一目千本 世界遺産 吉野山の花見紀行

奈良県吉野郡吉野町

2010年4月10日(土)    チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈花矢倉展望台から吉野全山を眺望する〉

 

 

 

「吉野の桜」と言えば古から日本の春を代表する景観である。

今年のこの「広島の桜」シリーズは広島を飛び出すことを重ねてきたので、

ここでもまた広島から弾け飛んで吉野を訪ねることとした。

一目千本と言われる素晴らしいヤマザクラの眺望を、

体力と気力が許す限り楽しもうと早朝に吉野山に到着した。

 

《山行記録》

如意輪寺駐車場6:19・・・・6:22如意輪寺(参拝)6:56・・・・7:17五郎兵衛茶屋7:42・・・・8:04大塔宮迎徳碑8:08・・・・8:18御幸の芝展望所8:24・・・・8:34上千本8:48・・・・9:10花矢倉展望台9:12・・・・9:17水分神社9:26・・・・9:36高城山分岐9:39・・・・9:53金峰神社鳥居・・・・10:00金峰神社10:03・・・・10:06義経かくれ塔10:07・・・・10:09金峰神社10:15・・・・10:28奥千本苔清水・・・・10:30西行庵(奥千本)10:36・・・・10:49宝塔院跡10:52・・・・10:59金峰神社・・・・11:04金峰神社鳥居・・・・11:17高城山展望休憩所11:21・・・・11:42水分神社11:44・・・・12:11竹林院・・・・12:35蔵王堂12:42・・・・12:54吉水神社13:04・・・・13:37如意輪寺・・・・13:39後醍醐天皇陵13:40・・・・13:47如意輪寺駐車場

〔総所要時間:7時間28分、花見・休憩等;2時間13分、正味歩行時間:5時間15分〕

 

   6:19 如意輪寺駐車場

  下千本、中千本の桜は「満開」、上千本は「七分咲き」との桜便りがあって、吉野山観光車道沿いの駐車場には早暁から続々と車が入ってきた。桜のシーズンだけ有料で、協力金を含めて金1,500円也の料金を支払った。午前6時過ぎに身支度を整えて駐車場を出た。如意輪寺まで数分の下り坂。寺は午前6時過ぎという早朝から拝観者を受け入れていた。吉野山の朝は早い。宝物殿、庭園を回った。庭園から見た朝日が射し始めた中千本やまだ日陰に沈んでいる上千本の豪快に咲くヤマザクラに目が完全に覚めた。寺を出てから、徐々に陽が射し込んで来る谷間に一旦下り対岸の上千本公園へと上がって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈如意輪寺本堂〉

 

 

〈水仙と桜に囲まれた多宝塔〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈朝日を浴びる中千本公園〉

 

 

 

〈如意輪寺庭園から谷間の桜を見る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈如意輪寺から中千本公園への道〉

 

 

〈朝の如意輪寺陰陽〉

 

 

 7:17〜7:42 中千本公園

五郎兵衛茶屋のある眺望の良い丘の上が中千本公園なのであろう。朝日が当たるその丘の上に上がってみると、周囲の東や北を向く斜面には丁度朝日が射し始めんとするところで、暫しその朝の光の妙技を観賞することとなった。朝の斜光に斜面を埋めるヤマザクラは淡く柔らかく輝き、また時には妖艶な色合いを呈して、時々刻々とその趣を変えて行き飽きることのない光のドラマを展開してくれた。何十分間そのドラマの中にいたであろうか。長く居過ぎたことに気づいて、朝日に照らされた上千本へと通じる道に上って行った。

 

 

 

 

〈清新な朝の中千本公園〉

〈朝の色合いの増す如意輪寺の谷間〉

 

 

 

 

 

〈好天の下の中千本公園〉

〈丘の上の桜越しに蔵王堂方向を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈朝の斜光に淡い色合いの中千本の斜面〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈陽射しが徐々に当たる上千本の谷間〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈暫し待つ間に華やかさが増してくる、不思議な世界〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中千本公園を抜けて上千本への道を採る〉

 

 

〈ヤマザクラと新緑のコラボレーション〉

 

 

 

8:04〜8:08 大塔宮迎徳碑

  中千本公園からメインの観光歩道に出た坂道の上に大塔宮迎徳碑が建つ展望所があった。ここからも周囲の眺望が素晴らしい。ヤマザクラの斜面にも満遍に朝日が当たるようになっていた。ここからはくねくねとした観光歩道を上千本に向かって歩くこととなった。上千本に入って、満開の桜が咲く中を豪快に歩くのは実に気持ちが良いものであった。時折各スポットに立ち寄り、その説明板を読んだり、素晴らしい桜や眺望を楽しんだ。

 

 

 

 

〈迎徳碑のある丘から蔵王堂方面をの属〉

〈車道沿いの中千本の山肌〉

 

 

 

 

 

〈朝の澄んだ空気の中を歩く〉

〈萌黄色のベール越しに桜を観る〉

 

 

 

 

 

〈御幸の芝展望所の趣のある土産物店〉

〈日溜まりに咲く石楠花〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈上千本の坂道から蔵王堂を遠望する〉

 

 

 

 

 

〈九十九折れの坂道の踊り場から中千本の合間を俯瞰する〉

〈上千本の観光歩道を歩く〉

 

 

9:10〜9:12 花矢倉展望台

  上千本の最上部にあるのが花矢倉展望台である。観光歩道は九十九折りとなってそこに至る。その九十九折れの道筋や展望台から吉野山の全景が眺められる絶好のビューポイントとなっている。ここで吉野の桜の大きな景色を堪能する。ここから、更に山の奥に入って行き金峰神社、奥千本を目指すことにした。花矢倉の直ぐ先の水分神社を出ると、金峰神社までの道はそれまでに来た距離以上に長かった。体力、気力の両面で辛抱が要請される所でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

〈花矢倉から観た吉野山全景〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈趣のある水分神社の方形の庭園〉

 

 

 

〈水分神社〉

 

 

 

 

 

〈杉林の中を金峰神社に向かう〉

〈如何にも修験の山であることを実感させてくれる石碑が並ぶ〉

 

 

10:00〜10:03 金峰神社

  奥千本に鎮座する修験の古社である。花矢倉から奥には桜らしい桜もなく、単調な杉林の中の歩きとなったが、多くの観光客も皆辛抱して歩いて来ていた。思っていたところと違って小さな社であったが、想えばここは修験者の修験の場であってこの位の規模で十分だったのであろう。左手の道を数分下って行くと義経、弁慶の主従が隠れたというお堂があったが、これまた修行場であったという。奥千本の桜は金峰神社から更に奥まったところにある西行庵まで行かないと見ることは出来ないという。更に杉林の中を抜けて登って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈本殿の300m手前にある金峰神社の鳥居〉

〈金峰神社〉

 

 

 

 

 

〈義経が隠れたという修験堂〉

〈奥千本へは杉林を抜けて行く〉

 

 

10:30〜10:36 西行庵

  金峰神社から大峰山へ奥駆け道が通じているが、この奥駆け道から外れて谷間に下ったところに、西行が暫く隠遁したと伝えられている西行庵があった。小さな一間だけの庵が再現されていた。この西行庵の周囲が奥千本の桜の名所だということであった。ただ桜の樹は僅少で、まだ咲き始めというところで、どうもその存在感自体がちょっとインパクトとして弱過ぎる気がした。苔清水、奥駆け道との合流地点の宝塔院跡を経て金峰神社へと引き返した。

 

 

 

 

〈西行庵のある広場〉

〈奥千本の桜はまだ咲き始め〉

 

 

 

 

 

〈奥千本を後に・・・〉

〈杉の美林を抜けて金峰神社へと向かう〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈宝塔院跡:ここから本格的な奥駆けの道が始まる〉

 

 

〈金峰神社すぐ奥の険しい参道〉

 

 

10:59 金峰神社

  金峰神社からの帰路は往きとほぼ同じところを通るので、高城山に上った以外は一気に蔵王堂まで下ることとした。花矢倉まで下ってくると桜の花が現れて、吉野山にいることが実感出来た。そうした意味では奥千本は吉野山の中でも異質な所であるようだ。中千本の土産物街に下って、その人混みに驚いた。下ってきた上千本方面の花見客も多いと思ったが、それどころではなく立錐の余地もない程の人混みが延々と続いており、人を掻き分けるようにして蔵王堂まで行くのが大変なことであった。

 

 

 

 

〈金峰神社を後にして・・・〉

〈金峰神社の鳥居を潜る〉

 

 

 

 

 

〈高城山展望所から遠く金剛山、葛城山、二上山を望む〉

〈吉野の街の先に高見山の特色ある山容も望める〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈花矢倉からの下り〉

 

 

 

 

 

 

〈桜の美しい斜面で憩う花見客〉

〈観光歩道を下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈桜の並木越しに中千本公園を望む〉

 

 

 

 

 

 

〈中千本の商店街の人混みに驚く〉

〈歩行者天国の商店街は立錐の余地がない程の賑わい〉

 

 

12:35〜12:42 蔵王堂

  昼頃には帰路に就く予定であったが、余りにも美しい桜にゆっくりとし過ぎて蔵王堂に下ったのは12時半を過ぎていた。蔵王堂は高さ約34メートルと木造では東大寺大仏殿に次ぐ大きな建築物とのことで、見上げても如何にもでっかいものであった。本尊は3体の蔵王権現で、修験道の根本道場としての威容を誇っていた。隣の低い一帯には後醍醐天皇が悲運の中で没した吉野朝皇居跡が拡がっていた。

 

 

 

 

〈雑踏を抜けて蔵王堂に辿り着いた〉

〈東大寺大仏殿に次ぐ大きな木造建築という蔵王堂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈吉野朝皇居跡〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈吉水神社参道から蔵王堂を望む〉

 

 

 

12:54〜13:04 吉水神社

  中千本にはもう一カ所寄っておきたい所があった。吉水神社である。ここの庭先の展望台から見る中千本、上千本の桜の眺望は花矢倉からの吉野山全景に劣らないものとのことで先ずはこれを叶えた。その他にもこの神社は後醍醐天皇が一時行宮とした王座の間や、義経・静御前の潜居の間、太閤秀吉の花見の間など多くの見所があるとのことであったが、今回は時間切れとしてこれらを拝観するのは次の機会に回すこととした。

 

 

 

 

〈賑わう吉水神社本殿前〉

〈後醍醐天皇王座の間等が残る吉水神社〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈吉水神社前の展望所からの中千本、上千本の大眺望〉

 

 

 

 

 

 

424日から始まる平城遷都1300年祭キャラクター「せんとくん」〉

〈茶屋街を抜けて中千本公園方面へ〉

 

 

13:47 如意輪寺駐車場

  吉水神社から雑踏の土産物街、茶屋街を抜けて、中千本公園の基部を回って如意輪寺に戻った。道中の桜はやはり見事であった。吉野山の桜は飽きることがないものであるようだ。往きに寄らなかった後醍醐天皇の御陵に参拝してから、駐車場へと戻った。合計7時間半に亘る花見のウォークを無事に終えることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中千本の谷間を行く〉

〈如意輪寺の法堂を仰ぎながら〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中千本公園を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

〈後醍醐天皇陵〉

〈如意輪寺駐車場〉

 

 

〔山行所感〕

   「一度は行きたい日本一の桜の名所」というコピーがどこかの雑誌に躍っていた。勿論、吉野山のことである。ここの桜を見ずして日本の桜を語れないのは、太閤秀吉の花見の宴の例を引くまでもないであろう。兎に角、全山桜というのは何処に比べようとも別格である。一目千本というが、7時間半の花紀行の間に何目したか分からない。でもその間に全部見ることが出来たとはとても思えないし、また飽きることもなかった。

  この日の天気予報は芳しくはなかったが、結果は素晴らしい快晴の空であった。やはり吉野山の山の神のご加護があったのであろう。厚く御礼を言いたいと思う。また今回の桜紀行を行うに当たっては、ドライブ桜行脚のベテランであるGYOTENさんから多くのご教授を頂いた。そのお陰でスムースな紀行を行えたと思う。この場を借りて厚く御礼を申し上げたい。なお今回は下千本を見ることが出来なかったし、中千本の神社仏閣もゆっくりと回れず、数々の歴史を振り返る時間もなかった。また次の機会を作ってみたいものだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

〔BACK〕

〔HOME〕

 

 

 

 

 

 

 

 

Ads by TOK2