安芸宮島の脊梁尾根から須屋浦・革篭崎を周回 駒ヶ林(509m)・焼山・岩船岳(466.6m)

広島県廿日市市宮島町

2010年4月17日(土)    広島山稜会の皆様+門久

 

 

 

 

 

 

〈宮島最南西端の革篭崎の磯から阿多田島を望む〉

 

 

 

今年2月28日(日)の岩船岳・あての木浦への山行に次いで、

またしても広島山稜会の宮島周回の例会におジャマした。

山稜会としては宮島一周を目指す3回目の山行で、今回がその一周の結願となる。

残るは「須屋岬の外周」と「あての木浦〜革篭崎〜青海苔浦」の海岸線であった。

私も今年3月27日(土)に仲間と共に青海苔浦から北の東海岸を周回したので、

今回の予定ルートを完歩すれば宮島一周が完成することとなる。

しかし、今回のルートと殊の外長く厳しそうであった。

はたして、その結末は・・・・!?

 

《山行記録》

宮島桟橋8:16・・・・8:32多宝塔・・・・9:14朝日観音・・・・9:36駒ヶ林(509m)9:38・・・・9:47焼山9:48・・・・9:52(休憩)9:58・・・・10:11前峠・・・・10:19岩船岳登山口(多々良林道)・・・・10:32先峠・・・・11:15大川越・・・・11:53ニセ岩船(東峰)・・・・12:02岩船岳(466.6m)12:32・・・・12:50御床山(364)・・・・13:50下谷浦13:57・・・・14:11須屋浦神社14:12・・・・14:24平根・・・・14:26長浦・・・・14:36江ノ尻浦・・・・14:52あての木浦・・・・14:58(休憩)15:00・・・・15:28革篭崎15:29・・・・16:00山白浦・・・・16:03山白浜神社16:04・・・・16:37養父崎浦神社・・・・16:56(休憩)17:01・・・・17:25青海苔浦神社17:39・・・・17:52水源地・・・・18:23高安ヶ原18:26・・・・18:50先峠18:52・・・・19:01岩船岳登山口(多々良林道)・・・・19:17前峠・・・・19:20前峠乗越・・・・20:00大元神社・・・・20:22宮島桟橋

〔総所要時間:12時間06分、昼食・休憩等:1時間15分、正味所要時間:10時間51分〕

 

 8:16 宮島桟橋

  宮島口桟橋発午前7時57分の連絡船で宮島に渡った。山稜会の定番の船便のようである。天気はこの上は望みようのない程の快晴であった。仕度を整えて、町家通りを抜け、厳島神社の裏手を回って多宝塔へ。今回の山行は岩船岳を経て宮島の南西端を目指すのであるが、その前に多宝塔ルートで駒ヶ林、焼山にも立ち寄る計画であった。山から海へという企画者のこだわり故のことのようだ。

 

 

 

 

〈好天の宮島に到着!〉

 

〈朝の町家通りを行く〉

 

 

 

 

 

〈多宝塔ルート途中から宮島の街を俯瞰する〉

 

 

 

〈先ず多宝塔から駒ヶ林へのルートを採った〉

 

 

 

 

〈駒ヶ林山頂近くから弥山を仰ぎ見る〉

 

 

 

〈駒ヶ林直下の石像の祀られた岩場を行く〉

 

 9:36〜9:38 駒ヶ林(509m)

  駒ヶ林まで休憩なしに一気に登った。山頂でもちょっと呼吸を整えただけで直ぐに焼山へのショートカットルートを採った。焼山からは急坂の踏み跡を前峠へと下ったが、山頂直下にある大岩でこの日初めての休憩らしい休憩を取った。岩上から岩船岳や三ッ丸子の眺望が素晴らしかった。前峠からは多々良林道まで灌木と羊歯の中の道を快調に下って行った。

 

 

 

 

〈駒ヶ林の岩盤上から遙か遠い岩船岳を望む〉

〈手前が焼山、右手奥が前峠山〉

 

 

 

 

 

〈焼山から先峠越しに岩船岳を望む〉

 

 

 

〈焼山への取り付きの岩場〉

 

 

 

 

〈三ッ丸子、大江山の連なり〉

〈前峠、ここから多々良林道へ一旦下る〉

 

 

10:19 岩船岳登山口(多々良林道)

  宮島桟橋から多々良林道に面した人呼んで「岩船岳登山口」まで2時間で到達した。ここから先峠への急傾斜地を一気に登ると、その先は比較的アップダウンの少ない長い縦走路となる。羊歯の中を行く宮島の脊梁を伝うこの道にももうすっかり慣れてきて大した緊張感もない。それでも大川越を過ぎると、岩船岳への険しい上りとなる。最初に羊歯の中の長い急坂が待っている。ここに掛かると岩船岳へ来たことが実感出来る。振り返ると502m峰や駒ヶ林、焼山の美しいスカイランが望める。しかし岩船岳山頂はまだまだ遠い。ダラダラとした上りが続いたあとに東峰への急坂が待っている。東峰はニセ岩船と言われる通りで、本物の山頂へは疲れた脚でまだ10分程先に行かねばならない。

 

 

 

 

〈多々良林道に面した岩船岳登山口〉

〈先峠〉

 

 

 

 

 

〈羊歯で覆われた岩船岳への縦走路を行く〉

〈縦走路から岩船岳を望む〉

 

 

 

 

 

〈大野瀬戸の向こうに経小屋山が美しい〉

〈大川越にある案内図〉

 

 

 

 

 

〈振り返れば502m峰、駒ヶ林、焼山の稜線を一望〉

 

 

 

〈羊歯の中の急坂は岩船岳ルートの名物?〉

 

 

 

 

〈ニセ岩船(東峰)から岩船岳山頂方向を望む〉

 

〈この狭き空間を抜けて岩船岳へ・・・〉

 

 

12:02〜12:32 岩船岳

  岩船岳の山頂南側の岩稜で昼食を摂った。いつもながらに景色の良い所である。阿多田島との間の海域ではこの日は海上自衛隊の潜水艦が訓練を行っていた。30分程のランチタイムの後に更に先に進むことにした。まだ全ルートの三分の一くらい来ただけで、この日はまだまだ先が長かった。岩船岳山頂から20分弱で御床山の分岐に到達した。

 

 

 

 

〈岩船岳三等三角点〉

〈岩船岳山頂から阿多田島を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈岩船岳から山白山、遠く岩国方面を望む〉

 

 

 

 

 

 

〈岩船岳から能美島を遠望する〉

〈岩船岳から御床山へ向かう〉

 

 

12:50 御床山(364m)

  御床山とは言え、はっきりとしたピークではなく尾根上の特色もない一地点に過ぎない。ただここから、北の御床浦に向けて踏み跡が分岐している。この日はこの踏み跡に踏み込んだ。はっきりとした道筋が続いているかと思っていたが、御床浦へのこの道は深い羊歯で覆われた小尾根上に細々と続いている感じであった。時に急傾斜面を羊歯の中に転げ落ちるようにして下った。また、踏み跡が羊歯の中に消えている所も多く、ルートファインディングには細心の注意が要った。一度は鹿の谷のような懸崖に迷い込んだが、地図とGPSで何とか尾根上の踏み跡に回り込んで戻ることが出来た。この御床浦ルートはとても多くの皆様にご推奨出来るところではない。

 

 

 

 

〈御床山々頂から御床浦への踏み跡に入る〉

〈羊歯に覆われた踏み跡を下り行く〉

 

 

 

 

 

〈道を間違っていないことを宣言してくれる道標〉

 

〈とんでもない急斜面を下り行く!〉

 

 

 

 

 

〈下り行く下谷浦を遠望する〉

〈一度ルートをロストし、再びこの道標に出合った〉

 

 

 

 

 

〈遂に海岸線に出て来た!!〉

 

 

 

〈ここまで下り来て何とか道らしくなった〉

 

13:50〜13:57 御床浦

  御床山から1時間の苦闘の末に御床浦地区の海岸に出ることが出来た。この日の干潮は午後5時20分(潮位6センチメートル)で、もうかなり引き始めていた。海岸に出て、下谷浦から須屋浦、平根を回ってあての木浦へとひたすら海岸線を歩いた。前回2月28日には、江ノ尻浦から須屋浦のある半島の基部を陸路御床浦へ出たので、この海岸線回りは初めてのことで、宮島一周を形作る重要な区間でもあった。潮も程良く引いており、あての木浦まで砂浜を快調に歩くことが出来た。あての木浦から先はまた初めてのルートとなり、あての木浦に続く桃の木浦を過ぎると、砂浜は消えて岩石が累々とした磯となった。

 

 

 

 

〈御床浦の西側の下谷浦に出る〉

〈眼前に経小屋山が大きい!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈振り返ると御床浦の先に大江山、三ッ丸子の稜線が美しい〉

 

 

 

 

 

 

〈須屋浦を望む〉

〈須屋浦神社〉

 

 

 

 

 

〈平根の岬の先端〉

〈長浦、広くて大きな砂浜である〉

 

 

 

 

 

〈あての木浦〉

 

〈桃の木浦を行く〉

 

 

 

 

 

〈可部島を前に見て砂浜から磯に入る〉

〈革篭岬を目指して岩の磯を行く〉

 

 

15:28〜15:29 革篭崎

  革篭(こうご)崎! 宮島の最南西端のこの岬に来ることを幾度夢見たことであったろうか・・・。しかし現実にその地を踏む機会がやって来た。あての木浦からそんなに時間はかからないだろうと勝手に思ってはいたが、歩く海岸線は砂浜から岩の磯となって、30分ほどと意外にも長い時間を要した。岬の突端も単なる岩の磯ではあったが、前面に拡がる海に遠くまでやって来たとやや感傷的にもなった。革篭崎から先は、山白浦や養父(やぶ)崎浦といった砂浜がないわけではないが、概して小規模な砂浜で、青海苔浦までの間はほぼ岩石が累々とした磯であった。その岩を伝って先へ先へと進んで行った。なかなかの難路であった。宮島七浦七恵比寿の一つである山白浜神社や御烏喰式(おとぐいしき)の神事で有名な養父崎浦神社などに出合うのが新鮮であった。革篭崎から2時間近くかかって青海苔浦へ到達出来た。  

 

 

 

 

 

 

 

〈宮島最南西端の革篭崎〉

 

 

 

 

 

 

〈革篭崎最先端の磯〉

 

〈革篭岬の岩場〉

 

 

 

 

 

〈革篭崎を後に青海苔浦を目指して磯を行く〉

〈干潮の磯を行く〉

 

 

 

 

 

〈山白浦〉

〈山白浜神社〉

 

 

 

 

 

〈海岸部の険しい岩場を越えて行く!〉

〈遙か先まで岩石累々とした磯が続く宮島東海岸〉

 

 

 

 

 

〈潮が満ちて来れば海底となる磯を行く〉

〈養父崎浦神社〉

 

 

 

 

 

〈養父崎浦神社の「御烏喰式」(おとぐいしき)に使われた道具!〉

〈養父崎浦〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈東海岸の厳しい磯歩きが続く〉

 

 

 

17:25〜17:39 青海苔浦

  青海苔浦でこの日の海岸歩きは終わりとし、あとは高安ヶ原のある谷を遡って宮島桟橋まで帰るだけとなった。それだけに、ここに着いてかなりの達成感に浸りながら少し長い休憩を取った。とは言え時間はもう午後5時を大きく回り、この先で日没になることは明白であった。ヘッドランプを装備して先峠へ向け出発した。3月27日に一度下って来た道ではあったが、決して整備された良いルートではないので夜の帳が完全に降りるまでには先峠に着きたかった。行く程に段々と暗くなっては行ったが、何とか真っ暗になる前に迷うこともなく先峠に上り着くことが出来た。  

 

 

 

 

〈広々とした青海苔浦に到着!〉

〈青海苔浦神社〉

 

 

 

 

 

〈青海苔浦〉

〈青海苔浦から水源地に向かうダートの車道〉

 

 

 

 

 

〈高安ヶ原、先峠へ向けて薄暮の谷間を行く〉

〈夜の帳が降りるのももう間もなく!〉

 

 

18:50〜18:52 先峠

  先峠からはヘッドランプの光を頼って山道を歩き、多々良林道から前峠へとこの日最後の辛い上りをこなし、前峠から大元公園へと下った。大元公園を過ぎると、もうヘッドランプは不要で、街灯の灯された宮島の街をひたすら桟橋へと歩いて行った。

 

20:22 宮島桟橋

  午後8時を過ぎた宮島の街は静かである。そこをザックを背負った7人のグループが歩くのは些か異様であったかも知れない。とは言え、朝からほぼ12時間という長い時間を要しはしたが、全員無事に宮島桟橋に帰り着いた。松大汽船はもう運行を終了しており、JRの連絡船の次の便は午後8時42分発であった。

 

 

〔山行所感〕

  何と言うことであろうか、ここ1カ月半程の間に3度の宮島山行を重ねて通算で宮島周回を成就することが出来た。この間宮島の大きさを畏敬の気持ちを持って感得する一方で、宮島をより身近に感じられるようにもなった。この島は実に奥深く、行く度にいつも新鮮な何かをプレゼントしてくれる。そして面白い。今回の難行を成し終えて、宮島はもうお仕舞いという訳ではなく、今後もまた幾度もこの島を訪ねることになることは間違いないようである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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