霧に閉ざされた錦秋の名山を行く 安達太良山(1,699.6m)

福島県二本松市・郡山市

2010年10月11日(月) 体育の日        チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈錦秋の安達太良山を行く〉

 

 

 

体育の日に続く一週間に休暇を取り、会津を中心にした東北地方の紅葉狩り登山に出掛けた。

と同時に深田百名山のピークハントの山行でもあった。

折角の休暇ながら天気は今一つはっきりしない予報であったので、

現地に行ってから天気の推移を見て登る山の順序を決めることとした。

先ず第一日目は、福島県中通りに晴れの予報が出たので安達太良山に登ることとした。

 

《山行記録》

奥岳温泉(あだたらエキスプレス山麓駅)9:06――9:14山頂駅9:17・・・・9:21薬師岳みはらし台9:27・・・・10:01仙女平分岐・・・・10:40峰の辻入口・・・・10:47安達太良山(1,699.6m)11:37・・・・11:44峰の辻入口・・・・12:01峰の辻・・・・12:45くろがね小屋12:53・・・・13:08塩沢登山口道分岐・・・・13:27峰の辻分岐・・・・13:36勢至平13:48・・・・13:57八の字(馬車道を採る)・・・・14:34烏川橋14:44・・・・14:58奥岳温泉駐車場

〔あだたらエキスプレス山頂駅から:総所要時間:5時間41分、昼食・休憩等:1時間26分、正味所要時間:4時間15分、歩行距離:9.6q、累積標高差:+490m、−836m

 

 9:06 奥岳温泉(あだたらエキスプレス山麓駅)

   安達太良山への初陣の山行であるのでオーソドックスに奥岳温泉から入山することとして、今回はちょっと長めの遠征となるのでゴンドラ(あだたらエキスプレス)にも躊躇することなく乗ることとした。紅葉見物の大勢の観光客と共にゴンドラ乗り場に並び、山麓駅から薬師岳の肩の山頂駅までゴンドラに運んでもらった。上り行く程に、薬師岳の向こう側にある安達太良山の山頂部はガスに隠れていることが確認出来た。ただその前面の広大な斜面は黄色を中心にした見事な紅葉で埋められていた。

 

 

 

〈ゴンドラで出発!〉

〈晴れた中通りを俯瞰しながらゴンドラで行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈安達太良山の山上は錦色に染まる〉

 

 

 

 9:21〜9:27 薬師岳みはらし台

  ゴンドラの山頂駅から遊歩道を数分歩くと薬師岳見晴らし台であった。露岩が点在する山上の広場に沢山の登山者や観光客の姿があった。皆、安達太良山の方角を向いていた。その視線の先には錦織りなす紅葉の東面が拡がっていたが、その半ばから上は霧で覆われていた。観ている間にガスの占める部分が大きくなり、やがて紅葉の部分が殆どなくなってしまった。直ぐに眺望が回復する気配もなかったので、山頂へと続く登山道に向かった。立派な木道が樹林の中に設けられており、眺望は得られないもののそこにはゴンドラから続々とやってくる登山者の列があった。

 

 

 

 

〈大勢の登山者や観光客で埋まる薬師岳みはらし台〉

〈智恵子抄の世界・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈残念ながら安達太良山の稜線部はガスの中〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈安達太良山の紅葉は今が盛り・・・〉

 

 

 

 

 

 

〈山頂に向け木道を行く〉

〈登山道沿いの樹々も色づく〉

 

 

10:01 仙女平分岐

  緩やかに登ってきた尾根道も仙女平(せんにょだいら)分岐辺りから斜度が厳しくなって行った。尾根筋の紅葉が美しくなってきたが、濃いガスに覆われて色合いはひとつ冴えず、錦の絨毯のような拡がりも見ることが出来なかった。やがてガレた道になってきて、晴れておれば山頂部の乳首に例えられる岩峰を眺めることが出来るというが、ガスが益々濃くなってきて霧雨にようになり、それらを目にすることは出来なかった。

 

 

 

 

〈千女平分岐で憩う登山者〉

〈色付いた山上を行く〉

 

 

 

 

 

〈晴れていれば、山頂部が望める所であるが・・・・〉

〈生憎の天候であるが登山者の列が続く〉

 

 

10:47〜11:37 安達太良山(1,699.6m)

   頂上部は濃いガスに包まれて、薄いシルエットとなった乳首の岩峰以外に眺望は一切なかった。やや冷たい風が強くなってきたようで、多くの登山者は岩陰に身を隠すようにして昼食を摂っていた。我々は乳首の岩峰に上がる列の後ろに並んで、そのピーク上に頃合の良い岩陰を見付けてそこでランチタイムとした。食事の間にも天気が回復することはなかった。むしろ風が強くなってきて、肌寒さを感じるようになってきた。食後は山頂から牛の背を通り沼ノ平の噴火口を覗いてから馬ノ背分岐から峰の辻へ下ろうと計画してが、眺望も一切ないことから山頂部の「峰の辻入口」の分岐から直接峰の辻へ下ることとした。

 

 

 

 

〈安達太良山々頂に到着〉

〈ガスの中、夥しい登山者〉

 

 

 

 

 

〈乳首の岩峰の先端にも上ってみた〉

〈乳首の峰に建てられた二等三角点〉

 

 

 

 

 

〈「峰の辻入口」から下山開始〉

〈濃い霧の中を下り行く〉

 

 

12:10 峰の辻

  峰の辻も濃いガスで包まれていた。ここで下山道が二つに分れ、勢至平へ直接下る道もあるが、我々はくろがね小屋を経由する道を採った。多くの登山者の姿があったが、その殆どもこのルートを採っていた。登山道は北へ向かってドンドンを高度を下げて行ったが、登山道沿いはやがて綺麗に色づいた灌木帯となって行った。広々としたガレ場を下って行くと、くろがね小屋のすぐ上の台地に出た。台地上からはくろがね小屋やその下流域の谷間が望め、振り返れば安達太良山から鉄山にかけての尾根筋の東面が霧の中に微かに見えるようであった。その四周の全てが見事に紅葉していた。霧を通してでも見事な紅葉であったが、晴れておればこれはもう耐え難い程の美しさに違いないと思えた。

 

 

 

 

〈霧に閉ざされた「峰の辻」〉

〈登山道沿いの灌木もきれいに色づく〉

 

 

 

 

 

〈ガレ場を下り行く大勢の登山者〉

〈霧雨の降る中を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈「天狗の庭」辺りの谷間は紅葉の盛り!〉

 

 

〈色とりどりの斜面〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈くろがね小屋を見下ろす〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈湯川渓谷の源頭部を俯瞰する〉

 

 

 

12:45〜12:53 くろがね小屋

  くろがね小屋は湯川渓谷の源流部に建つ通年営業の小屋である。すぐ上流部に岳温泉の源泉が湧いており、そこからパイプで送られているという。小屋にも温泉があり、日帰り入浴も可能という。小屋の中にもその周辺にも大勢の登山者が憩うていた。くろがね小屋やその直ぐ下流域周辺の紅葉は特に美しかった。小屋から奥岳温泉へと広く平坦な道が続いているが、その道を歩けば歩く程に美しい紅葉のシーンを見付けて、歩みは遅々として捗らなかった。なんとかその美しい紅葉域を抜けだせそうになった頃、上空に青空が若干ながら覗くようになった。

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉に包まれたくろがね小屋〉

 

 

 

 

 

 

〈くろがね小屋の上流部には岳温泉の源泉が湧く〉

〈小屋付近で憩う登山者〉

 

 

 

 

 

〈小屋にも大勢の登山者の姿があった〉

〈小屋付近の登山道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈くろがね小屋の直ぐ下流域の紅葉〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今、紅葉が最高に美しい・・・・〉

 

 

 

 

 

 

〈霧の中に稜線が浮かび上がってきた)〉

〈「天然色」という言葉を思い出した登山道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉のクラデュエーション〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉の谷間を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

〈青空が見え始めたようだ・・・・〉

〈奥岳温泉に続く平坦な道を行く〉

 

 

13:36〜13:48 勢至平

  くろがね小屋と奥岳温泉の間の中程にある勢至平という台地上まで下って来た頃、陽光が射し始め、勢至平の広場に入ってみると安達太良山の東面のガスも晴れて山頂部まで見渡すことが出来た。東面斜面は逆光の中に見事な紅葉の絨毯を敷き詰めているようであった。広く平坦な登山道をなお下って行くと、「八の字」の分岐に出合った。ここで「旧道」と「馬車道」が分岐していた。旧道は古くからの山道で馬車道はそれまで辿ってきた広い登山道である。旧道の方がショートカット道であるようであったが、地元の人と思えると人達を始めほぼ全部の登山者は馬車道を採っていたので、我々もそれに従うこととした。馬車道は東に延びる尾根の南面斜面に幾度もジグザグを切って烏川の谷間へと下って行った。

 

 

 

 

〈勢至平を抜けて行く〉

〈中通りの平原を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈勢至平からやっと晴れた安達太良山々頂部を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

〈奥岳温泉までの道は意外な程に長い〉

〈樹間から再びガスが懸った山頂部を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

〈薬師岳を仰ぎ見る〉

〈紅葉した安達太良山東面を仰ぐ〉

 

 

14:56 奥岳温泉

  烏川に架かる烏川橋の下で汚れた登山靴を洗ってから、きれいな森の中の道を辿って奥岳温泉の駐車場に帰り着いた。もう午後3時近くで、朝には満杯に近かった駐車場の車も少なくなっていた。下山後は岳温泉の温泉街まで下って行って、メイン交差点にある古くからの日帰り・素泊まり温泉の「岳の湯」(電話0143−24−2139)に立ち寄って入浴した(入浴料一人300円)。

 

 

 

 

〈烏川橋詰で憩う登山者〉

〈奥岳温泉はもう直ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈奥岳温泉の臨時駐車場〉

 

 

〈下山後は岳温泉街の「岳の湯」に入浴〉

 

 

〔山行所感〕

  朝の会津は霧に包まれていたが、中通りは晴れていた。安達太良山はその境界上にあるが、稜線上は残念ながらほぼ一日霧の中に隠されていた。多分どこか近在の山上から安達太良山を見れば、山域は晴れているが山頂部だけは雲に覆われている景観を呈していたのだと思う。ここ一週間程、大気は山岳部の頂まで晴れさせる程には安定していないようだ。

  霧の中に見た紅葉であったが、ここの紅葉の重厚さはまったく凄いものだ。でかい山の全面が錦色に染まっているなどというのはそんなに見られるものではなかろう。も少し近くにある山であれば、わずか4時間程でこれだけの光景を目にすることが出来る訳だから、ちょくちょくと寄ってみたいものであるが・・・!荒々しい沼ノ平の噴火口も出来れば見てみたいものである。

  遠征第1日目は、かくも功罪あい半ばするような山行と相成った。とは言え、天候はほぼ予想していた範囲のものであったので、相対的には先ずは恵まれた山行であったと評価するのが妥当であろうか。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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