錦秋の宮島を歩く 紅葉狩り・駒ヶ林(509m)

広島県廿日市市宮島町

2010年11月20日(土)       門久単独

 

 

 

 

 

 

〈将に錦秋の宮島である!〉

 

 

 

この時期には宮島の紅葉の状況が気になってくる。

山の紅葉が好きではあるが、宮島の紅葉はやはり特別で何を措いても見に行きたい。

好天に恵まれた週末の一日、出掛けるのがちょっと遅くなったが今年も出掛けることとした。

紅葉谷公園や大聖院などの紅葉はちょうど見頃を迎えた頃で、

これから一週間は最高の紅葉が楽しめようかという塩梅であった。

紅葉狩りで遅い時間となったものの、駒ヶ林にも登ってきた。

《山行記録》

宮島桟橋11:59・・・・12:11塔の岡12:15・・・・12:17千畳閣12:24・・・・12:34紅葉谷公園入口12:40・・・・12:50もみじ茶屋12:58・・・・13:00紅葉谷橋・・・・13:02宮島ロープウェイバス乗り場13:07・・・・13:16山村茶屋・・・(もみじ歩道)・・・13:19平松茶屋下13:25・・・(もみじ歩道)・・・13:31大聖院13:45・・・(あせび歩道)・・・14:02大元公園(昼食)14:29・・・・14:50大岩・・・・15:18大師堂・・・・15:29岩屋大師15:30・・・・15:34大元乗越・・・・15:45駒ヶ林(509m)15:59・・・・16:16石室・・・・16:20朝日観音・・・・16:58多宝塔・・・・17:10御笠浜17:13・・・・17:20宮島桟橋

〔総所要時間:5時間21分、昼食・休憩塔:1時間32分、正味所要時間:3時間49分、歩行距離:10.7q、累積標高差:±933m〕

 

11:59 宮島桟橋

  JR山陽線で宮島口駅へ。宮島口桟橋からの連絡船は紅葉狩り客で賑わっており、15分間隔の特別運行態勢を採っていた。宮島桟橋に到着したのはもう昼前の時間であったが、先ずは紅葉を見るのが先決と町家通りから塔の岡に上がり、久し振りに千畳閣(豊国神社)にも昇殿してみた。塔の岡を下ってから、数多の観光客に混じって厳島神社の裏手に廻り込んで紅葉のメインステージの紅葉谷公園へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

〈好天下、連絡船で宮島に渡る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉の塔の岡〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈色付いた宮島の街が望める千畳閣〉

 

 

 

12:34〜12:40 紅葉谷公園入口

  行き来する数多の観光客で紅葉谷公園入口の橋の上は人波が途切れることがなかった。園内に入って最初の藤棚公園からの道が合流する広場は早速に真っ赤なモミジで彩られていた。ここの紅葉は例年気に留めることはなかったが、今年は良い出来栄えであった。もみじ茶屋の辺りは、数多の樹々で混沌として落ち着かないが、今は無秩序ながらも仲々に良い錦に染まっていた。茶屋の上手の紅葉群はいつもながらの美しさ。紅葉谷橋を渡ると、宮島ロープウェイ連絡バスの停留所脇の古木が見事なオレンジ色の枝を大きく伸ばしていた。今年の紅葉谷公園の紅葉は、「良」の部類と言えようか。

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉谷公園の紅葉は今盛りに・・・!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈もみじ茶屋あたり〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈もみじ茶屋の切妻を紅く彩る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈色とりどり〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈一際艶やかに色付く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈錦色の空気の中を行き〉

 

 

 

13:16 藤棚公園

  紅葉谷公園を往復してから山村茶屋のある藤棚公園へ。公園から紅葉谷公園入口方面への下り口にある名木が今ひとつ元気がないのが気になった。藤棚公園から大聖院の間には「もみじ歩道」が延びている。厳島神社や宮島の町並みも望める高台を行く道である。その中程の平松茶屋周辺が艶やかな紅葉で彩られており、そこを通り掛かると今年も息を呑む感があった。紅葉の一大饗宴を楽しんでから文字通りのもみじ歩道を辿って大聖院へと下って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈もみじ歩道を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈もみじ歩道を覆う錦の樹々〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉した樹々越しに宮島の街を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈自然の織り成す色合い・・・、ただ感嘆するのみ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉の下で幟も今ひとつ存在感がない・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈足取りも軽く紅葉狩りを楽しむ〉

 

 

 

 

13:31〜13:45 大聖院

  大聖院は真言宗御室派の大本山の名刹である。厳島神社の別当寺であったことから今も不消霊火堂など島内各所に法堂伽藍が多い。ここはまた紅葉の美しい所でもある。波切不動明王を祀る勅願堂の裏手の八角堂、大師堂から摩尼殿にかけての斜面が一際見事で、今がちょうど見頃と言ったところであった。この寺院はゆっくりとしたい所ではあったが、まだ昼食を摂っておらず、紅葉狩りも大元公園を残していたので先を急ぐことにした。大聖院から大元公園へは「あせび歩道」が延びている。多宝塔や聚景荘を経由するこの遊歩道の一角にもきれいな紅葉が見られた。

 

 

 

 

 

 

 

〈勅願堂から大師堂への道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大師堂裏手の紅葉〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉した境内〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈錦に紅葉した樹々を見上げながら「あせび歩道」を行く〉

 

 

 

14:02〜14:29 大元公園

  あせび歩道から大元公園まで来ると、それまでの賑わいが何であったのかと思えるほどに人影も疎らで静かな世界となった。大元神社前ではガイドに連れられた小グループが地面を黒板代わりにして宮島七浦の説明を受けていた。大元神社から公園の奥に入って行くと、樅の巨木の林立した一角があり、そこはまた紅葉の見所でもあった。ここは谷間で日照時間も少ないせいか、紅葉も今始まったばかりといった風情で、色浅く初々しい紅葉が見られた。これもまた良きかな!この紅葉の森の一角で遅い昼食を摂った。

 

 

 

 

 

 

 

〈樅の古木の先に色付き始めた園地が拡がる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ひょっこりと野性味のある鹿が現れた〉

 

 

 

 

ここから登山編です

 

 昼食を終えるともう午後2時半になる頃であった。当初の想いでは午後2時までに大元公園を発てるようであれば弥山登山を可能かしていたが、もうその時限も過ぎていた。山は諦めて引き返すことも考えたが、駒ヶ林までならまだギリギリ日没までに下山出来るだろうと思い直して、大元橋を渡って大元ルートを登り始めた。石段の多い長いルートの道中で数多の下山者と行き違った。登り初めには日射しのあった谷間も、釣瓶落としの秋の陽が前峠山の陰に隠れると俄かに薄暗くなった。それはこの時間から登ろうかという登山者を十分に不安にさせるものであった。それでも、急坂の登山道を登り切ると、まだ山上は十分な陽の下にあり、大元乗越からショートカットして駒ヶ林に到達すると、向かい合う弥山の展望台からはまだまだ大勢の登山者の元気な声が響いてきていた。

 

 

 

〈大元橋を渡っていざ駒ヶ林への登山開始!〉

〈大元橋を渡った園地にも紅葉が・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ナナカマドに彩られた駒ヶ林の岩壁を見上げる〉

 

 

 

〈石段の多い大元ルートを一気に登る〉

 

 

 

 

〈「岩屋大師」に寄ってみた!〉

〈駒ヶ林へのショートカット道から岩船岳方面を望む〉

 

 

15:45〜15:59 駒ヶ林(509m)

  弥山山頂にはまだまだ大勢の人の姿があったが、駒ヶ林は無人の頂であった。もう午後4時前で、陽も大分西に傾いて、浅い角度の斜光が山頂部の露岩を照らしていた。その露岩に坐って暫し夕暮れ近くのまだまだ明るい大眺望を楽しんだ。後は陽が照らしてくれる多宝塔への尾根を一気に下るだけであった。険しい岩場を下り、朝日観音を後に、緩やかな尾根道に移る頃には、周囲の眺望もアーベントロートに染まるようになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

〈陽も西に傾きかけた駒ヶ林山頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈対岸に弥山山頂の展望台と巨岩が見える〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈遙か広島市街地方面を望む〉

 

 

 

 

 

〈険しい尾根筋を下って石室を通過する〉

〈多宝塔ルートの中程は深い羊歯の中を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈夕陽に染まる博打尾越しに広島市街地を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根筋から厳島神社、宮島市街地を俯瞰する〉

 

 

 

16:58 多宝塔

  午後5時直前、良い頃合に多宝塔まで下った。夕焼け空の下で黄葉した大願寺の大イチョウを見られるかと期待していたが、まだここのイチョウは緑色を呈していた。夕暮れ時のまだ明るい宮島には観光客の姿が多かった。平生であれば、もう静けさが漂う島内である筈であるが、さすがは紅葉のオンシーズンである。観光客に混じって厳島神社の裏手を廻って恋人達の姿の多くなった御笠浜に出て鳥居を眺めてから、賑わう商店街を避けて海岸の道を桟橋へと急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

〈午後5時直前に多宝塔に無事下山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈宮島の鳥居と行き来する宮島連絡船〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈満ち潮に足元を洗われる厳島神社鳥居〉

 

 

 

17:20 宮島桟橋

  まだまだ多い観光客に、連絡船は夕闇の迫り来るこの時間にも特別ダイヤでピストン輸送していた。桟橋に着いて間髪を入れずに乗船して島を後にした。陽も沈み、西の空の低みに残る夕焼けの照り返しでまだ明るい大野の瀬戸を連絡船は数多の観光客を乗せて渡った。

 

 

 

 

 

 

 

〈「秋の陽はつるべ落とし」の格言の通りに急速に日暮れていく宮島〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈経小屋山もシルエットとなった夕焼け〉

 

 

 

〔山行所感〕

  少雨、酷暑の長い夏があり、今秋の宮島の紅葉はどうなるものかと心配することもあったが、訪ねてみると紅葉谷公園などの紅葉は美しいこと格別であった。報道では、夏の間の水遣りなど地元の方々の並々ではないご努力があったとのこと。感謝せずには、この見事な紅葉は見られない。11月の下旬(遅い年は12月上旬)に、この紅葉の宮島を訪ねるのはやはり楽しみである。モミジの樹一本一本にも、出来の良い年とそうでない年がある。何年か振りに元気な姿を見せてくれた樹があると、これは嬉しいものである。今年は冴えない表情の樹には来年は頑張ってくれよと励ましたくもなってくる。また、来年も訪ねてきたいものである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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