山上はブリザード、元谷では晴れ上がる 伯耆大山

鳥取県西伯郡大山町

2011年3月12日(土)     友人A+門久(山上から「気ままな山登り」ご夫妻も)

 

 

 

 

 

 

〈濛々と雪煙りの立つ山頂を目指して北尾根を登る〉

 

 

 

3月に行く山としていた伯耆大山であった。

その3月も中旬を迎えて、いよいよ来週あたりからは本格的に春めいた天気に変わるようなので、

この週末に満を持した感じで行くことにした。

先々週、先週と大山地方の週末の天気はこの上ない程の上天気であったようであるが、

この日の天気予報も悪くなかった。

例年にない豪雪の今冬の大山はどんなものか、

その中に身を置いて体験してみることが大きな楽しみでもあった。

だが、大山の風は3週連続して優しい顔を見せてくれることはなかった・・・・ようだ!

 

《山行記録》

大山寺第4駐車場9:00・・・・9:12南光河原駐車場・・・・9:15大山夏山登山口9:16・・・・9:41衣類調整9:45・・・・9:52標高1,000m地点・・・・10:31五合目10:33・・・・10:55六合目避難小屋辺り・・・・11:05アイゼン装着11:17・・・・11:22休憩11:24・・・・11:40草鳴社ケルン11:46・・・・12:12六合目避難小屋・・・・12:25行者谷北尾根分岐12:26・・・・12:55行者谷出合12:59・・・・13:08元谷小屋(昼食)14:02・・・・14:14元谷大堰堤14:18・・・・14:32下宝珠越・ユートピア登山口・・・・14:37二俣・・・・14:44大神山神社奥院14:50・・・・15:00金門15:09・・・・15:20大山寺門前・・・・15:38大山情報館15:41・・・・15:46大山寺第4駐車場

〔総所要時間:6時間46分、昼食・休憩等:1時間48分、正味所要時間:4時間58分、歩行距離:7.8q、累積標高差:±904m〕

 

9:00 大山寺第4駐車場

  未明の5時20分に広島の自宅を友人の運転する車に乗せてもらって出発し、道後山の周辺の峠道が前日の雪もあって早朝にはアイスバーン状態であろうというので、高速道(山陽、岡山、米子道)を走って大山寺へ午前8時45分に到着した。南光河原駐車場は当然に満杯であろうと、大山寺の集落の外れの第4駐車場へ車を停めた。駐車場の周りや登山口へ向かう大山周回道路の雪の壁を見ると、ゆうに2メートルを超えて3〜4メートルもあろうかという高さであった。やはり尋常の雪の量ではない。それでも登山口からの雪道は、程良い硬さでトレースもしっかりついており、アイゼンなしで滑ることもなく登れた。5合目上で樹林帯を抜け出すまでは、気温もほどほどに高く無風で衣類調整をしながら快調に登れた。ただ、青空の好天を期待していたが、登り行く程に段々と灰色の空に変わって行ったようであった。

 

 

 

〈大山寺第4駐車場から北尾根、大山北壁を望む〉

〈大山夏山登山口〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雪のたっぷり積もった斜面を登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈やはり近年では例のない積雪のようだ〉

 

 

〈標高1000m地点を通過〉

 

 

 

 

〈3合目辺りから急傾斜面となる〉

〈五合目で憩う登山者〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈五合目から甲ヶ山、三鈷峰を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧氷越しに大山北壁を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈樹林帯を抜けるとシュカブラの先に北壁がくっきと見えてきた〉

 

 

〈6合目下から北尾根を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

〈冷たい風が吹きつけ始めた尾根を登り行く〉

〈ブリザード気味の弥山山頂方向〉

 

 

10:55 六合目(避難小屋)

 六合目の下方から見上げた北尾根は妙に霞んでいるようであった。どうも山頂方向には雪煙が立っている感じであった。その尾根の左側には雪庇が張り出した雪の棚が一直線に続いており、六合目の避難小屋はその雪の下に完全に埋もれていた。6合目からの急傾斜面に掛かった所で、前を行く「気ままな山登り」ご夫妻の姿を目にすることが出来た。前日にこの日に登られるとお聞きしていたので、どこかでお会い出来るだろうと楽しみにしていた。6合目を過ぎると、強い西風が吹いており、時に降り積もった雪を巻き上げてブリザード状態ともなった。「気ままな山登り」ご夫妻にお会いした所でそれまで衣類調整で脱いでいた衣類を再び着て、アイゼンも装着した。寒風に手はかじかんで、仲々自由にはならなかった。登る程に傾斜は厳しくなるとともに、風もより強く、冷たくなってきた。草鳴社ケルンの下辺りの最も傾斜のきついところでは、直前に通った登山者のトレースも強風に直ぐに薄いものになっていった。

 

 

 

 

 

 

 

〈六合目付近、避難小屋は雪の下!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈六合目付近から三鈷峰、その先に甲ヶ山を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈別山、剣ヶ峰と続く北壁を望む〉

 

 

 

 

 

〈エビの尻尾群の中を登り行く〉

〈ボーダーが風避けに7合目付近の尾根筋に掘ったシェルター〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈横殴りの冷たい強風の中を登り行く登山者〉

 

 

 

 

11:40〜11:46 草鳴社ケルン上

  エビの尻尾の着いた草鳴社ケルンを越えた斜度がやや緩くなった風避け出来る所で暫し様子見で待機することとした。山頂方面も登ってきた7合目方面にも雪煙が盛んに流れていた。ここで友人、「気ままな山登り」ご夫妻と話をして、これ以上登っても楽しくないであろうし、山頂小屋も雪に埋もれて食事をする所もないであろうから、ここで意を決して下山することとした。8合目近くまで登って来ての辛い決断であったが、他方では下ると決めれば気持ちも楽になる部分もあった。つい直前に登って来た急坂を今度は用心しながら下って行った。弥山山頂辺りはブリザード状態、他方で剣ヶ峰の方向には青空も見えるという複雑な天気であった。そんな大山北壁の様子などを時に観察しながら下った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈草鳴社ケルンの上方で暫し風避け休憩〉

 

 

 

 

〈ブリザードにトレースも徐々に薄くなって行く〉

〈ブリザードの中を登り来る山スキーヤー〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈下山を開始して雪煙りの立つ山頂付近を見上げる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈別山、三角点ピーク、剣ヶ峰方面には青空も見えるのだが・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈最高峰の剣ヶ峰〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈三鈷峰〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈別山、その奥は三角点ピーク〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈弥山山頂辺りは強風の下に荒れ気味のよう・・・!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈元谷を俯瞰する〉

 

 

 

12:25〜12:26 行者谷北尾根分岐

  六合目避難小屋のある所辺りには雪庇が張っていて、そこから下ろうかと思っていた行者谷の様子は観察出来ず、トレースもなかった。暫しそこから下って、行者谷の北側の尾根が分岐する所で、「気ままな山登り」さんからも声が掛かり、そこから元谷に下ることとした。尾根上にはスノーシューで登って来たトレースもあった。我々はその尾根筋のトレースには乗らず、その尾根の北側の谷間の斜面を腰まで雪に埋まることを覚悟して元谷小屋近くまで下って行くこととした。何年か前にこの谷間を下ったことがあったので、不安はなかった。重く沈む雪であったが、太ももくらいまで埋まりながらも、脚の回転はよく利き30分弱の時間で元谷小屋の対岸の行者谷まで下ることが出来た。見上げる大山北壁は真っ白で感動的であった。

 

 

 

〈行者谷北尾根分岐辺りで下山口を探す〉

〈この急斜面を一気に下ることに!〉

 

 

 

 

〈下降中に北壁を仰ぐ〉

〈腰近くまで埋まりながら下り行く!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈元谷に下って北壁を見上げる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈弥山三角点ピーク〉

 

 

 

13:08〜14:02 元谷小屋

  元谷小屋で遅い昼食を摂ることにした。雪の中にで小屋が使えるのは、特に風のある日には有り難いことである。途中で男性2人組も入って来られた。1時間近くののんびりとした食事を終えて外に出てみると、「おおこれは・・・」と驚いたことに、空は真っ青に晴れ渡っており、大山北壁もより白く聳えていた。それからは、元谷の雪原を横切りながら、北壁の観察会、撮影会とあいなった。元谷の大堰堤を過ぎてからは、管理道を辿って下ることとした。管理道は完全に雪の斜面に埋まっていた。その急な斜面に一条のトレースが付いており、そこを辿って下宝珠越入口を経由して大神山神社へと下って行った。

 

 

 

〈元谷小屋で昼食中に青空が広がった〉

〈元谷小屋の前から北壁を見上げる〉

 

 

 

 

〈北尾根9合目辺りの北面〉

〈弥山沢〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈元谷から大山北壁を見上げる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈別山と弥山山頂部を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈剣ヶ峰北壁〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大屏風岩の先の天狗ヶ峰を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

〈元谷大堰堤にあった雪だるま、なかなかの傑作だ!〉

〈雪で埋まった管理道を辿る〉

 

 

 

 

〈管理道から大山北壁を振り返る〉

〈大神山神社裏手の杉林〉

 

 

14:44〜14:50 大神山神社

  大神山神社の社殿は深い雪の壁に完全に囲まれていた。社殿正面は除雪されていたが、4〜5メートルもの雪の壁が築かれていた。参道の積雪もかなりのもので、手水場は1メートルを超える下の方にあったし、杉並木の枝は手が届く程に低かった。参道の土手を越えて金門に寄ってみた。雪で埋もれた金門も覗いてみた。あるいは通り抜け出来るかと期待もしたが、やはりとんでもない着想であった。深い積雪で低くなった大神山神社の大鳥居を潜って大山寺の参道に出てみると、除雪した雪の壁は3〜5メートルといったところであった。

 

 

 

〈雪に埋もれた大神山神社の社殿〉

〈社殿正面も雪の壁から頭を出していた〉

 

 

 

 

〈後ろ向き門も雪に埋もれているが如し・・・〉

〈参道の杉の枝が低いところある・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈金門から大山北壁を仰ぎ見る〉

 

 

〈雪に埋もれた金門〉

 

 

 

 

〈大神山神社の大鳥居、厚い雪に背が低い・・・!〉

〈冬季閉鎖の大山寺の山門は雪に埋まっていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大山寺の商店街から三鈷峰を見上げる〉

 

 

 

〈大山寺参道〉

 

 

15:56 大山寺第4駐車場

  大山寺の参道を抜けてから、大山情報館に立ち寄った後に駐車場にも戻った。駐車場にはスキーヤーの車がまだまだ多かった。振り返れば真っ白な大山北壁が青い空をバックに聳えているのは気持ちが良かった。

 

 

 

〈大山寺第4駐車場から大山北壁を仰ぐ〉

〈駐車場にはまだスキーヤーの車が多く残っていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈帰路に、岸本町から三鈷峰が左肩から覗く大山西面を仰ぎ見る〉

 

 

 

〔山行所感〕

 前日に起った東日本巨大地震は、未曾有の甚大な被害となりそうで心が痛む。犠牲になられた方々のご冥福を祈りたいし、関係者の皆さんにはお悔みを申し上げたい。また被害に遭われた方々には心からお見舞いを申し上げたいと思う。

 さて、雪の大山はこれまでに見たこともない積雪であった。6合目避難小屋が雪庇の出た尾根の雪の下に埋まりその姿が見えないのには驚いた。山の上が荒れ模様で8合目を目の前にして下山することとしたが、残念な気持ちはあまり強くない。よく了知した山域であるので、ほぼ登ったという感じである。また寒風の中でただ耐えるだけの道を選ぶ必要はなかったと思う。とは言え、変化の激しい天候の中にあっても、大山の諸相はやはりきれいで、感動を伴うものであった。大山はいつも楽しませてくれる山である。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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