玖珠富士へと続く県境の縦走路を行く 一目山(1,287.4m)・ミソコブシ(1,299.6m)・涌蓋山(1,499.5m

大分県玖珠郡九重町・熊本県阿蘇郡小国町

2010年9月25日(土)         門久単独

 

 

 

 

 

 

〈長い尾根道を遙か先の涌蓋山を目指して行く〉

 

 

 

長い間いつかは行ってみようと思い続けている山がある。

この九重山系の涌蓋山もそんな山の一つである。

夏が終わったばかりで、紅葉にはまだ早過ぎる端境期のこの時期に、

思い切って九州へのプチ遠征を挙行して、この山に登ってみることとした。

登り口は筋湯温泉に行く時によく見ていた一目山の登山口とした。

 

《山行記録》

筋湯温泉7:16・・・・7:26小松地獄駐車場・・・・7:33九州電力八丁原地熱発電所入口・・・・7:51一目山登山口7:52・・・・8:15一目山(ひとめやま、1,287.4m)8:19・・・・8:32林道出合8:35・・・・9:28ミソコブシ(1,299.6)9:30・・・・9:55疥癬湯道合流9:56・・・・9:59林道出合・・・・10:01涌蓋越え・・・・10:38女岳10:40・・・・10:53涌蓋山(わいたさん、1,499.5m)11:48・・・・11:59女岳・・・・12:22涌蓋越え・・・・12:28一目山道分岐・・・・12:44石ノ塔駐車場・・・・13:22林道出合・・・・13:33疥癬湯駐車場・・・・13:39ひぜん湯入口・・・・13:56筋湯温泉

〔総所要時間:6時間40分、昼食・休憩等:1時間08分、正味所要時間:5時間32分、歩行距離:13.2q、累積標高差:±909m

 

 7:16 筋湯温泉

  大分道を九重インターチェンジで降りて、九重町役場前から四季彩ロードに入り筋湯温泉を目指した。町田バーネット牧場近くで日の出直後の朝日に出合い、直ぐ先の天ヶ谷貯水池上の峠で玖珠川の谷間に漂う雲海を見た。眼前に見えたこの日登る予定の涌蓋山の山頂付近には不気味な傘雲が懸っていた。傘雲は悪天の兆しなのだが・・・。

  旧知の筋湯温泉の駐車場に愛車を停めて登山仕度を整えた。ここからは車道を瀬の本高原方面へ一目山登山口まで歩いた。途中に小松地獄(筋湯温泉名物の蒸し鶏を作るのがここらしい)への入口や濛々と蒸気を上げる八丁原地熱発電所などがあった。路傍にはサンヨウシャジンなどの秋の花々が見られた。

 

 

 

 

〈九重ICからの四季彩ロードで朝日に出逢った〉

                   〈雲海の向こうに朝の九重連山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈朝の雲海に浮かぶ涌蓋山は不気味な傘雲を被っていた〉

 

 

 

 

 

 

〈筋湯温泉から涌蓋山を仰ぐも厚い雲の中に隠れていた〉

                              〈八丁原地熱発電所〉

 

 

 7:51〜7:52 一目山登山口

  30分余りの歩行で一目山登山口の駐車場に出合った。車道の路側に既に12台の車が停まっていた。仲々の人気の山のようである。駐車場の直ぐ先に登山口があった。車止めをした林道が車道から分岐しており、午後遅くの入山は控えるようにとの注意書が立てられてあった。林道に入って数分の左手の草叢に一目山山頂に向かう踏み跡の入口があった。山の中腹にはグループ登山者の列があった。その後を追って山頂を目指した。

 

 

 

 

〈一目山登山口で身仕度を整える登山者〉

                        〈一目山登山口(右手に入る)〉

 

 

 

 

 

〈登山口から直ぐに草叢の中の踏み跡に入り行く〉

                       〈八丁原地熱発電所を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ススキの穂が波打つ一目山東面を登り行く〉

 

 

 

 8:15〜8:19 一目山(1,287.4m)

  登山口の標高は1,140m程度なので、標高差150メートル弱の登攀でもう一目山の山頂に着いた。三等三角点のある立派な山頂であった。何よりも周囲360度の眺望が立派であった。阿蘇五岳や九重連山、由布岳・鶴見岳など九州全体を見渡せるのではないかと見紛う程の大眺望であった。北方向にはこれから向かう涌蓋山がまだ山頂付近を雲に隠したまま、うねるような長い尾根筋の先にどっしりと構えていた。

山頂から一旦北側の林道に下り暫し地溝帯のような所を歩いてから、牧場の柵を抜けて草原の尾根道に乗った。尾根筋には鉄条網が敷設されておりやや牧歌的な気分を削がれたが、眺望だけは気宇壮大であった。その中を若干のアップダウンを繰り返しながら次のピークのミソコブシを目指した。

 

 

 

 

 

 

 

〈一目山山頂広場から阿蘇五岳を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈北へと続く県境尾根の先には雲を被った涌蓋山が控える〉

 

 

 

 

 

 

〈西側の丘に5基の風力発電の風車が〉

〈崩平山の遙か先に由布岳、鶴見岳が覗く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈下って来た一目山北面を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

〈一目山を下って林道に出合う〉

                             〈朝霧に濡れたノギク〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ミソコブシに続く長い尾根に乗る〉

 

 

 

 

 

 

〈尾根筋には牧場の鉄条網が張られている〉

                    〈振り返れば阿蘇五岳を望む大展望〉

 

 

 

 

 

〈鉄条網を回り込んでミソコブシを目指す〉

             〈小ピークから涌蓋山()、ミソコブシ(右)を望む〉

 

 

 9:28〜9:30 ミソコブシ(1,299.6m)

  ミソコブシとはまた不思議な名前である。由来はよく分からない。一目山と涌蓋山のほぼ中間にある草原のピークで、立派の山頂広場もあってそこには四等三角点も埋められていた。ここからの眺望も秀逸で、これから行く涌蓋山は前面に広い牧場を配して堂々たる佇まいで構えていた。また来し方を振り返れば長い尾根筋の先に阿蘇五岳などが眺められた。

  ミソコブシからは広い牧場を抜け、その先で疥癬湯(ひぜんゆ)からの道を合わせてから涌蓋越えの林道に出た。林道を10メートルも左手に歩くと右手の灌木帯に入る道標があった。暫し薄暗いコナラの樹林の中を抜けて行くと、馬酔木の多い斜面に出た。直ぐに草原の中を行くようになり、斜度を増していった。女岳への長い急坂であった。辛抱して暫し登っていけば、ケルンを積んだ小ピークに達した。ここまで来れば涌蓋山の山頂はもう直ぐである。

 

 

 

 

〈ミソコブシ山頂は四等三角点のあるピークだ〉

                      〈ミソコブシ山頂から涌蓋山を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈広大な放牧場越しに涌蓋山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈放牧地を横切って行く登山う者の列〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈下って来たミソコブシのピークを振り返る〉

 

 

 

 

 

 

〈涌蓋越え:右手の林に入る〉

                         〈女岳への険しい上りが続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈女岳付近から九重連山を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈馬の背の尾根筋を通って涌蓋山への最後の上りへ〉

 

 

 

〈女岳のケルン越しに涌蓋山を仰ぎ見る〉

 

 

10:53〜11:48 涌蓋山(1,499.5m)

  涌蓋山の山頂は東西に細長い平らかな広い草地であった。その広い草地のあちこちに先客が陣取ってちょっと早い昼食や休憩をとっていた。正面には九重連山がその全容を見せており、これを見るだけでここまで来た甲斐があったと思われた。阿蘇五岳や由布岳も眺望出来た。ただ山頂の西側の熊本県方面は灌木の背が高く眺望が得られなかった。広場の一角で昼食を摂っている間にも多くの登山者が登って来た。団体やグループの登山者が多く、幾組かが集うと忽ち賑やかになった。小一時間の山頂滞在の後で下山の途に就くこととした。広大な眺望の中を女岳から涌蓋越えに下って行った。

 

 

 

 

〈東西に長い涌蓋山々頂〉

                              〈涌蓋山の山頂標識〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈涌蓋山々頂から九重連山を眺望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈南方向遙かには阿蘇五岳が望める〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈一時雲の中に姿を隠していた由布岳も姿を現したようだ!〉

 

 

 

 

 

 

〈山頂の祠〉

                   〈団体やグループ登山者で賑わう山頂〉

 

 

 

 

 

〈下山路:女岳へと続く馬の背の尾根〉

       〈辿って来た一目山からの山域を眺めながら下山の途へ〉

 

 

 

 

 

〈涌蓋越え付近のコナラの林〉

                            〈涌蓋越え付近の林道〉

 

 

12:28 一目山方面分岐

  疥癬湯からの道と一目山方面からの道の合流点で、疥癬湯への道を採った。暫し防火帯に沿った平らな牧草地を歩き、一旦牧柵を抜けるとやはり牧草地の中の下り斜面となった。黒い牛の溜まり場を横に見てなおも草地の中を抜けて下っていくと、石ノ塔の電波反射板が見えて来た。その右手の谷間に回り込むと本格的な牧道の扉があって、そこを抜けると一気に斜度を増して八丁原の地熱発電所や筋湯温泉などを見下ろしながら疥癬湯へと下って行った。玖珠川に面した疥癬湯から高みを走る県道40号線に上がって、上流方向に歩いて行けば筋湯温泉はそんなに遠くなかった。

 

 

 

 

左の踏み跡は疥癬湯へ、右は一目山方面へと続く〉

            〈牧場から一目山()、ミソコブシ()のピーク仰ぐ〉

 

 

 

 

 

疥癬湯への登山道を下り行く

                   〈放牧されている牛の群れに出合った〉

 

 

 

 

 

〈振り返れば涌蓋山がどっしりと控えていた〉

           〈反射板のある石ノ塔の右手を疥癬湯へと下り行く

 

 

 

 

 

 

 

 

〈筋湯温泉や八丁原地熱発電所が間近になってきた〉

 

 

 

 

 

 

疥癬湯の有料駐車場に下山

                      〈県道40号線からの疥癬湯入口

 

 

13:56 筋湯温泉

  県道40号線は玖珠川に沿って湯治場の趣のある湯坪温泉などを抜けて筋湯温泉まで上って来る言わば旧道に当たる道である。温泉街の入口から今のメイン道路の通る高みにある駐車場に戻った。下山後の風呂はやはりここ筋湯温泉の「うたせ湯」を外してはなるまいと、着替えを抱えて温泉街へ下って行った。趣のあった旅館が売りに出ていたり、レストランが閉じられていたりで温泉街も寂しくなっている様子であった。それでも「うたせ湯」だけは盛況で、昼下がりだと言うのに数多の入浴客の姿があった。入浴後に向かいの甲斐商店でコーヒー牛乳を買って飲んだ。これもささやかではあるがここでの楽しみの一つである。

 

 

 

 

〈旧道の終点の筋湯温泉に帰着〉

            〈川湯温泉名物の「うたせ湯」で山行の汗を流した〉

 

 

 

 

 

〈午後の筋湯からは涌蓋山が仰げた〉

                      〈ドライブウェイから仰いだ涌蓋山〉

 

 

〔山行所感〕

  九重連山に登った時に、必ずその北西方向に円錐形の美しい姿を見せてくれるのが涌蓋山であった。行ってみたいと調べてみると、三方向から登山路があり、その中でも一目山からの県境尾根ルートが楽しかろうということが分かった。いつか行ってみようという夢を現実のものにして、思った以上に素晴らしいルートであったと満足している。人気のコースで先ずは一般的なルートなのであろうが、ほぼ全ルートに亘って九重や阿蘇の大眺望を得られるということには、遠来のお上り登山者は参ってしまう。距離はやや長くなるものの、上りと下りでルートを変えてみることでやや変化もついて楽しかった。下山してからどの温泉に入るか迷うのもこの地域ならではの楽しみと言える。兎に角、温泉の数が多く、個性のある温泉も多過ぎるのは困りものである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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