ダイセンキスミレを求めて広島県民の森へ  吾妻山(1,238.4m)

広島県庄原市比和町

2010年5月5日(水) こどもの日   門久単独

 

 

 

 

 

 

〈大膳原のブナとヤマザクラのコラボレーション〉

 

 

 

大型連休(ゴールデンウィーク)最終日のこどもの日も当初の天気予報が外れて晴天となった。

出来得れば岡山県北部の花の山へダイセンキスミレを見に行きたいとの希望を持っていたのだが、

高速道路の渋滞のニュースを見るにつけ、遠出する気持ちは窄んで行ってしまった。

それでも今年はダイセンキスミレを見ておきたいという気持が修まりがたく、

ちょっと遅い出発となってしまったものの、

広島県内でもそれが見られると言う比婆山連峰の一角の吾妻山へ出掛けることとした。

 

《山行記録》

吾妻山国民休暇村(23)12:32・・・・12:33水芭蕉咲く12:35・・・・12:37池の原12:40・・・・12:45小坊主(昼食)13:19・・・・13:33中間点(ダイセンキスミレ)13:36・・・・14:21吾妻山(四等三角点1,238.4m)14:29・・・・14:34大膳原分岐・・・・14:51巻き道合流・・・・15:10大膳原野営場15:32・・・・15:40大膳原(Uターンポイント)・・・・16:04吾妻山分岐・・・・16:31南の原16:35・・・・16:58大池・・・・17:00ひょうたん池・・・・17:04吾妻山国民休暇村

〔総所要時間:4時間32分、昼食・休憩等:1時間16分、正味所要時間:3時間16分〕

 

 

12:32 吾妻山国民休暇村駐車場

  吾妻山国民休暇村に着いたのはもう正午を過ぎていた。駐車場は3分の1が埋まる程の車の数で、この日は山に入っている人も少ないようだった。早速に池の原を見下ろす小坊主の丘に上がって昼食を摂ることにした。池の原にはまだヤマザクラや水芭蕉の花が咲き、早春の佇まいであった。吾妻山の山肌もまだ萌黄色に変ろうかとする頃で、ちょっと見にはまだ冬の色合いであった。昼食後に、草原を歩いて吾妻山の山頂へ向けて登り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

〈春の営業を始めた吾妻山休暇村の背後に聳える吾妻山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈池の原、左手の小丘が小坊主〉

 

 

 

〈休暇村の裏手の池に咲く水芭蕉〉

 

 

 

 

 

〈池ノ原の籔に満開のヤマザクラが咲く〉

〈ウマノアシガタ(キンポウゲ科)

 

 

 

 

 

〈小坊主から吾妻山山頂を仰ぐ〉

〈吾妻山の南西斜面に咲くヤマザクラ〉

 

 

13:33〜13:36 中間点

  吾妻山山頂と休暇村宿舎の間の丁度中間点にどちらへも0.6qと記した道標が立てられている。その道標のある地点で池の原からの草原が終わって山道が始まる。その中間点の直ぐ手前の草原で、この日の目的であるダイセンキスミレのちょっとした群生を見つけることが出来た。池の原の草原のスロープは、ここ数年で随分と笹に占拠されるようになってきたが、その笹を刈った跡にその群生は見られた。或いは笹を刈らなければ、ダイセンキスミレがここでの生息するのは難しいのかも知れない。ともかく目的の花に一応出逢えたので、安心して山道に入り稜線上へと上がって行った。その登山道のそのかしこにもダイセンキスミレの姿が見られた。実に小さな花なのだが、色が黄色であるのでよく目に付いてくれる。こんなにこの山にあったのか・・・と驚く程であった。稜線を辿る間に、山肌をピンクに彩るヤマザクラや咲き始めたばかりのショウジョウバカマなどにも出逢った。花々を観察したり、写真を撮ったりしながらいつもの2倍近い時間を掛けて登って行った。

 

 

 

 

〈中間点の笹原に咲くダイセンキスミレの群生〉

〈ダイセンキスミレ(スミレ科)〉

 

 

 

 

 

〈稜線部を登って山頂を目指す〉

〈吾妻山キャンプ場を望む斜面にはヤマザクラが咲く〉

 

 

 

 

 

〈いよいよ稜線上でも芽吹きを迎える〉

〈ショウジョウバカマ(ユリ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ウグイスが姿を見せてくれた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登山道の石段下に咲くダイセンキスレ〉

〈登山道脇に可憐に咲く〉

 

 

14:21〜14:29 吾妻山(1,238.4m)

  小坊主から1時間も費やして吾妻山の山頂に到達した。山頂で長い休憩を取っていた家族連れが南の原への登山道へ下山するところであった。山頂は単独行の若い男性がいるだけの静かな世界に変わろうとしていた。下界ではよく晴れていたこの日の天気であったが、吾妻山の周辺は随分と霞んでいた。しばし山頂でその霞んだ眺望を楽しんだ。大山は見えなかったが、船通山は見ることが出来た。比婆山連峰の眺望は大きい。暫し山頂で過ごした後、ミツバツチグリ咲く南尾根から大膳原に下ることとした。吾妻山の南麓を巻く大膳原へ、更には比婆山へと続く登山道に下るまでの間に、ここでもダイセンキスミレを見ることが出来た。水色のタチツボスミレも多かった。巻き道に出合って大膳原まで行ってみることとした。

 

 

 

 

〈吾妻山々頂〉

〈山頂から休暇村を鳥瞰する〉

 

 

 

 

 

〈山頂から猿政山、毛無山を眺める〉

〈立烏帽子山、池ノ段を仰いで下山の途に就く家族連れ〉

 

 

 

 

 

〈ミツバツチグリ(バラ科)〉

〈吾妻山からの立烏帽子山、池ノ段、福田頭の大きな眺望〉

 

 

 

 

 

〈吾妻山の大膳原側にもダイセンキスミレが自生する〉

〈タチツボスミレ(スミレ科)の群生も見られた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大膳原越しに烏帽子山、御陵(比婆山)を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

〈オオカメノキ(別名:ムシカリ)(スイカズラ科)〉

〈クロモジ(クスノキ科)〉

 

 

 

15:10〜15:32 大膳原野営場

  午後3時となって吾妻山の山頂にも登山者の姿が見えなくなったようだった。大膳原にも誰の姿もなかった。その静かな大膳原のキャンプ場に立ち寄ってみた。春を迎えたばかりでオフシーズンのキャンプ場は、それでもきれいに整理整頓されていた。ユキザサ、ボタンネコノメ、ネコノメソウ、エンレイソウなどが見事に咲いていた。そんな中で休憩舎前の広場にはヤマザクラが綺麗に咲いていた。その隣にまだ芽吹いていないブナの樹。桜とブナが並立するなど仲々見ることが出来るものではないと思う。来て見て良かったと思う瞬間であった。随分と長い間キャンプ場に留まった後、今度は吾妻山を進行方向に仰いで休暇村へ引き返えすこととした。

 

 

 

 

〈無人の大膳原野営場)〉

〈ユキザサ(ユリ科)〉

 

 

 

 

 

〈比婆山を背にして咲く大膳原のヤマザクラ〉

〈ヤマザクラとブナのコラボなどが見られるとは・・・!!〉

 

 

 

 

 

〈野営場周辺のブナ林〉

〈大膳原から吾妻山を仰ぐ)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ここでこの日はUターンした〉

 

 

〈ダイセンキスミレ&タチツボスミレ

 

 

 

 

 

〈吾妻山の南麓の巻き道を行く〉

〈エンレイソウ(ユリ科)〉

 

 

16:31〜16:35 南の原

  吾妻山を東側から南側に回って南の原に出た。南の原を回り込むとまだ葉を付けていないブナの森越しに休暇村の建物や草原が眺められるようになった。巻き道にはそれまであまり見られなかったミヤマキケマンが群生していた。ミヤマキケマンに彩られた登山道には些か驚いた。こんな光景を見ることが出来る時期にこの山域へ来たことがなかったことにも改めて気付いた。この時期の吾妻山はダイセンキスミレだけではなかったようだ。楽しく夢見心地の登山道であった。

 

 

 

 

〈南の原の道標〉

〈南の原から元ヒババレースキー場、福田頭を望む)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ミヤマキケマン(ケシ科)に彩られた登山道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ボタンネコノメ(ユキノシタ科)とスミレの咲く路傍〉

 

 

 

 

〈ミヤマキケマンとネコノメソウ(ユキノシタ科)〉

 

 

17:04 吾妻山国民休暇村駐車場

  4時間半に亘る吾妻山、大膳原の周回を終えて休暇村の駐車場に還って来た。午後5時を回った時間で駐車場には5台程の車が残っているだけであった。大型連休の最終日の夕刻の山は静かなものであった。

 

 

 

 

〈ミズナラの大木の立つ休暇村ロッジ裏〉

〈休暇村のロッジ〉

 

 

〔山行所感〕

  昨年は春が訪れたばかりの4月中旬に吾妻山を訪ねたが、今年は季節の進行が遅いとは言え、もう少し春が深まった時期の訪問であった。僅か半月ほどの時節の違いではあるが、山の様子は全く違っていた。山肌はまだ萌黄色に変わる直前であったが、その山中の草原や灌木の茂みでは多くの花々が静かに咲いていた。外見では何もないような装いの吾妻山に見えはするが、歩いてみると仲々どうして非常に奥深い自然の世界が垣間見えた。やはり、身近な山ではあるが歩いてみないと気付かない世界があるものである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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