中禅寺湖を俯瞰する神の峰 男体山(2,486m)

栃木県日光市

2010年8月8日(日)   チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

 

〈霧立つ中禅寺湖を俯瞰する男体山々頂〉

 

 

 

今回の遠征の二日目の山を何処にしようかと色々考えたが、

結局は昨年9月に隣組のような奥白根山に登ったのに姿を見せてくれなかった男体山にすることとした。

巻機山山麓から群馬県沼田市を回って国道120号線で金精峠トンネルを抜けて登山口の中禅寺湖畔に赴いた。

丸沼、菅沼、湯ノ湖などの美しい湖沼を眺めながら走る、

「日本ロマンチック街道」「金精道路」などと名付けられた楽しい道であった。

登山口は抜けるような好天の朝であったのだが・・・・・。

《山行記録》

二荒山神社登山者用第2駐車場7:17・・・・7:21二荒山神社中宮祠7:31・・・・7:39一合目・・・・8:07三合目(林道出合)・・・・8:36四合目8:43・・・・9:04五合目(避難小屋)9:07・・・・9:23六合目9:24・・・・9:59七合目(避難小屋)10:07・・・・10:28鳥居・・・・10:36八合目(瀧尾神社)10:38・・・・11:01九合目11:03・・・・11:32男体山(2,484.5m)(昼食)12:43・・・・13:00九合目・・・・13:21八合目(瀧尾神社)・・・・13:29鳥居・・・・13:51七合目(避難小屋)13:55・・・・14:22六合目・・・・14:36五合目(避難小屋)・・・・14:51四合目(林道出合)14:55・・・・15:17三合目・・・・15:41一合目・・・・15:53二荒山神社中宮祠・・・・16:03二荒山神社登山者用第2駐車場 

〔総所要時間:8時間46分、昼食・休憩等:1時間52分、正味所要時間:6時間54分、歩行距離:105q、累積標高差:±1,353m〕

 

7:17 二荒山神社登山者用第2駐車場

  金精峠トンネルからの国道210号線が二荒山神社に達する直前に「旅の駅二荒レストセンター」へ入る道が左に分かれている。そこを入って直ぐ右側の国道上に段丘状の空き地があり、そこが無料の登山者用駐車場となっていた。第2駐車場となっていたので、どこかに第1駐車場もあるのであろう。朝7時前であったが既に多くの車が停められており、わが愛車は最後から3台目であった。ただ、ここが満車の場合は直ぐ上の「旅の駅二荒レストセンター」の駐車場を自由に使って下さいとの丁寧な案内が掲げられていた。

 

  好天の朝であった。二荒山神社の山門越しに仰ぐ男体山は朝日に輝いていた。社務所に寄って入山料を支払い、登山バッジを購入した。男体山はそれ自体が二荒山神社のご神体とされており、神域に入るにつけ入山料を徴収するのであろうかと思う。社務所の奥にある登拝門から入山した。直ぐに長い階段道が始まり、その階段の先に男体山遥拝所と一合目の鳥居があった。一合目から三合目まではモミやミズナラを中心とした深い森の中の急坂を長々と登って行った。林床にはきれいな笹が繁る見事な森であった。一合目から30分弱で三合目の林道に出た。治山工事用の林道とのことで、四合目まではこの林道を歩いた。美しい森の斜面にジグザグを描いて林道は緩やかに上って行った。ヘヤピン状のカーブから中禅寺湖が望めた。

 

 

 

 

〈登山者用第2駐車場〉

〈二荒山神社中宮から男体山を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

〈社務所で入山料(500円/人)を納付する〉

〈二荒山神社奥宮登拝門から入山する〉

 

 

 

 

 

〈笹原の中の一合目〉

〈モミやミズナラを中心とした森の中の急坂を登り行く〉

 

 

 

 

 

〈三合目で舗装された林道に出る〉

〈四合目までは林道を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈林道のヘヤピンカーブから中禅寺湖が見下ろせた〉

 

 

 

 8:36〜8:43 四合目

  四合目で鳥居をくぐって再び登山道へと入った。下生えに笹原の繁る美しい樹林帯の中を登って行くと、20分余で5合目に出た。トタン張りの避難小屋はきれいに整理整頓されていた。五合目を過ぎると傾斜度がきつくなって行った。樹々の根が複雑に絡み合ったり、露岩の中の急坂となったりの難路が七合目まで続いた。七合目下からは中禅寺温泉街を含めて眼下に湖が俯瞰出来た。登山口では晴れていたのに中腹では霧が巻いているようで、この先の天気が心配になってきた。涼しいで風が抜ける七合目で少し長めの休憩を取ってから、なお険しい道を八合目へと向かった。七合目の避難小屋は穴の開いたトタン張でとても用をなすものとは思えなかった。

 

 

 

 

〈四合目に立つ鳥居をくぐって、樹林の中の登山道へ〉

〈四合目社務所の建物〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈四合目から俯瞰した中禅寺湖〉

 

 

 

 

 

 

〈避難小屋のある五合目〉

〈露岩の上に立つ六合目の標柱〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈樹々の根が張る難路を登る〉

〈累々とした岩の間を登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中禅寺温泉街を眼下に望む〉

 

 

 

 

 

 

〈七合目の避難小屋周辺で憩う登山者〉

〈八合目下の鳥居〉

 

 

10:36〜10:38 八合目(瀧尾神社)

  八合目には瀧尾神社の小さな祠が祀られてあった。その直ぐ上部からは、それまでの険路から打って変わって緩やかで実に楽な登山道となった。かなり掘り込まれた道筋で、土砂の流出防止の土留が丁寧に置かれていた。それが九合目直下まで続いた。九合目直下からは長い横木の階段道となった。登って行く程に、樹林帯を抜けて赤褐色の火山礫の斜面となった。この辺りが弥陀ヶ原と呼ばれる広い斜面のようであった。眼下には霧の立つ中禅寺湖が望めた。戦場ヶ原の広い草原も望めたが、その先にある奥白根山の山塊は頂上部が完全に雲に隠れて、その姿を見ることは出来なかった。滑り易い赤褐色の斜面を登って行くと、二荒山神社奥宮の鳥居があって、そこをくぐって行くと男体山の山頂部に出た。

 

 

 

 

〈瀧尾神社のある八合目〉

〈巨岩の下に祀られた瀧尾神社の祠〉

 

 

 

 

 

〈八合目上からは暫し緩やかな上りとなる〉

〈長い階段道の続く九合目からの登山道〉

 

 

 

 

 

〈樹林帯を抜けると赤褐色の火山礫帯となる〉

〈弥陀ヶ原と呼ばれる火山礫帯から中禅寺湖を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                          〈弥陀ヶ原から霧の流れる中禅寺湖を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中禅寺湖の彼岸の山は社山(しゃざん・1,826.6m):白根山、皇海山の眺望が良いという〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈戦場ヶ原の先の白根山塊は生憎と雲の中、結局この日が姿を現さなかった〉

 

 

 

 

 

 

〈弥陀ヶ原から太郎山神社のある頂稜を望む〉

〈山頂の鳥居、間もなく山頂である〉

 

 

11:32〜12:43 男体山(2,486m)

  鳥居とくぐってやや荒れた道を辿って行くと山頂広場の一角で、もう一つの鳥居が構える二荒山神社奥宮があった。先ずはこの奥宮に参拝して、その左(西)側にある山頂広場に出ると中央に雲に乗った大国主命の青銅像があった。どうもこの辺りが標高2,486mの最高点のようであった。男体山の山頂はこの奥宮、大国主命像のある広場を中心にして、東側に一等三角点(2,484.5m)と宝剣が立つピークがあり、西側には太郎山神社の祠が建つ頂稜があった。昼食前に一等三角点のあるピークに足を運び、太郎山神社前の断崖上で昼食を摂った。登頂しての楽しみの一つであった周囲360度の大眺望は、残念ながら周辺の峰々が奥白根山同様に雲に隠されており叶えることが出来なかった。唯一見えたのは太郎山くらいであった。家族のような連山である大真名子山、小真名子山、女峰山でさえ姿を見せなかった。甚だ残念なことであった。それでも霧の流れる中禅寺湖だけは見事に見えて、その大眺望の中でゆっくりと昼食を摂ってから、登って来た道を下り始めた。

 

 

 

 

〈山頂に鎮座する二荒山神社奥宮〉

〈山頂広場に建つ大国主命像:高さが4メートルあるという〉

 

 

 

 

 

〈一等三角点の建つピーク〉

〈標高2484.5mの一等三角点〉

 

 

 

 

 

〈太郎山神社が鎮座する頂稜西端〉

〈太郎山神社前で憩う登山者〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雲が流れて姿を現したのは太郎山(2,367.5m)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈対岸の峰々に雲の掛かった中禅寺湖を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

〈太郎山神社の祠〉

〈爆裂火口越しに一等三角点ピーク方向を望む〉

 

 

 

 

 

〈露出した赤褐色の火山岩〉

〈弥陀ヶ原を下り行く〉

 

 

13:00 九合目

  下山は登って来た道をそのまま逆に下って行くだけであった。登りで難路、険路であったところは、下りでも同じく難路であり、険路であった。八合目から五合目にかけての足元の悪い急坂は、予想した以上に時間を要したようだ。四合目の林道出合まで山頂から2時間余もの時間を要したが、 4合目で会ったトレランを楽しむ若人グループに聞いてみると、彼等は僅か36分間で下って来たという。トレランなどとはもう夢の夢であるようだ。

 

 

 

 

〈九合目から樹林帯に入る〉

〈樹林越しに霧の立つ中禅寺湖を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈八合目下の鳥居を潜って下り行く〉

 

 

〈中禅寺湖を望む露岩帯でひと休み〉

 

 

 

 

 

〈七合目避難小屋上の露岩群〉

〈午後になって再び立ち始めた中禅寺湖の霧〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈樹々が色付き始め、早くも秋の気配も感じられた・・・・!〉

 

 

 

 

 

 

〈笹に囲まれた五合目〉

〈五合目辺りから下は笹がとにかく美しい!〉

 

 

14:41〜14:55 四合目

  四合目まで下って来ると、もう下山までカウントダウン出来る距離を残す感じとなった。林道歩きはそれまでの険路に比べるべくもなかった。四合目からの森の中の急坂も足元は上部に比べれば格段に安全で楽であった。一合目からの階段道の最後に「登拝者用足清め所」があった。山に湧く清水で登山靴に着いて土を洗い落とすべくタワシまで用意されていた。曰く「古く、わらじはいて登拝した頃は、神聖なる山の土を門の外に持ち出さぬよう、ここでわらじを履き替えておりました。その為、毎年ここにはわらじの大きな山ができたと云われています。 男体山の神聖な土を持ち出さぬよう、ここで登山靴の土はきれいに落として下さい。 また、この山の水で足を清めると、健康を導くと云われます。」 直ぐ先の登拝門をくぐると、俗世に戻ることとなるようだ!

 

 

 

 

〈四合目に下山、暫し林道歩きとなる〉

〈林道周辺のミズナラ、ブナ、カエデなどの美しい森〉

 

 

 

 

 

〈三合目からは登山道で一気に二荒山神社中宮祠へ下る

〈一合目の鳥居、その下方には遥拝所が覗く〉

 

 

16:03 二荒山神社登山者用第2駐車場

  下山してみると中禅寺湖の上空は完全に雲に覆われていた。山上では霧であったが、その霧が厚く巻いて完全に上空を覆ってしまったようだ。二荒山神社中宮祠、大国殿に御礼の参拝をしてから駐車場へと下った。下山後の入浴は、直ぐ西方の龍頭の滝の側にある「龍頭温泉憩いの湯」(入湯料800円/人)とした。

 

 

 

 

〈遥拝門を潜ると下山完了となる〉

〈再び二荒山神社中宮祠へ戻った

 

 

 

 

 

〈下山後に入浴した龍頭温泉憩いの湯〉

〈金精峠下から男体山、大小の真名子山、女峰山の一角を遠望する〉

 

 

〔山行所感〕

  金精峠側から中禅寺湖畔に至るルートは何と美しいことか!今回は男体山に登るためにそこを素通りしてしまったが、何と勿体ないことであったかと思う。かつて文明の黎明期から日光から尾瀬にかけての山域は多くの岳人や山好きの旅人達を魅了してきたところである。一つ、二つのピークハントだけで満足すべき山域ではないこと間違いない。本当は時間をじっくりと掛けて、丁寧にその山域を歩いて(あるいは小まめにドライブして)みたいものである。

  標高差が1200メートル程のコニーデ型火山のピストンは上り下り一方で、やはり険しい道であった。だがしかし、こうした山は、険しいと分かっていても正面から堂々とチャレンジするのが、後味を良くする元であると思う。山頂からの眺望は多くの北関東の山々同様に叶えてくれなかったが、中禅寺湖の眺望や山頂部の涼しき風などずっしりとした手応えのある山行であった。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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