深くて静謐な森を抜けて 引き明けの森・天上山(972.6m)

広島県山県郡安芸太田町・広島市佐伯区湯来町

2010年11月13日(土)    6人の仲間達+チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈巨樹と紅葉の「引き明けの森」〉

 

 

 

西中国山地の紅葉前線も標高1,000メートルの等高線を下る頃になり、

静かに濃密な紅葉で埋まる天上山の中腹の「引き明けの森」の紅葉が気になってきていた。

月光さんが以前から秋の「引き明けの森」に行きたいと言っていたのを思い出して、

何人かにも声を掛けてみると急遽ではあったが8人の登山隊を編成出来た。

 

《山行記録》

龍頭峡駐車場8:57・・・・9:05龍頭橋9:07・・・・9:10なめら滝・・・・9:15二段の滝9:18・・・・9:20奥の滝9:26・・・・9:29二段の滝・・・・9:46登山道出合・・・・9:591堰堤下・・・・10:072堰堤下・・・・10:19「引き明けの森」標柱10:25・・・・10:32炭焼窯跡・・・・10:36栃の古木10:43・・・・10:44分岐(左折)・・・・11:11合流点11:13・・・・11:19「悠久の森」入口(天上山林道)・・・・11:29横泓人工林ルート登山口11:30・・・・11:47横泓人工林・・・・12:13天上山(972.6m)13:00・・・・13:22天上山林道(「悠久の森」入口)・・・・13:29分岐13:30・・・・13:40合流点・・・・13:41栃の古木・・・・13:46「引き明けの森」標柱13:51・・・・14:022堰堤・・・・14:091堰堤・・・・14:18二段の滝道分岐・・・・14:35龍頭橋・・・・14:43龍頭峡駐車場

〔総所要時間:5時間46分、昼食・休憩等:1時間20分、正味所要時間:4時間26分、歩行距離:102q、累積標高差:±1,282m〕

 

 8:57 龍頭峡駐車場

  登山口の龍頭峡に入る前に筒賀の大歳神社に集合して天然記念物の大イチョウを見物した。ほぼ黄葉となっていたが、境内を黄金色に染める落葉にはあと数日を要するような塩梅であった。龍頭峡に入ると、園地の植樹した樹々もちょうど色付いており将に見頃となっていた。水汲み場から更に奥に車で入って休憩所「もくもく館」の下の駐車場に車を停めた。まだ観光客が来るには早い時間帯なのか、駐車場には我々の他には車はなかった。登山仕度を整えて、この日初めてこの山域に入るメンバーもいたることから、先ずは龍頭峡の滝見物を行くこととした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈あと数日すれば落葉も本格化しそう!〉

 

 

 

〈筒賀の大歳神社大イチョウ〉

 

 

 

 

〈龍頭峡森林館とその周辺の紅葉〉

〈三谷川沿いの渓谷も紅葉に包まれていた〉

 

 

 

 

〈駐車場から上流方向に向かう〉

〈龍頭橋詰を右に折れて二段の滝、奥の滝への遊歩道を採る〉

 

 

 9:15〜9:18 二段の滝

  渓流沿いの舗道を遡って龍頭橋の手前を右折して滝の懸る渓谷の中を行く道に入った。渓流沿いの樹々も綺麗に色付いてきていた。なめら滝を左にみてなお暫し行くと谷の右岸の懸崖に二段の滝が懸り、対岸の高みに展望台が設置されていた。残念ながらこのところの渇水で滝の水が貧弱で迫力がなかった。更に奥にある奥の滝もほぼ同じで、滝壺にも足を踏み入れることが出来た。二段の滝まで引き返して、その滝の下から左手の懸崖に敷設された登山道を採って天上山に続く登山道まで近道をすることとした。水害がある毎に通行止めとなる道であるが、今は通れるようであった。しかし、踏み入ってみると道は荒れ放題で、落石や倒木で通れない箇所もあってルートファインディングに苦心した。賢明な登山者はここは避けて、龍頭橋の上手の渡渉点からの正規の登山道に迂回するのが良いと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈二段の滝への谷間も彩りを変えていた〉

 

 

〈色付いた渓流沿いのカエデ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈二段の滝〉

〈奥の滝〉

 

 

 

 

〈奥の滝の滝口を仰ぐ〉

〈水量が少ない奥の滝の滝壺を覗いてみた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈二段の滝下からの荒れた登山道を天上山登山道へと向かう〉

 

 

〈断崖を直登する険路であった〉

 

 

 9:46 天上山登山道出合

  20分弱の懸崖上りで龍頭橋の上手の渡渉点から延びて来ている正規の登山道に合流出来た。「やれやれ」であった。登山道は懸崖右岸の中程を巻くように谷の奥に向かって敷設されている。時折金属製や丸太の危なっかしい橋や梯子が設けられており、そこを怖々と通過した。谷の奥の川床に達すると、やはり渇水しており渓谷に流れは殆どなかった。二つの砂防堰堤を越えて渓流沿いの道を上って行き、深い渓谷にいくつもの滝が落ちる難所の狭い谷筋を金属製の梯子などで登って行くと巨木の繁る森となって愈々「引き明けの森」の中へと入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈天上山登山道に出てひと息つく〉

〈季節外れの黄砂に霞む懸崖を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈渓流を彩る紅いカエデと白いコシアブラ〉

 

 

 

〈懸崖の高みに延びる巻き道を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈落葉が積もった登山道を登り行く〉

 

 

 

〈水の枯れた渓流を遡る〉

 

 

 

10:19〜10:25 「引き明けの森」の標柱

  「大谷引明天上山自然林・引き明けの森」と刻された標柱のある辺りから杉や樅や栂の古木の針葉樹林となる。暫くはこれらの針葉樹の巨木、古木の中を行く。針葉樹とてその巨木は人の心を癒してくれる。10分もその森を行くと、この森の主の大栃が聳えている。久し振りにこの主人に挨拶をした。その先で登山道が二つに分かれているが、ここは左手の道を採って「引き明けの森」を周回するように登って行った。ここからがこの森の核心部である。登山隊のメンバーの口から「キレイ」「ああ、キレイ」という言葉が連発された。この先はただ森の美しさ、見事な紅葉、黄葉に心奪われながら歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登山口から1時間20分で「引き明けの森」に入った〉

 

 

〈巨樹の足元を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉した斜面に立つ樅の古木〉

 

 

 

〈森の主のような栃の古木の下で暫し憩う〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈古木と黄葉のハーモニーが「引き明けの森」の魅力だ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈斜面を黄色の染めるカエデ〉

 

 

〈頭上を錦に彩るカエデも〉