坂中学校登山口

  冬の短い陽光が橙色に変わり始め、周りの風景も暖色系に染まる頃に戸坂中学校脇の登山口に下山した。中学校のグランドではクラブ活動中の元気な男子生徒がランニング中であった。登山口の上には携帯電話の中継局鉄塔が建ち、すぐ近くには地中から漏洩するメタンガスだったかブタンガスだったかの脱臭脱硫装置が稼働していた。松笠山の麓はかつて温泉が湧く地であったと聞いたことがある。このガスの自然漏洩もかつての温泉現象と無関係ではないようだ。

  登山口から中学校や隣接する運動公園の敷地沿いの立派な道を下って行くと、東浄団地のメーン道路に出る。その交差点近くのバス停から大内峠経由で広島駅方面へ行くバス便や牛田新町を経由して八丁堀方面へ行くバスの便がある。

 

 

 

 

〈牛田山の稜線越しに広島市街地を遠望する〉

〈眼前には呉娑々宇山から高尾山への稜線が横たわる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登山口にある脱臭脱硫装置〉

 

 

 

〈松笠山戸坂中学校登山口〉

 

 

 

〔山行所感〕

   今回は山行というよりちょっと力の入った散歩との認識で、レポートまですることはないと思っていたのだが、備忘のために記録だけでも残しておこうとこれを作った。作れば気持ちも変わり、折角であるので公開しても良いかと思い直すこととなった。松笠山への上小田ルートをご紹介するのも無駄ではあるまいとも思ったからである。上小田ルートは数多ある松笠山への登山路の中では、一番に地味なルートであると思う。もともとは地元の人達の松笠観音寺への参拝ルートではなかったかと思う。特にこれと言って特色のあるルートでもないが、この山塊を完璧に縦断出来るルートというのは痛快ではなかろうか!そんなことを思わせるバリエーションルートである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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