好展望の尾根歩き 高野毛無山(1,155m)・大毛無山(1,215.7m)

広島県庄原市高野町

2011年4月29日(金) 昭和の日    チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈高野毛無山のブッシュ越しに大毛無山、猿政山を望む〉

 

 

 

大型連休の初日、庄原市高野町の円正寺の桜が満開に近いという情報に出掛けることとした。

折角の機会であるので、花見の後に随分とご無沙汰している高野毛無山と大毛無山に登る計画とした。

前回この山域を歩いたのは2005年6月のことで、もう6年近く登っていなかった。

訪れる登山者の姿も少ない山、今はどんな佇まいをしているだろうかという想いを抱いての山行であった。

 

《山行記録》

毛無山牧場(気温11)11:25・・・・12:07登山口12:08・・・・12:27パラグライダーフライト場12:28・・・・13:24(6,990)毛無山(1,145m)14:02・・・・14:45大毛無山(1,215.7m)14:47・・・・15:31毛無山(1,145m)15:33・・・・16:10パラグライダーーフライト場16:13・・・・16:28登山口16:29・・・・17:07毛無山牧場

〔総所要時間:5時間42分、昼食・休憩等:0時間48分、正味所要時間:4時間54分、歩行距離:9.1q、累積標高差:±924m〕

 

11:25 毛無山牧場

  庄原市の旧高野町上市で「毛無山3q」の道標に従って国道432線から分れて北方向への細い舗装道に入って行った。道は毛無山牧場へと導いてくれた。毛無山牧場の最奥で舗装は切れて、そこからダートの林道毛無俵山線が始まった。6年前の前回はそのままこの林道を車で走って登山口まで入ったが、この日は入口の直ぐ先で道路に灌木が垂れており、愛車が無傷で通行するのは無理であろうと考えて、近くの牧場の方のお許しも得て林道入口の広場に車を停めさせてもらい歩いて行くことにした。雪融け直後の林道は、倒木や落石も多く今はちょっと四輪車で通るのは無理な状態であった。路傍には長けた蕗の薹が多く、幾つか若い芽を戴きながら上って行った。樹間からは毛無山牧場越しに大万木山を中心にした琴引山から鯛ノ巣山への稜線が望めた。

 

 

 

〈先ずは林道毛無俵原線をは辿る・・・〉

〈毛無山牧場の最奥から林道は始まる〉

 

 

 

 

〈形の良いフキノトウ〉

〈クロモジの花〉

 

 

 

 

〈林道の日陰には雪が残る〉

〈毛無山牧場越しに大万木山を望む〉

 

 

12:07〜12:08 登山口

  毛無山牧場からのんびり30分ほど歩いて登山口に着いた。林道がS字カーブする中間点の小さな谷の右岸側に取り付きがあり、かつては手製の標識もあったが、今はその標識もなくなっており、倒れた細いポールが何とか登山口であることを訴えているようであった。折れた樹の枝が道路を塞いだりはしていたが、登山道の道筋はしっかりとしていた。すぐに支尾根上に上がった。右側が植林地、左側がミズナラを中心にした自然林の尾根であった。登山口から20分程でパラグライダーのフライト場のある小ピークを通過した。ここからも大万木山方面の眺望が抜群であった。一旦鞍部へと下り、目の前に聳り立つように続く高野毛無山への稜線にかかった。笹の中の急坂である上に、雪融け直後で雪で倒されていた周りの灌木がまだ起き上がれずに行く手を遮ること何度も・・・、難渋しての登攀が続いた。午後1時を過ぎようかという時間なのにまだ昼食を摂っておらず、体力的にもギリギリと言ったところであった。

 

 

 

〈林道脇の登山口、残念ながら今は標識もない〉

〈ショウジョウバカマを背後から〉

 

 

 

 

〈赤松の混じる尾根筋を登り行く〉

〈きれいなミズナラの林〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈小ピーク上にあるハングライダーのフライト場〉

 

 

〈高野毛無山への急峻な尾根〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根筋に咲くタムシバ〉

 

 

〈根元の曲がった樹々〉

 

 

 

 

 

〈笹を掻き分けて進む〉

〈遙かに吾妻山・比婆山群・福田頭の大眺望〉

 

 

13:24〜14:02 毛無山(1,155m)

  尾根筋の右手遙かに吾妻山から福田頭にかけての大眺望が開けてくると山頂は直ぐであった。標高1100メートルを超え稜線にも雪がまだ残っていた。高野毛無山の山頂はこれと言った特色のない笹原の中の平地であった。三角点もない。ここで遅い昼食を摂った。西方面の眺望が広々として素晴らしかった。昼食後は、その北にある大毛無山を目指した。山頂を発つと直ぐに大毛無山の山体とその右先方に猿政山が望めた。浅い鞍部に下ってから上りにかかったが、ここでも雪に押し倒されたままの灌木が捷いばかりに行く手の邪魔立てをした。それでも大毛無山々頂近くになってブナの林に入って行くと若干なりとも落ち着いた道筋となった。山頂部に達して笹原の中を漕ぎながら山頂の三角点を捜した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈地味な高野毛無山々頂〉

 

 

 

〈山頂付近の残雪〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂から旧高野町を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

〈これから行く大毛無山、右肩には猿政山が覗く〉

〈高野毛無山を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈右手に吾妻山、比婆山、立烏帽子山、池ノ段の稜線を見る〉

 

 

 

 

 

〈大毛無山々頂手前のブナの尾根筋〉

〈ブナ林の中に露岩が!〉

 

 

14:45〜14:47 大毛無山(1,215.7m)

  大毛無山の山頂部は広島・島根県境尾根に掛からず、若干広島県側に入った微妙な所にある。四等三角点は南北にやや細長い山頂部の北側に寄った笹の中にあった。三角点からちょっと南に寄ったところの方が高く、そこが最高点のようであった。樹林の中の山頂部から眺望は殆ど得られなかったが、樹間から猿政山とそこへの尾根筋を望むことが出来た。ここはいつか踏破したいと思い続けているがまだ果たせずいる区間である。今回もまた時間的にも無理なので、宿題を残して下山することとした。高野毛無山方向へ一つ引き返した小ピークから、地形図上には西尾根を毛無山牧場へと繋がる登山道が引かれており、通れるものならこの道を採ろうと探ってみたが道筋らしきものを見付けることが出来なかった。冒険をすることは諦めて、登って来た道筋を改めて眺望などを楽しみながら引き返して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈樹間から猿政山への尾根筋を望む〉

 

 

 

〈大毛無山の四等三角点〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈高野毛無山の先に旧高野町を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈秋には紅葉の大饗宴が楽しめそう・・・!〉

 

 

 

 

 

〈毛無山牧場を鳥瞰する!〉

〈高野毛無山からの急坂を下り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈吾妻山の背後には比婆山が重なる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈高野毛無山、右肩に猿政山を望む〉

 

 

 

 

 

〈フライト場のある小ピーク上の大ブナ〉

〈逆光の中のタムシバの花に出会う〉

 

 

16:28〜16:29 登山口

  大毛無山から1時間半少々の時間をかけて登山口に下った。ここからはまた毛無山牧場まで林道歩きとなる。既に午後4時半回ろうとする夕刻を迎えて、西方の大万木山を中心にした島根県との県境尾根の山々もシルエットとなっていた。日没の時間が随分と遅くなって来たこの季節には、この時間というのはクールになり始めた空気に包まれて心静かに歩ける時間帯でもあった。

 

 

 

〈登山口へ下り来た〉

〈残るは林道歩きだけ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈シルエットとなった大万木山と毛無山牧場を望みながら下り行く〉

 

 

 

17:07 毛無山牧場

  午後5時を過ぎての下山となった。牧場では牛達が与えられた干し草を食んでいた。桜の花を見てからの出発であったので遅い下山は仕方がない。それにしても、誰一人遭うでもない静かな山行であった。稜線部には真新しい熊の糞があった。ここも熊の棲みかであり、樹々の新芽を食しながら既に活動開始しているようであった。徐々にこの山は動物達が跋扈する山に返っているのであろうか?

 

 

 

〈夕陽を浴びる高野毛無山を仰ぐ〉

〈毛無山牧場に帰着〉

 

 

《入山前に見た円正寺・金秀寺の桜》

 

 

 

 

 

 

 

〈満開近い円正寺の枝垂れ桜〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈境内は桜色一色!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈高野の天空を覆う桜〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈金秀寺の枝垂れは桃色が濃い〉

 

 

 

〔山行所感〕

  約6年振りの高野毛無山、大毛無山への山行であった。登山道は予想より荒れていた。遅い雪融け直後で、灌木類は押し潰された形状のままであったので、それに抗って登り、そのはしかさにそう感じたのかも知れないが・・・!?しかし、登山道の様子から判断して、最近では登山者の数も少なくなっているようである。毛無山牧場でご挨拶した方の話では、殆どの人が林道入口に車を置いて登っているとのことであった。シーズンとなっても往年のように登山口までの安寧な通行が確保されていないのであろうか?

  この山域を歩いている第一人者はやはり「髭じじー」さんであろうかと思う。大毛無山〜猿政山間の籔漕ぎを幾度かこなしている(最新のチャレンジ)同氏に敬意を払いつつ、歩かせて頂いたことを付け加えたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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