大雪の後の真っ白き峰に再度登る 深入山(1,153.0m)

広島県山県郡安芸太田町

2011年2月13日(日)    チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈雪がいっぱいの深入山山頂〉

 

 

 

今冬の雪は際限がないようである・・・・!

広島県北の積雪量はそんな風に思っても非常識ではないような塩梅である。

北広島町八幡の積雪は2月12日(土)の深夜にまたしても2メートルを超えた。

この雪を一度目にし、出来るものなら近くの掛頭山に登ってみたいと、

決して芳しい天気予報の日ではなかったが出掛けてみた。

あまりにも凄い雪に芸北の山は諦めざると得ず、登ったのは今冬2度目の深入山とあいなった。

 

《山行記録》

いこいの村ひろしま12:05・・・・12:08(橇遊びの家族連れと談笑)12:13・・・・12:37テレビアンテナ・・・・12:42南東尾根に乗る・・・・12:45大デブリ12:48・・・・13:01露岩・・・・13:07コブ・・・・13:10南登山道合流・・・・13:23深入山(1,153.0m)13:29・・・・13:36南登山道分岐・・・・13:49南登山道を外れる・・・・13:53雪の深み13:56・・・・14:05山裾を巻く・・・・14:46テニスコート上・・・・14:26いこいの村ひろしま

〔総所要時間:2時間21分、休憩等:0時間17分、正味所要時間:2時間04分、歩行距離:3.3q、累積標高差:±383m〕

 

序章 豪雪の芸北・八幡

   六日市ICから西が雪で通行止めという中国道を戸河内ICで降りて国道191号線へ入った。「松原」を過ぎると国道はまだ除雪中で、圧雪が10センチメートルほど積もって真っ白な路面を走った。191スキー場入口で国道から県道115号線へ右折して、愈々八幡へと入った。直ぐに道路に面して高さ4〜5メートルはあろうかという雪の壁が現れた。八幡では間断なく雪が降り続いており、除雪作業に忙しい住民の姿も多かった。圧雪の県道を二川キャンプ場入口まで走ったが、そこも3メートルを超えようかという雪の壁であった。こんな状況では物理的にも、住民の方々への人情からしても、とても山に入る気持ちにはなれず引き返すこととした。途中、千町原の臥龍山登山口近くを通ると、2台の車が停まっていた。今はまだ浜田の女子大生平岡都さんの「鎮魂」の時という気持ちがなお強く、そのまま通過して国道191号線へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

〈4メートルを超える雪の壁が聳える八幡の集落〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈二川キャンプ場への道の入口には高さ3メートル程の壁が立つ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈豪雪に埋もれんとする八幡の集落〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈鐘楼も雪に埋もれた八幡の善法寺〉

 

 

 

 

 

〈八幡と国道191号線をむすぶ町道〉

〈圧雪に覆われた国道191号線〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈芸北・長者原の集落〉

 

 

 

12:05 いこいの村ひろしま

  八幡からの帰路に「いこいの村ひろしま」に立ち寄った。駐車場はほぼ満車で、雪に埋もれた車も何台かあった。朝方は雪が舞っていた深入山ではあったが、もう雪もすっかり上がっており山頂付近まで眺望があった。準備をして来ていた昼食をここで摂ってから、今年2度目の深入山登山にチャレンジすることとした。東登山口付近で橇遊びをしている家族連れと談笑してから登山を開始した。先行者のしっかりしたトレースが幾つか続いており、この日はそれらのひとつを辿って行くことにした。

 

 

 

〈雪に包まれた「いこいの村ひろしま」〉

〈登山口付近で橇遊び之興じる家族連れ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この雪の斜面を山頂に向けいざ出発!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈深入山の斜面を滑り降りるスノーボーダー〉

 

 

 

12:37 テレビアンテナ

  深入山の東斜面の中ほどに宿舎のテレビ用のアンテナがある。平生はこの辺りまで来ることはまずないが、積雪期には簡単に到達出来る。その直ぐ先で前回登った南東尾根に乗った。直ぐにこの小尾根の左右に大きなデブリ(雪崩跡)が沢山転がっているのを目にすることとなった。この辺りは将に雪崩の巣のようである。今はデブリの上に新雪が積もってしっかりと締まっているが、ちょっと陽気が良くなれば、また雪崩を繰り返すこととなりそうであった。デブリ帯を怖々と抜けて、麓から見上げると山頂と見紛うコブの上に出た。

 

 

 

〈斜面の中ほどに建つテレビのアンテナ〉

〈斜面に転ぶ雪崩のデブリ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雪崩のデブリの上に新雪が積る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈東斜面は雪崩の巣のようでデブリ群が続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈東南尾根の急傾斜面を露岩に向け登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈遙かに十方山、恐羅漢山、砥石郷山などの山並を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈南斜面の下にグリーンシャワーの広場を望む〉

 

 

 

13:07 コブ

  コブの上に乗ると山頂はもう目の前であった。白いお椀を伏せたような山頂部が意外にもまだまだ高く感じられた。振り返れば北を除いた方角の大展望台でもあった。雪原を進んで行くと、雪に殆ど埋まった東と南の登山道分岐の道標があり、その先から急峻な最後の上りが始まった。先行者がその急傾斜面で尻セードに興じており、急斜面を更に登り難い状態に変えていた。

 

 

 

 

 

 

 

〈上空に青空も見え始めた深入山々頂付近を望む〉

 

 

 

 

 

〈深入山々頂部〉

〈二軒小屋に続く横川川の谷を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈麓からは山頂のように見えるコブ(ニセ山頂)から大箒山方面を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈南登山道と東登山道の分岐から山頂を仰ぐ〉

 

 

13:23〜13:29 深入山(1,153.0m)

寒さや冷たさをそんなに感じることもなく山頂まで辿り着いた。ただ山頂だけは様子が違っており、山頂標識の向こうに臥龍山の姿を見たと思った途端に、凍てつくような風が頬を射した。ただ眺望は良かった。臥龍山の右奥にはこの日の朝に登れなかった掛頭山も綺麗に姿を現していた。つい先ほどまで姿を見せていた恐羅漢山方面はガスに隠れようとしていた。眼下の聖湖の湖面は氷の上に雪が積もっているらしく真っ白であった。冷たい山頂に長居は無用と早々に下山することとした。

  

 

 

 

 

 

 

〈深入山山頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂から臥龍山・掛頭山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂から9合目の東屋、遙かに聖湖、北西方面の山並を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈深入山山頂は凍てついていた!〉

 

 

 

13:36 南登山道分岐

  下山は、雪に殆ど埋まった道標から南登山口への尾根道を採ることとした。暫くヴァージンスノーの中を気持ち良く下って行くと、先行者のスノーシューのトレースに出逢った。トレースは従順に南口への夏山登山道を辿っていた。そのままグリーンシャワーまで下ってしまうと、「いこいの村ひろしま」まで帰るのが大変なので、尾根道が右に大きく曲折した直ぐ先で、ひとつ手前の小尾根に乗って下ることとした。そこをまた下り切るとまだまだ大変なので、グリーンシャワーのグランドに下る前に山裾をトラバースするように「いこいの村」を目指した。

 

 

 

〈これから下り行く南尾根〉

〈南尾根分岐辺りから深入山山頂部を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈まだ登り来るスキーヤーに挨拶をしながら下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈下り行くヴァージンスノーの尾根筋〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈見事な落書きで飾られた深入山東斜面〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈晴れ上がった深入山を振り返る〉

 

 

〈グリーンシャワーを下に見て下り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈東南尾根を巻きながらを仰ぎ見る〉

 

 

 

14:26 いこいの村ひろしま

  南登山道を迂回したものの山頂から1時間もかからぬ時間で下山出来た。山ではよくあることであるが、下山する頃になって曇天の空が青空に変わった。雪から曇天へ、そして青空へと、天気は幾色にも変転した一日でした。青空の下で見る深入山はそれまでの山とはまた全くの別の山のようでした。

 

 

 

〈「いこいの村ひろしま」に帰着〉

〈「いこいの村ひろしま」のロビーから雪の壁を見る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈「いこいの村ひろしま」の駐車場から深入山を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ボーダーの落書きを見るのも面白い〉

 

 

 

〔山行所感〕

  北広島町八幡の堆く積まれた雪、雪原の中に埋もれかけている集落、今冬2回目の深入山東斜面のデブリ群など、豪雪の中で度肝を抜かれるような光景に出逢った一日であった。全く今冬の雪は今までの常識では想像も出来ないことが多い。節分も過ぎて、早春の花々の季節も間近なのであろうが、巷間そんな気配は仲々感じられない。まだまだ雪を追っ掛けることが続くのであろうか?

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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