季節外れの黄砂に巻かれた日溜まりを行く 権現山(397.1m)・阿武山(586.4m)

広島市安佐南区緑井町・八木町

2009年12月26日(土)        門久単独

 

 

 

 

 

 

〈権現山から阿武山への縦走路入口〉

 

 

 

どうも雪の峰に行く気が起きない!

朝早く登れば綺麗な霧氷が待っていてくれるとは思うものの、まだ足元の雪が緩いこの時期の雪の山は難しくもある。

そんな怠け心に浮かんで来たのが毎日見上げているのにこのところずっとご無沙汰の阿武山!

NHKの「広島インターチェンジ」の定点カメラが緑井の高層マンションに設けられてから

よくテレビにも映るようになった山ではあるが、

特にその山とは意識も注記もされない広島市街地北郊の地味な山である。

でも登ってみると多様な表情や景観を持つ面白い山でもある。

その山へ散歩がてら、いやいやそれよりはもう少し力を入れた気分で権現山を経由して久し振りに登ってみることにした。

 

《山行記録》

10:40毘沙門天参道入口・・・・11:04鳥居・・・・11:08仁王門11:13・・・・11:22毘沙門天本堂11:29・・・・11:34里見の岩11:36・・・・11:37多宝塔11:38・・・・12:07権現山(397.1m)12:09・・・・12:11駐車場・・・・12:16阿武山入口・・・・12:29鳥越峠・・・・12:39西回り登山道分岐(昼食)13:15・・・・13:55北西尾根13:57・・・・14:26阿武山(586.4m)14:45・・・・15:10西回り登山道分岐・・・・15:15鳥越峠・・・・15:45登山口

〔総所要時間:5時間05分、昼食・休憩等:1時間14分、正味所要時間:3時間51分〕

 

10:40 毘沙門天参道入口

  今回の出発点は安佐南区緑井三丁目の毘沙門天参道の入口。ここまで車で送ってもらったが、JR可部線緑井駅から歩いても10分位のところである。北の権現山の山懐にある毘沙門天に向かって細い舗道が街並みの中に延びている。例年2月初めの初寅さんの縁日にはこの道が大勢の参拝者や露店で埋まるが、平生は平凡な谷間に延びている車の離合も難しい生活道である。この道は谷間の最奥で毘沙門台の団地に上って行く。上り着いたところに大きな鳥居があり、その鳥居の先で団地内の道路を潜ると仁王門の前に出た。

 

 

 

 

〈毘沙門天参道入口〉

〈権現山を望みながら毘沙門天参道を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈毘沙門台団地の一角に建つ鳥居〉

 

 

 

〈参道の佇まい〉

 

 

 

 

 

〈鐘楼を兼ねた仁王門〉

〈七福神を祀る境内参道〉

 

 

11:22 毘沙門天本堂

  七福神などを祀る石段道を登って行くと毘沙門天の本堂前に出た。狛犬ならぬ狛虎が迎えてくれた。本堂から権現山へは東西の二つのルートが分岐するが、眺望の良い西廻り遊歩道を採ることにした。本堂の左手から入山して山裾を暫し巻いて行くと眺望の良い「里見の岩」に出た。直ぐ上に紅い多宝塔が建っていた。好眺望ではあるのだが、この日は季節外れの黄砂に巻かれて広島市街地や広島湾方面は霞んでしまっていた。聞いていたラジオのニュースによれば、広島の師走の黄砂は昭和57年以来27年振りとのこと。多宝塔を発つと権現山々頂直下まで急坂が待っていた。いつもながら良く整備された遊歩道である。来る度に新しい造作が出来ている。のんびりと登って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈狛犬ならぬ駒虎〉

 

 

 

〈毘沙門天本堂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈本堂から権現山への遊歩道が延びる〉

 

〈里見の岩から多宝塔を見上げる〉

 

 

 

 

 

〈多宝塔から武田山、火山を望む〉

〈季節外れの黄砂に広島市街地は霞んでしまっていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂直下の東西の遊歩道分岐〉

 

 

 

〈整備された遊歩道〉

 

 

12:07〜12:09 権現山(397.1m)

  権現山の山頂にはテレビやFM放送の中継塔が建っている。地デジ放送が始まって中継塔も様相が変わっていた。NHKとTSSの共同放送塔の足元に四等三角点があり、そこにテーブル席があるが、そこではお爺ちゃんとお孫さんの二人連れが昼食中であった。山頂直下の駐車場には三台の車が停められており、その上の別のピークにある休憩舎で賑やかに山上パーティが開かれていた。賑わう権現山を後にして、NTTの無線中継塔下の車道脇から阿武山への縦走路に入った。尾根上にいつもながら気持ちの良い遊歩道が延びている。一旦鳥越峠に下ってから登り返すと直ぐに三つ股の分岐に出た。左手にこの日辿る西廻り登山道が延びていた。

 

 

 

 

TV中継塔の建つ権現山山頂から阿武山を望む〉

〈権現山の四等三角点〉

 

 

 

 

 

〈権現山々頂直下の駐車場、ここまで車道が通じている〉

〈阿武山入口:車道脇から阿武山への縦走路が通じている〉

 

 

 

 

 

〈気持ちの良い尾根道を行く〉

〈阿武山を望みながら鳥越峠へと下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈鳥越峠〉

 

 

 

 

 

 

〈縦走路からの黄砂に霞む祇園方面の眺望〉

〈今日は阿武山の西回り登山道を採って行くことにする〉

 

 

12:39〜13:15 西回り登山道分岐

  この三つ股の分岐でのんびりと昼食を摂った。食後左手の西回り登山道を採ったが、中央の道は昔ながらの正面登山道、右手は正面遊歩道である。西回り登山道は一昨年12月29日に開設直後に歩いて以来であった。今回歩いてその後の変貌振りを見るのも楽しみであった。道はそれなりに踏まれている様子で、路傍の笹や灌木類も綺麗に刈り込まれていた。猪が路傍を掘り繰り返しているのは、何処も変わらぬ景色で仕方なしとしなければなるまい。2年間こうして持って、この西回りルートは定着したと言えるのではなかろうか。北西尾根まで回り込むといよいよ山頂まで直登となる。この日はこの上りに30分程を要した。やはり難路の部類に入るのであろう。

 

 

 

 

〈西回り登山道分岐:ここの日溜まりで昼食を摂ることに〉

〈楢の幹の高見に付けられた道標〉

 

 

 

 

 

〈西回り登山道は阿武山西面を南から時計回りに北へと回り込む〉

〈途中で杉の美林を抜ける〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西側の谷は玖谷のごみ埋め立て地だ!〉

 

〈露天掘りの鉱山のようで不気味でもある!〉

 

 

 

 

 

〈よく手入れされた登山道〉

〈蛇行する太田川、筒瀬の神田地区辺りか〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈巻き道は北西尾根で山頂方面へと方向転換する〉

 

〈険しい北西尾根を登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈急坂をひと登りすると灌木の尾根筋となる〉

 

 

 

〈北西尾根筋の杉の美林〉

 

 

14:26〜14:45 阿武山(586.4m)

  断崖状の阿武山北面を左手に見ながら北西尾根を登り切ると阿武山の山頂広場に飛び出た。山頂からは東側に高陽ニュータウン方面の大眺望が広がっているのであるが、やはりこの日はここからの眺望も黄砂に完全に霞んでいた。この山頂には二人の男性の先客がおられ、二人で世評話の花を咲かせておられた。山頂から北阿武山に足を延ばすことも考えたが、もう遅い時間であったのでそれは諦めて先客のお一人と道連れして正面登山道を下山することとした。ご年配のこの方は山麓に住まいで、痛めていた膝が治っての復帰戦とのことであったが、この山を本拠の一つとしていらっしゃるようであった

 

 

 

 

〈阿武山々頂の指導標〉

〈阿武山々頂の二等三角点〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈阿武山の眼下は高陽ニュータウンだが、ここも黄砂で霞んでいた〉

 

 

 

 

 

 

〈山頂の休憩舎〉

〈山頂部に祀られた貴船神社の祠〉

 

 

 

 

 

〈山頂でお会いした登山者と暫し一緒に下山〉

〈阿武山の遊歩道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西回り登山道の分岐地点に下ってきた!〉

 

 

 

15:15 鳥越峠

  鳥越峠で毘沙門天を回られる道連れの方とお別れをして緑井8丁目方面(七軒茶屋駅方面)へ下ることとした。以前はやや荒れ気味の鳥越峠ルートであったが、今回はここも綺麗に笹が刈られてよく手入れされていた。有り難いことである。下る程に沢は深い渓流となって、深い砂防堰堤の上を通って登山口へと出た。

 

 

 

 

 

 

 

〈鳥越峠〉

 

 

 

 

 

 

〈鳥越峠から緑井8丁目への登山道も綺麗に手入れされていた〉

〈落葉の積もった登山道〉

 

 

 

 

 

〈今冬は季節外れの冬椿によく出遭う〉

〈険しい渓流の上を行く一角〉

 

 

15:45 登山口 

  鳥越峠から30分で緑井8丁目の最奥の登山口に出た。登山口には「阿武山・太田川ハイキングコース」の道標が立てられていたが、文字は随分と薄くなっていた。この日はこの登山口から下八木へと下ったが、七軒茶屋駅への順路は集落に入って最初の分岐で右に道を採る。その後も道標などの案内がないので分かり辛いところであるが、メインと思われる道を右へ右へと採って下って行けば何とか駅に辿り着くことが出来よう。

 

 

 

 

〈緑井8丁目の最奥の登山口〉

〈登山口に立つ指導標〉

 

 

〔山行所感〕

  年の瀬も押し迫る頃であるので登山者の姿も少ないであろうと思いつつ訪ねた権現山と阿武山であったが、どちらにも意外や意外多くの登山者の姿があった。里山は活気づいているようだ。久し振りに訪ねた阿武山の西回り登山道を始めどの道もよく手入れがされており、そこに元気な多くの登山者の姿があり、将に健全な気風に満ちた気持ちの良い一日を過ごすことが出来た。27年振りの師走の黄砂は何を語っているのか?中国大陸の砂漠化の拡がり、少雪などが仮説としては考えられるらしいが、こちらは地球環境の大問題の一環として捉えなくてはならないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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