西中国山地の幽谷に 天涯の花を訪ねる

2010年8月7日(日)    6人の仲間たち+チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

                         〈幽谷の険しい崖に咲き始めたキレンゲショウマ〉

 

 

 

真夏に山深い険阻な懸崖に咲く花を見に行ってきました。

キレンゲショウマ・・・、宮尾登美子さんの小説「天涯の花」のメインテーマとなった花です。

西中国山地の何カ所にも自生しており、そのうちの一カ所に仲間を案内する約束をしていたので、

その務めを果たすべく花期を気にしながら訪ねてきました。

花々が例年に比べて遅れ気味の今年、キレンゲショウマも同様でやっと咲き始めといったところでした。

 

 

 

〈幽谷への道々渡り蝶のアサギマダラの乱舞も見られた〉

〈トモエソウ(オトギリソウ科)〉

 

 

山の奥の深く険しい谷間を目指して歩きました。

道すがら群生するヒヨドリバナにアサギマダラが群れ、我々の闖入に驚き一斉に飛び立つと様はまるで乱舞状態でした。

夏の花々の咲く中を、熊に負けじと4組の夫婦(8人)で賑やかに話をしながら行進して行きました。

 

 

 

 

 

 

 

                      〈幽谷の急傾斜の崖を埋めるキレンゲショウマの群生〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                           〈見上げれば新鮮な花々が咲き始めていた!〉

 

 

 

キレンゲショウマという花は、かつてブログ炎上事案もあって広島では機微な扱いを余儀なくされる花と言える!

そんなことから、何処に自生しているかの具体的な情報は明かすことが出来ないのは残念です。

ただ何カ所かあるどのサイトも、山深い険阻な所といえます。

 

 

 

 

 

 

 

                                 〈太めの花が膨らみ始めていた・・・〉

 

 

 

 

 

〈透明な空気の中で咲く!〉

〈仲良く一緒に!〉

 

 

訪れた静かな谷間の懸崖に咲き始め直後の丸々と太った花を見た時にはやはり心動いた。

咲いていてくれたことに先ず感謝の気持ちを抱いた。

花を護るためにも、身の安全を確保するためにも群生の中に立ち入ることは許されない。

だが群生の外縁からその一部を見ただけで十分に満足出来るから不思議であった!

 

 

 

 

 

 

 

                                  〈ひと固まりになって咲き始めた枝〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ユキノシタ科の5弁のラッパ状の花〉

 

 

〈透き通る黄色がまた美しい〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                     〈大きな葉の上に背伸びをするように咲く姿も楽しい!〉

 

 

 

緑深い大きな葉の海の上に頭をもたげて咲く黄色の花々と谷間の冷涼な空気とが醸す自然の霊気は、

居心地も良く、その場にいつまでもいたいような気持ちであった。

先の予定などもあり、それは叶わずに下山の途に就くこととなったが、

登山道脇にはトチバニンジンの紅い実が鮮やかであったし、ヤマジノホトトギスが秋の近いことを語っていた。

深い森の高みの一角が一足早く紅葉を始めていたのは決して勇み足ではないのであろう・・・。

 

 

 

〈トチバニンジン(ウコギ科)の実も紅くなってきた〉

〈周囲の深い森の一角がもう紅葉開始・・・・!!〉

 

 

 

〔山行所感〕

  キレンゲショウマは真夏に多くの登山者の気持ちを高揚させる花であると言えます。この花のある所、例えば四国剣山などには登山者のみならず、多くの観光客が列なす状況であると聞きます。絶滅危惧種であること、盗掘の虞れ、険阻な育成環境等々を考えると、この花の人気と保護の必要の間に大きな課題があることが明らかとなってきます。美しい花だから見に行きたくなるのも自明のことですが、やはりこの辺りの矛盾も認識しながら窮屈な対応もしていかねばなりません。やはり辛い立場に置かれた花です、見に行く登山者も辛いですね。レポートも辛いものになります。

 

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