ミズナラ純林を抜けて歩く雪中山行 掛頭山(1,126.1m)

広島県山県郡北広島町

2011年2月20日(日)    仁王さん夫妻+門久

 

 

 

 

 

 

〈積雪2メートル程で嵩上げされた掛頭山頂辺りは周辺の峰々の絶好の展望台〉

 

 

 

潤沢な雪に覆われた中国山地の峰々、

風邪で体調はまだ不芳ながらも、雪山への誘いに抗し難く、

先般来懸案としていた掛頭山へ出掛けた。

お隣の臥龍山には多くの登山者の姿があるようであったが、

土草峠からの掛頭山への夏山登山道はトレースもなく静かな登山道であった。

山頂付近は芸北国際スキー場のスキーヤーの姿が多く見られたものの、

スキー場のゾーンを離れると訪れる登山者の姿もなく、広い雪原を独占といった感じであった。

下山は、掛頭山西面のミズナラの緩斜面を奔放に歩いて麓の二川キャンプ場にダイレクトに下った。

 

《山行記録》

二川キャンプ場入口10:30・・・・10:40二川キャンプ場・・・・11:06掛頭山林道(土獄線)分岐・・・・11:16土草峠・・・・11:32(小休止)11:34・・・・12:05テレビ塔12:12・・・・12:21掛頭山(1,126.1m)12:30・・・・12:41柏の樹の雪原(昼食)13:28・・・・14:00右隣の小尾根にトラバース・・・・14:10掛頭山林道出合・・・・14:25二川キャンプ場・・・・14:36町道交差点・・・・14:46二川キャンプ場入口

〔総所要時間:4時間16分、昼食・休憩等:1時間05分、正味所要時間:3時間11分、歩行距離:6.6q、累積標高差:±383m〕

 

 

10:30 八幡(二川キャンプ場入口)

  旧芸北町八幡の県道155号線は「二川キャンプ場入口」の除雪された退避所に2台の車を停めさせてもらった。キャンプ場を経て土草峠へと続く道筋には長靴で犬と散歩した足跡が残っているだけで、登山者のものと思われるトレースはなかった。一軒の農家の前を通り過ぎるとやがて進行方向に掛頭山のなだらかな稜線が仰げるようになった。霧ヶ谷湿原からの渓流を右に見て進んで行くと、右手から高原の自然館方向からの町道が合わさってきた。その道にも何のトレースもなかった。

 

 

 

〈県道155号線脇の除雪地に車を停めて掛頭山を目指した〉

〈雪原の向こうに目指す掛頭山を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈芸北高原の自然館からの町道はヴァージンスノーの道〉

 

 

 

10:40 二川キャンプ場

  町道三叉路の掛頭山寄りに二川キャンプ場が拡がっている。キャンプ場の管理棟には堆く雪が積もっていた。真っ白な雪原となったキャンプ場を右に見て土草峠への車道を歩いて行った。一切除雪もされていない道で、所々で大雪による倒木が行く手を遮った。大きな赤松の樹が多い。雪は良く締まっていて、スノーシューでもワカンでも殆ど沈むことがなかった。キャンプ場から25分程で雪に覆われた掛頭山林道が右に分れ、そのまま雪の車道を直進すると10分程で土草峠へ到着した。

 

 

 

〈掛頭山の懐に包まれたような二川キャンプ場〉

〈土草峠への道は時折雪による倒木に行く手を阻まれた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈右手に掛頭山林道(土獄線)が分岐する〉

 

 

 

〈掛頭山山頂へと続く電線帯〉

 

 

11:16 土草峠

  土草峠から夏山登山道の通る尾根筋に入った。登山口から直ぐにこの日最も厳しい急坂が始まった。山中の雪もほど良く締まっており、ワカンでも楽々と登れた。10分も登ると傾斜は緩やかとなりミズナラの多い林の中の緩斜面を登って行くようになった。時折ミズナラの巨木に加えて、ブナの古木も現れた。期待していた霧氷は、気温が高過ぎて見ることが出来なかった。コンディションの良い雪上を気持ち良く登って、登山口から50分程で山頂部の一角のテレビ塔の足元に到達した。2メートル近い積雪で平生は金網に囲まれて高い位置にあるパラボラアンテナ群にも手が届きそうであった。テレビ塔脇から東方向の好展望を楽しんでから、山頂へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈土草峠〉

 

 

〈土草峠から急峻な夏山登山道に入った〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈夏山登山道はミズナラの多い斜面を抜けて行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈老ブナの先に阿佐山々塊を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂部のテレビ塔も2m近い雪に背が低い〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈テレビ塔脇から阿佐山々塊を眺望〉

 

 

 

12:21〜12:;30掛頭山(1,126.1m)

  三等三角点のある山頂も厚い雪の下であった。GPSで山頂位置を確認してから記念撮影をした。山頂の直ぐ先が芸北国際スキー場のリフト山頂駅で、6人乗りの大型リフトが続々と大勢のスキーヤーやボーダーを運び上げてきていた。広い山頂台地の臥龍山や八幡原を望む一角にネットを張ってスキー客の展望台としていた。これはスキー客がスキー場の立地を理解するためにも仲々に良いサービスであると思った。そのネットの中のスキーヤーの脇を抜けて、柏の樹の枝が拡がった雪原を歩いて昼食を摂る好眺望地を捜した。

 

 

 

〈掛頭山々頂から芸北国際スキー場が望めた〉

〈山頂直下にあるスキー場リフト山頂駅〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大賑わいのスキー場リフト〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大眺望の中を行く・・・・〉

 

 

12:41〜13:28 ランチタイム(柏の樹林の雪原)

  スキー場のゾーンから離れて静かな柏の林の雪原で、深入山、恐羅漢山、臥龍山の西中国山地の三大峰を眺めながら昼食を摂ることにした。風も殆どなく、気温もほどほどで寒さや冷たさを感じないですむ絶好の日和であった。眺望も良く効いて、周囲の西中国山地の名峰達たちがくっきりと見えていた。やはり立春も過ぎて、大雪の中ながら春めいて来ているようであった。ノンビリと語らっていると、瞬く間に小一時間が経ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

〈この眺望の中でランチタイム〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈深入山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈恐羅漢山・砥石郷山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈臥龍山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈聖山〜高岳〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈弥畝山方面〉

 

 

 

13:28 掛頭山西斜面を下山

  下山にどのルートを採るか・・・、昼食中にもあれこれ検討した。登って来た道筋をピストンするのも今一つ面白味に欠けるとの想いであった。掛頭山の地形図を見ていて、登って来た北側の尾根の等高線が最も密で、西側の斜面の等高線が緩いことに気付いた。これならこの大雪であるので、直接に二川キャンプ場まで雪の中を下って行ける筈と読んだ。メンバーにも異存はなかった。磁石で進行方向を固定して、昼食場所から下り始めた。GPSが現在地を教えてくれるのは心強かった。大きな尾根はなく、小さな尾根が幾つか下っていた。幾つかの尾根をトラバースして渡りながら下って行った。掛頭山といえばミズナラの純林で有名であるが、我々のルートはその見事なミズナラの林の真っ只中を抜けて行った。これと言った難所もなく、40分程で掛頭山林道に出合い、そこからも尾根筋を辿ってキャンプ場に下った。

 

 

 

〈下山は掛頭山西面の緩斜面の雪原を下ることに〉

〈ミズナラの純林〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ミズナラ林の先に大佐山を望む〉

 

 

〈歩き易い斜面を下り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈小動物以外は通っていない緩斜面を抜けて行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ミズナラの純林の中を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈小尾根が尽きる〉

 

 

〈栃の木のある沢を渡って隣の尾根に乗る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈緩斜面を快調に下り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈掛頭山の西面を巻く掛頭山林道に出合う〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈林道を横切って更に広々とした尾根筋を下る〉

 

 

〈尾根も尽きると深い渓流に出合った〉

 

 

14:25 二川キャンプ場

  キャンプ場に出る直前に深い渓流に出合った。下りで出合う難所とすれば、林道の施設時に掘削した崖と渓流の渡渉点であろうと覚悟していた。前者は巧くかわすことが出来たが、後者は目の前に現れてしまった。しかし、そこはキャンプ場の園地に近いところで、渓流に沿って進んで行くと直ぐに園地出て、渓流は園内で暗渠となって事無きを得た。キャンプ場にはこの季節ゆえ、人の姿もトレースもなく、東屋やトイレの建物は半分埋もれて大きな綿帽子を被っていた。キャンプ場の園地を抜けて、午前中に通った土草峠への車道に出た。

 

 

 

 

 

 

 

〈雪に埋もれた二川キャンプ場に出た〉

 

 

 

 

 

〈二川キャンプ場を抜けて行く〉

〈キャンプ場入口の看板〉

 

 

14:46 八幡(二川キャンプ場入口)

  二川キャンプ場を出た所で、再び高原の自然館からの道に出合った。午前中は無垢の道であったが、我々が山中にいた間にスキーで来た御仁がいたようで、滑りが悪かったのか「ハ」の字、「ハ」の字でやって来て、我々の駐車位置までそれは続いていた。無事に4時間余の山行を終えて、愛車の駐車場所に帰ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

〈八幡の集落へ戻って来た!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈まだまだ深い雪に包まれた八幡の集落〉

 

 

 

〔山行所感〕

   風邪を押しての雪中山行であったが、山中では風邪のことを忘れるくらいに楽しかった。ミズナラ、ブナの巨木の林の霧氷も見たかったが、2月もこの時期になるともう暖か過ぎて無理であった。今年の大雪は、痛快なバリエーションルートを提供してくれた。山頂から一気に二川キャンプ場に下るなど仲々に再現出来ない楽しいルートであった。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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