新緑の西中国山地を歩く 台所原・恐羅漢山(1,346.4m)・旧羅漢山(1,334m)

広島県山県郡安芸太田町・島根県益田市匹見町

2010年5月21日(金)     門久単独

 

 

 

 

 

 

〈新緑の天杉山を望みながら台所原へと歩く〉

 

 

 

5月も下旬を迎えて春の訪れの遅かった台所原も満山新緑の頃を迎えているだろうと、

やや暑くはあるが好天に恵まれたこの日に山行を決意した。

台所原への道筋にヤマシャクヤクが咲く頃でもあり、久し振りにそれに出逢いたいという願いもあった。

平日ゆえに登山者は少なく、単独行であるのでここは熊スプレーを装備しての入山とした。

台所原を周回してからは恐羅漢山から旧羅漢山までの尾根歩きをノンビリと楽しんだ。

 

《山行記録》

牛小屋高原駐車場9:52・・・・10:22夏焼けのキビレ・・・・10:31 1,131.8mピーク・・・・10:39早手のキビレ10:40・・・・10:54管理林道出合11:05・・・・11:38台所原平(中の甲林道終点)11:44・・・・11:53台所原(ミズナラ古木)・・・・13:02恐羅漢山主稜出合・・・・13:05恐羅漢山(1,346.4m)(昼食)13:44・・・・14:07旧羅漢山(1,334m)14:27・・・・14:51恐羅漢山(1,346.4m)14:54・・・・15:00立山尾根ルート分岐・・・・15:15スキー場上部・・・・15:37牛小屋高原駐車場

〔総所要時間:5時間45分、昼食・休憩等:1時間19分、正味所要時間:4時間26分〕

 

 9:52 牛小屋高原

  牛小屋高原の駐車場には先客の自動車が3台停められてあった。皆さんは既に入山されており登山者の姿はなかった。身支度を整えて夏焼けのキビレへの登山道を採った。登山口にはウマノアシガタやミツバツチグリの黄色の花々が鮮やかであった。カヤバタゲレンデに植えられているスイセンの花はもう枯れかけていた。登山道を覆う新緑は美しく、気持ち良く歩けた。路傍には小さな花を付けたチゴユリが多く見られた。

 

 

 

 

〈牛小屋高原から恐羅漢山を仰ぐ〉

〈お馴染みの牛小屋高原の恐羅漢山登山口〉

 

 

 

 

 

〈ミツバツチグリ(バラ科)が登山路を彩る〉

〈風を待つタンポポ(キク科)の綿毛〉

 

 

 

 

 

〈路傍に最も多かったチゴユリ(ユリ科)〉

〈新緑の夏焼けのキビレへの道〉

 

 

10:22 夏焼けのキビレ

  夏焼けのキビレから恐羅漢山への尾根道を採った。峠から一気に1,131.8mピークに上がり、特色あるのっぽのブナの樹の下を通過して、緩やかな稜線の道を早手のキビレへと向かった。進行方向には恐羅漢山の山頂部が見え、振り返れば砥石郷山が覗いていた。稜線部も新緑が美しかった。晴れ上がった空の下でその新緑は輝いているかのようであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈夏焼けのキビレ〉

 

 

〈恐羅漢山への稜線を登る〉

 

 

 

 

 

〈振り返ると砥石郷山(1,177.0m)が覗いていた〉

〈1,131.8mピークののっぽブナ〉

 

 

 

 

 

〈小さく可憐なニョイスミレ(ツボスミレ)(スミレ科)も多い〉

〈尾根の先に恐羅漢山のピークを望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ナルコユリ(ユリ科)の幼木のようだ!〉

 

 

〈緩やかな尾根道を行く〉

 

 

10:39〜10:54 早手のキビレ

  早手のキビレから稜線部の道を外れて西斜面を下る道に分け入った。分岐の道標には「台所原40分」と表記されていた。新緑に包まれた西斜面のやや急な山道を約15分間下って管理林道の終点部に出た。ここから台所原の入口の今では台所原平と名付けられた中ノ甲林道終点の広場まで管理林道が通じており、そこまで楽に歩くことが出来る。谷間を挟んだ天杉山を盟主とする県境尾根の眺望も仲々のものである。楽しみにしてきたヤマシャクヤクの花にも逢うことが出来た。全般的にはちょっと遅きに失した感じではあったが、経験上ここの花に時宜を得るのは仲々に難しいことなので、先ずは満足せねばならないだろう。道中で蕨などの山菜も食べるだけの量を有難く頂戴した。

 

 

 

 

〈早手のキビレ:尾根道を外れて台所原への道を採る〉

〈夏日!涼しげな木陰を作るブナ〉

 

 

 

 

 

〈林床に多いエンレイソウ(ユリ科)〉

〈管理林道に出合う〉

 

 

 

 

 

〈管理林道を台所原へと歩く〉

〈新緑の恐羅漢山の山塊〉

 

 

 

 

 

〈路傍の繁みの中に白い花が!〉

〈ヤマシャクヤク(ボタン科)が可憐に咲いていた!〉

 

 

 

 

 

〈やや盛りは過ぎたものの高貴な佇まいの二輪の花〉

〈在来のニホンタンポポ(キク科)の立派な花〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中ノ甲の谷間の先に聖山(1,113.2m)、高岳(1,054.3m)を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中ノ甲の谷を挟んで天杉山(1,173.6m)が対峙する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中川山(1,170.2m)が眼前に迫ってくれば台所原は近い〉

 

 

11:38〜11:44 台所原平

  台所原平までにも、また台所原平にも登山者の姿はなかった。どうもこの日に同じルートを採った登山者はいなかったようであった。台所原平で暫し周囲の新緑の眺めを楽しんでから台所原への道を採った。「台所原4丁目」の老ミズナラがこの日も迎えてくれた。そこからの台所原のブナ林は言葉にならない程に素晴らしいいものであった。満山新緑の、グリーンシャワーの世界は譬えようもないほどの世界であった。今年も存分にここで元気を貰ったようだ。グリーンシャワーを存分に浴びようと、ノンビリゆっくりと歩いて恐羅漢山の頂きへと登って行った。ここを登っていた時に、これから中ノ甲登山口を回り、夏焼けのキビレから牛小屋高原へ出るとおっしゃるご夫婦にお会いした。この日初めて会った登山者であった。

 

 

 

 

〈台所原平から恐羅漢山方面を仰ぐ〉

〈台所原平の新緑〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈台所原への入口〉

〈台所原の老ミズナラが迎えてくれる!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈台所原の核心部へ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈イタヤカエデに木漏れ陽〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈深きブナの森!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈新緑に覆われた森〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈グリーンシャワーの森を歩く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈黄緑に染まりて・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈森の護り樹!?

 

 

 

 

 

 

〈落ち葉の陰から姿を現したギンリョウソウ(イチヤクソウ科)〉

〈登山道にはユキザサ(ユリ科)が多い〉

 

 

13:05〜13:44 恐羅漢山(1,346.4m)

  恐羅漢山の山頂に着くと3人の紳士が楽しく最近始めた山登り談義に興じながら昼食中であった。私も少し離れた場所でちょっと遅い昼食を摂ることにした。頭上はきれいな青空であったが、山頂からの芸北の山々の眺望はやや霞んでいた。天気予報で黄砂情報があったが、もう既に飛来してきていたのかも知れなかった。食事を摂りながら3人の紳士と山座同定などで暫し交歓した。食事を終えてから、先に旧羅漢山を目指した3人の後を追って十方山を望む尾根道を辿って行った。

 

 

 

 

〈恐羅漢山々頂〉

〈山頂の三等三角点〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂から芸北の名峰を眺望する〉

 

 

 

 

 

 

〈旧羅漢山への道すがら十方山(1318.9m)を望む〉

〈丸子の頭から内黒峠へ尾根筋を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈旧羅漢山を仰いで行く〉

 

 

〈平太小屋原の杉林を行く〉

 

 

 

 

 

〈この山域では今オオカメノキ(スイカズラ科)が盛りを迎えていた〉

〈湿地帯に繁るバイケイソウ(ユリ科)〉

 

 

 

14:07〜14:27 旧羅漢山(1,334m)

  もう1か月もしないうちに稜線沿いの登山道を飾る筈のサラサドウダンの樹はまだ新緑を纏った直後であった。旧羅漢山々頂から眺める広見谷から先の山々も見事な新緑の世界であった。山頂部にやがて咲くオオヤマレンゲは既に幾つかの蕾を付けていた。ここでも先行の3人の紳士ともう一人の単独行の方と暫し交歓した。皆さんが山頂を発たれた後山頂の岩の上に上がって改めてゆっくりと眺望を楽しんでから、後を追って恐羅漢山へ引き返し、立山尾根を牛小屋高原に向け下山することとした。

 

 

 

 

〈旧羅漢山々頂〉

〈山頂から広見山、半四郎山を望む〉

 

 

 

 

 

〈山頂の岩の遙か先に春日山(989.2m)を望む〉

〈山頂のオオヤマレンゲ(モクレン科)は蕾をつけていた〉

 

 

 

 

 

〈サラサドウダン(ツツジ科)はこれから花の準備のようだ〉

〈稜線上にツクバネソウ(ユリ科)の群落があった〉

 

 

 

 

 

〈恐羅漢山の山頂を通過〉

〈立山尾根への分岐〉

 

 

15:37 牛小屋高原

  新緑の立山尾根を辿って恐羅漢山の稜線から恐羅漢スキー場へと下った。緑の芝に覆われたゲレンデは牧歌的な景色を呈していた、歩くにはやや急傾斜に過ぎるゲレンデに沿った登山道をアキレス腱を伸ばすような態で下って行った。ゲレンデ脇に植えられた八重桜は未だ満開であった。今春の異常気象に咲き時と散り時を見失ってしまったのではないかなどと思ってしまった。先行していた3人の紳士に追いついて、暫しゲレンデ脇で蕨狩りなどを一緒に楽しんでから駐車場へと下った。

 

 

 

 

〈恐羅漢スキー場を牛小屋高原へと下る〉

〈牛小屋高原に建つ山小屋〉

 

 

〔山行所感〕

  新緑真っ只中の台所原は、その圧倒的な緑色の迫力で圧倒されるようだった。今年もこの美しい森を新緑の季節に訪ねることが出来て嬉しい限りであった。今年はその上に谷間の斜面に咲くヤマシャクヤクの花にも出逢うことが出来て幸運であった。またこの山域の魅力が増してきた感じであった。四季折々に美しい台所原!いつ来ても決して裏切ることのない所である。そして、好眺望の恐羅漢山の稜線と相もってこの山域を一流のものにしていると思う。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

〔BACK〕

〔HOME〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ads by TOK2