春の石鎚山系の花の山を訪ねて 皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市

2010年5月3日(月) 憲法記念日    門久単独

 

 

 

 

 

 

〈甘い蜜を蜂に供給するサクラソウ〉

 

 

 

今年の大型連休(ゴールデンウィーク)は連日の好天である。

今年も四国に寄寓しての2日目のこの日、この好天に誘われカメラを片手に皿ヶ嶺を歩いてみた。

今では花の山として地元では有名な山である。

なるほど、歩いてみると実に多くの花々に出逢えた。

 

《山行記録》

上林森林公園駐車場(気温23)13:43・・・・13:45風穴13:46・・・・14:36上林峠分岐・・・・14:39竜神平14:44・・・・14:46畑野川分岐・・・・15:10皿ヶ嶺最高点(1,278m)15:19・・・・15:23三等三角点(1,270.5m)15:24・・・・15:35十字峠・・・・15:48引地山分岐・・・・15:53緩斜面の花園15:56・・・・16:01サクラソウの園16:13・・・・16:17メイン登山道合流・・・・16:39上林森林公園駐車場

〔総所要時間:2時間56分、休憩等:0時間31分、正味所要時間:2時間25分〕

 

13:43 上林森林公園駐車場

  思い立ったのが遅い時間であったので、登山口を発ったのはもう午後2時に近い頃であった。先ず風穴に寄ってみた。夏には青い花を付けるヒマラヤのケシは今年も立派に芽を出していた。急傾斜にジグザグに付けられた登山道に返り、多くの登山者が下山してくる中を登り始めた。先ず大きなイチリンソウが姿を現し、次いでハルリンドウ、マムシグサ、そしてこの時節の主役のハシリドコロと花々が次々に目に飛び込んできた。急な道ではあるが、花々を追って行くとそんなにきつく感じることはなかった。急傾斜地を登り切ると暫し水平道となった。ミズナラやブナの巨木も目に付いてくる。樹林越しに見る麓の里は黄砂のせいもあって漠としていた。やっと冬から一足飛びに初夏のような気候となり、心地良い風が吹く山上の小路を軽快に歩いて行った。

 

 

 

 

〈麓の上林の集落から皿ヶ嶺の連峰を仰ぐ〉

〈風穴〉

 

 

 

 

 

〈登山道に咲くイチリンソウ〉

〈日溜まりに咲くハルリンドウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈たわわに花を付けたハシロドコロ〉

 

 

 

〈苔生す岩の脇からマムシグサがニョッキリ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈急斜面で頑張るミズナラの巨木〉

 

 

〈樹々越しに麓の上林の集落を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

〈花々咲く登山道〉

〈エイザンスミレも路傍を彩る〉

 

 

 

 

 

〈ビッシリと新芽を着けたブナ〉

〈心地良げな路傍のベンチ〉

 

 

 

 

 

〈ブナの並木道〉

〈上林峠への分岐:竜神平はもう直ぐ〉

 

 

14:39〜14:44 竜神平

  竜神平に着く直前に下山する数組のグループに出会った。午後3時に近い竜神平は僅かに単独行者が2人が残っているだけの静かな世界になっていた。久し振りに愛媛大学の山小屋を覗いてみた。無人でいろいろな道具類がある内部はきれいに整理整頓されていた。龍神社の祠に参拝してから、山頂へ直登する登山道を採った。周囲の樹々は芽吹きを始めたばかりの頃で、ちょっと見には冬景色とあまり変わらなかった。それでも春ゆえか黄砂に眺望は霞み、好天時には素晴らしい姿を見せる石鎚連山も霞みの中に殆ど溶け込んで水墨のような感じであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈竜神平にある愛媛大学の山小屋〉

 

 

〈龍神社の祠〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈静寂の竜神平〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈遠く靄の中に石鎚連山を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂へのしっかりとした登山道〉

 

 

〈ブナと笹原の中を行く〉

 

 

15:10〜15:19 皿ヶ嶺最高点(1,278m)

  のんびりと歩いても竜神平から30分もかからずに最高点の広場に出た。広場を囲むように丸太のベンチが設置されていた。ここからは南から西にかけての四国山地の山並みが望めるはずであるが、やはり黄砂のために眺望は霞んでしまっていた。さて細かいことであるが、この最高点の標高はいくらか?一昨年井内峠から縦走して来た時のレポートでは1,281mとした。ここの山頂標柱に表記されていた高度をそのまま採用してのことであったと記憶している。ところが今回出合ったその標柱には1,278mと記した板が貼り付けられていた。他方、少し離れた三角点には、この最高点は1280mと案内していた。「1,278m」「1280m」「1281m」と諸説噴出であるが、地図閲覧サービス「ウオッちず」の地形図に1、278mと表記されたので、ここではこれを採用することとした。無人の山頂で暫し持参した駄菓子でお茶の時間としてから、下山に掛かった。

 

 

 

 

〈皿ヶ嶺最高点の広場〉

〈最高点の山頂標:標高1,278mと補正?〉

 

 

 

 

 

〈黄砂で漠とした山頂からの眺望〉

〈山頂からは引地山への道を採る〉

 

 

 

 

 

〈杉林との間に延びる登山道〉

〈路傍に建つ1,270.5mの三等三角点:最高点は1,280m?〉

 

 

15:35 十字峠

  十字峠で久万高原町の六部堂への道が南に分かれ、引地山への縦走路が西へと延びる。ここでは引地山への道を採った。この十字峠の南側斜面で林道の敷設工事が行われていた。多分六部堂方面から上がって来て、ここで屈折して山頂方向へまだ延びて行こうとしているようであった。杉材の切り出しでも始まるのであろうか?しっかりとした引地山への縦走路を10分も行くと、風穴への分岐に出合った。この道を採ると直ぐに尾根を離れて山稜の北斜面を下って行く。5分ほどで一昨年にハシリドコロの群生に出合った緩斜面の花園に出た。今年はここでも季節の進行が遅いのであろう、ここのハシリドコロを始めとする草花はまだ伸び切っていなかった。そんな中でムラサキキケマンだけが花を咲かせていた。緩斜面を過ぎて、崖のような北面の急斜面に掛かると直ぐにサクラソウの群落があった。地味な色合いのこの時期の山中で一際艶やかな花園である。2年振りの再会であったが、群生は一際広くなっているように感じられた。高知県から来られたというご夫婦と暫し歓談しながら鑑賞した。サクラソウの園の直ぐ下で竜神平へのいわばメインの登山道に合流し、そこを下った。周りの斜面は花園である。上る時には気付かなかった花々も多く見られた。

 

 

 

 

〈十字峠〉

〈六部堂方面からの林道敷設が進んでいた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根を離れて風穴へと下る〉

 

 

 

〈引地山への尾根上のブナ〉

 

 

 

 

 

〈緩斜面にムラサキケマン(ケマンソウ科)が咲く〉

〈下山道から引地山のシルエットを望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈サクラソウの花園がより拡がっていた!〉

 

 

 

 

 

 

〈急斜面にもハシリドコロが咲く〉

〈これはフタリシズカであろうか!〉

 

 

 

 

 

〈ヤマシャクヤクはまだ固い蕾〉

〈紫色の萼のイチリンソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈開き始めたばかりのイチリンソウの花〉

 

 

 

 

 

 

〈エイレンソウも見られた〉

〈これは何?〉

 

 

16:39 上林森林公園駐車場

  3時間弱の山上の散策を終えて無事に下山した。昼過ぎにここに到着した時にはかなりの台数停められていた自動車も、もう数えられる程になっていた。高知県からのご夫婦から林道を少し下った夏場に流しそうめんの店が開かれる水の元の園地にまだ蕾であるがヤマシャクヤクの群生があると教えてもらったので、この後暫し立ち寄ってみた。

 

 

 

 

〈コバノミツバツツジ咲く上林森林公園の園地〉

〈公園内の駐車スペース(到着時)

 

 

〔山行所感〕

   花の山として多くの登山者を魅了する山である。急に思い立っての気紛れな山歩きであったが、それでも多くの季節の花々に出逢えてやはり魅了された。のんびり歩いても3時間弱で周回出来るこの山は手軽で楽しいところである。「困った時の皿ヶ嶺」とすることも出来ると思う。とは言え、黒森峠から引地山まで続く東温アルプスの縦走は、3年前の石墨山以降チャレンジを続けているが、割石峠分れ〜井内峠の間がまだ未踏のままである。足の便の極めて悪い所であるが、何とかこの区間を歩いて縦走を成就したいものである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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