亀井谷から紅葉の山に登る 台所原・恐羅漢山(1,346.4m)

島根県益田市匹見町・広島県山県郡安芸太田町

2010年11月6日(土)   8人の仲間達+門久

 

 

 

 

 

 

〈渡渉を繰り返しながら亀井谷を登り行く〉

 

 

 

数々の障害があって2年間実現していなかったネット仲間を案内しての亀井谷〜台所原〜恐羅漢山への山行、

これを合計9名のメンバーで急遽挙行することとなった。

些か拙速でのメンバーの組成、登山計画の作成の感は否めないが、

救いは何よりもの好天、それに今が盛りの紅葉が登山ルートの中程でしっかりと待っていてくれることであった。

台所原、恐羅漢山は僅か3日振りでの再訪であったが、久し振りに亀井谷を歩くことはやはり楽しみなことであった。

 

《山行記録》

亀井谷駐車場9:35・・・・9:36車止め・・・・9:42亀井谷橋・・・・9:57亀井谷奥橋10:00・・・・10:20「広見入口10:21・・・・11:06最後の渡渉点11:07・・・・11:14三十三曲り入口・・・・12:05台所原(ミズナラ古木)12:06・・・・12:13台所原平(昼食)13:00・・・・13:06台所原13:08・・・・14:21台所原分れ・・・・14:23恐羅漢山(1,346.4m)14:42・・・・14:47立山尾根分岐・・・・14:48国設スキー場分れ・・・・15:07テレビアンテナ・・・・15:28牛小屋高原

〔総所要時間:5時間53分、昼食・休憩等:1時間14分、正味所要時間:4時間39分、歩行距離:86q、累積標高:+1,213m-758m

 

 9:35 亀井谷駐車場

  山口方面、呉・広島方面のメンバーが先ずはこの日の下山予定地の牛小屋高原に集合して、ここからは2台の車に同乗して登山口の亀井谷に向かった。国道191号線、出合原(道の駅「匹見峡」)から匹見へと向かう県道307号線に入り道川の集落から亀井谷に入った。県道から1.7qほど入った林道脇に車を10台程度停められる広場があって駐車場として利用させてもらっていたが、何とそこにはロープが張られてあり「駐車禁止」の札が掛かっていた。何故だか分からないが、仕方なく近くの道路の膨らみに車を停めることとした。 駐車地の直ぐ奥に車止めの鎖が掛かり「車両通行止め」の標識が架かっていた。その鎖を跨いで20分間ほどこの亀井谷林道を辿って行った。2つ目の橋の亀井谷奥橋を渡ったところで林道から外れて亀井谷川の川床に入ることになった。

 

 

 

〈ひと先ず集合した牛小屋高原から砥石郷山を仰ぎ見る〉

〈亀井谷林道脇の膨らみに駐車〉

 

 

 

 

〈かつて駐車していた広場は何故か駐車禁止となっていた〉

〈亀井谷林道の車止め〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈暫し亀井谷林道を歩く〉

 

 

 

 9:57〜10:00 亀井谷奥橋

  亀井谷奥橋北詰から林道は大きく左に曲折して山の上へと続いている。我々はその道路の膨らみで衣類調整の休憩を取ってから、直ぐ右手の笹原の中に続いている川床に続いている踏み跡に入って行った。踏み跡は直ぐに川床に下りて渓流の右岸から左岸に渡渉した。暫し左岸の川床の高みの中に踏み跡は続いていた。その後幾度も渡渉を繰り返しながら、概して川床の草地の中を歩いて上流へと向かった。踏み跡は比較的しっかりとしており、渡渉点にはテーピングもあるので注意深くルートファインディングしていけば先ず迷うことはないと思う。ただ、河原のゴロ石には浮石も多く、滑り易い所も多いのでが滑ったり、転んだりしないように気を付けることが肝要である。

 

 

 

〈亀井谷奥橋上からこれから上り行く亀井谷川の上流方向を覗く〉

〈深い笹を暫し漕いで亀井谷川の川床を目指す〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈亀井谷奥橋の直ぐ上流部の亀井谷川〉

 

 

 

 

 

〈先ず最初の渡渉〉

〈概して川床の高みに踏み跡が続いている〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈徐々に野趣に富んだ景色となって行く〉

 

 

〈河岸の斜面の樹々も色付き始めていた〉

 

 

10:20〜10:21 広見入口

  亀井谷奥橋詰の入山口から20分間程踏み跡歩きにも慣れて来た頃に、灌木の繁った中州に踏み入って行った。そこにお馴染みのブナの木肌に「広見入口」と刻した道標があった。ここから右手にジョシ谷が分岐しており、そこを辿ればジョシのキビレを越えて広見谷に出ることが出来る。ジョシ谷の谷口は大きくなく、注意深く観察していないとテーピィングも見付かりそうにない感じであった。我々はジョシ谷入口を右に見送って更に亀井谷川を遡って行った。歩き難い河岸の踏み跡から一度渡渉するとかつて鉱山があった頃の木馬道であったと思われる右岸の高みに付けられた平らかな道路地形の中の踏み跡と辿って行った。道中には熊の糞も多く、頭上には熊棚が幾つも見られた。もう一度渡渉して左岸に渡り河岸の踏み跡でひとつマウンドを越えるとこの日最後の渡渉点があった。ここを渡って暫し右岸の高みの踏み跡を辿って行くと33曲がりの入口に辿り着いた。

 

 

 

〈ジョシ谷が分岐する「広見入口」〉

〈樹々越しに紅葉した山肌が覗くようになってきた〉

 

 

 

 

〈ゴロゴロした岩の上を伝って河原を上る〉

〈小さな滝の下を渡渉する〉

 

 

 

 

〈かつての木馬道跡らしき所を暫し上り行く〉

〈頭上のブナの樹の枝には“熊棚”が・・・!〉

 

 

 

 

〈もう何度渡渉を繰り返したろうか・・・!?〉

〈かつて人間の活動があったことが分かる石垣群〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日最後の渡渉〉

〈まだまだ険しい谷間が山奥に続いている〉

 

 

11:14 三十三曲り入口

  亀井谷に右岸から流れ落ちる険しい枝沢があり、この枝沢に向かって右手にこれまた険しい枝尾根が通っている。この枝尾根は笹で覆われたミズナラやブナの森で、そこにジグザグを描いて小路が上へ上へと延びている。33の曲がり角があろうかというので33曲がりと呼ばれている難所である。我々も笹で覆われこの急坂を登った。曲がり角を数えていた仲間は22ほどは確認出来たようであるが、確かなことはやはり分からなかった。33曲がりは15分程で登り切るが、その後はまた長い中川山への尾根の南面を巻く道が続いていた。背の高い笹原の中に踏み跡が続いている。足元は滑り易く、笹の幹を掴みながら巻き道を登って行った。行く程に森の紅葉は色増してきて、稜線部直下などは今が盛りの見事な色合いであった。巻き道が尾根筋を越えると、もう台所原は近い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈三十三曲がりを登り行く〉

 

 

〈足元には深い笹原が拡がる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈森の樹々は見事に紅葉を始めていた!〉

 

 

〈三十三曲がりの後には長い巻き道が続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈亀井谷右斜面の最上部は見事な紅葉に彩られていた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈頭上にも目が覚めるような紅葉が拡がっていた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈右岸斜面最上部のブナ林はこんな色合いであった!〉

 

 

 

〈路傍を彩る紅いカエデ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈長い巻き道が終わり、ここを下るといよいよ台所原だ!〉

 

 

〈台所原のミズナラ古木〉

 

 

12:13〜13:00 台所原平

  台所原に着いたのは正午過ぎであった。昼食を取る場所は台所原平しかないだろうと、一旦台所原を抜けて広場に出た。台所原平の広場周辺の森の紅葉は3日前に比べて色を増しており、一層の秋の深まりを感じさせた。その絶景の中で、ゆっくりと昼食を摂った。昼食後は再び台所原に引き返して、ミズナラ古木のある「台所原4丁目」から恐羅漢山を目指した。ここからが台所原のブナ林の核心部となるが、3日前に比べると紅葉盛りの標高が大分下って来ており、その色合いも黄金色となり益々艶やかになっていた。この森に入ると、メンバーの足取りが鈍くなることは仕方なかった。思い思いに美しい紅葉に感嘆しながらゆっくりと登って行った。稜線に近付くと、落葉した森もやや下がってきており、高い樹の上に架かった熊棚もはっきりと認められた。

 

 

 

 

 

 

 

〈台所原平でランチタイムを取った〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈台所原平の周りの紅葉は益々色を増していた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈のっぽブナもより濃い色合いに包まれていた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈台所原平の直ぐ西側斜面の紅葉〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈再び台所原へと入って行く〉

 

 

〈黄金色に輝く台所原のブナ林〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈頭上はブナ黄葉の天井〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈黄色から黄金色へと移り行くブナ古木〉

 

 

〈青空にブナの紅葉はより鮮やか!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈輝く黄金色の森に分け入る〉

 

 

 

〈色合いを増した台所原を登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈最後で最高の色合いに染まったブナの梢〉

 

 

 

 

 

〈稜線直下辺りのブナの枝には“熊棚”が・・・〉

〈樹の幹にははっきりとした熊の爪跡が続いていた〉

 

 

14:23〜14:42 恐羅漢山(1,346.4m)

  午後2時を大きく回った恐羅漢山の山頂には数組の登山者の姿があった。この様子では、正午前後には今日も賑わっていたであろうことが想像出来た。この時間になると、雲ひとつなく晴れ渡っていた空に雲が浮かび、空気に靄のようなものがかかり眺望が霞んできていた。今日の我々の主目的は亀井谷と盛りの紅葉であり、それらを全て満喫し終えた直後ゆえに山頂の高揚感は今ひとつもふたつもなかったようであった。記念撮影を終えて早々に下山の途に就いた。3日前に続いて、この日も立山尾根ルートで下ることとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今日の眺望はやや霞んでいた〉

 

 

 

〈恐羅漢山山頂〉

 

 

 

 

〈稜線から立山尾根に下る〉

〈恐羅漢スキー場最上部を下り行く〉

 

 

 

 

〈スキー場ゲレンデから砥石郷山、牛小屋谷を望む〉

〈午後の陽射しに色合いを増した内黒峠へ続く峰々〉

 

 

15:28 牛小屋高原

  立山尾根でこんな遅い時間にも拘わらず登って来た感のあった大阪からの50名のツアー登山の団体の通過を待ったりしていたので、ちょっと余分に時間がかかって牛小屋高原に下って来た。ここに残していた2台の車にメンバーが分乗して、再び亀井谷に朝停めた車に回収に向かった。

 

 

 

〈リフトの準備オーケーのスキー場周辺も秋色に染まってきた〉

〈牛小屋高原の恐羅漢山登山口〉

 

 

〔山行所感〕

  山口から「ランボーとテクテクの山旅」のランボーさん夫妻、「かずの里山を行く」のかずさん、それに笹尾根さんが来られ、広島からは3日前に続き「気ままな山登り」ご夫妻、仁王さん夫妻が参加しての山行となった。昨年5月以来の亀井谷であったが、やはりあの谷は野趣に富み、またほどほどに歩ける踏み跡があって、ちょっと気分を変えた山行にはうって付けのところである。2年前に皆さんにご案内することを約束していたが、その後天気との折り合いが悪かったり等々で仲々それを果たすことが出来ていなかったので、今回それを成就出来て先ずはめでたしめでたしである。盛りの紅葉も相俟って、メンバーの皆さんそれぞれにご満足の様子であったので、こちらも嬉しい限りであった。この日は本来の予定より1週間早めて急遽決まった山行であったので、今回参加出来なかった人達もおられた。これらの人達には心からお詫びを申し上げなければいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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