不安定な天気の中、畑野川ルートを採って周回する 皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市・同県上浮穴郡久万高原町

2011年8月27日(土)    門久単独

 

 

 

 

 

 

                            〈皿ヶ嶺で盛りを迎えたハガクレツリフネソウ〉

 

 

 

全国的にこのところずっと不安定な天気の日々が続いている。

遠征に出掛けたいものだが、そんなことから躊躇するばかりである。

四国で迎えたこの日は久し振りに晴れ上がった朝であった。

予定していた用件が午前中早くに片付いたので4週間振りに皿ヶ嶺を歩いてみる気になった。

花々がどう変わっているかも楽しみであったが、

折角の晴れた日であったので、ちょっと遠回りをして畑野川ルートを採って、

上林峠を越えて下山してみる計画とした。

 

《山行記録》

水の元10:19・・・・10:42上林森林公園駐車場・・・・10:50風穴10:51・・・・11:27(休憩)11:33・・・・11:40引地山分れ・・・・11:56十字峠・・・・12:10皿ヶ嶺三角点(1,270.5m)・・・・12:15皿ヶ嶺山頂(1,278m)1245・・・・13:11竜神平13:21・・・・13:24畑野川分れ・・・・13:50畑野川登山口13:51・・・・14:01水場14:02・・・・14;08林道開通記念碑・・・・14:11上林トンネル南口・・・・14:17上林峠道分岐・・・・14:23上林峠14:28・・・・14:47十字路・・・・15:22水の元

〔総所要時間:5時間03分、昼食・休憩等:0時間53分、正味所要時間:4時間10分、歩行距離:89q、累積標高差:±904m

 

10:19 水の元

  夏休み最後の週末であるので「そうめん流し」のある水の元は混雑しているだろうと思っていたが、意外にも空いており簡単に駐車場所を確保出来た。そうめん流しの店の直ぐ裏手から風穴方面への道を採って登り始めた。今はあまり花々の姿が見えないお花畑を抜けて杉林の中の道を辿って行った。林床にはモミジガサやハガクレツリフネソウの花が多く見られた。林道上林河之内線を横切って、上林森林公園への導入路に入り、広い駐車場を抜けて風穴へと登って行った。園地にはシモツケや白いゲンノショウコの花々が見られた。ナナカマドの実も紅くなってきていた。

 

 

 

〈積乱雲が立ち昇り始めた皿ヶ嶺〉

〈比較的静かであった午前中の水の元〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈杉床にハガクレツリフネソウ(ツリフネソウ科)を見付けた〉

 

 

〈杉林の中を風穴に向け登り行く〉

 

 

 

 

〈上林森林公園駐車場からガスに包まれた稜線部を仰ぐ〉

〈森林公園の植え込みに咲くシモツケ(バラ科)〉

 

 

 

 

〈ゲンノショウコ()(フウロソウ科)〉

〈ナナカマド(バラ科)の実も色付いてきた〉

 

 

10:50〜10:51 風穴(かぜあな)

  冷気が霧になって溢れ出す風穴には家族やグループ連れの行楽客の姿があった。風穴の直ぐ側の東屋にはオカリナの同好者のグループが集まっていた。この後風穴からの直登ルートの林間を登っていると、オカリナの合奏が聞こえてきた。路傍にはモミジガサの花々が多く、またここにもハガクレツリフネソウが沢山花をつけていた。この二つの花がこの時期のこの山を代表するものであるようであった。正面道から分岐してくる道に合流してからの引地山分れへの道でも、多くの花々に出合った。尾根筋に出て十字峠から皿ヶ嶺山頂への道でも、夏から秋へと移ろう季節の花々が多く見られた。途中広島の友人に遭って驚きはしたが、霧が立って来たり、晴れたりする変わり易い天気の中、皿ヶ嶺の山頂に無事に到達出来た。

 

 

 

〈家族連れ、小グループで賑わっていた風穴〉

〈登山道を白い花で飾るモミジガサ(キク科)〉

 

 

 

 

〈林床に花々の多いブナ林の中の急坂を登り行く〉

〈クサアジサイ(ユキノシタ科)はもう晩期〉

 

 

 

 

〈路傍にはハガクレツリフネソウ(ツリフネソウ科)が多い〉

〈アキチョウジ(シソ科)〉

 

 

 

 

〈稜線部にもブナ林を行く〉

〈登山道脇に多かったアキノタムラソウ(シソ科)〉

 

 

 

 

〈十字峠を通過〉

〈タニソバ(タデ科〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈キンミズヒキ(バラ科)〉

 

 

 

〈ツリガネニンジン(キキョウ科)〉

 

 

12:15〜12:45 皿ヶ嶺(1,278m)

  皿ヶ嶺の山頂広場では3人の小グループが昼食を摂っていた。いつも賑わうこの山にしては意外な閑散さであった。山の北面は積乱雲がドンドンと立ち昇っていたが山頂から見た久万高原方面の眺望は開けており、高知県境の山並まで望めた。昼食を摂っている間に、3組のグループが上がって来られたが、何時になく静かな山頂であった。昼食を早々に終えてから竜神平への道を採った。豊かなブナの林の中を下り行くこの道の樹間から東方の峰々を眺望しようとしたが、この方向は霧に閉ざされており、石鎚山はおろか石墨山も梅ヶ谷山も望むことは出来なかった。皿ヶ嶺の北面もガスに巻かれているようでった。

 

 

 

〈皿ヶ嶺山頂広場〜今日は人影疎ら〉

〈久万高原町方面の眺望が開けていた〉

 

 

 

 

〈笹の林床のブナ林を竜神平へ下り行く〉

〈樹間から望む周辺の峰々は霧の中〉

 

 

 

 

〈ムシカリ(別名:オオカメノキ)(スイカズラ科)の紅い実〉

〈ブナの樹越しに竜神平を望む〉

 

 

13:11〜13:21 竜神平

  皿ヶ嶺山頂は晴れていたが、そこから歩いて30分もかからない竜神平は北面から立ち昇って来るガスに包まれようとしていた。竜神平の草叢の踏み跡を若干観察してみた。広い草原のあちこちでススキが穂を伸ばそうとしており、秋の訪れが近いことが感じられた。花の盛りを過ぎたコオニユリの姿が見えたほかは、4週間前と大きく違った花々を見付けることは出来なかった。そうしていた約10分の間に、忽ち草原にガスが立ち込めて来た。この日はまだ先が長かったので、霧の巻き始めた竜神平を後に今回が初めての畑野川登山道へと歩を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

                                  〈ススキの穂が茂り始めた竜神平〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ヒオウギ(アヤメ科)がまだ残っていた〉

 

 

 

〈コオニユリ(ユリ科)〉

 

 

 

 

〈コバギボウシ(ユリ科)〉

〈ヌマトラノオ(サクラソウ科)

 

 

13:24 畑野川分れ

竜神平から皿ヶ嶺山頂への道を引き返すと数分で畑野川登山道が左へと分岐する。笹原の中に延びる道に入ると、道は直ぐに右に曲がって小さな沢へと下って行った。そこから約20分間はその渓流沿いに下って行った。最初は左岸沿いの自然林の中を下り、一度右岸に渡って杉林の中に入った。下り行く程に傾斜は厳しくなっていった。右岸の杉林を抜けて朽ちた丸太橋の架かる沢を左岸に渡ると、急傾斜地に設えられた巻き道となってドンドンと渓流から離れて行った。その先で林道上林河之内線に面した登山口へと出た。

 

 

 

〈ガスの巻き始めた竜神平を後に・・・〉

〈畑野川ルートにチャレンジ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈笹原の中に伸びる登山道を下り行く〉

〈概して小さな沢に沿った道を下った〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈畑野川登山道ルート〉

 

 

 

13:50〜13:51 畑野川登山口

  林道上林河之内線のヘヤピンカーブに面して畑野川登山口があった。竜神平から僅か30分弱で下ったことになる。竜神平にも皿ヶ嶺山頂にも最も近い登山口と言えよう。この登山口からは舗装された林道を上林トンネルの南口まで歩いた。ほとんど高低差もなく楽に歩けた。歩いていると上林峠の方向から大きな雷鳴が聞こえた。見ると峠方面は厚い霧に覆われており、強い雨になっているようであった。反対方向の南の方角は眺望も開けており、南北で全く違った天気であった。北方の雨が南に移ってくる気配がなかったのは幸いであった。路傍の水場や、「林道開設記念碑」などを見ながら、登山口から20分程で上林トンネル南口に着いた。トンネル口からは北口から流れて来たと思われる霧が吹きだしていた。

今度はこのトンネル越えであった。上林トンネル南口から右手に分れるダートの車道があった。陣ヶ森のアンテナ鉄塔への導入路であるが、この道を暫く辿って行くと、左手の法面に上林峠越えの道の入口があった。分岐の登り口に道標がないので気を付けなくてはならない。よく注意して見ると法面の上に小さな道標があった。法面を斜めに登って登山道に入ると、上林峠は遠くなかった。

 

 

 

〈竜神平から30分で林道に面した登山口に出た!〉

〈林道上林河之内線に面した畑野川登山口〉

 

 

 

 

〈林道を歩きながら望む南の方角は眺望が開けていた〉

〈これから登り返す予定の上林峠方面は厚い雷雲の中!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈上林トンネル南口:北口から流れて来た霧が吹き出していた〉

 

 

 

〈林道「上林河之内線」の開設記念碑〉

 

 

 

 

〈暫し陣ヶ森への導入路を登り行く〉

〈導入路の法面に上林峠への入口が設けられている〉

 

 

 

 

〈見上げる皿ヶ嶺の山体が屹立していた!〉

〈法面の上に設置されていた小さな道標〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈上林峠越えルート〉

 

 

 

 

14:23〜14:28 上林峠

  先月3日以来の上林峠も静かであった。間伐材を渡したベンチに座って暫し休憩を取った。ここから先は旧知のルートであるが、水の元への道は久し振りで、花々も多いところなので楽しみでもあった。この日特に驚いたのは、沿道のお花畑を一面に覆うハガクレツリフネソウの群生であった。この山域の特徴は、季節折々にいろいろな花の大規模な群生地が現出することである。ハシリドコロ然り、イチリンソウ然り、ギンバイソウ然り等々である。花々を楽しみながら、深い森の中を下って行った。昼過ぎには強い雨が降ったようであるが、この時間帯になるとほぼその雨も上がっていた。一時やや強い雨が通ったが、樹林の中の道ではあまり濡れることもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

                                                  〈上林峠〉

 

 

 

 

 

 

〈登山道脇に残っていたヤマジノホトトギス(ユリ科)〉

〈シロヨメナ《別名:やマシロギク)(キク科)かな?〉

 

 

 

 

〈ミズヒキ(タデ科)〉

〈「水ノ元」への道を採る〉

 

 

 

 

〈苔生す登山道を水の元へと下り行く〉

〈???(セリ科の花々にはお手上げ!!)〉

 

 

 

 

〈ハガクレツリフネソウの大群生〉

〈文字通りの「葉隠れ」状態で咲く!〉

 

 

 

 

〈杉林の中の登山道脇にもハガクレツリフネソウの群生が!〉

〈キバナアキギリ(シソ科)〉

 

 

15:22 水の元

  下山してきた水の元は、大雨の後であったようで夏休み中大賑わいであった「そうめん流し」の店にも人影もなく、午前中と同様に意外に思える程に閑散としていた。お会いした登山者に「山の上で雨に濡れなかったか?」、「上林峠の階段は大丈夫だったか?」と矢継ぎ早に聞かれた。ここでは山上の登山者の心配する程に、一時極めて強い雷雨であったようだ。私が畑野川登山口辺りを歩いていた時間帯であったのであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈周囲の杉林は霧に巻かれたいた〉

 

 

 

〈水の元へ下山〉

 

 

〔山行所感〕

  久しぶりの好天の朝であったものの、不安定な天気はまだまだ終止することはなく、一日中好天が持続することはなかった。連日の集中的な大雨が皿ヶ嶺とその麓の平野を襲ったようである。もう夏の安定した天気が戻ってくることはないのであろうか・・・?皿ヶ嶺の山上では、ススキの穂も出て、花々も完全に夏から秋へと移り変わって行っているようであった。そんな中、今回初めて辿った畑野川ルートは、竜神平、皿ヶ嶺山頂への最短の登山道として利用価値が認められることのほか、上林峠越えを併せて設定することによってより広範な山域に多様な登山ルートを描くことでも利用価値のあるところと思えた。楽しいことである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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