最上の納涼デッキを目指して 掛頭山(1,126.1m)

広島県山県郡北広島町

2010年8月21日(土)    チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

 

〈いつも涼風が渡っている掛頭山のリフトデッキ〉

 

 

 

広島はこの日も猛暑日の予報であった。

どこか涼しい所に出掛けたいものと行く先を考えた。

標高2000メートル近い四国の高嶺や奥三段峡などの沢筋が思い浮かんだが、

もっと手軽で間違いなく涼しい所を先ずは訪ねるべしと・・・・・、

そうここ、西中国山地の掛頭山を訪ねることとした。

涼風が吹き渡るいつものスキー場のリフト駅のデッキが待っていた。

 

《山行記録》

草木峠11:27・・・・11:41尾根合流・・・・11:57テレビ塔・・・・12:03掛頭山(1,126.1)12:04・・・・12:05芸北国際スキー場リフトデッキ(昼食)13:24・・・・13:37臥龍山縦走路分岐13:38・・・・13:52掛頭山林道再出合・・・・13:54臥龍山縦走路分岐・・・・14:36掛頭山林道始点・・・・14:43草木峠

〔総所要時間:3時間16分、昼食・休憩等:1時間21分、正味所要時間:1時間25分〕

 

11:27 草木峠

  山に登るには遅い出発であったので、登山口に着いたのはもう午前11時を大きく回っていた。登山口の駐車場には先客の3台の車が縦列で停められており、残地はぬかるみであったので、草木峠を雲耕(うずのう)側に越えた道路の膨らみに何とか我が愛車を停めた。

  峠の登山口から入山すると直ぐに登山道は急坂となった。しかしそれも長続きはせず10分余で尾根上に出ると後は歩き易い一本道を淡々と登って行くだけとなった。この山域はミズナラの純林で有名である。沿道にも立派なミズナラの老木、巨木も多い。高度が増すに従ってブナの樹も交じって来るようになった。気持ちの良い登山道ではあったが、この日は数多の虫たちの歓迎を受けて閉口した。森の中を行く間、小さな虫たちが顔や身体の周りを遠慮会釈なく飛び回っていた。そのお陰かどうか我らの脚はすこぶる速く運び、峠から30分で頂稜の一角のテレビ塔に達し、それから5分後には掛頭山の三角点に達していた。一昨年までテレビ塔のある広場にあったヒヨドリバナの群生は今年も復活しておらず、かつて数多の姿があったアサギマダラは一頭も見かけることが出来なかった。

 

 

 

 

〈草木峠の掛頭山登山口〉

〈樹林の中の急坂を登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ミズナラの樹林が美しい森だ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナの古木もまた多い〉

 

 

 

〈風格あるミズナラの古木〉

 

 

 

 

 

〈頂稜の一角に建つテレビ塔〉

〈ナナカシワの樹林の中を山頂へと向かう〉

 

 

12:03〜12:04 掛頭山(1,126.1m)

  テレビ塔から三等三角点のある掛頭山々頂までのナナカシワを中心にした樹林の中は、下草の笹が被さり気味に伸びておりやや足元に不安を感じた。例年きれいに刈られていたのであるが、今年は予算が付かなかったか・・・?山頂で虫に悩まされながら記念撮影をし、直ぐに東側の芸北国際スキー場上まで通じている掛頭山林道に出て、眼と鼻の先にあるこの日の目的の場所であるスキー場山上駅に赴いた。デッキの上では2人の男性登山者が昼食を摂っておられたが、我々もそこに仲間入りさせてもらった。やはり予期した通りに、デッキ上には涼風が吹き渡っており格別の涼しさであった。つい先程まで苦しめられていた小さな虫たちも、風のある所まで追っかけてくることは出来ないようであった。我々が昼食を摂っている間に先客のお二人は草木峠方面へ下山して行かれた。食事を終えて、この心地良き納涼台から去り難く思っていると、自動車でここまで上がって来た人が現れた。それは何とわが友人夫婦であった。彼らも下界の酷暑からの避暑目的で食糧をクーラーボックスに入れてここまで上がって来たとのこと。暫し涼風に吹かれながら歓談した。

 

 

 

 

〈掛頭山の最高点〉

〈芸北国際スキー場のリフトの山上駅〉

 

 

 

 

 

〈リフト駅のデッキが最上の納涼所〉

〈霞んでいるが、雄鹿原の集落の先に阿佐山々群を遠望する〉

 

 

 

 

 

〈ススキ(イネ科)の穂が出揃った山頂部〉

〈ツリガネニンジン(キキョウ科)〉

 

 

 

 

 

〈蝶が集まったヒヨドリバナ(キク科)〉

〈ヤマハギ(マメ科)〉

 

 

 

 

 

〈キンミズヒキ(バラ科)〉

〈シュロソウ(ユリ科)〉

 

 

 

 

 

〈ワレモコウ(バラ科)〉

〈シラヤマギク(キク科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈稜線上を走る掛頭山林道から臥龍山、深入山方面を望む〉

 

 

 

13:37〜13:38 臥龍山縦走路分岐

  リフト山上駅デッキで1時間半程過ごしてから、まだ暫くそこに滞在するという友人夫婦と別れて下山の途に就くこととした。草木峠へ直接下るピストンではちょっと物足りないし、猿木峠を経由すると一日のうちでも最も暑い中を八幡原から草木峠まで登り返さないといけないのでこれも避けたいと思い、ここは掛頭山林道を辿って行くこととした。秋めいた花々が咲く掛頭山林道の頂稜部を歩き、臥龍山への縦走路に入って猿木峠手前まで林道をショートカットした。ここの登山道も刈り払われておらず、笹が被さり気味になっていた。猿木峠手前で林道に再び出ると、後は従順に林道を辿るだけであった。自動車で走ったことはあるが、この林道を歩くのは初めてのことであった。予期した通りに歩いてみるとすこぶる長く感じられた。

 

 

 

 

 

 

 

〈臥龍山を望む:今は平岡都さんの霊の安らかなることを祈るのみである〉

 

 

 

 

 

 

〈林道から臥龍山への縦走路入口には草がやや被さっていた〉

〈笹が繁り始めた縦走路〉

 

 

 

 

 

〈カワラボウフウ(セリ科)〉

〈ノギラン(ユリ科)〉

 

 

 

 

 

〈カワラナデシコ(ナデシコ科)〉

〈フシグロセンノウ(ナデシコ科)〉

 

 

 

 

 

〈笹が被さる森の中の道を下り行く〉

〈猿木峠の手前で掛頭山林道に再び出る〉

 

 

 

 

 

〈ゲンノショウコ(フウロソウ科)〉

〈シシウド(セリ科)

 

 

 

 

 

〈樹林のトンネルの中を行く掛頭山林道〉

〈林道周辺の樹林はミズナラの美林である!〉

 

 

14:43 草木峠

  山頂部からの林道歩きは長く感じたとはいうものの、1時間20分程でリフト山上駅から草木峠へ到達出来た。峠の駐車場には昼前にあった3台の車がそのまま停められてあった。この車の主たちはどちらへ向かわれたのであろうか?掛頭山へ向かった形跡は認められなかったのだが・・・・?

  草木峠で身支度を整えてから「かりお茶屋」へと自動車を走らせた。木道が敷設された霧ヶ谷湿原には、沢山のハイカーや観光客の姿があった。茶屋近くの車道脇の土手にはマツムシソウの群生があった。「猛暑、猛暑・・・・」と下界で騒いでいる間にも、山上では確実に季節の刻みが進んでいるようである。

 

 

 

 

〈下り来て掛頭山林道は八幡と雲耕と結ぶ車道と合流する〉

〈草木峠〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈かりお茶屋近くの車道脇の土手に咲くマツムシソウ(マツムシソウ科)

 

 

 

 

 

 

〈マツムシソウの蜜を吸う蝶(1)

〈マツムシソウの蜜を吸う蝶(2)

 

 

〔山行所感〕

  掛頭山々上に今年も避暑目的で登ってきた。広島の近在で手軽に行ける日帰りの避暑地として、ここは最上の所であると思う。一方で、掛頭山の山上ではヒヨドリバナが最終盤となっており、ツリガネニンジンやヤマハギ、ワレモコウ、フシグロセンノウなど秋を想わせる花々が咲いていた。 秋が直ぐそこまで来ていることが、改めて実感出来た。「暑い、暑い・・・」と言えるのも精々あと2週間程で、次の人々を哲学者にもする秋の訪れがすぐのようである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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