夏の花が咲き始めた山稜を歩く 皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市、上浮穴郡久万高原町

2011年7月3日(日)    門久単独

 

 

 

 

 

 

                          〈ササユリはこの時期を代表する花のようだ!〉

 

 

 

2週間前には端境期で花の姿が少なかった皿ヶ嶺であったが、

7月に入って四国に渡ったのを期に、夏の花が咲き始めているかと期待して訪ねてみた。

僅かに2週間違うだけで、同じ山とは思えないような豊かな花の姿に接して、

自然の持つ力の豊かさ、強さを感じると共に、この山が「花の山」であることに改めて感心した次第。

 

《山行記録》

上林森林公園駐車場9:49・・・・9:56風穴9:58・・・・10:12十字峠方面分岐・・・・10:26引地山分れ・・・・10:36岩壁上のブナ林10:38・・・・10:47十字峠・・・・10:57皿ヶ峰三角点(1,270.5m)・・・・11:02皿ヶ峰山頂(1,278)11:11・・・・11:35竜神平11:46・・・・12:03稜線路合流12:04・・・・12:29上林峠(昼食)12:55・・・・13:15久万林道方面分岐・・・・13:25林道上林河之内線合流(上林トンネル北口)・・・・13:52上林森林公園駐車場

〔総所要時間:4時間03分、昼食・休憩等:0時間51分、正味所要時間:3時間12分、歩行距離:73q、累積標高差:±713m

 

 9:49 上林森林公園駐車場

  降水確率の高い日にも拘らず広い駐車場に数多の車が既に停められていた。2週間前とは打って変わって多くの登山者が入山しているようであった。駐車場近くに咲くハンカイソウを眺めながら、先ずは直ぐ近くの風穴にヒマラヤの青い芥子を訪ねた。この花を見ることも、今回の目的の一つであった。ただ残念ながら、花は風穴の底のプランターに2輪だけ、盛りはまだまだ先のことのようだった。風穴の外周部のプランターに植えられた株は既に散った後であった。風穴を後に竜神平への正面登山道を採った。ジグザグを描く登山道沿いの急斜面にはギンバイソウが多かった。地味ではあるが、この花がこの時期のここの主役のようであった。正面登山道の途中から十字峠経由の間道に入って引地山分れまで一気に登ると稜線上は完全に霧に包まれていた。霧の稜線を十字峠を経由して皿ヶ嶺山頂に向かって登って行った。

 

 

 

〈梅雨空の下の皿ヶ嶺を仰ぐ〉

〈この日は車の多い上林森林公園駐車場〉

 

 

 

 

〈ハンカイソウ〉

〈ヤマアジサイ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈二輪だけ咲いていたヒマラヤの青い芥子のひとつ〉

 

 

 

〈風穴の中に置かれたヒマラヤの芥子〉

 

 

 

 

〈花が再び咲き始めた登山道を行く〉

〈ウリノキ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                           〈ギンバイソウもこの時期を代表する花である〉

 

 

 

 

 

〈十字峠経由の道を採った〉

〈稜線上の引地山分れ〉

 

 

 

 

〈霧に巻かれた尾根筋〉

〈力強いブナの樹〉

 

 

 

 

〈アカショウマ〉

〈十字峠〉

 

 

11:02〜11:11 皿ヶ嶺山頂(1,278m)

  皿ヶ嶺三角点を経て山頂広場に到達した。濃い霧に包まれた山頂には数多の登山者の姿があった。ざっと数えてみると、30人足らず。霧とブヨに苦しめられながらも、皆様お喋りや昼食に精を出しておられた。ブヨの多さに些か閉口して、私は行動食をちょっと口にしただけで、早々に竜神平へ下ることとした。霧の中に鮮やかな紅色の花を見せてくれているヤマツツジの脇から登山道が延びていた。沿道の豊かなブナの森は霧に包まれて幻想的であった。畑野川への分岐を右に見送り、もう竜神平も近い笹原の中を行っていると、この日最初のササユリの花に出逢うことが出来た。多くの登山者はこの花を目的に来ているようであった。

 

 

 

〈頂上から離れた所にある皿ヶ嶺二等三角点〉

〈霧の中ながら大勢の登山者が憩う皿ヶ嶺山頂〉

 

 

 

 

〈山頂を彩るヤマツツジの大きな株〉

〈ガマズミ〉

 

 

 

 

〈霧に巻かれたブナの森〉

〈笹原の中にササユリを見付けた〉

 

 

 

 

〈ヤマボウシ〉

〈ブナの森を抜けると竜神平だ〉

 

 

11:35〜11:46 竜神平

  竜神平にも沢山の登山者の姿があった。愛大小屋からも人の声が洩れてきていた。悪天にも拘らず、大変な賑わいの皿ヶ嶺であった。ここにもブヨが多かったので昼食を摂ることを断念して、先に進むことにした。この日は上林峠から上林トンネル北口に出て、林道上林河之内線経由で上林森林公園駐車場に下ることにしようと考えていたので、竜神平を横切る登山道で上林峠へと向かった。笹原からブナと赤松の混淆林に入り、峠へと向かう主稜線上の登山道に合流した。その道中の各所で可憐なササユリの花に逢うことが出来た。かつては、この山のササユリ見物を謳ったバスツアーがあったと聞いたが、今では花の数が減ってそこまでの盛況はないようであるが、往年の皿ヶ嶺を彷彿させるようにササユリが次から次へと現れた。

 

 

 

〈竜神平〉

〈ノアザミの咲く竜神平の草原〉

 

 

 

 

〈ブナと赤松の森を抜けて上林峠への道を行く〉

〈道標の脇にササユリが可憐に咲く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈上林峠へと導く稜線上の道〉

 

 

〈ここにも見事なササユリが咲く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈陣ヶ森を望む〉

 

 

 

〈上林峠へと大下りをする階段道〉

 

 

12:29〜12:55 上林峠

  賑わう皿ヶ嶺ではあったが、上林峠経由で登り下りする登山者の数は極端に少ないようで、上林峠までに出会ったのは山頂へ向かう1組2人だけであった。上林峠のベンチに腰を下ろすと静寂の世界であった。南側からの風が良く通り、ブヨも殆どいなかったのでここで昼食を摂ることにした。食後、水の元への指導標に従って下山路を採った。20分程で水の元と久万林道方面との分岐点に出合い、予定通りにこの日は久万林道方面への道を採った。古い荒れ果てた林道跡に踏み跡が続いており、それが長々と続くかと思っていると僅か10分程で、峠越えの林道上林河之内線の上林トンネル北口の直下に出て、直ぐ先でその林道に合流した。あとは険しい皿ヶ嶺北面を埋める杉林や山野草などを眺めながら、車を停めた上林森林公園駐車場まで舗装された林道を歩くだけであった。

 

 

 

〈上林峠〉

〈登山道にサワガニが登場してこちらを威嚇する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                              〈サワルリソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日は久万林道への道を採った〉

 

 

〈ラン科の花のようだが・・・?〉

 

 

 

 

〈林道上林河之内線に出る〉

〈上林トンネル北口〉

 

 

 

 

〈渡り蝶のアサギマダラ〉

〈ウツギ〉

 

 

13:52 上林森林公園駐車場

  約4時間の山上散策を終えて無事に下山した。午後のまだ早い時間帯ゆえか駐車場や周辺の広場にはまだ沢山の車が停められていた。駐車場を車で出てから直ぐに路傍に車を停めて園地に入ってみると、そこは色々な花々が咲き誇る花園のようになっていたのには驚いた。

 

 

 

〈上林森林公園駐車場に帰着〉

〈ドクダミ〉

 

 

 

 

〈タニウツギ〉

〈ウツボグサ〉

 

 

 

 

〈カワラナデシコ〉

〈ホタルブクロ〉

 

 

《白糸の滝を訪ねる》

 帰路に上林集落の最上部に出た後に、県道を右に採って直ぐに県道終点から更に延びる林道に入って皿ヶ嶺の北面に懸かる白糸の滝を訪ねた。林道に入って数百メートルのところに滝への入口(古いトイレ棟と数台停められる駐車場)があり、そこか小さな滝を眺めながら整備された遊歩道を辿って行くと最奥に高さ30メートルの三段の滝が落ちていた。今回が初めての訪問であったが、周囲の険しい懸崖に堂々と懸かる予想以上に立派な滝であった。

 

 

 

〈入口の案内板〉

〈険しい崖下の祀られた山之神の祠〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈白糸の滝〉

 

 

 

 

〈梅雨の時期ゆえに水勢は強い〉

〈白糸の滝への険しい谷間に敷設された遊歩道〉

 

 

〔山行所感〕

  2週間前に訪ねた時には、山中に花の姿が殆どなく。果たして皿ヶ嶺を「花の山」と呼んでも良いものかと些か自信を喪失しそうになったが、僅か2週間程の間の大変化に今度は嬉しくなると共に、やはり意外に凄い山だと思うようになった。人間とは勝手なものだと我ながらも思ってしまうが・・・。それと共に、水の元で夏の風物詩の「流しそうめん」の店がオープンして、ここも大賑わいであった。写真だけでも撮りたいと思ったが、駐車場が満杯で車を停める余地がなく諦めた。この山域は老若男女の誰でも何かを楽しめるところであるようだ。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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