積雪3メートル、モンスター群林立する 恐羅漢山(1,346.4m)

広島県山県郡安芸太田町

2011年2月4日(金)   仰天さん夫妻+友人の姉妹+チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈積雪3メートル、完全に雪に埋もれた恐羅漢山々頂〉

 

 

 

今冬の大雪に芸北の八幡では遂に積雪が2メートルを超えたという!

広島県と島根県の最高峰の恐羅漢山では山頂標識も雪に埋もれて、3メートルを超える積雪という。

恐羅漢山にチャレンジした多くのネット仲間が数々の試練に遭っておられるが、

我々もこの3メートル超えの積雪を見ておきたいと出掛けることとした。

週末に用件が控えているので、金曜日の休暇を活用した。

この日は前日に続き今冬では得難いような好天であった。

《山行記録》

牛小屋高原9:29・・・・9:32かやばゲレンデ9:36・・・・9:46百本杉9:50・・・・10:18主尾根出合10:23・・・・11:15立山尾根道分岐・・・・11:25恐羅漢山(1,346.4m)(昼食)12:31・・・・12:40立山尾根分岐・・・・13:13百本杉への支尾根分岐・・・・13:48 1,131.8mピーク・・・・14:00夏焼けのキビレ14:04・・・・14:31百本杉・・・・14:40かやばゲレンデ・・・・14:44牛小屋高原

〔総所要時間:5時間15分、昼食・休憩:1時間23分、正味所要時間:3時間52分、歩行距離:6.5q、累積標高差:±470m〕

 

 9:29 牛小屋高原

  中国道を戸河内ICで降りて、道路両側に雪の高い壁が出来た国道191号線、大規模林道を経由して牛小屋高原に辿り着いた。驚いたことに、牛小屋高原の広い駐車場はどこも雪に覆われて駐車不能、トイレのあるレストハウスは屋根から落ちた雪に埋もれてしまっていた。エコキャンプ場入口に積まれた雪の壁の手前の除雪した車道に車を停めさせてもらった。登山口も堆い雪の中で、様相は平常とは全く違うものであった。それでもスノーシューやワカンを装着して、この雪深い山の中への出発することとした。スキー場のかやばゲレンデ下でスノーシューが初めてのメンバーへの即席スノーシュー教室を暫し開いてから、前日のトレースが残る登山道へと進んで行った。

 

 

 

〈雪が分厚く積もった牛小屋高原〉

〈雪に埋もれた建物の間をいざ出発!〉

 

 

 

 

〈雪たっぷりのかやばゲレンデ〉

〈トレースを追って森林へ〉

 

 

 9:46〜9:50 百本杉

  登山口から15分程入った小尾根に乗った地点にちょっと纏まった杉林がある。安芸太田町が制作したトレッキングマップには「百本杉」と記載されている。雪の季節にはこの百本杉からの小尾根を辿ると夏焼けのキビレを回るのに比べ1時間足らずのショートカットとなる。この日の雪質もよく締まって良好だったので、このルートを採ることにした。前日のものと思われるトレースもしっかりついており、申し訳ないほどの楽な登攀となった。途中から見る砥石郷山や恐羅漢山々頂方面は深い雪の中で美しかった。

 

 

 

〈百本杉から支尾根を登ることに・・・〉

〈支尾根の急坂を登り行く〉

 

 

 

 

〈右手には砥石郷山の大きな山体が望めた〉

〈雪をたっぷり被った恐羅漢山々頂方面〉

 

 

10:18〜18:23 主尾根出合

  支尾根を登り切ってから主尾根に合流した。いずこもたっぷりの雪で、今年ばかりは踏み抜き心配する必要が全くなかった。主尾根上にも前日のトレースが続いていた。とは言え斜面の何処でも歩けるのではあるが・・・・。登り行く程に、樹木が纏った雪が段々に多くなって行き、やがて樹々はモンスターに変身してしまったようであった。この大雪による樹木への着雪で、例年美しい霧氷の形成は無理なようであった。山頂までそのモンスター群の中を縫うようにして登って行った。

 

 

 

〈支尾根から主尾根上に上がる〉

〈主尾根から天杉山を望む〉

 

 

 

 

〈たっぷり雪の積もった主尾根上を登り行く〉

〈シルエットの砥石郷山をバックに激登!〉

 

 

 

 

〈餅花の装飾・・・!?〉

〈杉の大木がモンスターに変身!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雪原を彩るモンスター群〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈杉の造形の先に砥石郷山を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈主尾根を登り来て山頂部を望む〉

 

 

 

11:15 立山尾根道分岐

  標識は雪の下深くに埋まっているが、立山尾根ルートの分岐点辺りと思われる地点まで登って来ると、山頂は目と鼻の先で、その手前の雪原が真っ白で美しかった。周囲には多くのモンスター群や各種の自然のオブジェが分布していた。山中に入ってから、我々のグループ以外の人間には会っていなかった。山頂にも人影はないようであった。その静かな雪原を一気に山頂へと登って行った。

 

 

 

 

 

 

 

〈様々なオブジェが雪原を飾る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈巨大なモンスターが今冬の厳しさを物語る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂直下の雪原〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂までもう一息だ・・・・〉

 

 

 

11:25〜12:31 恐羅漢山(1,346・4m)

  到達した恐羅漢山の山頂はいつものイメージとは遠く離れたものであった。やはり積雪は3メートルを超えているのであろう、山頂標識も無雪期には展望台となる岩もその姿はなく、すべて雪の下に埋もれていた。山頂広場の様相も平生とは全く異なってはいたが、樹木にどこか見覚えのあるところがあって、そこから推察すると山頂標識の場所が分った。雪の上に小さなマウンドが出ていたので、そこの雪を少し除けてみると、山頂標識の柱の頭が出てきた。こんな様子であるから、山頂は無雪期に比べると3メートル以上も高い展望台とも言えた。モンスター群に囲まれたその山頂展望台から周囲の峰々の見事な眺望を得ることが出来た。ただ、春のような好日だったので、靄が濃く深入山や臥龍山は漠としていた。無風のこの山頂で長い昼食を摂った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈恐羅漢山々頂部〉

 

 

〈山頂標識が雪に埋まった山頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈モンスター越しに旧羅漢山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈遙か広見山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈十方山の山稜が横たわる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈砥石郷山を遠望する〉

 

 

 

 

 

〈モンスター達の中で昼食を摂った〉

〈山頂の周りの造形〉

 

 

12:40 立山尾根道分岐

  長い昼食を終えて下山の途に就いた。ひとまずは登って来た道筋を百本杉への支尾根の分岐点まで戻ることとした。広い尾根筋であるので、トレースを離れて何処でも歩くことが出来た。やはり柔らかいヴァージンスノーの上の方がスノーシューでは歩き易い。モンスターやオブジェの品定めをしたり、枝への着雪の雪落としなどに興じながら快調に下って行った。

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂部から下って来る我れがメンバーたち〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今日は陽光を浴びて・・・・!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈快調に主尾根を下って行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1,131.8mピークの先に砥石郷山、聖山を望む

 

 

 

13:13 百本杉への支尾根分岐

  百本杉への支尾根の分岐点から折角の機会であるから上りとは違った道筋を採ることして、夏焼けのキビレを経由することとした。夏焼けのキビレへの尾根筋は単純な地形のように思えるが、積雪期には1,126m地点周辺の広く平らかな尾根筋などで方向感覚を失いそうになりがちで注意を要する所でもある。今では夏焼けのキビレを経由して登って来る登山者は少ないようで、この日も主尾根上には薄いトレースしか確認出来なかった。このトレースを辿ってみたが、尾根筋をかなり東へ外れた軌跡を描いていた。先人のトレースを離れて1,131.8mピークに立ち寄ってから、急傾斜面を夏焼けのキビレへと下って行った。

 

 

 

〈主尾根上で下って来た山頂方向を仰ぎ見る〉

〈1,131.8mピーク上に立つ「のっぽブナ」〉

 

 

 

 

〈1,131.8mピークから砥石郷山前峰を望む〉

〈夏焼けのキビレへの下り斜面〉

 

 

14:00〜14:04 夏焼けのキビレ

  夏焼けのキビレも深い雪で、ここに立つ指導標もその雪の下に埋もれていた。標識がないと、何のメリハリもない全くもって散文的な所であった。その上に、この峠にはトレースもなかった。どうも登山者はここまで入って来ないで、途中の支尾根から山中に入ったようであった。峠辺りの牛小屋高原への道も完全に雪に埋もれており、道筋さえも分からなかった。暫しルートファインディングの努力が要ったが、谷筋から急傾斜地を少し上がったところでテープを見付けることが出来た。やがて、先人のトレースにも出合えた。百本杉を過ぎると、もう登山口までは直ぐであった。

 

 

 

〈全てが雪に埋もれてしまった夏焼けのキビレ〉

〈夏焼けのキビレからの下山道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈百本杉の林〉

 

 

〈トレースを辿る〉

 

 

14:44 牛小屋高原

  牛小屋高原に下って来ると、朝は雪に埋もれていた3カ所の駐車場が綺麗に除雪されていた。翌日の土曜日に「第1回節分祭」というイベントが開催されると聞いていたので、その準備と言ったところであったのだろう。ただ、落雪に埋まったレストハウスはそのままであった。除雪された駐車場に一台の車が停められていた。山頂で我々が下山しようとしている時に単独行の男性が登って来られたが、その方のものであろうか。この日の入山者は、2組7人であったようだ。

 

 

 

〈牛小屋高原に下山〉

〈大雪に埋もれたレストハウス〉

 

 

〔山行所感〕

   怖いもの見たさとも言える山行動機であったが、絶好の好天に恵まれてこの上ないような楽で気持ちの良い山行となった。とは言え、3メートルを超える積雪の世界というのは尋常なものではなかった。山頂でのぐっと高い目の位置からの眺望は新鮮であった。見る光景も想像を超えていた。とても中国地方で見れる景色とは思えないものであった。ここに至るまでの風雪はやはり常軌を逸していたであろう。好天の下で、こんな絶景を見ることが出来た幸運には感謝しつつ、反対であった場合の備えも怠ることがないよう気を引き締めたいものである。 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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