秋吉台の緑の台地を歩く 西の西山(398.9m)・御鉢山(406m)・龍護峰(425.5m)

山口県美祢市

2010年7月10日(土)    チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

 

〈秋吉台カルスト台地を歩く〉

 

 

 

梅雨も半ば、週末になると悪天となり近場も出掛け辛く、また各所で集中豪雨的な強い雨が降り遠征も仲々に難しい。

そんな中でこの週末唯一の好天の日が訪れるとの予報に秋吉台に出掛けてみた。

このところ馴染みの所ばかりに繰り返し登っており、新しい山域へ行く勇気が欠落していたので、小さいながらもチャレンジでもあった。

今まで秋吉台を敬遠してきた訳ではないが、登山の対象ではないと思って観光以外には歩いたことがなかった。

そんな中で「山と渓谷」7月号に全国の隠れ名山のひとつとして西の西山が紹介されており、

その記事に触発されて秋吉台の主峰の龍護峰共々歩いてみることとした。

た。

《山行記録》

美祢市営駐車場10:13・・・・10:16土産物街入口・・・・10:23秋芳洞料金所・・・・10:27車道・・・・10:38十字路交差点・・・・10:41秋芳洞黒谷口分岐・・・・10:54龍護峰登山口(家族旅行村入口)・・・・11:14西の西山登山口11:16・・・・11:20妙見原・観光の塔方面分岐・・・・11:38西の西山(398.9m)11:47・・・・12:07西の西山登山口・・・・12:28龍護峰登山道分岐・・・・12:45御鉢山(406m)12:47・・・・12:50鞍部(家族旅行村方面分岐)・・・・13:00龍護峰(425.5m)(昼食)13:46・・・・13:56鞍部(家族旅行村分岐)・・・・14:26家族旅行村管理棟・・・・14:29龍護峰登山口・・・・14:41十字路交差点・・・・14:54秋芳洞入口方面分岐・・・・15:00美祢市営駐車場

〔総所要時間:4時間47分、昼食・休憩等:0時間59分、正味所要時間:3時間48分、歩行距離:10.1q、累積標高±539m〕

 

10:13 美祢市営駐車場

  秋芳洞へと続く土産物屋街の入口近くの市営駐車場(駐車料400/日、トイレ有)に自動車停めた。土産物屋街の突き当たりの秋芳洞料金所で観光ルートを外れて右手にある階段を上り車道に出て左手に道を採った。秋吉台家族旅行村への道標を追って車道沿いの歩道を進んで行った。梅雨の季節、車道歩きは暑くてややきつい。秋芳洞黒谷口や秋吉台展望台方面への分岐の十字路を左手に採って進んで行くと家族旅行村へ園地に入って行った。

 

 

 

 

〈秋芳洞に向かって土産物屋街を北上する〉

〈秋芳洞料金所で右手の階段を採って秋吉台へと向かう〉

 

 

 

 

 

〈暫し車道沿いに家族旅行村に向かう〉

〈家族旅行村と秋芳洞黒谷口への分岐〉

 

 

 

 

 

〈道路脇の樹間からこの日歩く草原の峰を垣間見る〉

〈家族旅行村管理棟への入口〉

 

 

10:54 龍護峰登山口

  秋吉台家族旅行村の管理棟方面への入口となる交差点の右手に龍護峰登山口があった。そこから砂利道を辿って桧や雑木の林を抜けて行った。樹林の中にもドリーネ(鉢状の陥没)が見られた。15分余で林を抜けるとパッと景色が開けて広々とした草原に出た。前方にこれから登る西の西山の山頂部も望めた。草原に出て2分程のところに西の西山登山口があった。龍護峰方面へのメイン登山道から右に外れて草地の中に笹が刈られた登山路が延びていた。2分間ほど草地を東に巻いて妙見原からの登山路に合流すると道は北方向に転じて西の西山の山頂部へと続く草地の緩斜面を登って行った。登り行く程に石灰岩の露岩(カレンフェルト)やドリーネが現れ、また東から南方向にかけての広大なカルスト台地の眺望が開けて行った。

 

 

 

 

〈家族旅行村入口にある龍護峰登山口〉

〈暫し砂利の道で樹林を抜けて行く〉

 

 

 

 

 

〈樹林を抜けると草原が拡がる〉

〈「西の西山登山口」の遙か上方がその山頂部〉

 

 

 

 

 

〈笹で覆われた緩斜面を西の西山の頂へ登り行く〉

〈登山道を振り返れば権現山(543.0m)が草原から覗く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈カレンフェルトが現れ始めた西の西山への緩斜面〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈石灰岩越しにカルスト台地の拡がりを望む〉

 

 

 

11:38〜11:47 西の西山(398.9m)

  石灰岩の露岩を回り込んで行くと茫洋とした草地の中に「西の西山 398.9m」と記した標識の立つ山頂に到着した。東から南方向には広々としたカルスト台地の拡がりが一望出来た。この光景を見ると来て良かったと思えた。心洗われるような広大で瑞々しい景観である。その草原の周囲を遙か彼方で囲む峰々を同定する力がないのは残念であった。暫しこの大眺望を楽しんだ後、草原の尾根伝いに龍護峰方面へ行けないかと道を探してみた。山頂の直ぐ手前の地点から踏み跡が西に延びており、隣の小ピークにもその延長の道筋が確認出来た。ただ道筋にはかなり草や笹が被さっており、足元を特にマムシに注意しながら長い距離を歩くのは気が重いので、ここは諦めて来た道を登山口分岐まで引き返すこととした。西の西山登山口からは龍護峰へのメインルートを行った。広くゆったりとした道が西の御鉢山に向かって延びていた。コオニユリの季節には早過ぎるようであったが、路傍にはカセンソウなどの花々が沢山咲いていた。仰ぎ見る西の西山からの稜線部には典型的なカレンフェルトが見られて圧巻であった。

 

 

 

 

〈石灰岩の先に山頂が見えてくる〉

〈西の西山の山頂〉

 

 

 

 

 

〈山頂からカルスト台地を眺望する〉

〈東南方向の台地のうねり〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ドリーネが密集する谷間を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

〈西の西山の斜面越しに御鉢山、龍護峰方面を遠望する〉

〈下って来た西の西山を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西の西山登山口に戻ってきた〉

 

 

〈カセンソウ(キク科)咲く登山道を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登山道から西の西山からの稜線を仰ぐ〉

 

 

 

12:28 龍護峰登山道分岐

  写真を撮りながらのんびりと歩いて西の西山登山口から30分程かかって御鉢山の麓の龍護峰登山道分岐に到達した。それまで辿って来た道は古い採石場への道のようで、その道から右に外れてドーム型の御鉢山へ向かって延びる登山道に入って行った。道はウバーレ(大規模な陥没地)のような地形を右に回り込んでから、御鉢山への緩斜面に掛かった。丘を登る感じで意外に早く山頂に立てた。振り返ればカルスト台地の大眺望が素晴らしい。上空も晴れてきたようだった。御鉢山は草原の中にポツンと山名を記した標識が立つだけのところであったが、その先にも低い鞍部を越えて龍護峰への緑の緩斜面が見渡せた。鞍部で我々が西の西山へ登っている間に先に龍護峰へ向かわれた地元の男女5人組のパーティーが下山してくるのに出会った。

 

 

 

 

〈右に龍護峰への登山道を採る〉

〈夏の花であるコオニユリ(ユリ科)はまだ固い蕾であった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈青空も見え始めた御鉢山の上空〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈御鉢山からカルスト台地を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

〈御鉢山々頂〉

〈御鉢山との鞍部から龍護峰への上り〉

 

 

13:00〜13:46 龍護峰(525.5m)

  龍護峰は秋吉台の最高点して主峰であるが、カルスト台地の最西端近くに位置することから台地の核心部からは随分と外れた所という印象であった。山頂の直ぐ西隣には住友大阪セメントの石灰石の露天堀の鉱山があってその大規模で暴力的な山容に驚かされた。山頂広場は無人で、広々とした芝の上に陣取ってちょっと遅い昼食を摂りながら周囲360℃の眺望を楽しんだ。吹き渡る風は心地良かった。大きな眺望の中で、周囲の峰々を同定出来ればなお楽しかろうと思ったりした。昼食後は、御鉢山との間の鞍部に一旦引き返し、そこから道を右に採って家族旅行村へと下って行った。鞍部の分岐から10分程で草原から樹林帯に入り、林の中の登山道を下って行くとやがて家族旅行村の施設群の中に出ることが出来た。

 

 

 

 

〈龍護峰山頂〉

〈西隣は住友大阪セメントの秋芳石灰鉱山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂からのカルスト台地の眺望〉

 

 

 

 

 

 

〈龍護峰の南斜面〉

〈龍護山山頂からの下山路〉

 

 

 

 

 

〈龍護峰と御鉢山の鞍部から家族旅行村への道を採る〉

〈秋吉台家族旅行村への下山路〉

 

 

 

 

 

〈家族旅行村の園内を通る中国自然歩道を辿って下る〉

〈園内の高台から家族旅行村を眺望する〉

 

 

14:26 家族旅行村管理棟

  家族旅行村の施設群を抜けて行くと管理棟に出合った。綺麗に整備された環境が気持ち良かった。その手前には大規模な駐車場(入村料普通車500円/日)があった。ここに自動車を停めればこの日歩いた山域は随分と近い。我々の駐車地はまだまだ先なので、家族旅行村を抜けて来た車道沿いの歩道を引き返すこととした。途中の秋芳洞黒谷口から涼しい洞内に入ってクールダウンしながら秋芳洞入口まで下って行く手もあったが、もう洞内には幾度も入ったこともあるので、入洞料(1,200円/人)の倹約も考えて地上を歩くこととした。

 

 

 

 

〈家族旅行村の管理棟〉

〈管理棟を彩る紫陽花〉

 

 

 

 

 

〈家族旅行村を出て来た道を引き返す〉

〈秋芳洞黒谷口への分岐の交差点にあるユースホステル〉

 

 

15:00 美祢市営駐車場 

  下山時は秋芳洞料金所や土産物屋街には立ち寄らず、車道沿いを市営駐車場へ直行した。この駐車場には綺麗に清掃されたトイレがあるほか、気配りの出来る管理人が陣取っているので安心して車を置ける。下山してまだ日が高かったので、長者ヶ森までカルストロードを走ってみた。北山の周辺は広々として気持ちの良いところであった。

 

 

 

 

〈朝方秋芳洞入口から上って来た階段道を右に見送って車道を行く〉

〈美祢市営駐車場〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈合歓の花の咲く草原(長者ヶ森付近、背後は北山)〉

 

 

 

〔山行所感〕

  秋吉台は山というより草原の丘である。その丘のうねりの中をハイキングするのがここの山行スタイルとなる。今は圧倒的な緑の草原の中を歩くのが楽しい。カレンフェルト、ドリーネ、ウバーレ、ポリエなどカルスト台地の諸相を表現する外来語の響きも好ましく感じられる。非日常の世界を垣間見せてくれる広大な眺望は時に会いに来て良い世界だと思う。標高的には低山であるが、これだけの広大な台地で植物相も豊かであるようだ。四季折々に数多の花々や多様な色合いの眺望に出会えるという。いつかこの山域にも嵌り込むかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

《秋吉台で出合った花々》

 

 

 

 

〈オカトラノオ(サクラソウ科)〉

〈ウツボグサ(シソ科)〉

 

 

 

 

 

〈ノギラン(ユリ科)〉

〈スズサイコ(ガガイモ科)〉

 

 

 

 

 

〈カセンソウ(キク科)〉

〈コマツナギ(マメ科)〉

 

 

 

 

 

〈ミヤコグサ(マメ科)〉

〈ナワシロイチゴ(バラ科)〉

 

 

 

 

 

〈サンヨウシャジン(キキョウ科)〉

〈オオヤブジラミ(セリ科)〉

 

 

 

 

 

〈テイカズラ(キョウチクトウ科)〉

〈ネムノキ(マメ科)〉

 

 

 

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