美鈴が丘から武田山へ新春の稜線を行く 広島アルプス縦走

広島市佐伯区・西区・安佐南区

2010年1月9日(土)    仰天さん+門久

 

 

 

 

 

 

〈ゴールの武田山からの広島市街地の眺望〉

 

 

 

この年末年始は殊のほか寒い日が続く。県北の山には予想外の積雪のようだ!

こんな時には雪のない瀬戸内海沿岸の山をノンビリ歩くのが心地良い。

そこで思い付いたのが広島市街地の西側の山地の稜線上を行く広島アルプスの縦走!

3年前に完全縦走を果たしてからはずっとご無沙汰している。

毎年一回はここを縦走しているという仰天さんに声を掛けてみると即断で行くと言う。

かくして新年第2弾の山行はノンビリ歩くことからは程遠いものの、雪のないロングトレイルへの久々の挑戦となった。

 

《山行記録》

第五公園8:34・・・・8:38道行地蔵尊・・・・8:52八畳岩8:57・・・・8:59鬼ヶ城山(282.4m)9:01・・・・9:07アンビン岩・・・・9:34鬼ヶ城山登山口・・・・9:38柚木城山登山口(草津沼田道路料金所)・・・・9:48(衣類調整)9:51・・・・10:36柚木城山(339.4m)10:45・・・・11:14柚木城山(己斐峠)登山口・・・・11:17己斐峠・・・・11:19大茶臼山(己斐峠)登山口・・・・11:51展望岩11:53・・・・12:01大茶臼山(413.0m)(昼食)12:44・・・・12:57畑峠・・・・13:26丸山(457.6m)13:32・・・・13:44大塚峠・・・・13:56送電線鉄塔(北広島沼田線9)13:58・・・・14:14権現峠・・・・14:41岩棚14:47・・・・14:56火山(488.0m)15:01・・・・15:35水越峠・・・・15:50弓場跡・・・・15:58武田山(410.5m)16:10・・・・16:19御門跡・・・・16:28馬返し・・・・16:51武田山祇園北高登口16:52・・・・16:58武田山登山口・・・・17:11古市橋駅

〔総所要時間:8時間37分、昼食・休憩等:1時間36分、正味所要時間:7時間01分〕

 

 8:34 美鈴ヶ丘第5公園

  急遽決まった山行ゆえに何人かに声を掛けたがうまく調整出来ずに、二人での挙行となった。集合場所は美鈴が丘団地。約束の午前8時半に出発したが、明るいうちに確実に武田山から下山するには鈴ヶ峰へ登る時間はないだろうとお互いに意見が合って、鬼ヶ城山への上りからスタートすることになった。鈴ヶ峰への登山口の第5公園まで車で送って貰って出発。直ぐに江戸時代の哀話を秘めた道行地蔵尊、参拝して鬼ヶ城山への山道に取り掛かった。坂道に身体が慣れる前にもう稜線部の八畳岩に到着した。岩の上に上がると周囲360度の眺望である。登れなかった鈴ヶ峰が眼前に横たわり、東西には広島市街地や広島湾の島々、大規模な美鈴が丘の住宅団地が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈道行地蔵尊〉

 

 

 

〈美鈴が丘第5公園が今回の出発点〉

 

 

 

 

 

〈鬼ヶ城山々頂直下の八畳岩〉

〈八畳岩から望む美鈴が丘団地〉

 

 

 8:59〜9:01 鬼ヶ城山(282.4m)

  八畳岩からほんのひと歩きで鬼ヶ城山の山頂である。四等三角点のある小高い丘の上のようなところで、広島市街地から広島湾の島々の眺望が素晴らしい。先が長いのでごく短時間の滞在で出発した。ここから稜線を山田団地の東側まで緩やかに下りながら北上して行く。山頂直下はかつては険しい道であったが、今では灌木を切り拓いて新しい道が設えられていた。山田団地の上に達すると、登山道は進行方向を東へと変えて一気に草津沼田道路の料金所のある谷間に下って行く。昼なお暗い竹藪の中を抜けて行く道である。下り切って、交通量の多い県道を横断して料金所脇にある柚木城山への登山口から再び登り返すこととなる。あまり見たくないような急な階段道が上へ上へと延びている。急坂が30分弱の間続いた。広島学院方面への道が分岐する315mピークまで登って行くのが順路のようであったが、この日は縦走が目的なので途中から巻き道を採って柚木城山へと急いだ。巻き道になると勾配は緩やかとなるが、山頂までは意外に遠く30分以上の時間を要した。途中の送電線鉄塔から窓ヶ山や向山、東郷山、大峯山などがきれいに見えた。

 

 

 

 

〈鬼ヶ城山々頂〉

〈鬼ヶ城山から広島市街地を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈竹林を下ると草津沼田道路料金所のある峠だ〉

 

 

 

〈鬼ヶ城山から新らしく拓かれたルートを下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈315mピークへの分岐、我らは巻き道を行く〉

 

 

 

〈料金所脇の柚木城山登山口〉

 

 

 

 

 

〈柚木城山の稜線から遙か鬼ヶ城山、鈴ヶ峰を遠望する〉

〈送電線鉄塔越しに窓ヶ山、東郷山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈冬の稜線を行く〉

 

 

10:36〜10:45 柚木城山(339.4m)

  柚木城山はこの縦走路の中では最も地味や山であると思う。山頂直下には巻き道があり気付かずに通過されていることが多いかも知れない。山頂にはちょっとした広場があるが、東側の広島市街地が見える一角の視界が開けているだけである。ここまで所要時間2時間、暫し休憩を取った。再出発すると柚木城山々頂から己斐峠まで30分程の時間が掛った。思う以上にこの山体はデカイのだ。己斐峠への下り道はずり落ちるかと危惧する程に険しいが、そこまでは牧歌的な絵に描いたようななだらかな山道であった。

  己斐峠の柚木城山からの下山口は峠の五月が丘団地側にあり、大茶臼山への登山口は反対側の己斐側にある。大茶臼山登山口は国泰寺のすぐ上だ。ここからの上りはこの縦走路の中で、最大の難所であると思う。とにかく樹林や羊歯の中の急坂を登り続ける。約30分登り続けて眺望の良い展望岩に着くともう安心だ。直ぐ頭上に大茶臼山山頂の無線中継塔が建っており、山頂は目前である。暫し展望岩で来し方などの好眺望を楽しんだ。

 

 

 

 

〈柚木城山々頂〉

〈柚木城から望む広島市街地〉

 

 

 

 

 

〈柚木城山の稜線から大茶臼山、宗箇山を望む〉

〈西方には極楽寺山が屏風のように構えていた〉

 

 

 

 

 

〈己斐峠〉

〈己斐峠に一際巨大な国泰寺〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大茶臼山へ険しい道が続く〉

 

〈羊歯の急坂を登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大茶臼山展望岩から来し方を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈窓ヶ山のキレットがクッキリと!〉

 

 

 

12:01〜12:44 大茶臼山(413.0m)

  大茶臼山は本来この縦走路の中にあってスタンドアウト出来る存在であるのだが、今では山上は中継塔などの鉄塔が林立するばかりで登山者を憩わせる要素が殆どない。四等三角点のある山頂とて、鉄塔の陰となった猫の額のような広場にあって極めて散文的である。我々はそれでもこの山頂で日溜まりを捜して昼食を摂った。

  ややゆっくりとした昼食後、先を急ぐことにした。まだゴールは遥か遠くである。大茶臼山の灌木帯の中の細道を下って行くと車道の通る畑峠へ出た。昔ながらの峠のイメージの残る峠らしい峠である。畑峠から丸山までは緩やかな上りの稜線上の道である。峠から直ぐの地点で三滝への道が右に下って行っていた。縦走らしい山歩きをすること峠から30分で反射板の建つ丸山に到着した。

 

 

 

 

〈大茶臼山々頂の無線中継塔〉

〈大茶臼山々頂〉

 

 

 

 

 

〈畑峠〉

〈稜線からビッグアーチを遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈縦走路から見る東郷山の稜線は美しい〉

 

〈やや野性味のある縦走路〉

 

 

13:26〜13:32 丸山(457.6m)

  美鈴が丘を発ってから5時間で丸山へ到着した。鉄道会社のマイクロウェーブの反射板の背後の登山道脇に立派な二等三角点が建てられているが、山頂広場の空間とてない気の毒な山である。かろうじて反射板の真下に登山者が数人憩える空間が確保されている。ここで己斐の大迫団地から来られた単独行の男性にお会いした。しかし、ここからの広島市街地や広島湾の眺望には心癒されるものがある。この日も冬の低い陽光を反射して光る瀬戸内海が望めた。

  丸山を後にして暫く行くと岩の露出した尾根の肩に出る。そこからの火山、武田山の眺望は素晴らしい。岩の肩からは急峻な下りとなって大塚峠へと下って行く。ここからは幾つかの小ピークを越えながら火山へと向かうこととなる。疲れた身体にアップダウンの繰り返しは厭なものだが辛抱の時である。大塚峠から送電線鉄塔が建つ426mピークを越えて尾根道を辿ると外れに権現さんの祠が建つ権現峠へと下って行った。春日野団地が拓かれ、分譲が開始されても仲々に山本側の峠道の通行止めが解かれないので、そのまま峠が消滅するのかと心配していたが、今はその道も開通していた。権現峠からさらにもう一つピークを越えてやっと火山への登りとなる。鞍部から見上げると圧倒されそうな位の高低差であるが、実際に歩いてみると意外に楽に山頂に辿り着けた。勿論、登りの途中の岩のテラスで休憩を取り眺望を楽しむことは忘れなかった。  

 

 

 

 

〈丸山々頂の反射板〉

〈反射板の背後に建つ丸山の二等三角点〉

 

 

 

 

 

〈丸山から光る冬の海を望む〉

〈大茶臼山を見返す〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈これから行く稜線を望む〉

 

 

 

〈大塚峠〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈権現峠〉

 

 

 

 

 

 

〈火山への上り道から来し方を振り返る〉

〈春日野団地越しに広島市街地を遠望する〉

 

 

14:56〜15:01 火山(488.0m)

  火山まで来ると縦走ももう武田山を残すだけとなる。既に美鈴が丘を出てから6時間半になろうとしていた。火山の山頂には会話に没頭している2人の男性登山者の姿があった。口を挟む余地がなさそうだったので、我々は先を急ぐことにした。武田山までの道のりは意外に長いものであった。途中に小ピークがあるのがいつもながら疲れた身には厳しい。とは言えここも辛抱である。その小ピークを越えて水越峠へと下って行くと、いよいよこの日最後の武田山への急坂が待っている。己斐峠から大茶臼山への道と同様、ここ水越峠から武田山への上りの急坂は厳しいものがある。特にここは疲労度が増しているだけに、やはりより厳しい。とは言え最後の登りであるので、兎に角力を振り絞って登って行った。

 

 

 

 

〈火山々頂〉

〈火山から祇園・戸坂方面を望む〉

 

 

 

 

 

〈シルエットの広島アルプスの連山〉

〈火山から武田山へは小山を一つ越える〉

 

 

 

 

 

〈水越峠〉

〈銀山城の弓場跡〉

 

 

15:58〜16:10 武田山(410.5m)

  武田山は戦国の山城・銀山城の遺構でもある。縦走路脇にもかつての弓場の跡があった。山頂に着くとその風情は3年前の様子とは全く変わっていた。地元の人達や愛好家の方々のご努力で山頂は綺麗に整備されていた。この山には東西の両側に数多のファンがいるのだ。

  とは言え既にこの日の登山も7時間半になり、時計も午後4時を回っていた。ここは早急に下山する時間であった。下山ルートは3年前に登って来た祇園北高校ルートとして、古市橋駅に出ることにした。馬返しへの分岐まで正面道の大手道を辿ったが、山頂がきれいに整頓されているのに反して登山道はかなりの荒れ様であった。元々山城の遺構であるから険しい地形なのであろうが、行政の力も借りて歩き易い道にして頂ければ助かる。もう冬場のこんな時間帯ゆえに、我々以外には登山者の姿もなく、静かな山道を懸命に下って行った。

 

 

 

 

〈武田山々頂〉

〈武田山から広島インターチェンジ方面を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈武田山も広島市街地の絶好の展望所だ!〉

 

 

 

 

 

 

〈武田山東面の登山道も険しい〉

〈馬返し〉

 

 

 

 

 

〈祗園北高校へと下って行く〉

〈祇園北高校下にある武田山登山口〉

 

 

17:11 古市橋駅

  祇園北高校の北側の低地に回り込んで猪避けの柵を越えると武田山登山口であった。ここからは旧知の街の中の道を辿ってJR可部線の古市橋駅に出ることにした。午後5時を回って、辿り着いた駅にはもう電灯が灯されていた。

 

 

 

 

〈武田山を見上げる〉

JR可部線古市橋駅〉

 

 

 

〔山行所感〕

   広島アルプスの縦走行となるとやはりやや特別な気持ちになるものである。敬意を払いながら歩く道なのであろう。今回道行地蔵尊〜鈴ヶ峰の間は時間の都合で省いたが、残余の長丁場のルートは気持ち良く歩けた。つくづくと変化に富んだ良いルートであると思う。今回は南から北へとルート取りをしたが、前回の北から南への縦走に比べると、今回のルートの方が大変だと思う。己斐峠から大茶臼山への上りと最後に武田山への急坂が待っているのは特に辛い。とは言え、この素晴らしいトレイルをもう少し頻度を上げて歩いても良いかと思った今回の山行であった。

 

 

 

 

 

 

 

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