猛暑続きの晩夏、涼しきうちに登る 深入山(1,153.0m)

広島県山県郡安芸太田町

2010年8月28日(土)    門久単独

 

 

 

 

 

 

 

〈晩夏の深入山を飾るキキョウももう終盤〉

 

 

 

連日の猛暑続きの広島である。

出来るものなら名立たる高嶺に遠征したいものだが、それも儘ならない。

8月末となり、西中国山地の草の峰・深入山の花々も気になるところであった。

暑い地元の峰への山行には腰が引けるが、

ここは早朝の涼しいうちに登って、山上で風に吹かれようと・・・、

早起きをして山へ向かった。

 

《山行記録》

深入山南登山口(グリーンシャワー駐車場)7:25・・・・8:16山頂直下三叉路(東登山道合流)・・・・8:25深入山(1,153.0m)8:33・・・・8:49九合目東屋9:31・・・・9:37八畳岩・・・・9:43展望岩9:44・・・・9:58水場・・・・10:03西尾根上三叉路・・・・10:04西尾根東屋10:06・・・・10:07西尾根上三叉路・・・・10:23南登山口巻き道分岐・・・・10:35林間コース分岐・・・・10:40大谷分岐・・・10:48南登山口 (グリーンシャワー駐車場)

〔総所要時間:3時間23分、休憩等:0時間53分、正味所要時間:2時間30分、歩行距離:5.0q、累積標高差±447m

 

 7:25 南登山口

  中国道を下りた午前6時50分の戸河内は深い霧の中で気温は22℃。猛暑に慣れた身からすれば、天気にも気温にも驚いてしまった。国道191号線を蔵座高原まで上る間に、山上の霧は何とか晴れてくれた。深入山グリーンシャワーの駐車場には先客の車が2台停まっていた。気温21℃、深入山の山頂付近にはまだ霧が残っていた。

  身支度を整えて南登山口から入山した。先客の姿は見えず、山は静かなもの。登山道脇の草叢にはたちまちワレモコウ、ツリガネニンジン、フジバカマ、ヤマハギ、ママコナなどの季節の花々が咲いているのを見付けることが出来た。風も吹き渡り気持ちが良かった。汗を掻かないようにゆっくりとした足取りで登って行った。やがて待望のキキョウやハバヤマボクチなども現われて、それらにカメラを向けていると歩みは鈍くなりばかり。果たして何時になったら山頂に着くか・・・、と心配する程であった。急坂を登って完全に南尾根に乗ると周囲の眺望が良くなった。遙か横川川の谷間の先に見える恐羅漢山や十方山は山頂付近を雲に隠していた。約50分掛かって山頂直下の東登山道との合流点に達した。山頂まであとひと登りであるが、流れる雲は速く山上ではかなり強い風が吹いている様子が見て取れた。 

 

 

 

 

〈山頂付近にガスの流れる朝の深入山〉

〈南登山口〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈お花畑となっている登山道脇の草叢〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈やはり晩夏の深入山にはキキョウがないと寂しい!〉

 

 

 

 

 

 

〈南登山道中腹からグリーンシャワーを俯瞰する〉

〈深入山の山頂部を見上げる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ツリガネニンジン越しに恐羅漢山を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ヤマハギとキキョウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈花期終盤のキキョウ越しに深入山々頂部を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

〈山頂直下の三叉路〉

〈山頂直下から南尾根を見下ろす〉

 

 

 8:25〜8:33 深入山(1,153.0m)

  案の定、深入山の山頂は帽子も飛ばされようかという程の強い風の中であった。先客の姿があることを想定していたが、山頂広場は無人であった。既に山頂を辞して林間コースを下られたのであろうか?強風の中で山頂の草叢に咲く花々を捜してみたが、今年の山上は草が思いの外よく繁っていて、花々の姿を見付けるのが難しいようであった。草叢の中に足を踏み入れるのも気が引けた。強風の中に長居は無用と下山仕度をしたところに登山者の方が一人上がって来られた。今日は眺望が良いと言って喜んでおられたが、強い風は周辺の峰々に掛かった雲をもこれから吹き飛ばす勢いのようであった。山頂広場から林間コースの順路を採って山の北側に回り、マツムシソウやオトギリソウ、ヤマジノホトトギスなどの咲く道を辿って行った。 

 

 

 

 

 

 

 

〈深入山々頂〉

 

 

 

 

 

 

〈山頂から聖湖を望む〉

〈強風下の山頂から雲に隠れた恐羅漢山、十方山を遠望する〉

 

 

 

 

 

〈お花畑となった山頂の草叢〉

〈朝日を浴びるツリガネニンジンの花〉

 

 

8:49〜9:31 九合目東屋

  山頂の北側に回り込むと風当たりは弱まった。無人の九合目の東屋でゆっくりとすることとした。ここは掛頭山のリフトデッキと同様に暑中に涼を得るのに打ってつけのところである。この日も段々と強くなって行く日射しを避けて、風通しの良い東屋に入ると肌寒い程であった。きれいに掃除された板間に陣取って軽食とコーヒーを摂りながら、ラジオから流れる音楽に耳を傾けた。いつまでもいたい所ではあったが、暑くなる前には下山したいので40分余の滞在で下山の途に就くこととした。東屋でノンビリしている間に周囲の眺望は一変しており、恐羅漢山や十方山、阿佐山などに掛かっていた雲はもう姿を消していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登山道沿いに咲くマツムシソウ〉

 

 

〈九合目の東屋でノンビリと・・・!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈九合目東屋から深入山の山頂部を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈九合目辺りからの臥龍山、掛頭山方面の眺望〉

 

 

 

 

 

 

〈天狗石山〜阿佐山の連山を望む!〉

〈遙か大江高山の火山群を望む〉

 

 

 

 

 

〈八畳岩から深入山々頂を仰ぎ見る〉

〈展望岩から雲の取れた恐羅漢山、十方山を遠望する〉

 

 

10:03〜10:07 西尾根上三叉路

  西尾根にある東屋の下の三叉路で3人組の登山者にお会いした。その中に10日程前にもこの山に登られた方がいて、その時に比べると花の数が格段に少なくなっていると教えてくれた。下界ではずっと猛暑騒ぎが続いているが、山上では確実に季節が進んでいるようだ。この三叉路から林間コースの順路を辿って西尾根を下るのでは距離が短くて物足りないので、ここは西登山口への道を採って西登山口から南登山口への巻き道でグリーンシャワーに戻ることとした。昨年の夏もこのルートで登ったが、同様に静かで良く整備されたコースであった。でっかいツチアケビの果実にも出合うことが出来た。

 

 

 

 

〈西尾根上の三叉路と東屋〉

〈西尾根東屋前から深入山々頂を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

〈西登山口へと下る登山道〉

〈路傍にツチアケビが数株見えた〉

 

 

10:23 南登山口巻き道分岐

  西登山口まであと200メートルという所で南登山口への巻き道が左に分岐していた。樹林を通して国道191号線が直ぐ下に見え、西登山口にある東屋も垣間見ることが出来た。コナラの林を抜けて行く巻き道もきれいに整備されていた。時折聞こえる国道を疾走する車の騒音に驚かされたりもしたが、10分余で林間コース順路の西尾根ルートに合流し、更に5分程で樹林を抜けてキャンプ場やグランドゴルフ場のある深入山南斜面に出ることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西登山口の直ぐ上の分岐から南登山口への巻き道に入った〉

 

 

〈コナラの林を抜け行く巻き道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈晩夏を迎えて各種のキノコが目に付いた〉

 

 

 

 

 

 

〈猛暑を運ぶ日射しが射してくる時間となった・・・〉

〈西尾根を上がる林間コースの分岐〉

 

 

10:48 南登山口

  3時間半足らずの山行を終えて南登山口に帰着した。グルーンシャワーの広い駐車場には10台程の車が停まっていた。周辺には夏休み最後の週末を楽しむ家族連れの姿が幾組かとグランドにはサッカー合宿中の小学生の姿などがあったが、いつもは年配者で賑わっているグランドゴルフ場には人の姿がなかった。連日の暑さに、こちらは敬遠されているのであろうか。南登山口から深入山へ向かう人の姿は幾組か見ることが出来た。

 

 

 

 

〈グリーンシャワーに下って来た!〉

〈南登山口から深入山を仰ぎ見る〉

 

 

〔山行所感〕

  連日の酷暑に山行の意欲も萎えようかという日々である。8月も終わろうかという時節に、猛暑日が10日以上も連続するというのは異常であり、「これは災害である」という意見も届いた。でも何処かへ出掛けたい。そこで思い付いたのが、深入山の早朝の登攀であった。さすがにここでは朝の直射日光も本来のこの季節なりに柔らかく感じられた。汗を大して掻くこともなく3時間半足らずの山行を楽しむことが出来た。

  深入山は季節季節の花々に出合う絶好の山である。8月の中頃に登れば秋の訪れ間近を感じさせる晩夏の花々の饗宴に立ち会えるのであるが、今年はこの時期をちょっと外して御馳走の少なくなった最終盤になってしまったようであった。少々の寒暖は気にせずに、確実に季節の歩みを刻み続ける自然の大きさに感嘆してしまう。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

 

《この日出会った花々》

 

 

 

 

〈ワレモコウ(バラ科)

〈ツリガネニンジン(キキョウ科)〉

 

 

 

 

 

〈フジバカマ(キク科)〉

〈ヤマハギ(マメ科)〉

 

 

 

 

 

〈ママコナ(ゴマノハグサ科)〉

〈キキョウ(キキョウ科)〉

 

 

 

 

 

〈ハバヤマボクチ(キク科)〉

〈シラヤマギク(キク科)〉

 

 

 

 

 

〈シュロソウ(ユリ科)〉

〈オミナエシ(オミナエシ科)〉

 

 

 

 

 

〈カワラボウフウ(セリ科)〉

〈カワラナデシコ(ナデシコ科)〉

 

 

 

 

 

〈キキョウ(蕾)(キキョウ科)〉

〈ウツボグサ(シソ科)〉

 

 

 

 

 

〈コオニユリ(ユリ科)〉

〈ヤマジノホトトギス(ユリ科)〉

 

 

 

 

 

〈オトギリソウ(オトギリソウ科)〉

〈マツムシソウ(マツムシソウ科)〉

 

 

 

 

 

〈ユウスゲ(ユリ科)〉

〈キンミズヒキ(バラ科)〉

 

 

 

 

 

〈ノアザミ(キク科)〉

〈ツチアケビ(ラン科)〉

 

 

 

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