薫風香る峰の花々を訪ねて 皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市・上浮穴郡久万高原町

2011年5月13日(金)     門久単独

 

 

 

 

 

 

〈皿ヶ嶺竜神平のブナの新緑〉

 

 

 

所用で渡った四国、午後の空き時間に3週間振りに皿ヶ嶺を歩いてきました。

今年は春が来るのは遅かったものの、その後は走るが如く足早に通り過ぎつつあります。

花の山の皿ヶ嶺、3週間の間にどれだけの花が交替しているか、

山を歩きながら検証してみました。

時は5月の大型連休の後、将に薫風香る時節の皿ヶ嶺でした!

 

《山行記録》

水の元13:54・・・・13:56お花畑14:11・・・・14:24林道出合・・・・14:33風穴14:37・・・・15:02十字峠方面分岐・・・・15:13お花畑15:21・・・・15:24お花畑15:25・・・・15:30引地山分れ・・・・15:38お花畑15:42・・・・15:50十字峠・・・・15:58皿ケ嶺二等三角点(1,270.5m)・・・・16:03皿ケ嶺頂上(1,278m)16:25・・・・16:43竜神平16:44・・・・16:57上林峠方面分岐・・・・17:09竜神平方面分岐・・・・17:47十字峠方面分岐・・・・17:55水の元方面遊歩道分岐・・・・18:02林道出合18:03・・・・18:10お花畑18:22・・・・18:23水の元

〔総所要時間:4時間25分、休憩等:1時間08分、正味所要時間:3時間17分、歩行距離:92q、累積標高差:±982m

 

13:45 水の元

  平日(金曜日)午後の水の元の駐車場には4台の自動車が停まっていた。午後2時近い時間であり、皆さんまだ山の上のようであった。登山仕度を整えて背後の石段を登ってお花畑へお邪魔した。お楽しみはヤマシャクヤクであった。苔生すガレの間に点在するヤマシャクヤクの株は、見事に咲いているもの、前日までの3日続きの大雨に痛んだものが半々といったところであった。見頃の花は実に素晴らしい!広いお花畑をいつまでも歩いていたい気持ちになった。良く観察すると、ヤマシャクヤクだけでなく、多くの花々の姿があった。長い時間をこのお花畑で過ごしてから、登山道を採って風穴へ向かった。林道に出合ってから上林森林公園の園地に入ると、駐車場の土手の広い法面が真っ白いコンロンソウで覆われていたのは圧巻であった。

 

 

 

〈黄砂に包まれた皿ヶ嶺〉

〈水の元の石段を登ってお花畑へ〉

 

 

 

 

〈コンロンソウ、初夏の清涼さ漂う・・・〉

〈ジロウボウエンゴサクかな・・・〉

 

 

 

 

〈ホトケノザでもあるまいし・・・?〉

〈ミヤマハコベが苔生す岩の上に〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈形の良いヤマシャクヤクの花〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈花粉に塗れた蜂クン〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ガレ場に根を張るヤマシャクヤクの株〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈三日連続の大雨にも負けずに見事に咲く!〉

 

 

 

 

 

〈ルイヨウボタン〉

〈イチリンソウも可憐に咲く〉

 

 

 

 

〈ラショウモンカズラ〉

〈ミツマタの花〉

 

 

 

 

〈杉林を抜けて登り行く〉

〈上林森林公園を抜けて行く〉

 

 

 

 

〈これはクサイチゴの花のようだ・・・1

〈コンロンソウの花で真っ白な斜面〉

 

 

14:33〜14:37 風穴

  風穴の周りは新緑に溢れていた。それでも風穴の底にはまだ一塊の雪が残っており、ヒマラヤの青い芥子が成長するのはまだまだ先のようであった。皿ヶ嶺へのメイン登山道を暫し辿り、途中から引地山分れへと上がる登山道に入った。この風穴の上方の北斜面は広大なお花畑であった。この時期の代表的な花は、イチリンソウ、ヤマブキソウ、シコクカッコソウといったところか!その他にも数多の花々が咲いており、なかなかに足が進まず、午後の遅い時間帯での山行だけにやや気が焦るところとなった。

 

 

 

〈新緑につつまれた風穴入口〉

〈風穴:まだ雪の塊が残っていた〉

 

 

 

 

〈ヤマブキ〉

〈ミツバツツジ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈コガネネコノメソウ〉

 

 

〈杉並木の皿ヶ嶺登山口〉

 

 

 

 

ニシノヤマタイミンガサの群生

〈花を落としたハシリドコロの群生〉

 

 

 

 

〈ガクが紫色のイチリンソウ〉

〈風穴のすぐ上部の傾斜面にはイチリンソウが多い〉

 

 

 

 

〈ひと塊になって咲くイチリンソウ〉

〈急傾斜面で頑張るペアのイチリンソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈薫風の中に咲くイチリンソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈イチリンソウとハシリドコロの花〉

 

 

 

 

 

〈満開のヤマブキソウ〉

〈今花開こうとするヤマブキソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈緑の山野にヤマブキ色が一際鮮やか:ヤマブキソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈高度のせいか、上部のヤマシャクヤクはまだ蕾〉

 

 

〈ヤマウツボは奇怪な花!〉

 

 

 

 

〈皿ヶ嶺メイン登山道と十字峠への分岐〉

〈萌黄色の林の中を登り行く〉

 

 

 

 

ミツバテンナンショウ

サイゴクサバノオ

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今年は花の数が少なかったシコクカッコソウのお花畑〉

 

 

 

 

 

〈ひと塊になって咲くシコクカッコソウ〉

〈一際艶やかなピンクの花〉

 

 

 

 

〈ヤマルリソウ〉

〈花の付いたハシリドコロも!〉

 

 

15:30 引地山分れ

  お花畑の北斜面を登り切って皿ヶ嶺と引地山をむすぶ尾根上に出た。尾根上のブナは芽吹きの頃を迎えていた。ブナの樹の足元の岩場にイワカガミの群生があった。苔生す岩の上に鮮やかなピンクの花が躍っているようであった。岩場の下は断崖、その遙か下方には上林の棚田の光景が拡がっていた。ブナやミズナラの尾根を辿って十字峠に出てから、杉林と自然林の間の登山道を緩やかに登って皿ヶ嶺の山頂へと登って行った。山頂付近のブナはまだ固い芽のままであった。

 

 

 

〈尾根上に出た所が「引地山分れ」〉

〈ブナ林の尾根筋〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根筋の岩場に咲くイワカガミ〉

 

 

 

 

 

〈イワカガミの繊細な花〉

〈薫風の中に咲くイワカガミ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈樹間から上林の棚田を俯瞰する〉

 

 

〈若芽の芽生え始めたブナ〉

 

 

 

 

〈十字峠〉

〈皿ヶ嶺二等三角点〉

 

 

 

 

〈タチツボスミレ〉

〈山頂周辺のブナ林はまだ芽生え前〉

 

 

16:03〜16:25 皿ヶ嶺山頂(1,278m)。

  午後4時の皿ヶ嶺山頂広場には他の登山者の姿はなかった。久万高原町方向の大眺望も黄砂で霞んでしまっていた。暫しこの静かな頂でコーヒータイムを取った。山頂広場の一角にバラ科の花木があった。桜であろうか、他の果樹であろうか・・・・?山頂を発ってからは、やはり竜神平へと下った。途中の樹間から見える筈の石鎚山や石墨山もやはり黄砂に隠されていた。竜神平からは直接風穴へ向かおうかとも考えはしたが、折角の機会でもあり、日没までまだ時間もあったので上林峠へ向かう道を採って、竜神平を周回してから下山の途に就くこととした。

 

 

 

〈午後遅い皿ヶ嶺山頂は無人〉

〈黄砂で見通しの効かない山頂からの眺望〉

 

 

 

 

〈山頂に咲く桜(?)の花〉

〈ツルキンバイ〉

 

 

 

 

〈ブナ林の中を竜神平へと下り行く〉

〈陣ヶ森から東に延びる東温アルプスの尾根筋を望む〉

 

 

 

 

〈竜神平〉

〈愛媛大学の竜神小屋〉

 

 

 

 

〈竜神平を抜けて上林峠に向かう登山道を行く〉

〈赤松も美しい森を抜けて行く〉

 

 

16:57 上林峠方面分岐

  竜神平を横切って行くと尾根筋を通る登山道に出合った。右に道を採れば上林峠であるが、ここは左に採って風穴へと向かって下山することとした。登山道は見事に整備され、途中にベンチまで設置されておりまるで公園の中のようであった。遅咲きのミツバツツジの花もきれいであった。竜神平への道を左に分けると、道は引地山へと続く尾根の下の北斜面を巻いて行く形になった。急傾斜面であるが、そこや路傍にイチリンソウ、シコクカッコソウ、ハシリドコロ、ヤマシャクヤクなどの花々を見ることが出来た。険しく、厳しい斜面や断崖上に咲く山野草は健気で愛しくも感じられた。北斜面のジグザグの登山道を下って行けば風穴であるが、そこまでは迂回せずに途中から林道に下るショートカットの遊歩道を採った。

 

 

 

〈尾根道に出合い、左に道を採って風穴に向かった〉

〈きれいに整備された登山道〉

 

 

 

 

〈樹林の先に皿ヶ嶺の山頂部のスカイラインを望む〉

〈頭上を覆うミツバツツジの花〉

 

 

 

 

〈竜神平への分岐〉

〈ベンチのある休憩所〉

 

 

 

 

〈新緑の中に延びるメイン登山道を下り行く〉

〈夕刻の斜光に輝く新緑の森〉

 

 

 

 

〈薫風が一際香る夕刻の山道を下り行く〉

〈新緑の林の先に引地山の稜線を望む〉

 

 

 

 

〈メイン登山道脇にもイチリンソウが多い〉

〈北斜面の急傾斜地にもシコクカッコソウの株が見られた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナの倒木の上に咲いたシコクカッコソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈イチリンソウの群生〉

 

 

 

 

 

〈新緑の上林森林公園〉

〈上林森林公園の遊歩道を下り行く〉

 

 

18:23 水の元

  上林森林公園の杉林を下って行き水の元のすぐ上のお花畑に出た。ところどころこの日最後の西陽の射す園内では、午後の早い時間帯には花を膨らませていたヤマシャクヤクが、今が蕾のように花を丸めて閉じていた。このお花畑で暫しクールダウンすることとした。目の下に見える駐車場にはわが愛車だけが一台残っていた。

 

 

 

〈林道「上林河之内線」を横断して水の元へと下り行く〉

〈砂防ダムの上を抜けて行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

再び水の元上にお花畑へ下って来た!

 

 

 

 

 

〈日没前の夕陽に照らされて・・・・〉

〈夕刻の水の元は静寂そのもの〉

 

 

〔山行所感〕

   3週間振りの皿ヶ嶺のお花畑はどんな状態になっているか、楽しみにして訪ねてみた。このレポでご覧のように、尾根上近くまで芽生え始め、山肌が萌黄から黄緑に変わろうとしており、お花畑に咲く花々もすっかりと変わっていた。会いたかったヤマシャクヤクとシコクカッコソウにも出会うことが出来て満足であった。その他にも多くの花々が咲いており、花の山の面目躍如であった。まだ見えぬこの山の名花もある。次の訪ねる時には、その花に出会えるであろうか。その時のお花畑の様子はどうなっているか、益々楽しみが大きくなってくる感じである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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