笹ヶ峰〜西赤石山を結ぶ渡り尾根を歩く 綱繰山(1,466m)・西山(1,428.7m)

愛媛県新居浜市

2011年5月20日(金)    友人A夫妻+チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈この季節のこのルートの楽しみはこの花:アケボノツツジ〉

 

 

 

今年の西赤石山のアケボノツツジは例年に比べて10日から2週間は遅れていたようだ。

それでも5月も20日になると、少々遅すぎる気もしてきたが、

まだ幾分かは見ることが出来る樹もあるだろう考えて出掛けることとした。

行き先は、山系の中でまで歩いたことのない土山越〜銅山越を含むコースとして、

車2台を大永山トンネル口と日浦登山口にそれぞれ配して、

途中の綱繰山・西山の周辺ではアケボノツツジを楽しもうという心算であった。

とはいえ一週間前にこの山域は満開であったらしいが、さてこの日は・・・・・・!?

 

《山行記録》

大永山トンネル口9:00・・・・9:37土山越・・・・10:20休憩10:28・・・・10:51道標(綱繰山への急坂始点)・・・・10:58(アケボノツツジ)11:15・・・・11:30綱繰山(1,466)11:35・・・・12:22西山のテラス12:24・・・・12:26西山(1,428.7)12:27・・・・12:52銅山峰(1,294m)(昼食)13:28・・・・13:43銅山越13:46・・・・13:58歓喜坑14:00・・・・14:05「目出度町鉱山街入口」分岐・・・・14:13大山積神社跡14:14・・・・14:46ダイヤモンド水14:51・・・・15:35日浦登山口

〔総所要時間:6時間35分、昼食・休憩等:1時間20分、正味所要時間:5時間15分、歩行距離:96q、累積標高:+992m・−1,168m

 

 9:00 大永山トンネル口

  午前5時に広島の自宅を発って一路日浦登山口へ、午前8時半頃に同じく広島から長駆して来たA夫妻と落ち合った。日浦の駐車場は既に満杯であったので、我が愛車を登山口に近い路側に停めてからA氏の車で大永山トンネル口まで引き返した。トンネル口の直ぐ日浦寄りに公衆電話ボックスのある駐車場があり、ここに車を停めた。(トイレは日浦登山口の駐車場にある。)

  駐車場で身支度を整えてから出発。トンネル口から左手に延びるダートの林道に入っていくと直ぐに右手斜面に上がって行く登山道入口があったのでそこへ踏み込んだ。ここから土山越までは昨年7月18日にちち山を経由して笹ヶ峰に登ったときに辿った道であった。滑の滝などもある渓流を遡って行くと緑滴る渓谷となり、更に遡ると桧の造林の中にジグザグを描く登山道が延びていた。かなり登ってから桧林を直登する踏み跡を見付けたので、それを辿って行くと土山越の直ぐ下に出た。

 

 

 

〈スタートは大永山トンネル口〉

〈大永山トンネル口左手の林道に入る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈グリーンシャワー注ぐ登山道を土山越に向かう〉

 

 

〈チャルメルソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈桧林の中をショートカット〉

 

 

 

〈こんな古木も!〉

 

 

 9:37 土山越

  土山越の分岐は笹ヶ峰と銅山越を指す手製の小さな指導標識があるだけの散文的なところであった。ここから未踏の尾根筋であるが、この尾根筋の道はまず尾根上に乗ることはなく、ひたすら南斜面の尾根直下に延びていた。足元の笹は程良く刈られおり、歩き辛さを感じることはなかった。尾根筋や登山道沿いには杉などの老樹が繁り、登山者を異次元に誘い込みそうな雰囲気も感じられた、時折、路上にアケボノツツジの花弁が散らばっているのを目にしたが、咲いている樹を見受けることはなかった。もう花は駄目なのかと諦めかけた頃に綱繰山のピークを見上げる鞍部に到着し、そこで大休憩を取った。そこからピンクに染まった北面を仰ぎ見ることが出来て、現金なもので元気百倍となった。ただ登山道は地形図に記載されたように綱繰山へ直登はせず、何故か南面を大きくトラバースして行った。その道筋にはアケボノツツジの花はなく。また尾根筋を仰ぎ見ることも出来なかった。

 

 

 

〈土山越の分岐〉

〈尾根直下の南面を巻きながら延びる登山道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈樹林の向こうにちち山の稜線が覗く〉

 

 

 

〈古木の繁る尾根筋〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈鞍部からピンクに染まった綱繰山北面を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

〈こちらはミツバツツジ〉

〈何を見上げるか? 我らが面々〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈青空をバックにクロモジの花〉

 

 

 

10:51 道標(綱繰山への急坂始点)

  「何故?」と思いながらトラバース道を20分余も辿って行くと些かくたびれを感じた。細い尾根上に出て、そこに道標が立っているのを見てやれやれと思った。そこから道は平坦な尾根筋と急峻なピーク方面へと二つに分かれており、道標が指す「銅山越」への道がどちらか俄かには分からなかった。兎に角アケボノツツジを見るためにはピークの上に登らねば・・・・と急峻な道の方を採った。胸突きの急坂が続いたが、その道筋の垂直に近い崖にピンク色の鮮やかなアケボノツツジの花が見えてきた時には嬉しかった。それから先の上方にも見事な花が続いていた。花のピークは過ぎているのは明らかであったが、まだまだ十分に観賞に耐え得る咲きっぷりであった。この花咲くピークは結局は綱繰山の前山(あるいは第1ピークと呼ぶべきか)で、なおアケボノツツジを眺めながら浅い鞍部を抜けて登り返すと綱繰山の山頂に出た。

 

 

 

〈この道標のある峠から綱繰山への急坂が始まった〉

〈遙かに平家平を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この花を見たさに来たのであった!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈十分に見応えのある咲きっぷり!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈よくぞまだ残っていてくれたものだ・・・!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈飛行機雲〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈新緑にアケボノツツジ〉

 

 

 

11:30〜11:35 綱繰山(1,466m)

  綱繰山の山頂には山頂広場も三角点もなく、路傍に手製の山頂標識がひとつ立てられているだけのところであった。ただ低い灌木越しの眺望は見事なものであった。笹ヶ峰手前のちち山を中心に沓掛山、黒森山への尾根、冠山から平家平への高み、さらにその先には三ツ森山から大座礼山への連なり、そして圧巻は遙か東方にピンクに染まった西赤石山から東赤石山へと連なる山塊の眺望が得られたことであった。いつまでも見ていたいほどの景観であった。先に進み尾根筋から来た道を振り返ると、アケボノツツジのピンクに染まる網繰山の北面を望むことが出来た。残念ながら、ツツジの花はかなり散った後で、満山ピンクという訳にはいかず、ピンクのドットの集合体という趣きであったが、まあ何とか観賞に耐え得る水準だと思えた。綱繰山の第3ピークを過ぎると西山との間の鞍部までの標高差100メートルを超える急坂を一気に下って行った。

 

 

 

〈綱繰山々頂〉

〈遙かに西赤石山北面を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ちち山から冠山への尾根筋を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西赤石山〜東赤石山の山塊〉

 

 

 

 

 

〈綱繰山上のアケボノツツジ〉

〈まだまだ元気な花弁!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈春もみじとアケボノツツジのコラボレーション〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈遙かにちち山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈綱繰山北面〉

 

 

 

 

 

〈新緑の綱繰山と沓掛山・黒森山の稜線〉

〈アカイシミツバツツジ〉

 

 

 

 

〈ツガザクラ〉

〈綱繰山北面と遙かに平家平〉

 

 

12:26〜12:27 西山(1,328.7m)

  綱繰山から下った鞍部から急な尾根筋を登り返すと西山であった。登り切ったところにあるテラス状の高みからの国領川の渓谷、ちち山から沓掛山、黒森山の尾根筋、辿ってきた綱繰山の新緑の景観は見事であった。そのテラスから灌木の中を抜ける登山道を辿ると直ぐに西山の山頂であった。登山道の曲がり角に山頂標が立ち、その背後の灌木の中に三等三角点が建つだけのところで何の感慨も湧かなかった。ここで静岡県から来たというグループを行き交い、そのまま下山路へと進んで行った。銅山越への斜面は春もみじに彩られており、路傍ではツガサクラが花開こうとしていた。

 

 

 

〈西山のテラス状の台地からの眺望〉

〈西山の三角点〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西山から望む東山、赤石山塊〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西赤石山北面〉

 

 

 

 

 

〈落葉松の新芽〉

〈霞む新居浜の街〉

 

 

12:52〜13:28 銅山峰(1,294m)

  西山から下って広々とした銅山峰の台地上に立って何度も西山とその背後の綱繰山を振り返ったが、そこから見る景観は山上から見たものとは全く別物で、二つの峰は円形のマウンドに過ぎず、その景色の中にアケボノツツジの彩りは一つもなかった。まるでマジックのようであった。マジックを解くには、西山の山上に立たねばならない。この台地からの眺望の圧巻はアケボノツツジのピンク色に染められた西赤石山の北面を措いて他になかった。綱繰山からずっとこの山を見ながら来たが、ここまで来ると手が届きそうな距離から全体が見渡せて申し分なかった。この眺望を見ながらランチタイムとした。もう10歳若かったら、食後に西赤石山や兜岩まで足を延ばしていたかも知れない。この日は、既定路線通り、銅山越から鉱山街跡を抜けて大山積神社跡経由で下ることとした。

 

 

 

〈銅山峰でランチタイム〉

〈銅山峰から仰ぐ西山と綱繰山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈アケボノツツジが満開の西赤石山北面〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この辺りのアケボノツツジが最も美しいようだ!〉

 

 

 

 

 

〈銅山越付近から西赤石山を仰ぐ〉

〈良く咲いたツガザクラ〉

 

 

 

 

〈銅山越〉

〈オオカメノキ〉

 

 

 

 

〈歓喜坑〉

〈鉱山街跡を下り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈渓流に沿って下り行く〉

 

 

14:46〜14:51 ダイヤモンド水

  銅山越から約1時間かかってダイヤモンド水の湧く休憩所に着いた。ここでは潤沢に湧き出る冷たい水を戴くに限る。大勢の登山者の姿があった。ここまで下ってくれば、日浦登山口は近い。旧別子銅山の兎に角広大な遺跡群を眺めならがそのありし日を偲び下って行くのも悪くなかった。ドデカイことをなし得る人間の偉大さと、自然の力の強大さの両方を感じられる空間でもあった。

 

 

 

〈ダイヤモンド水〉

〈劇場跡の石段〉

 

 

 

 

〈小学校跡の石垣〉

〈初夏の山を彩るフジ〉

 

 

15:35 日浦登山口

  6時間半余の山行を無事に終えて日浦登山口に下山した。午後3時半という決して早い時間ではなかったが、登山口やその周辺にはまだ多くの車があった。殆どは西赤石山や兜岩を目指しているのであろうから、距離も長く、時間もかかるという訳だ。多くの人達が目的を達して、元気に無事下山されることを祈るのみであった。我々は、ここに置いていた車で、大永山トンネル口までもう一台の車をピックアップに向かった。

 

 

 

〈日浦登山口へ下山〉

〈日浦登山口〉

 

 

〔山行所感〕

   まだ歩いたことのなかった土山越〜銅山越の間を踏破し、その間にアケボノツツジをも堪能したいと今回の山行を企画した。この山域のアケボノツツジは予想通りに1週間程前がピークであったようで、やはり堪能とまではいかなかったが、それはそれなりに十分に楽しむことが出来たのは幸運であった。網繰山を中心にしたこの山域のアケボノツツジを存分に楽しむには、やはりその盛りに行くべきであろう。今回はピンクのドットであったが、ピンク一色に染まった綱繰山の北壁を是非一度見てみたいものだ。そして、やはり兜岩から見る西赤石山北面のアケボノツツジを忘れてはいけないと思う。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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