梅雨の合間にオオヤマレンゲを訪ねる  吉和冠山(1,339.0m)

広島県廿日市市吉和

2011年6月24日(金)    門久単独

 

 

 

 

 

 

〈天女の微笑み〉

 

 

 

週末の天気を気にしながら見に行く花がある。

天気に恵まれないとその年の花を見るのを諦めることもある。

オオヤマレンゲもそんな花である。

そろそろ花期も終わってしまいそうな頃になったものの、

この週末の天気予報も芳しいものではなかった。

そこで、日中は何とか天気が持ちそうはこの日に出掛けてみることとした。

 

《山行記録》

冠高原スキー場駐車場10:00・・・・10:04松ノ木峠・・・・11:17休憩)11:21・・・・11:31 1164m地点・・・・11:50休憩11:55・・・・11:58常国方面分岐・・・12:06展望所12:07・・・・12:27吉和冠山方面分岐・・・・12:40小川林道方面分岐・・・・12:40水源の碑方面分岐12:41・・・・12:55オオヤマレンゲ群生地13:09・・・・13:22吉和冠山(1,339.0m)13:26・・・・13:28展望所(昼食)13:58・・・・14:18小川林道方面分岐・・・・14:21源流碑・・・・14:25ショウキラン群落14:29・・・・14:34源流碑・・・・14:38小川林道方面分岐・・・・14:49吉和冠山方面分岐・・・・15:02展望所15:06・・・・16:08松ノ木峠・・・・16:10冠高原スキー場駐車場

〔総所要時間:6時間10分、昼食・休憩等:1時間07分、正味所要時間:5時間03分、歩行距離:11.0q、累積標高差:±828m〕

 

10:04 松ノ木峠

  吉和冠山までちょっと距離はあるがずっと尾根筋を歩ける松ノ木峠から登ることとした。中国道の吉和ICから国道186号線を西進し、冠高原分れから同434号線に入ると松ノ木峠は直ぐであった。峠の直ぐ手前の冠高原スキー場の駐車場に愛車を停めさせてもらった。登山をするには遅い時間なので、既に先客の車が5台(広島、山口ナンバーが各2台、北九州ナンバーが1台)停められていた。

  国道434号線の松ノ木峠から北へ延びる登山道に入って、ひたすら広島・山口県境を成す尾根筋を北へ北へと登って行った。約30分で一度尾根がピークアウトして浅い鞍部へと下った。その小ピークまでは緩やかな上りで沿道には花の季節には山野草も多いが、この日はイチヤクソウを一輪見たものの季節柄ちょっと寂しい状態であった。浅い鞍部からは概してクロボクの急坂となり、ドンドンと高度を稼いでいった。時には落葉松やブナの中の緩やかな道もありそこでは一息つけた。尾根筋を上り切ると豊かなブナや老杉の森が拡がり、西中国山地の奥山にいることが自覚出来、豊かな自然林に包まれた幸せをひしと感じることが出来た。

 

 

 

〈吉和インターチェンジ付近から吉和冠山を望む〉

〈松ノ木峠〉

 

 

 

 

〈よく踏まれた登山道〉

〈コバノフユイチゴ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈イチヤクソウ〉

 

 

〈落葉松の登山道〉

 

 

 

 

〈コアジサイ〉

〈ササユリ〉

 

 

 

 

〈ブナの古木〉

〈根の張った登山道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ややピンク色をしたギンリョウソウ〉

 

 

〈樹間に鬼ヶ城山、羅漢山を望む〉

 

 

 

 

〈杉とブナの混交林を行く〉

〈やっと残っていてくれたサラサドウダン〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナ古木〉

 

 

 

12:27 冠山方面分岐

  出発してから2時間半も要して冠山分れに着いた。ここまでこの日は体調が今一つであった。ここまで登って来れば、一度浅い鞍部に下ってから冠山々頂まで緩やかな西斜面を登るだけで楽勝といったところであった。太田川水系源頭の鞍部に下ると、直に左に小川林道への道が分れ、その直ぐ先で右に一軒小屋へと下る道が分岐していた。その先で右に汐谷へ下る道も分れていた。深い森の中にこれだけの道が交差しており、なかなかに複雑であった。迷わぬようにテープに従って山頂を目指して笹原がやや被さる道を登って行くと、山頂の手前でオオヤマレンゲの群生地に出合った。山上から沢山の先客が賑やかに下って来ているようであったが、群生地には人の姿はなかった。咲き終わって褐色になってしまった花も幾つか見られたが、今将に見頃で天女の舞いを彷彿させる花が多く、蕾もまだまだ着いており、これから存分に楽しめる状態であった。3年振りのここのオオヤマレンゲであったが、訪れる人が多すぎるのであろうか、樹々を傷つけてまで群生地に踏み入っている荒れ様がやや気になった。山頂部にあるサラサドウダンは、もう殆どが落花していた。

 

 

 

〈右:吉和冠山、左:寂地山〉

〈手製の指導標

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈エンレイソウ〉

 

 

 

〈深い森を抜けて・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈花期を迎えたオオヤマレンゲ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈グリーンシャワーの中に舞う〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈頭上遥かの高みで咲く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈満面の笑みの天女〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈木漏れ日の中で唄う天女〉

 

 

 

 

 

〈蕾もまだまだ多い・・・〉

〈ヤブデマリかな!?

 

 

13:22 吉和冠山(1,336.0m)

  正午を大きく回った吉和冠山々頂は、大勢のグループ登山者が去った直後で静かさが戻っていた。ここで一人の男性登山者にお会いして山中のショウキラン情報を頂いた。山頂の北側の展望地で西中国山地の山並を見ながら遅い昼食を摂ってから下山に掛るとその男性氏もまだおられ、一緒に松ノ木峠に下山してわが愛車で氏が車を停めている潮原温泉までお送りすることとした。下山途中にはショウキランの大株を見付けた現場まで案内してくれると言う。

 

 

 

〈一等三角点のある吉和冠山々頂〉

〈山頂北側の展望所から北方の山並を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈恐羅漢山、臥龍山、十方山と西中国山地の名峰が並ぶ〉

 

 

 

 

 

〈サラサドウダンの落花の積もった登山道〉

〈頭上高くにサラサドウダンが辛うじて残っていた〉

 

 

14:18 小川林道方面分岐

  ショウキランの大株があるのは小川林道への道筋の源流碑からさほど遠くない地点とのこと、ちょっと寄り道をするにも負担感のない所と言えた。小川林道方面への分岐から灌木が身体に触る細い道を下って行くと直ぐに朽ちかけた源流碑が現れて、そこから小さな流れに沿って広やかな森の中を下って行くと驚くばかりの大きなショウキランの株に出合うことが出来た。これだけのショウキランの将に塊を見るのは初めてのことであった。その上に満開の新鮮な花で、美しいことこの上なかった。ご案内頂いた男性氏に感謝しつつ、来た道を引き返して松ノ木峠への道に戻った。

 

 

 

〈小川林道への道に入ってみた〉

〈太田川源流碑〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ショウキランの大きな株〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今盛りと咲くショウキラン!〉

 

 

 

 

烏帽子をかぶった鍾馗様に似ているが故の名前とか・・・・!〉

〈何か世間話でも…!?

 

 

 

 

〈路傍を飾るショウキランの大きな株〉

〈付近は西中国山地の最奥部〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈トケイラン〉

 

 

14:49 冠山方面分岐

  満足の寄り道から順路に回帰して寂地山から松ノ木峠へと下る尾根筋の登山道に出た。あとはこの道を一筋に下って行くだけであった。ご一緒した男性氏は歳の頃は私よりも10歳ばかり上であられたが、なかなかの健脚家で、この辺りの山域をよく知っておられ、クロボクの滑り易い登山道を避けての歩き方などをご伝授頂いた。退屈なここの長い下りに良きお供を頂いた塩梅であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈松ノ木峠への主稜線上の道に戻る〉

 

 

〈クロボクの道を下り行く〉

 

 

 

 

〈松ノ木峠に下山〉

〈ウツギがまだ満開!〉

 

 

〔山行所感〕

  雨に降られることもなく、見頃のオオヤマレンゲに逢うことが出来て満足出来る山行であった。その上に、図らずも見たこともないショウキランの大株を見ることが叶い、望外の素晴らしい山の旅とすることが出来た。広島の山の幾か所かにあるオオヤマレンゲであるが、やはりここ吉和冠山のそれが最も多くの人々が訪ねるところであろうかと思う。3年振りに訪ねてみて、以前に比べて登山道沿いに多くの樹が育ってきているのが確認出来て嬉しく思った。以前からの群生地の樹々もそれらの若い樹と同様に大切に育んでいきたいものである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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