雨に降られながら梅雨明け直後の稜線を歩く 笹ケ峰(1,859.6m)・ちち山(1,855m)

愛媛県新居浜市・高知県吾川郡いの町

2010年7月18日(日)       チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

 

〈霧が巻く「ちち山分れ」付近の山稜〉

 

 

 

前日に中国・四国地方共に梅雨が明けた。

所用で四国に渡ったその足で、梅雨明け直後の笹ケ峰に登ることとした。

「梅雨明け10日」を信じて天気のことは何も心配していなかったが、

当日登山口から見上げた山上は厚い雲の中!

予想だにしていなかった展開であったが、登るに従って晴れることを念じつつ山行を挙行した。

 

 《山行記録》

大永山トンネル南口(気温20)8:18・・・・8:20登山口(丸山荘の案内板)・・・・8:37(衣類調整)8:39・・・・8:58土山越・・・・9:15馬道別れ・・・・9:19舟窪・・・・9:47 1,481.6m9:50・・・・10:20休憩10:25・・・・10:56ちち山分れ10:57・・・・11:20(雨具を着る)11:27・・・・11:56丸山荘分岐・・・・12:22笹ケ峰(1,859.6m)(昼食)12:58・・・・13:15丸山荘分岐・・・・13:21ちち山山頂方面分岐・・・・13:45ちち山  (1,855m) 13:49・・・・14:03巻き道合流・・・・14:31ちち山分れ・・・・14:46一ノ谷分岐・・・・15:11一ノ谷越・・・・15:35源流の碑15:36・・・・16:03なすび屋敷・・・・17:02林道終点部出合・・・・17:39フォレスターハウス分岐・・・・18:00県道出合・・・・18:03大永山トンネル南口

〔総所要時間:7時間45分、昼食・休憩等:0時間59分、正味所要時間:6時間46分、総歩行距離:17.8q、累積標高差±1,829m〕

 

8:18 大永山トンネル南口

  今回は新居浜市街地から旧別子山村に越える山岳ドライブウェイの大永山トンネルの南口を登山口とした。周辺には駐車場はないが、路側の膨らみが何箇所かあるのでそこに停める。トンネルを出て10メートル程先に行った右側の公衆電話ボックスのある膨らみに、既に3台の先客が駐車していたが、もう1台分のスペースがあったのでわが愛車をそこに滑り込ませた。

  身支度を整えていざスタート! 既に標高920メートル程度の高さである。 トンネル口の左手に延びる林道に入って行くと、直ぐ右手に山中に上がって行く踏み跡(丸山荘の案内板が架かっている)があったのでそこから入山した。桧を中心とした林の中を暫し緩やかに登って行き、谷の奥からはやや急坂となってそのまま稜線上に出た。稜線上には銅山越と笹ケ峰を結ぶ登山道が通っている。荒れ気味の道を想像していたが実際にはよく整備されていた。土山越、馬道別れ、舟窪などという名前の付いた所を通り、山頂直下の老ブナなどのある綺麗な森を抜けて行くと「獅子舞の鼻」とも称されるらしい1481.6mピークに辿り着いた。

 

 

 

 

〈大永山トンネル南口から左手の林道に入る〉

〈林道に入って直ぐの右手の踏み跡を上って行く〉

 

 

 

 

 

〈桧の樹林の中を上る登山道〉

〈稜線上の土山越の道標〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈舟窪で直角に曲がって1481.6mピークへと向かう〉

 

 

 

〈稜線に沿って続く登山道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈美しい森の中を抜ける〉

 

 

〈ブナの老樹の足元を通る〉

 

 

 9:47〜9:50 1,481.6mピーク

1,481.9mピーク上では先着のご夫妻が休憩を取っておられた。四等三角点のある山頂広場は二人座り込むとあとは通路が残るくらいの狭さであった。我々は先を急ぐこととした。ピークから一旦浅い鞍部に下り「ちち山分れ」と呼ばれる登山道の接合点のある稜線上まで一気に登って行く感じであったが山上は厚い雲の中であった。とは言え何と言う幸運であろうか、鞍部から樹林帯を抜けて笹原の斜面に出たところで、それまで雲の中にあった斜面が一気に開けて、稜線上まで見えるようになった。周囲の景色は、まだ赤石山連山やちち山、冠山などは雲の中であったが、沓掛山から北の峰々や遠く新居浜市街地などは眺望出来た。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈1,481.6mピークの四等三角点〉

 

 

〈雲に隠れた「ちち山分れ」への尾根筋〉

 

 

 

 

 

〈きれいに整備された登山道が続く〉

〈「ちち山分れ」への稜線の雲が開けてきた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈冠山(1,732m)、平家平(1692.6m)方面は雲の中だ〉

 

 

〈ちち山分れに向かい笹の斜面を登る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈辿ってきた尾根筋を振り返る、赤石連山は遙か雲に隠れている〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈沓掛山(1,691)、黒森山(1,678.4)の連山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈遙か新居浜市に続く谷間を望む〉

 

 

 

10:56〜10:57 ちち山分れ

  青空が見える稜線上に出た。そこが道標と注意書きの看板の立つ「ちち山分れ」であった。雲は完全に取れて、東側の冠山も姿を現すのではないかと思える程に好転する気配であった。「ちち山分れ」からはちち山の稜線の南側の高知県側の斜面を巻いて笹ケ峰まで登山道が延びていた。雲に隠れた寒風山や伊予富士方向を眺めながら先に進んで行くと、好転していた筈の天気が急変して全くのご破算となり、俄かに風雲が怪しくなってきてたちまち横殴りの雨が降り始めた。梅雨明け直後の不安定な気象状況故に、まだまだ南面は好天という訳にはいかないのだろうか?霧に包まれたちち山の斜面の巻き道を行く程に雨は強まりこそすれ止む気配は全くなかった。

 

 

 

 

 

 

 

〈ちち山分れ:この日見た最後の青空であった〉

 

 

 

 

 

 

〈ちち山分れに立つ道標〉

〈これから上り行くちち山方面の山稜〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雲を纏った冠山、平家平方面の稜線〉

 

 

 

 

 

 

〈寒風山、伊予富士方面は雲の中である〉

〈霧に巻かれるちち山々頂〉

 

 

 

 

 

〈南からの強い風雨の中をちち山の巻き道を辿る〉

〈風雨、霧は厳しくなるばかり〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雨に濡れるコメツツジの群生の中を行く〉

 

 

 

12:22〜12:58 笹ケ峰(1,859.6m)

  雨に打たれながら笹ケ峰山頂への笹原の緩斜面を登って行った。一等三角点のある広い山頂広場は完全に白い霧に包まれており、雨を含んだ横殴りの南風が吹き渡っていた。3組5人の先客は皆さん石鎚神社を祀った祠の載った露岩の陰で風雨を避けて食事を摂っておられた。我々もその一角に席を占めさせてもらって昼食とした。食事をしながら高知県から来ておられた単独行の男性から笹ケ峰周辺の登山路情報をお聞きした。

  昼食後には雨がなお強くなって来たので、早々に下山の途に就くこととした。霧に巻かれて眺望のない中、先ずは来た道を引き返して、途中からもう一向に姿を現すことはないようではあるがちち山の山頂に立ち寄ってみることとした。

 

 

 

 

〈霧に閉ざされた笹ケ峰山頂でランチタイム〉

〈笹ケ峰の一等三角点〉

 

 

 

 

 

〈風雨の中を下山の途に就く〉

〈姿を現さないちち山に登ってみることに!〉

 

 

13:45〜13:49 ちち山(1,855m)

  南面の巻き道の途中から小さな道標に導かれて霧の立ち込める急坂の登山道をちち山々頂に向かって登って行った。途中で小さな樹林の中を抜けたが、ほぼ全域が笹原で覆われた山のようだ。ただ山頂部には大きな露岩が幾つかあり、その岩には黄色い花を付けたイワキンバイが付着していた。分岐から20分余で岩の上に小さな祠が安置された山頂に着いた。ここも濃い霧に巻かれて眺望は一つも得ることがなかった。暫し山頂に滞在後、早々に下山路を取って巻き道に戻り、「ちち山分れ」に向かって下って行った。 

 

 

 

 

〈小さなの祠の祀られたちち山々頂〉

〈イワキンバイ(バラ科)咲く山頂付近の岩〉

 

 

 

 

 

〈ちち山からの下山道〉

〈南面の巻き道に合流〉

 

 

14:31 ちち山分れ

  この日の予定は調子がよければ冠山、平家平を越えて巡視路分岐から下りたいと思っていた。雨が降らなくても、この計画は我々の力では無理なものであったようだ。それでも登って来た1,481.6mピーク経由の道を引き返すのも新鮮味がないので、次善策としていた一ノ谷越からの下山ルートを採ることにした。「ちち山分れ」から高知県側の一の谷に下るルートが分岐する「一ノ谷分岐」まではやや笹が被った尾根筋を調子良く歩けた。その先の一ノ谷越までの道筋は通行する登山者も少ないのであろうか、被さる笹は深くやや登り基調のところではそれを漕いで進むのに余分な力を要した。何よりもガイドマップには一ノ谷分岐と一ノ谷越の間の所要時間が15分と記してあるのに、実際には25分も要したのは悪天の中で精神安定を脅かすものであった。

 

 

 

 

〈風雨の中ながら「ちち分れ」から一ノ谷越へのルートを採った〉

〈霧に巻かれた笹の尾根を行く〉

 

 

 

 

 

〈一ノ谷分岐を通過〉

〈腰まである笹を漕いで稜線を行く〉

 

 

15:11 一ノ谷越

  予定より遅れ気味に一ノ谷越からの下山ルートに入った。ここからはもう籔を漕ぐ必要がないのは嬉しい。ガイドマップではフォレスターハウスまで1時間半の所要時間である。愛媛県側に下っても雨がまだ降り続いていた。沢筋になるとかなり道が崩落して荒れ果てている厳しい道が続いた。春先にはカタクリの花が咲くというなすび屋敷まで下るのに50分程を要した。ガイドマップと比べて20分も余計に時間を喰っている。どうもガイドマップの時間表記は現実離れしているようであった。分岐から2時間ほどかかって林道に出た。随分と時間を喰っている。とはいえこの林道を歩き通せばわが愛車の許に返れる筈であった。それから約1時間、単調な林道歩きが続いた。(事後に気付いたことであるが、ガイドマップに掲載されているのは、現在は崩落して通行止めとなっている渓流沿いルートで、我々がこの日辿ったのはそれとは異なる林間ルートであったようだ。林間ルートの所要時間は渓流沿いルートに比べてはるかに長いようだ。)

 

 

 

 

〈一ノ谷越〉

〈きれいなブナ林を下って行く〉

 

 

 

 

 

〈銅山川源流碑〉

〈カタクリが自生するというなすび屋敷〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈簾状の小滝が落ちる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈樅の多くなった樹林を行く〉

〈沢には危なげな丸太橋が架かる〉

 

 

 

 

 

〈登山道から林道の最奥部に出る〉

〈樹齢110年の高齢優良ヒノキ林を抜けて行く!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧の中から一条の陽が射して、中天に虹が架かった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈フォレスターハウスへの分岐を見送って林道をそのまま行った〉

 

 

〈谷の奥へ入って行く林道〉

 

 

18:03 大永山トンネル南口

  林道は出発地の大永山トンネル南口の直ぐフォレスターハウス寄りのところで県道に出た。出たところから我が愛車を確認することが出来た。登り始める時には他に5台ほどの登山者の車が付近に停まっていたが、もう残っていたのは我が愛車だけであった。皆さん、登った道をそのまま下って来られたようであった。

 

 

 

 

〈林道が県道に出合う〉

〈駐車地の大永山トンネル南口は数十メートル先〉

 

 

〔山行所感〕

  梅雨明け後の盛夏の太陽に照りつけられる夏らしい登山を想定して来たが、結果は雨の中の山行となってしまった。自然現象であるので、抗うことも出来ずこれは仕方ない。でも雨の中ながら、これだけ歩けたのだから今回は佳しとしよう。今回の一ノ谷越までの稜線の笹の被り具合からして、冠山、平家平、さらには三ッ森山へと続く稜線上はかなり厳しい道程と心せねばならないようだ。この先へもいつか行ってみたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

《この日出合った花々》

 

 

 

 

〈カラスウリ(ウリ科)〉

〈ミヤマシグレ(スイカズラ科)〉

 

 

 

 

 

〈ノリウツギ(ユキノシタ科)〉

〈ノアザミ(キク科)〉

 

 

 

 

 

〈タカネオトギリ(オトギリソウ科)〉

〈シロドウダン(ツツジ科)〉

 

 

 

 

 

〈イヨフウロ(フウロソウ科)〉

〈ヤマアジサイ(ユキノシタ科)〉

 

 

 

 

 

〈ベニドウダン(ツツジ科)〉

〈コメツツジ(ツツジ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ホソバノヤマハハコ(キク科)〉

 

 

〈バイケイソウ(ユリ科)〉

 

 

 

 

 

〈イワキンバイ(バラ科)〉

〈ギンバイソウ(ユキノシタ科)〉

 

 

 

 

 

〈ホソバシュロソウ(ユリ科)〉

〈アクシバ(ツツジ科)〉

 

 

 

 

 

〈コバノトンボソウ(ラン科)〉

〈キレンゲショウマ(蕾)(ユキノシタ科)〉

 

 

 

 

 

〈シシウド(セリ科)〉

〈ナンゴククガイソウ(ゴマノハグサ科)〉

 

 

 

 

 

〈ウツボグサ(シソ科)〉

〈アカショウマ(ユキノシタ科)〉

 

 

 

〔BACK〕


〔HOME〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ads by TOK2